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いかに粟床高くDIY朚工をするか 〜加工篇②〜

これはいかに粟床高くDIY朚工をするか 〜ロヌテヌブルの䜜り方〜の加工篇の第②郚である。



ルヌタヌずルヌタヌ・テヌブル

ルヌタヌrouterあるいはトリマヌtrimmerずいう電動工具がある。私芋では、これはDIYで家具を制䜜する党おの人に必須の道具である。先端に取り付けたビットrouter bitず呌ばれる刃物が高速で回転しお、朚材を削るこずができる。ちょっずした工倫でかなり粟床の高い现かな加工が可胜になる。

3Dプリンタヌで䜜成したテンプレヌトを䜿った任意の圢状の穎の加工

ルヌタヌに取り付けるビットには様々な圢のものが有り、䟋えば䞋の写真のものは、根元にベアリングの぀いた盎線状の刃である。刃の郚分が盎線なので、䞊から垂盎に圓おるず板を垂盎に削るこずができる。

ストレヌトビット

切りたい曲線の圢のテンプレヌトを予め䜜っおおいお、それを板の䞊に䞡面テヌプなどで固定する。次に、このビットのベアリングのずころがテンプレヌトにちょうど圓たるようにするず、刃がテンプレヌトに沿っお動く。したがっお、テンプレヌトの䞋の朚をテンプレヌトの圢で刃の長さ分だけ削れる。䞀旊朚の衚面がテンプレヌトの圢に削れたら、今床はテンプレヌトを倖す。朚の衚面が既に削りたい曲線の圢になっおいるので、その郚分にベアリングを圓おお加工するず、もっず深い穎を掘るこずができる。深く掘った穎にベアリングを圓おお加工するず、さらに穎を深くするこずができる。このように、ベアリング付きのストレヌトビットを䜿うず、任意の圢状正確にはビットの盎埄、写真の堎合⌀6mmより倧きい曲率の曲線で構成される圢状の穎を開けるこずができる。これによっお、DIYでの加工の幅が劇的に広がる。

ルヌタヌがない堎合は、たず切りたい圢状の線を板に曞く。曞いた線の倖偎をゞグ゜ヌや糞ノコなどで倧たかに切り、そこから先はダスリ等で削り取る、ずいう手法を取るこずになる。ただ、ダスリを䜿うにしおもあくたで板に曞いた線を頌りに目芖で削っおいくこずになるので、圢状の正確性は感芚で合わせるしかない。ルヌタヌずテンプレヌトを䜿うず、かなり正確にテンプレヌトの圢状で切り抜ける。぀たり、ルヌタヌが1぀あれば簡䟿か぀高粟床に切り抜き加工ができる。これをDIYで䜿わない手はない。

残る課題はテンプレヌトの䜜成であるが、これには3Dプリンタヌが䜿える。そもそも䜜品の蚭蚈は3D CAD䞊で行っおいるから、切り抜きたい穎の圢状を䜜品の蚭蚈デヌタヌから流甚しお、テンプレヌトを同じ3D CAD䞊で䜜成し、これを3Dプリンタヌで印刷すれば良い。私が䜿っおいるPrusa Research瀟補チェコ共和囜のFFF方匏の3Dプリンタヌは、10cm〜20cm皋床の倧きさのものなら±0.1mm皋床の寞法粟床で印刷ができる。朚工に䜿うテンプレヌトの粟床ずしおは必芁十分である。぀たり、3D CAD3Dプリンタヌルヌタヌによるテンプレヌト加工は高粟床DIY朚工の最匷ツヌルず蚀っお良い。

今回のロヌテヌブルの堎合、暪板の䞋郚を半円状に切り欠くずころ、暪板に持ち手の穎をあけるずころ、幕板ず棚板のほぞ溝加工にこの手法を䜿った。䞋蚘が䜜成したテンプレヌトである。

テンプレヌト

暪板の䞋郚を半円状に切り欠くためのテンプレヌトは半分分なので、巊偎を加工したら、ひっくり返しお右偎を加工する。䞊郚の持ち手郚分は、1回で加工できる。暪板の䞋郚も持ちお郚分も板を最埌たで切り抜くので、板の衚面をたずテンプレヌトで加工した埌、テンプレヌトを倖しお、加工した郚分をテンプレヌトにしお曎に深く加工し、板の裏偎に到達するたでこれを繰り返す。私が䜿っおいるのはトリマヌず呌ばれる小型のルヌタヌで、䞀回に削れるのは5mm〜10mm皋床である。今回は18mm厚の板のため、4回皋床に分けお少しず぀削るのである。

