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【子育て卒業ママが語る】小4からの質問「僕はどうやって生まれたの?」

おたまじゃくし

長男が4年生のころだったと思う。

理科でおたまじゃくしの成長を習っていた。

息子からの質問。

「ママから生まれたから、ママに似るのはわかるけどさ。パパに似るって、どういうこと?」

ウチの子たちは二人とも、父親似。
特に長男は、夫の子どもの頃の写真を見ると、長男が写っているのかと思うくらい似ている。

長男:「おたまじゃくしって卵から生まれるじゃん。じゃあ、人間はどうするんだろうって思って」

とても素朴な疑問。
理科の授業から、そのままつながってきた問い。

私は、ひるんだ。

あ~、とうとう来たか。

そう思ったのを、よく覚えている。

性教育は大事だって、頭ではわかっている。
でも、自分がどうやってこの知識を得たのか、正直よく覚えていない。

親に教わった記憶もないし、学校で習ったような、習わなかったような……。

曖昧なまま、いつの間にか知っていた、という感じ。

それに、男の子だから、こういうことは夫の役割じゃないかとも思っていた。

できれば、学校で教えてくれたらいいのに。

学校で先生に聞いたら「おうちの人に聞いてね」と言われたらしい。

せんせいー。こっちに振んないでよ~

私:「今はすぐに説明できないから、また今度ね」

どう話せばいいのか分からなかったし、

心の準備ができていなかった。

その夜、夫が帰ってきてから、

「今日ね長男に、聞かれたんだけど……」

返ってきたのは、

「まだ早いんじゃない?」

「そのうち学校で習うでしょ」

たしかに、間違ってはいない。
でも、その「そのうち」まで、この子は待てるのだろうか。

夫は困ったような顔をして、それ以上何も言わなかった。

ああ、この人には期待できないな。

もう!役立たず!
心の中で、そう叫んでいた。


もし私たち親が答えなかったら、この子はどうするだろう?

当時はまだ、今のように子どもたちがスマホで何でも検索できる時代ではなかった。

きっと、誰かに聞くだろう。友達とか、年上の子とか。

そのとき、正しい情報が伝わるとは限らない。
曖昧な知識や、ふざけた言い方で教えられるかもしれない。

"今、知りたい" と思った気持ちを、
「まだ早い」で終わらせてしまっていいのかな?と。


Amazonで絵本を探した。

「性教育 絵本 小学生」
いくつかキーワードを入れて検索してみる。

何冊か候補が出てきたけれど、レビューを読んで決めたのが

『ぼくのはなし 和歌山静子 さく』


シンプルな絵。
難しく構えすぎず、でもちゃんと伝えてくれそうな雰囲気がした。

まずは自分で読んでみた。
内容を確かめ、息子に渡した。

「これ、読んでみて」

それだけ言って、あとは任せた。

後日、どうだった?と聞くと、

「分かったよ。意外だったけどね」

拍子抜けするくらい、さらっとした返事だった。

疑問が解決し、スッキリした感じだった。

私はどうしようと構えてしまったけど、長男にとっては “知ること” そのものが大事だったのかもしれない。

次男からも同じ質問が来たら、この絵本を使おうと思っていたが、

次男からは来なかった。

おたまじゃくしの授業が、自分の存在への疑問につながる。

長男のそんな独特の視点や思考の深さに、驚かされた。


今、長男はITエンジニアとして働いている。


暗号通貨の仕組みや、難しい技術の話をしているのを聞くと、正直よく分からない。

あの頃から、もう、こういう思考をしていたのかもしれない。

物事を別の角度から見る力。
「当たり前」を疑う力。

そういうものが、子どものころからちゃんと発揮されていたんだな、と今になって思う。

あの時、「まだ早い」で終わらせなくて良かったと思う。

戸惑いながらも子どもの「知りたい」にちゃんと対応できた自分を、少し褒めたい。


最後まで読んでくださってありがとうございました。

~ARYA~

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