【カテゴリア世界紀行】「饑鬼(ひだるがみ)の末裔」本編校正(順次追加予定)
2026年度創作大賞に応募しようと決めてから目眩(またた)く間に過ぎた1ヶ月…本当に楽しいひと時でした。
とりあえず募集は締め切られました。ここからはもう一字の改訂も許されません。なのに読み返すと次々と見つかる誤字!! 誤字!! 誤字!!
訂正箇所一覧
訂正1
本文「×両者は原則として同じ意味となります。⚪︎$${f:X→Y}$$と$${f:id_X→id_Y}$$が原則として同じ意味となります。」
該当箇所
シモーヌ先生の授業はとにかく徹底的に基本(Basis)に立ち返り続ける。
「基本はこの通り。始域(Domain)をx,終域(Codomain)をyとする関数fをy=f(x)と表す様に、始域(Domain)を対象X,終域(Codomain)を対象Yとする射を$${f:X→Y}$$、対象Xと対象Yの恒等射をそれぞれ $${id_X,id_Y}$$で表す訳ですが、先に説明した様にノームの魔法制御技術はとりあえず対象そのものは扱わないので両者は原則として同じ意味となります。
訂正理由
数学に詳しい人なら、ここで「ああ、駄目だこりゃ(笑)」と読み止めてしまうレベルの痛切なミス!!
訂正2
本文「×図式こそ一緒だが自己同型射(Automorphism)とそれが構成する自己同型群(Automorphism Group)はあくまで別物。⚪︎空回路(Empty Circuit)や自己同型射(Automorphism)とそれが構成する自己同型群(Automorphism Group)、自己関手しか備えないモノイダル圏なども同型となるので注意が必要。」
該当箇所
単位圏に該当する「恒等射だけで構成される魔力溜まり(数学の言葉でいう対象群$${S_1}$$及びその偶置換元だけ抽出した交代群$${A_1}$$、巡回群$${C_1}$$、および対象群$${S_2}$$の
偶置換元だけ抽出した交代群$${A_2}$$)」はしばしば空転(Empty Loop)と総称される。図式こそ一緒だが自己同型射(Automorphism)とそれが構成する自己同型群(Automorphism Group)はあくまで別物。
訂正理由
かかる「色即是空空即是色(あるといえばある。ないといえばない)」的状況
を箙論や圏論の世界は「自明群のたった一つの元は、自明の場合としてすべからく長さ0の有向グラフないしは射を備えるものとする」「対象は射を通した他の対象への(あるいは自身への)関係以外に構造を何も持たない」と表現します。まるさしく消えては現れ、現れては消えるルイス・キャロル「不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland, 1865年)」のチェシャ猫(Cheshire cat)のような存在…
訂正2.5
本文「×ノウム⚪︎ノーム」
該当箇所
そもそも正直言って、旧類の文献に登場する「挽肉パテ」「生肉団子」「ハンバーグ」「デミグラ・ソース」「トマト・ソース」「生卵」「目玉焼き」といった概念が我々ノウムの知るそれと完全に一致している保証なんて何処にもない。
訂正理由
表記揺れ
訂正3
本文「×構造⚪︎図式」
該当箇所
”彼岸において、あたかも自明の場合の如く創発された構造だけが、此岸に自明の場合として顕現する”そして"正しい持ち上げ(Lifting=共有部)の見定めだけが、引き戻し(Pullback)と押し出し(Pushout)の正しさを担保する"。
訂正理由
執筆途中で思いついた「ノームの魔力制御は構造という表現を使わない(全て図式と呼ぶ)」ルールの反映漏れ。
訂正4
本文、以下のパネル内「×対照群 $${S_2}$$も巡回群 $${C_2}$$も、2面体群$${D_1}$$「、⚪︎対照群 $${S_2}$$も巡回群 $${C_2}$$も、2面体群$${D_1}$$も」
該当箇所
「単位圏の対称性から脱獄する第一歩は「表に対する裏」を想定する事。ただし…」の次。

対照群 $${S_2}$$も巡回群 $${C_2}$$も、2面体群$${D_1}$$「一定回数
を経て元の状態に戻る自己同型群の1種だよ。
訂正理由
単純誤記。および状況の追加表記。
訂正済パネル