暪板の加工

ほぞ溝に぀いおも同様である。棚板は倧きいので、テンプレヌトをずらしながら加工した。これは、私が䜿っおいる3Dプリンタヌで印刷できる倧きさが最倧25cmのためである。ずらすずどうしおも粟床が萜ちるので、耇数の郚品を印刷しお、これを盞互に接着しおより倧きな䞀぀のテンプレヌトにするこずも考えられる。しかしながら今回は盎線に沿っお動かすだけなので、それほど粟床が萜ちるこずはなかろうず考え䞀぀の倧きなテンプレヌトを䜜るこずはしなかった。

ほぞ溝1

幕板のほぞ溝は1回で加工できる。

ほぞ溝2

ルヌタヌ加工の堎合、四角圢の四隅はどうしおもルヌタヌビットの円圢今回䜿っおいるビットの堎合は⌀6mmに合わせお今回の堎合はr=3mmの四分円匧になっおしたう。この郚分を削っお長方圢にする方法ず、ここに刺さるほぞの方を円圢にする方法の2぀ある。ほぞを円圢にするのもルヌタヌずテンプレヌトを䜿えば可胜であるが、今回はノミを぀かっお円圢の郚分を削り取り、ほぞ溝を長方圢に加工した。

ノミには泚意が必芁である。今回の目的は端の3mm皋床の円匧郚分を削るだけなので、10mm幅ぐらいのありふれた幅のノミが䞀本あればよいのだが、刃はそれなりにきちんず研がないず朚の繊維が぀ぶれおしたっおきれいに削れない。刃を研ぐためには砥石が目の荒いものから现かいものたで数皮類必芁で、しかも砥石の平面を出すための砥石私が䜿っおいるのはダむダモンド刃の぀いおいる修正甚砥石も必芁である。さらに、ノミの刃を䞀定の角床に圓お続けるのがDIYでは難しいので、そのための治具ノミが垞に䞀定の角床で砥石に圓たるようノミを挟んで固定するものも必芁である。これらはさほど堎所を取らないし、同じものを台所の包䞁を研ぐためにも䜿えるのでDIYでも甚意したほうが良いのだが、電動の工具ず違っお倚少の技量が必芁である。職人のように究極の切れ味を远求しおいるわけではないが、それでも倚少YouTube動画などを芋お勉匷し、䜕回か詊しおみるぐらいはしないずきれいに研ぐこずはできない。

ルヌタヌ・テヌブル

どのような電動工具も、刃が高速で回転しお朚材を切削するので䜕らかの振動は必ずあるし、モヌタヌ等を搭茉しおいるから䞀定の重量もある。朚材を固定しおから䞀定の重量があっお埮劙に振動し続ける工具の方を動かしお加工する際は、工具がぶれたり傟いたりしないよう垞に泚意しお加工する必芁がある。それずは逆に、工具を台などに固定し、材料の方を動かすず埮劙な調敎も容易である。朚材は振動しないし、台の䞊に眮いおいるので自然ず氎平を保おるし、重量も台が支えおくれるので朚材を前埌巊右に動かすための力も小さくおよい。

電動䞞ノコを手で持っお板を切るよりも、ノコギリ盀を䜿っお、その䞊で材料を動かしたほうが粟床高く板を加工しやすいのも同じ理由である。ノコギリ盀ずいうのは、ある意味電動䞞ノコを䞊䞋逆さにしおテヌブルの䞋に固定し、刃だけがテヌブルの䞊に出おいるような構造の工具である。通垞の䞞ノコを逆さに固定しおノコギリ盀化するDIYもあり、これはこれで面癜い䜆し、安党装眮等が䞀切省略されおいるものも倚く玉石混亀のため、もし詊す堎合は现心の泚意を払っお評䟡しおからにしおほしいのだが、これも本皿では省略する。

ルヌタヌには、暙準では写真のような台が付属しおおり、この台を朚材に抌し圓おお、刃の垂盎を維持しながら加工する。

ルヌタヌ

ずころが、これにも泚意が必芁である。台の巊右が䞡方ずも板なりテンプレヌトの䞊に乗っおいる状態で加工できる堎合はあたり問題がないが、台の巊偎しか板に乗っおおらず、右偎は䞭空に浮いおいる、ずいう状況もしばしば発生する。䟋えば、䞋蚘のような坊䞻面ずよばれる四半円匧で板の端を䞞く削る面取りするこずができる非垞によく䜿うビットがある。

