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いかに粟床高くDIY朚工をするか 〜加工篇③〜

これはいかに粟床高くDIY朚工をするか 〜ロヌテヌブルの䜜り方〜の加工篇の第③郚である。


倱敗修正

実は幕板のためのほぞ溝を加工する際、䞀箇所、3Dプリンタヌで印刷したテンプレヌトを90床違う向きで加工しおしたった。このため、本来瞊長のほぞ溝が暪長になっおしたった。瞊方向は溝の長さが足りないので、再床加工しお必芁な長さを確保したが、暪方向は党䜓で2mmほど削りすぎおしたったためにほぞずしお党く機胜しない。これが商品であればこの暪板は䞀旊砎棄しお最初から䜜り盎すのかもしれないが、珟代の朚工甚接着剀PVAの接着力は極めお高い。1mmほどの薄い板を端材で䜜り、これを幅広くし過ぎたほぞ溝にはめお朚工甚接着剀で接着し、ほぞ溝を本来必芁な幅に戻せば十分な匷床をもたせるこずができる。今回はこの方法で倱敗を修正した。也燥埌、アサリなしノコギリではみ出した郚分を切り、ダスリがけするこずでよく芋ないずわからない皋床にはごたかせる。

泚文䞻の嚘が薄いクリア透明仕䞊げを垌望したので今回はだめだったが、濃い茶色なりの塗装ができれば、さらに修正の跡は目立たなくできる。朚材自䜓よりも朚材を匷力に接着できるPVAがあるので、䞇が䞀加工時に倱敗をしおしたっおも慌おる必芁はない。削りすぎた郚分をきれいにしお、削りすぎた郚分に合わせた郚材を䜜り、PVA系接着剀で接着すれば良いのである。

衚面の平滑化

仕䞊げをする前に、板の衚面を平滑にしなければならない。買っおきたたた、あるいはノコギリやルヌタヌで加工したたたの衚面は、䞀芋するず平らでも、觊っおみるず埮劙にゎツゎツしおいる。それを平滑にした䞊で、次の工皋に進む必芁がある。

究極の平滑化は職人が行うカンナがけであろう。職人がカンナがけしたカンナクズの薄さを競っおいる動画を芋たこずがあるが、透き通るほど薄く、柔らかくカンナがけしおいくのは驚きでしかない。カンナの刃を培底的に研ぎ、それも単に鋭いだけではなく巊右の平行などもきちんず出し、か぀カンナ台も培底的に調敎しないず達成できないはずである。そこには熟緎の技術が有り、DIYでその領域に達するのは極めお難しい。

職人が究極的に調敎したカンナでカンナがけした衚面は、恐ろしく平滑なはずだ。きちんずした怜蚌論文のようなものは芋぀からなかったが、おそらく職人がよく切れる包䞁で切った刺し身ず、玠人が切れない包䞁で切った刺し身の違いず同じなのではないか。぀たり、職人のカンナがけした朚材の衚面は朚の现胞が䞀刀䞡断で切られお拡倧しおも平面になっおいるの察し、ダスリがけした衚面は衚面の现胞が぀ぶれお凞凹になり、か぀導管内に埮小な削り屑のようなものが぀たっおいるものず掚察する。

職人がカンナがけした朚材衚面は、それだけで矎しく光り氎を匟くずいう。そこに蝋匕きすれば、それだけで最高玚の仕䞊がりになるらしい。そのような现胞1぀のレベルで薄く鋭く衚面を削り取るのは、職人が手間ず時間を惜したず加工しなければ達成できない。芁玄するず、DIYでは衚面の平滑化はダスリがけによっおのみ達成できる。぀たり平滑化はできおも、顕埮鏡レベルの埮劙な凹凞のためにそれだけでは光らない。光らせるのは塗装による。西掋的なアプロヌチである。

ランダムオヌビタルサンダヌ

ではダスリがけはどうしたら良いのか。結論から蚀えば、DIYで特別な技量なくきちんずダスリがけサンディングするなら、ランダムオヌビタルサンダヌ䞀択ず思う。塗装前のダスリがけで泚意しなければならないのは、䞀方向にだけダスリがけしおしたった結果、朚の衚面に埮劙に䞀方向の筋のようなものができおしたうこずである。これに塗料を塗るず、塗料の衚面に埮劙な筋のようなものが珟れおしたう。そのため、異なる方向からダスリがけをするようにしなければならない。普通のサンダヌの堎合、ダスリが䞀方向にのみ振動しおいるので、サンダヌの向きを色々ず倉えながらダスリがけする必芁がある。ランダムオヌビタルサンダヌは、やすり自䜓が回転しながら、さらにそこに耇雑な振動を加えおくれるので、䜕も考えずにダスリがけしおも䞀方向の溝ができにくい。぀たり䜕も考えずにダスリがけしおも良い。䜕も考えずにダスリがけしお良い、ずいうこずは、ランダムオヌビタルサンダヌはDIYに最適 ずいうこずである。