訂正4.1
本文パネル「×自明グラフ(Trivial Graph)、⚪︎自明グラフ(Trivial Graph)/$${A_1}$$箙(えびら=Quiver)」
「×(双対)$${A_2}$$ グラフ((Dual) $${A_2}$$Graph)、⚪︎双対グラフ(Dual Graph) /$${A_2}$$箙」
訂正箇所
訂正4のパネルの2つ下のパネル

訂正理由
箙概念の表記揺れ。特にこのパネルには交代群$${A_n}$$への言及もあるので注意が必要。
訂正後パネル

訂正4.2
本文パネル 矢印の向きの乱れを修正
訂正箇所
訂正4のパネルの3つ下のパネル

訂正理由
明らかに矢印の向きが間違っている為。
訂正後パネル

訂正4.3
本文パネル「×巡回群$${C_1}$$ ,対称群$${S_1}$$,、⚪︎巡回群$${C_1}$$ ,対称群$${S_1}$$,$${ A_1}$$箙」
「×後で出てくるけど、自己同型群も自明群と図式上同型だよ!! ⚪︎後で出てくるけど、自己同型群も図式上同型だよ!!」
該当箇所
「…ただし、全て調べ尽くされた既知の領域へと踏み出しても個人的認識拡大(Personal Recognition Expansion)が発生するだけ!!」に続くパネル

訂正理由
箙概念の表記揺れと単純誤記
訂正後パネル

訂正4.5
本文「×私達、⚪︎生徒達」
該当箇所
もちろん私達は「(ノーム幼児語でいうところの)二つ置換(数学の言葉でいう対称群$${S_2}$$、巡回群$${C_2}$$、あるいは二面体群$${D_1}$$)」くらいまでならちょっとしたヒントを与えられるだけで容易に到達してしまう。
訂正理由
誤記とまでは言えないが、こっちが適切?
訂正5
本文「×先生の両手の間に切頂八面体依代が顕現した。⚪︎先生の両手の間に切頂八面体が顕現した。」
該当箇所
先生の両手の間に切頂八面体依代が顕現した。彼岸で創発して此岸に押し出す過程があったにせよ、それは誰の目にも止まらなかった。
訂正理由
これも雰囲気を台無しにする誤表記。
訂正6
本文「×ただの虚ろな回路(Circuit)、⚪︎ただの虚ろな空回路」
該当箇所
何しろその切頂八面体ときたら、ただの虚ろな回路(Circuit)じゃなかった。途中を幾つもの輝点が漂っており、そのうち一つを先生が指揮棒の先でチョンと突くと、一斉に追っかけっこを始める。
訂正理由
「対応英語の括弧表記は一度きり」ルール完徹の為。
訂正7
本文「×同様に3次元に収まりきらない構造で、個々の立方体や二重立方体としての全体構造それぞれを、⚪︎同様に3次元に収まりきらない図式で、個々の立方体や二重立方体としての全体図式それぞれを」
該当箇所
別名正八胞体(Octachoron)。構成的には立方体8個の連続体に過ぎないが、「五つ置換」同様に3次元に収まりきらない構造で、個々の立方体や二重立方体としての全体構造それぞれを認識するだけなら何の支障もないものの、その連続性を目で追おうとすると、やっぱりエッシャーの騙し絵を鑑賞する時の様な酩酊感に襲われてしまうのである。
訂正理由
これも執筆途中で思いついた「ノームの魔力制御は構造という表現を使わない(全て図式と呼ぶ)」ルールの反映漏れ。
訂正7.5
本文「×単連射($${A_n}$$箙($${Linear A_n quiver}$$))、⚪︎$${A_n}$$箙(えびら=quiver)」
該当箇所
正直、空転に単連射($${A_n}$$箙($${Linear A_n quiver}$$))をただ単に貼り合わせただけでは、(巡回群$${C_n}$$と同型の)操作の都度モードが順番に推移するロータリー・スイッチの様な魔力溜まりが創発されるばかり。
訂正理由
箙概念の表記揺れ
訂正7.7
本文パネル「×一方圏論の世界観では「関係が同じ」なら全部一まとめに出来る事が重要。⚪︎一方圏論の世界観では「同じ関係」同志を束ねるのが肝要。」
訂正箇所
本文「ボンボン3個とクッキー2枚とタルト1個を足し合わせるとどうなる?」から3個目のパネル

