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フォアハンドでスピンをかける方法〜全くかけられないあなたへ〜

https://x.com/tennis_insights/status/1866160656044486667
ATP2024年フォアハンドデータ

今回は、フォアハンドでスピンをかける方法について考えていきます。

特に対象にしたいのは、
「そもそもスピンが全然かからない」
「どうやったら回転がかかるのか、その感覚自体が分からない」
という方です。

スピンについて調べると、ラケットやガット、スイング軌道、グリップなど、さまざまな話が出てきます。

もちろん道具も無関係ではありません。
ただ、今回はそういった話はいったん置いておきます。

まずはもっと単純に、
「ボールに回転をかけるとはどういう感覚なのか」
を掴むところから始めてみましょう。


スピンをかけられない人のショートラリー


テニススクールなどで、ショートラリーをしたことがある方は多いと思います。

ベースライン同士ではなく、サービスライン付近に立って、短い距離でラリーをする練習です。

僕が見ていて感じるのは、スピンをまだうまくかけられない方の場合、このショートラリーでラケットをしっかり振れないことが多いということです。

ボールを飛ばしすぎないように、
「そっと当てる」
「軽く返す」
という打ち方になりやすいです。

場合によっては、ラケットを振っているように見えても、インパクトしたあとに後付けでスイングを付け足しているような形になることもあります。

スピンをかけられないため、
しっかり振ったらサービスボックスに収まらない
と思ってしまうわけです。

そこで、今回は逆のアプローチを使います。


まず「リバースフォアハンド」をやってみる


スピンの感覚を掴むために僕がおすすめしたいのが、

リバースフォアハンドです。

https://news.tennis365.net/news/smartphone/today/202007/127794.html

ラファエル・ナダル選手で有名な打ち方です。

ほかにもカルロス・アルカラス選手やキャスパー・ルード選手など、多くのトップ選手が状況に応じて使っています。

通常のフォアハンドでは、インパクトしたあと、ラケットは前方へ出てから身体の反対側へ回っていきます。

一般的には右利きなら、最終的に左肩付近へフォロースルーしていく形です。

一方、リバースフォアハンドでは、インパクト後のラケットを身体の反対側へ持っていくのではなく、自分の頭の上あたりへ振り上げていきます。

いわゆるバギーホイップ、バギーフォアなどと呼ばれる動きです。

これをショートラリーで試してみます。

とにかく下から上へ振ってみる

最初は細かいことを考えなくて構いません。

ボールを優しく打ちながら、
ラケットを下から上へ振り上げます。

そしてフォロースルーを頭の上へ持っていきます。

最初は、
フレームに当たったり、変な方向へ飛んだりするかもしれません。
ネットしても構いません。アウトしても構いません。

この段階では、サービスボックスにきれいに入れることが目的ではありません。

10球程度でもいいので、まずきちんとラケット面に当てながら繰り返してみてください。

おそらく、
「あ、回転がかかっている」
という感覚が出てくると思います。

当たり前といえば当たり前です。

ラケットを下から上へ動かしているので、ボールにも縦回転が加わりやすくなります。

ただ、この「当たり前」を実際に体感することが重要です。


「前に飛ばない」は今は気にしない


ここで、
「確かに回転はかかるけど、全然ボールが前に飛ばない」
と思う方もいるかもしれません。

それで大丈夫です。

なぜなら、
ボールを前へ飛ばすことと、
ボールに回転を与えることは、
いったん別々に考えたほうが分かりやすいからです。

今回の目的は、強いフォアハンドを完成させることではありません。

まず、
「自分のラケット操作によって、ボールに回転をかけられる」
という感覚を知ることです。

回転をかける感覚が分かってから、そこへ前方向への力を加えていけばいいのです。

慣れてきたら、少しずつ前へ振る


リバースフォアハンドで回転をかけられるようになったら、今度は徐々に通常のフォアハンドへ近づけていきます。

最初はかなり真上方向へ振っていたものを、

下から上

下から斜め上

下から斜め前

というように、少しずつ前方向へ変えていきます。

こうすることで、回転だけでなく前方向へのボールスピードも出せるようになってきます。

最終的には、自分が普段打っているフォアハンドのスイングへ近づけていきます。

「リバースフォアを試したらスピンがかかったのに、普通のフォアに戻したらまた回転がなくなった」という場合は、一気に元のフォームへ戻しすぎているのかもしれません。

少しずつスイング方向を変えてみてください。


スピンはフォロースルーで決まるわけではない


ここで一つ注意しておきたいのは、
フォロースルーそのものがスピンを生み出しているわけではない
ということです。

ボールに実際に影響を与えるのは、ラケットとボールが接触しているインパクト周辺です。

フォロースルーは、そのインパクトへ向かってラケットがどう動いていたのか、その結果として現れるものです。

今回リバースフォアハンドを使うのも、
「頭の上へラケットを持っていけばスピンがかかる」
という魔法のフォームを覚えるためではありません。

頭の上へ振り抜こうとすることで、自然とインパクト付近でも下から上方向へのラケットの動きを作りやすくするためです。

ボール突きでも回転の感覚は分かる


もっと単純な例を挙げます。

ラケット面を上に向けて、ボールをポンポンと上へ突く「ボール突き」をしたことがあると思います。

そのとき、ラケットをただ上下させるのではなく、ボールに触れる瞬間に面を少し横へ動かしてみてください。

するとボールに回転がかかります。

これは、ラケット面をボールに対して動かすことで回転を与えているからです。

今回紹介している練習も、最初はそれに近いイメージです。

まずは、
「ラケットをこう動かせば、ボールは回転するんだ」という身体感覚を身につけます。

上級者になるとガットのスナップバックも大きくなる


実際の強烈なトップスピンでは、もう少し複雑なことが起きています。

スイングスピードが速くなり、ボールを強く潰して打つようになると、インパクト時にガットも大きく動きます。

特に縦糸がボールによってずれ、その後元の位置へ戻ろうとすることで回転を生み出す、いわゆるスナップバックという現象があります。

トッププロが100km/hを大きく超えるようなフォアハンドを打ちながら、非常に強いトップスピンまで両立できる理由の一つです。

ただ、ここまで考え始めると今回の目的から外れてしまいます。

スピンがまったくかからない段階で、
「スナップバックがどうこう」
「ストリングの種類がどうこう」
と考えても、少し話が先に進みすぎています。

まずは自分で回転を生み出せる感覚を身につけることのほうが重要です。

まずは10球、リバースフォアを試してみてください

今回言いたかったことは非常に単純です。

フォアハンドでスピンが全然かからないという方は、

『ショートラリーでリバースフォアハンドを試してみてください』

最初からきれいに打つ必要はありません。
ネットしてもアウトしても構いません。

まず10球程度、下から上へしっかりラケットを動かしてみます。

そして、
「ボールに縦回転がかかる感覚」
を体験してみてください。

その感覚が分かってから、徐々にスイングを前方向へ変えていけばいいと思います。

「どうやったらスピンがかかるのか全く分からない」という状態から抜け出すきっかけとして、リバースフォアハンドはかなり分かりやすい練習方法だと僕は考えています。

今回はこの辺りで。

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こちらでは初心者向けにフォアハンドのインパクトを安定させる方法を考察しています。

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