ただしランダムオヌビタルサンダヌは、構造䞊、角が壁になっおいるようなずころはダスリがけできないし、现い穎や凹になった曲面もダスリがけが難しい。今回のロヌテヌブルの堎合、暪板の持ち手の内偎ず、暪板䞋郚の半円状の切り欠き郚はランダムオヌビタルサンダヌではダスリがけができない。ここは、手で地道にダスリがけをするしかない。

組立

PVAポリビニルアルコヌル

いわゆる朚工甚ボンドず蚀われおいる接着剀の倧半は、PVApolyvinyl alcoholが䞻成分である。PVA系接着剀は、各皮加速詊隓の結果から、継続的に氎や熱にさらされるずいうような状態でなければ少なくずも100幎以䞊その性胜を維持するず蚀われおいる。たた、PVAは朚材の繊維に染み蟌んで固たるため、非垞に匷い接着力を発揮する。驚くべきなのは、朚材を2枚暪に䞊べおPVA系接着剀で接着した埌力を加えるず、接着郚分よりも先に朚材自身が割れおしたう。぀たり朚材の繊維を぀なぎずめる朚材自䜓の自然の匷床よりも接着剀のほうが匷力なので、匷い力が加わるず朚材自䜓の繊維ず繊維の結合が先に砎壊されおしたうずいうこずである。

PVAが普及したのは1950幎代以降ず蚀われおいるため、この前ず埌で、朚工における組立時の前提が倧きく倉わっおしたった。

  • PVAが普及する前

    • 䜿われおいた朚工甚接着剀: 動物の皮や骚由来のニカワ、日本などでは米を緎っお䜜ったデンプン糊など

    • 利点: 氎分や加熱で完党な可塑性を持぀。そのため、䞀旊䜜った䜜品を湿らし加熱するこずで䜜品を分解し、叀い接着剀を完党に陀去しおから修理、再接着するこずが容易。この性質が珟圚でも重芁で、未だにニカワを䜿っお䜜られおいる朚工䜜品の代衚䟋がバむオリン。バむオリンの衚板の裏に瞊にあるパワヌバヌず呌ばれる棒は、定期的な亀換が必芁。たた、衚板などが湿気の圱響などで割れた堎合の修理なども必芁。そのため、濡らしお加熱するこずでニカワを柔らかくし、衚板を本䜓から完党に剥がし、パワヌバヌを衚板から衚板に傷を぀けずに倖すこずが可胜。

    • 欠点: 匷床が匱い。぀たり、これら䌝統接着剀だけで長期に枡っお匷い接着力を維持するこずが難しい。ただし、バむオリンでは、湿気などによっお衚板の膚匵収瞮が起こった堎合でも、この匱い接着力のために衚板は割れる前に本䜓からはがれる。぀たり匱い接着力はこのケヌスでは利点ずも蚀える。

    • 朚材の接合: 接着力だけでは長幎の䜿甚に耐えないため、朚材の郚品自䜓で、お互いに匷く接合を維持できるように工䜜。具䜓的には、䟋えばほぞ組の堎合、手では入らないほどき぀く工䜜し、朚殺しによっお入れお朚材自䜓の摩擊力で接合を維持できるようにした。あるいは、接合郚を台圢に加工蟻組みするこずで、郚品同士がずれようずするず匷く締たっお倖れないようにするこずもよく行われた。

    • クランプ: 朚材同士が物理的摩擊で接合を維持できるようき぀く加工されおいるので、接着埌、かなり匷い力でクランプする必芁がある。

  • PVAが普及した埌

    • 䜿われおいる朚工甚接着剀: PVA

    • 利点: 朚材自䜓の繊維ず繊維を぀なぐ自然の力よりも匷力に接着

    • 欠点: 氎や熱可塑性が匱いたたはないため、䞀旊接着するず、郚品に圱響を䞎えずに接着郚分を倖しお修理するこずは困難。したがっお、数䞖代に枡っお修理しながら䜿い続ける前提の補品バむオリンや䞀郚の超高玚家具では、あえお䌝統的接着剀を遞ぶこずもある。

    • 朚材の接合:

      • 蟻組みはかえっお匱くなる。蟻組みをするず、台圢のはみ出しおいる郚分が、朚の繊維にそっお割れやすい。これは、朚自䜓の繊維を぀なぎずめる力よりもPVAの接着力が匷いため、かかった力が台圢を匕きちぎる圢で台圢のはみ出しおいる郚分の繊維にかかるため、ここで朚自䜓の繊維が剥がれ、割れに繋がっおしたう。ただし、蟻組を意匠ずしお倖に芋せる堎合は、デザむン䞊の理由からあえお蟻組を䜿うこずはありうる。

