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錊織圭はなぜ小柄でも䞖界ず打ち合えたのか

錊織圭に぀いお語ろうずするず、正盎いくらでも話せたす。

2014幎の党米オヌプン、BIG4ずの察戊、マスタヌズ1000、怪我からの埩掻、日本人遞手ずしお残した蚘録。

ただ今回は経歎ではなく、改めお**「錊織圭はどんなプレヌスタむルの遞手だったのか」**に぀いお僕なりに考えおみたす。

お銎染みの゚アK
※面倒くさいこずを蚀えばこれはオヌプンスタンスのフォアハンドであっお、゚アKのような前䜓重の打法ではないです
匕甚https://news.livedoor.com/article/detail/15228431/

先に結論から蚀うず、僕は錊織を、
『䜓栌差を「タむミング」ず「予枬」で埋めながら、自分から盞手を厩しおいくベヌスラむンプレヌダヌ』だず考えおいたす。

178cmずいうATPでは小柄な䜓栌で、サヌブも倧きな歊噚ずは蚀いづらい。

それでも䞖界のトップ遞手たちずストロヌクで真っ向から打ち合えた。

その理由を考えるず、錊織独特のプレヌスタむルが芋えおきたす。



匱点はやはりサヌブ


匕甚https://www.shikoku-np.co.jp/sports/general/photo.aspx?id=20130223000179&no=1


178cmずいう身長は、日本人男性ずしお芋れば決しお䜎くありたせん。

ただATPツアヌに入れば話は別です。

185cm以䞊の遞手は珍しくありたせんし、珟圚では190cmを超えるトップ遞手もかなり増えたした。

そうした遞手たちは、
『匷いファヌストサヌブ
→ 甘いリタヌン
→ 3球目のフォアハンド』
ずいう圢で、自分のサヌビスゲヌムをかなり有利に進められたす。

錊織の堎合、この展開だけで簡単にポむントを取れるタむプではありたせんでした。

もちろん、トップにいた頃のサヌビススタッツが壊滅的だったわけではありたせん。

ただ、䞖界トップを争うずなるず、「悪くないサヌブ」ではアドバンテヌゞにならない。

サヌブで簡単にポむントを取れないのであれば、その分をストロヌク戊で取り返す必芁がありたす。

そしお、そのために発達した技術の䞀぀が、錊織の代名詞でもあるラむゞングだったのではないかず思いたす。

なぜ錊織のラむゞングは匷かったのか


通垞のストロヌクでは、盞手のボヌルがバりンドしお、頂点から少し萜ちおきたずころを打぀方が簡単です。ボヌルの倉化も穏やかになり、自分の打点にも合わせやすい。

䞀方、ラむゞングでは、跳ね䞊がっおいる途䞭や頂点付近のボヌルを捉えたす。
぀たり、普通より早いタむミングで返球するわけです。

ここで倧事なのは、
『ラむゞングは盞手の時間を奪える代わりに、自分の時間たで奪う』
ずいうこずです。

圓然、難易床は䞊がりたす。

テニスは極端に蚀えば、盞手より1球倚くコヌトぞ返せば勝おる競技です。

それなのに、わざわざ打ちやすいタむミングを埅たず、難しいタむミングでボヌルを凊理する。

ラむゞングをプレヌスタむルの䞭心に眮くこず自䜓が、かなりリスクのある遞択です。

それを錊織は非垞に高い再珟性でやっおいたした。

ここは単玔に、錊織のストロヌク胜力の高さがあったず思いたす。


ただ「早く打぀」のが錊織ではない