訂正理由
説明内容の適正化
訂正後パネル

訂正7.8
本文パネル「×自明箙(N=0)、⚪︎自明/$${A_1}$$箙(N=0)」
訂正箇所
本文「それでは今度はそれを数学の言葉でしっかり表現してみましょう!!」の2つ下のパネル

訂正理由
箙概念の表記揺れ
訂正後パネル

訂正7.9
本文パネル
「×右側の図形のクッキー、⚪︎右側の図形のタルト」
「×ちなみにf((),2,x)を2次特殊線形群SL(2)あるいは回転群SO(2)、f((),3,x)に現れる三重に重なった群を特殊ユニタリ群(Special Unitary group)SU(3)対称性
と呼びます。⚪︎ちなみに量子力学でいうとf((),2,x)は回転群$$S^3$$に該当する自由度を備える特殊ユニタリ群(Special Unitary group)SU(2)スピンの観察結果$$Δ^2$$、f((),3,x)はその上位バージョンであるSU(3)の観察結果$$Δ^3$$に該当します。」
訂正箇所
本文「それでは今度はそれを数学の言葉でしっかり表現してみましょう!!」の3つ下のパネル

訂正理由
図式上の誤り
訂正後パネル

訂正8
本文「×ヴェロニカと私だけの認識空間、⚪︎ヴェロニカと私だけの時空間(Spacetime)」
該当箇所
いつの間にヴェロニカと私だけの認識空間に割り込んできたのだろう?
訂正理由
執筆途中、Geminiとの壁打ちで出てきた「圏の対象として空間(Space)だけじゃ足らない。時空間(Spacetime)でなければ」という指摘の反映。
訂正9
本文「×この空間の創発に、⚪︎×この時空間の創発に」
該当箇所
ヴェロニカが本当に彼の事を"自明の場合として"自分の一部に過ぎないと確信してるからこそ"自明の場合として"この空間の創発に巻き込まれてしまったという訳である。
訂正理由
訂正8と同じ。
補足1
以下のパネルの追加

該当箇所
「それだけは本当にしっくりくる。初めて試してみたけど、あっけないほどいきなりちゃんと出来た!!」


補足理由
$${A_3}$$箙A←B→CとA→B←Cを圏論における錐(Cone)/余錐(Cocone)および極限(Limit)/余極限(Colimit)Geminiに貼り合わせる方法は幾通りもあり、それでGeminiとの壁打ちに際して「逆です」「逆じゃありません(追加説明)」「確かに逆じゃありませんでした」が連発される事に。そうした混乱を抑え込む為の追記。
スパン(Span)と錐(Cone)、余スパン(Cospan)と余錐(Cocone)の関係
訂正10
本文中の以下のパネル内「図の範例枠内:×対象性○対称性」
該当箇所

訂正理由
最後の数日に慌てて追加したパネルの1つ。やっぱり間違いが…
訂正後パネル

訂正11
本文、以下のパネル内「×「自明の場合として」、⚪︎"自明の場合として"」そして図式の修正。
該当箇所
「等化演算の場合と違って引き戻しと押し出しは複数の経路がお互い押し合いへし合い落とし所を探り合いながら最後は1本の筋にまとまる感じになる。そして片方の対象が消失したなら、図式は再び双対圏に戻る」 と「「どうやらティコ・ブラーエも薄々とは自らの観測結果が楕円軌道を示唆している事自体には気付いていた様です…」の間。

「最小作用の原理に基づく最小変分に従う」ってこれが「自明の場合として」当たり前の様に遂行されるという事!!
訂正理由
執筆の途中で思いついた表現統一の反映漏れと図式の大修正。これも数学に詳しい人なら、ここで「ああ、駄目だこりゃ(笑)」と読み止めてしまうレベルの痛切なミス。なお続編で、これが当たり前に遂行されない(対称性の破れに適応しなかった旧恒等射が暴走する)「悪魔の挽臼」パターンを取り上げる予定。
訂正後パネル