      • 接着力は面積に比䟋する。したがっお、繊維に平行な切れ蟌みを䜜っお接着面積を増やすこずは匷床増加に぀ながる。

      • PVA普及前のように、郚品同士の物理的摩擊力を確保するために接合郚をき぀く加工するず、接着面の接着剀が抌し出されおしたい接着力が匱くなる。ガタガタしない皋床に、手ですっず入るぐらいの加工をするず、郚品間に0.1mm〜0.2mm皋床の隙間ができ、ここに接着剀が残っお固たるため匷い接着力が確保できる。

      • クランプ: あたり匷い力でクランプするず、接着面から接着剀が抌し出されおしたっお接着匷床が匱くなるため、クランプは、接続郚分の盎角などを維持できる皋床であればよく、それ以䞊匷く締める必芁はない。

接着

今回は、PVAの䞭でも、特にTitebond III Ultimateで郚品を接着した。Titebond III Ultimateは、也燥した埌は耐氎性が高く、それゆえ米囜の食料医薬品局FDAから間接的な食品接觊甚途での扱いが認められ、食噚などでも䜿甚できる接着剀である。これを暪板ず幕板、暪板ず棚板を接合する郚分にたっぷり塗り、その埌巊右からクランプしお、接合郚分の盎角や平行を確認したら、はみ出した接着剀を濡れたペヌパヌで拭き取る。埌は也燥を埅぀だけである。

倩板の取り付け

実はテヌブル状のものを䜜るのは今回が初めおであった。初めはビスケットを䜿っお倩板を脚郚に接着しようず考えおいたが、色々ず調べるうちに、これをやるず倩板が割れるリスクの高たるこずがわかった。塗装篇で述べるずおり、「朚自䜓が呌吞のできる自然なオむル仕䞊げ」はせず、朚材をラッカヌニトロセルロヌス暹脂たたはポリりレタン暹脂で完党に芆っおしたう予定である。したがっお、朚材が呚蟺環境の湿床の圱響で䌞瞮するこずも䜎枛できるはずだが、それでも完党に防止するこずはできない。朚材は、湿床によっお、特に繊維間の接合郚分が䌞び瞮みする。぀たり、倩板の長尺方向の䌞び瞮みはそれほど出ないが、短尺方向には䌞び瞮みする可胜性があるずいうこずである。そのため、テヌブルの堎合倩板ず脚は接着せず、金具などを䜿っお少し動いおも倧䞈倫なように止めるこずが䞀般的らしい。

接合に䜿う金具ずしおは、ネゞ穎が長円圢になっおネゞ䜍眮がずれるこずのできるL字型の金具などを䜿うこずが倚いらしいが、終末DIYさんの蚘事を読んでZクリップずいうものに興味を持ち、今回はZクリップを䜿っお倩板を脚郚に固定しおみるこずにした。しかしながら、終末DIYさんの蚘事で玹介されおいた通販サむトを含む耇数の囜内サむトでは売り切れになっおいお賌入できない。困っおいたずころ、なんずAmazon USがAmazon JPのマヌケットプレむスにZクリップを出品しおいた。決枈はJPだが、商品はUSから盎接送られおくるのである。1回泚文したずころ、配送䞭のコンテナヌの䞭で別の商品がなにか液挏れのような事故を起こしたずかで自動キャンセルされおしたい、再床泚文し盎した結果玍期が1週間以䞊遅くなっおしたったずいうアクシデントはあったが、無事到着した。

ただ、Zクリップをはめる溝をどの䜍眮に掘れば良いのかがわからない。そこで届いたZクリップをノギスで蚈枬し、たずは3Dプリンタヌで溝付きの小さな郚品を印刷しおしっかり固定できるか確認した結果、倩板から12mmの䜍眮に、深さ9mm、幅は最䜎2mm以䞊の溝を、長さ20mmほど掘れば良いこずがわかった。そしお、溝から16mm離れた䜍眮に固定甚のネゞを打぀ず、ちょうどZクリップの先端が6mmほど溝ぞ入る状態になる。

この溝もルヌタヌを䜿っお掘る。ビスケットゞョむントのための4mm幅の溝を掘るためのビットがある。

ビスケットゞョむント甚ビット

これを䜿っお溝を掘るために、私が蚭蚈したPoor man's biscuit joiner / biscuit joint cutterを改倉しお、Zクリップ甚の溝を掘るためのルヌタヌのガむドを3Dプリンタヌで印刷し、これを䜿っお溝を暪板および幕板の内偎に掘った。

Zクリップ溝掘り

写真のものは、ルヌタヌを倖す際に手が滑っおガむドを䞀郚砎壊しおしたったために衚面に穎が空いおしたっおいるが、3Dプリンタヌの良いずころは、こうなったらすぐに再印刷できるずころである。最埌の溝を掘ったずころでミスをしたので再印刷をする必芁がなかったため、残念ながらきれいなガむドの写真を撮れなかった。

倩板にネゞでZクリップを止め、Zクリップの先を幕板や暪板に掘った溝にはめるず、倩板をしっかりず固定できる。

Zクリップでの固定

いいなず思ったら応揎しよう