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📚リブロ編⑥|リブロの淡い光

森の図書館(リブロ編)
①|自動整理支援システム『リブロ』
②|図書館の人気者
     ︙
⑤|古い記録とハヤトが見たもの
⑥|リブロの淡い光← 今ここ

週末の朝、ハヤトは板を布に包んで背負い、胸の奥がそわそわしたまま図書館へ向かった。

アキラに見せるのは緊張する。けれど、一人で抱えていたものを話せたことが嬉しかった。

「……やっと、モコに見せられる」

ハヤトは背中のリュックに手を添え、少し笑った。

しばらく歩いていると、木々の間からぱたぱたと足音が聞こえてきた。

「ハヤトー!」

モコが駆けてくる。

「一緒に行くモコー!」

「もちろん!」

ハヤトは背中のリュックに手をかけた。

「ねえ、モコ。図書館に着いたらさ、見せたいものがあるんだ」

「わぁ〜」

「楽しみにしてて」

「やったモコー!」



扉を開けると、アキラがカウンターから顔を上げた。

「おっ!今日も二人一緒かい?」

アキラの声は、心なしかいつもより軽い。

マダム・ザマスの家計講座に通い始めてから、少し気持ちに余裕ができたようだった。


た。

「アキラさん、これ……」

ハヤトは背中の荷をカウンターの上にそっと下ろし、布の結び目をほどいた。

「わあ〜!!」

モコの耳がぴんと立った。

朝の光を受けて、宝箱の金属の縁取りがきらりと光る。

「たからものだモコーー!」

「見せたかったの、これだよ」

「すごいモコー!」
「ハヤトは見つけるのうまいモコ〜」

アキラは目を見開き、ずれた眼鏡を指で直した。

「これは……すごい。思っていたよりずっと立派だ」

「ね?嘘じゃなかったでしょ?」

「なるほど。これは流石に僕も興味が湧いたよ」

その時だった。

カシャリ。スー……。
書架の奥から、聞き慣れた小さな音が近づいてきた。

「リブロもこっち来たモコ!」

リブロは机の前でピタリと止まった。
ゴーグルが、宝箱へ向いている。
リブロはその場でじっとしたまま動かない。

「リブロ?」
「どうした?」

アキラがリブロを見上げたその時、
図書館の奥で、カタ……と小さな音がした。

窓は閉まっている。
それなのに、棚に並んだ本の端が、ひと呼吸震えた気がした。

ハヤトが振り返る。

「……いま」

「……ねぇ今、森が息をしたよね?」

「えっ? 何だって……?」

アキラは不思議そうにハヤトの顔を見ると、視線の先でリブロのゴーグルの光がゆらりと揺れた。

いつもの黄色い光に、青白い光がほんの少し混じっている。

アキラは小さく首をかしげた。

「……あれ? お前、そんな色にも光るのか」

その声に、ハヤトが振り返った。

「……えっ?」

リブロのゴーグルに混じった青白い光を見て、ハヤトは目を見開いた。

「この色って……」

けれど、光はすぐにいつもの色に戻った。

「ハヤトくん?」

「……ううん、なんでもない」



ハヤトとアキラは視線を宝箱へと戻した。

その横で、モコがじっと宝箱を見つめている。

「……なんか光ったモコ」


「え?」


「今、なんか光ったモコ。ちゃんと見たモコ。」

ハヤトは宝箱をじっと見つめるが、
今は何も見えない。

「まさか……関係ない……よね」

ハヤトは宝箱を抱え、リブロにそっと近づけてみた。

その瞬間、リブロのゴーグルが青白く光った。

「……!」

「また光ったモコー!」

宝箱の隙間からこぼれた青白い光を、
今度はハヤトも見逃さなかった。


(続く)


自動整理ロボット・リブロ編

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