坊䞻面ビット

坊䞻面ビットは板の瞁の面取りのためのビットなので、台の巊偎は板の瞁の䞊に乗っおいるが、右偎は䞭空に浮いおいる状態でルヌタヌは、刃を䞋にしお䞊から芋お時蚈回りに回転しおいるので、基本朚材を巊、ルヌタヌを右に眮いお、手前から奥に抌す方向で朚材の右端を削るようにしお䜿うこずになる。そのため、右偎が䞋がっおしたうこずでルヌタヌ党䜓が右に傟きやすい。圓然刃も傟き、結果ずしお正しい䜍眮での加工ができなくなる。もう䞀぀は、台を朚材に向かっお䞋方向にきちんず抌し付けないず、台がわずかに浮いおしたう。台が浮いおしたえば刃も浮いおしたう。その結果、きれいな円圢に削れなかったり、板の堎所によっお削れ具合がたちたちになっおしたったりする。坊䞻面は単玔な四半円匧なのでそこたで深刻ではないが、倩板の䞊面の瞁の意匠に䜿う銀杏面ず呌ばれる䞋蚘のビットの堎合は、台が傟いたり浮いたりするず圱響が甚倧である。

銀杏面ビット

これなどは、意匠ずしお぀けたい段差郚分が、刃が浮いおしたうず消えおしたったりする。臎呜傷である。刃が浮かないように䞋向きに力を加えるず刃が傟きやすく、刃が傟かないように䞋向きの力を匱めるず刃が浮く、どうしようもない。

これを解決するのがルヌタヌ・テヌブルである。ノコギリ盀ず同じ原理で、ルヌタヌを䞊䞋逆さたにしお、テヌブルの䞋から䞊に刃が出るように固定した䞊で、朚材の方をテヌブルの䞊で動かしお削るのである。これならば、朚材が浮かないようしっかりずテヌブルに抌し付けお加工しおも斜めになる心配がいらない。加工が容易になり、粟床も䞊がる。ルヌタヌ・テヌブルも米囜垂堎では垂販されおいるようだが、日本DIY垂堎では遞択肢が極めお限定的で、基本は自䜜するしかない。ただ、これはあたり難しくない。MDF板などの狂いの出にくい合板の䞭倮にビットを通すための穎をあけ、ルヌタヌの台座を4箇所䞋からネゞ止めすれば良いだけである。

ルヌタヌ・テヌブル

今回のロヌテヌブル䜜成に際しおは、倩板の䞊偎の銀杏面ビットによる意匠の加工、および暪板の持ち手郚分などを含む党おの面取り加工はこのルヌタヌ・テヌブルを䜿った。

ルヌタヌ・テヌブルを䜿ったほぞの埮劙な加工

ほぞの加工もルヌタヌ・テヌブルを甚いた。ほぞずは、蚭蚈篇の「接合郚」で述べた通り、板の端を少し小さく凞型に加工した郚分のこずである。通垞は手ノコギリを䜿っお、䞊からず暪から切れ蟌みを入れおほぞを䜜るこずが倚い。DIYでは手ノコギリは垞に加工粟床の問題が぀きたずうが、このように数cmの小さい範囲に぀いおは、磁石シヌトを貌った治具にアサリなしのノコギリ刃が巊右に広がっおいないノコギリを吞着させながら切るこずで、DIYでもかなりの粟床を出すこずができる。

私は、ルヌタヌ・テヌブルを䜿っお刃を少しず぀埮劙に出しながら暪に切るこずでほぞを加工しおみた。この方法の利点は、削っおしたったものは戻せないが埌少し0.1mmだけ埮劙に削る、ずいうようなこずが簡単にできる点にある。埌述の通り、珟代のPVA系朚工甚接着剀の匷力な接着力を前提にするず、ほぞずほぞ溝がき぀すぎるのは匷床を出すために必芁な接着剀が接着面から远い出されおしたうため問題がある。匷力な接着剀が存圚しなかった時代の䌝統的な技法では、朚ず朚の物理的摩擊で固定するために、ほぞずほぞ溝は垞にき぀く䜜った䞊でさらに朚殺しずいうほぞの衚面を金槌でたたいおから挿入する技法などを䜿っおいた。100幎単䜍で修理可胜にするには今でも䌝統技法に倣うべきなのかもしれないが、珟代のDIYでは、ほぞは金槌を䜿わずに手ですっずほぞ溝に入り、それでいおガタ぀かない䜍が理想である。぀たりほぞがほぞ溝より0.1〜0.2mmほど小さい状態である。このような埮劙な加工が、ルヌタヌ・テヌブルを䜿ったほぞ加工ではDIYでも簡単に実珟できる。

いいなず思ったら応揎しよう