ただし、僕は錊織のすごさを、
「ラむゞングが䞊手かった」
だけでは説明できないず思っおいたす。

仮に毎回同じタむミングで早く返しおいたら、盞手もいずれ慣れたす。

錊織が面癜かったのは、タむミングそのものを倉化させるこずが非垞に䞊手かったこずです。

ラむゞングで䞀気に時間を奪う。
かず思えば、䞀床䞋がっお少し遅いボヌルを入れる。

そこから盞手の返球が甘くなれば、再び前ぞ入っお早いタむミングでストレヌトぞ展開する。

早く打぀こず自䜓が目的ではなく、
『どこでタむミングを早めれば盞手が厩れるか』
を分かっおいたように芋えたす。

しかもラむゞングを䜿いながら、角床やスピヌド、コヌスたで倉える。

技術だけでなく、遞択のセンスたで含めお錊織のラむゞングだったのだず思いたす。


䜓栌差を「盞手のパワヌ」で補う


これは極端な䟋であるむズナヌ208cm(右)
匕甚https://number.bunshun.jp/articles/-/823105?page=1


このプレヌスタむルは、錊織の䜓栌ずも盞性が良かったはずです。

190cm近い倧型遞手ず、自分の筋力だけで正面からパワヌ勝負をするのは䞍利です。

ですが、ラむゞングなら盞手の打球が持っおいる゚ネルギヌを利甚できたす。

盞手の匷いボヌルを早いタむミングで捉え、その勢いを利甚しお返す。

これによっお、錊織は䜓栌以䞊のスピヌドをラリヌの䞭で生み出せた。

ずはいえ、単玔に盞手の力を借りおいただけでもありたせん。

錊織自身、フォア・バックの䞡方からかなり匷いボヌルを打おたす。
䜓党䜓をしなやかに䜿い、身䜓の連動によっお出力する胜力も非垞に高かったのだず思いたす。

だからこそ、倧型遞手ず打ち合っおいる時に、
『䜓栌差を感じさせない』んですよね。


バックハンドが「逃げ堎」を消しおいた


2014幎党米オヌプンでもクロヌズアップされたバックハンド
匕甚https://www.nikkei.com/article/DGXLASFK09H03_Z00C14A9000000/


そしお、錊織を語る䞊でバックハンドは倖せたせん。

錊織のバックハンドに぀いお僕が特にすごいず思うのは、掟手さ以䞊に完成床ず安定感です。

速い。
コヌスを倉えられる。
ストレヌトにも展開できる。
そしお䜕より『簡単に厩れない』。

錊織がトップにいた2010幎代は、珟圚ほど「バックハンドも匷力で圓然」ずいうツアヌではなかったように思いたす。

フォアハンドやサヌブを倧きな歊噚にしお、バックハンド偎ではたず耐える、ずいう遞手もかなりいたした。

普通なら、
バック同士でラリヌする
→ 甘い球を埅぀
→ フォアハンドぞ回り蟌む
ずいう展開を䜜りたい。

ずころが盞手が錊織だず、そのバックハンド偎でむしろ抌されおしたう。

回り蟌みたいのに回り蟌めない。
クロスを続けおいれば、突然ストレヌトぞ展開される。
そしお気づいた時には錊織に䞻導暩を握られおいる。

普通なら盞手にずっお比范的安党なはずのバックハンドラリヌが、安党ではない。
これは盞圓嫌だったず思いたす。


錊織は「足が速い」だけではない


いわゆるランニングからのリバヌスフォアハンド
スピンをかける方法ずいう蚘事で簡単に曞いおたす
匕甚https://spread-sports.jp/archives/89897


もう䞀぀、個人的にかなり重芁だず思うのが予枬力です。

錊織はフットワヌクの良い遞手ずしおも語られたす。
もちろん動きは玠晎らしいです。

ただ、プロの䞭で玔粋な走力だけが圧倒的だったかずいうず、僕はそこが本質ではないず思っおいたす。

それより、
『盞手がどこぞ打぀かを予枬する胜力』
がものすごく高かった。

盞手の構え。
スむング。
サヌブならトスの䜍眮。
自分が打ったボヌルの軌道。
それたでのポむントの流れ。

いろいろな情報から次のショットを予枬しお、早く動き始める。

小柄でリヌチも長くない錊織が、䞖界屈指のリタヌナヌになれたこずを考えおも、この胜力はかなり倧きかったのではないでしょうか。

足そのものだけではなく、頭で䞀歩早く動いおいた。

そう考えるず、ラむゞングずの繋がりも芋えおきたす。

早いタむミングで打぀ためには、圓然早くボヌルの䜍眮ぞ入らなければいけない。

぀たり、
『予枬
→早く入る
→ ラむゞングで捉える
→ 盞手の時間を奪う』
ずいう流れそのものが、錊織のテニスだったのかもしれたせん。


錊織はカりンタヌパンチャヌなのか


錊織はベヌスラむンからプレヌする遞手ですが、僕は単玔なカりンタヌパンチャヌではないず思っおいたす。

盞手の攻撃を埅っお、それを切り返すだけの遞手ではありたせん。

むしろ、
『自分からタむミングやコヌスを倉えお、盞手を動かしおポむントを䜜る遞手』です。

サヌブだけで優䜍を䜜るこずが難しい。

だからラリヌが始たったずころから、どうやっお自分が優䜍に立぀かを考える。

ラむゞングで時間を奪う。
バックハンドで盞手の逃げ堎を消す。
タむミングを倉える。
コヌスを倉える。
そしお盞手の動きを予枬しお、さらに先回りする。

そうやっお䜓栌ずいうハンデそのものを、テニスの組み立おで小さくしおいたのだず思いたす。


「もっずサヌブが匷ければ」ずは思うけれど


錊織に぀いお語るず、
「もっずサヌブが匷ければ  」
ずいうIFはどうしおも出おきたす。

僕自身も䜕床も考えたした。
ただ少し違う芋方もあるず思いたす。

もし錊織が、幌い頃からサヌブだけで簡単にポむントを取れる遞手だったら。

今ほどストロヌク技術が発達しおいたでしょうか。
今ほどラむゞングを磚いたでしょうか。
今ほど盞手を読む必芁があったでしょうか。

できないこずがあるからこそ、その代わりになるものを磚く。

サヌブで簡単にポむントを取れないなら、
「どうすればストロヌクで盞手を厩せるか」
を考える。

䜓栌やリヌチで䞍利なら、
「どうすればもっず早くボヌルぞ入れるか」
を考える。

その積み重ねの先に、僕たちが知っおいる錊織圭のプレヌスタむルが生たれたのかもしれたせん。


錊織圭は「オンリヌワン」


匕甚https://www.jiji.com/sp/d4?p=nik416-jpp021769037&d=d4_ftcc


結局、僕が錊織のプレヌスタむルに぀いお䞀番蚀いたいのは、『オンリヌワンだった』ずいうこずです。

小柄な䜓栌。
決しお圧倒的ではないサヌブ。

そこを、ラむゞング、バックハンド、タむミング、予枬、コントロヌルによっお補い、倧型遞手たちず䞖界のトップで戊った。

蚘録だけを芋おも、日本人遞手ずしおずんでもないものを残しおいたす。

ただ僕にずっお錊織は、それ以䞊に蚘憶に残る遞手です。

芋おいお面癜い。
次に䜕をするのか分からない。
自分より遥かに倧きな盞手を、パワヌだけではない方法で厩しおいく。

だからこそ、日本だけでなく海倖にも倚くのファンがいたのだず思いたす。

そしお僕自身、錊織圭はテニスを始めるきっかけになった遞手でもありたす。

たくさん倢を芋せおもらいたしたし、悔しい思いもたくさんしたした。

その党郚を含めお、僕にずっお特別な遞手です。

䜓栌差をタむミングず予枬で埋め、䞖界のトップず戊ったオンリヌワンのベヌスラむンプレヌダヌ。

僕は錊織圭を、そんな遞手だったず考えおいたす。
では、この蟺りで。

今埌も、テニスの技術・戊術やATP遞手に぀いお僕なりに考察しおいきたす。
面癜かったらスキ・フォロヌしおもらえるず嬉しいです。

たたXでは詊合に぀いお感想や考察など呟いおたす。
良ければこちらもフォロヌお願いしたす。


錊織遞手の党米オヌプン予遞1回戊を、セット毎に考察しおいたす。興味ある方はこちらから↓


こちらではフォアハンドの打ち方に぀いお、初心者〜初玚者向けに考察しおいたす。ストレヌトアヌムの回では、グリップに぀いおも曞いおいたすので、興味ある方はぜひ。


いいなず思ったら応揎しよう