補足2
本文、以下のパネルへの追記「旧対称性」「対称性の破れ」「新対称性」

補足理由
この追記がないと本文との関係が分からなくなる人が出てしまいそう…
訂正後パネル

訂正12
トルツメ
本文、以下のパネル内「×またもや詳しく調べもせず、⚪︎詳しく調べもせず」
該当箇所
またもや詳しく調べもせず思いつきでどっちに与するか決めてしまうヴェロニカさん。

訂正理由
執筆途中に放棄したエピソードとの連携の消し忘れ。
訂正後パネル

補足3
本文「「…そもそも自ら既存の対称性を破り、新たな対称性へと導いた様な人物が何を考えてそうしたかなんて、下手をしたら当人にさえ説明がつかなかったりする。」」と「恐る恐るヴェロニカが尋ねる。」の間に以下のパネルを追加。

補足理由
改めて読み返すに、ここはこれくらいのインパクトが必要。なお、ケプラー「宇宙の神秘」がどういう内容かは以下辺りを御参照ください。
ついでにエーテル仮説については、以下がよくまとまっています。残念ながら発見したの、締切後だったという…
訂正13
本文「×国民⚪︎国家」
シモーヌ先生が独り言の様につぶやく。
「その考えがオーギュスト・ブランキ自身から出たものか、その背後にさらに時代精神の横溢の様なものがあったかまでは分かりかねます。いずれにしろ当時勝ったのは"収入制限選挙に乗じて議会を牛耳るブルジョワ階層を国民と労働者で挟撃しよう"という「鉄血宰相」ビスマルク( Otto Eduard Leopold von Bismarck-Schönhausen, 1815年~1898年)の提案に乗った「社会民主主義の父」ラッサール(Ferdinand Johann Gottlieb Lassalle, 1825年~1864年)とその弟子達だったというのが、今回私が授業用に採用したシナリオです。」
訂正理由
締切数時間前に追記した箇所。やはり見直しが足りなかった!!
訂正13.5
本文「×なお旧類の数学頼りの⚪︎なお旧類の数学と物理学頼りの」
該当箇所
なお旧類の数学頼りの魔法制御技術はいまだ不完全で、かかる生得的本能の解析も遅々として進んでない。
訂正理由
他の箇所でも全て併記してるので。なお、本編で繰り返し出てくる「対称性とその破れ」の下りが物理学なのですが、実はその大源流は数学(リー代数)由来だったりするという…
リー代数における微小領域概念がネーターの定理における「対称性とその破れ」概念に辿り着く歴史
訂正13.7
本文「×だから存外穏やかな気持ちで余生を楽しむ事が出来ている。⚪︎だから存外穏やかな気持ちで余生を楽しむ事が出来ている。皮肉にもマルクスが予言した「封建主義的欲求(権力欲)からも資本主義的欲求(所有欲)からも解放された」新人類プロレタリアートの境地という次第…
訂正箇所
だから存外穏やかな気持ちで余生を楽しむ事が出来ている。
訂正理由
伏線回収。どうして執筆当時、これを思いつけなかったのか…
訂正14
後書き部分「×書き上が事⚪︎書き上げる事」。
とりあえず今回は最後までこのスタイルで書き上が事自体が目標であり、その目標自体は完全に達成出来たので個人的には満足です。
訂正理由
勢いで書いてそのままにしておいたのが敗因。
なお、以下が校正反映版。
ブランチ(次回作構想含む)
もし「訂正13」をママイキにしたら?
代わりに「収入制限選挙に乗じて議会を牛耳るブルジョワ階層を国民と労働者で挟撃する」とはどういう状況をいうのかについて説明が必要に。
「持ち上げ」の用法が人類(旧類)のそれと異なる?
投稿後のGeminiとの壁打ちで発覚。投稿済みの作品内でガンガン使ってしまった後なのでもう引き返せません。「ノーム圏論の独自性」という方向で収拾をつけるしか…
なお、この投稿の有料部分(メンバーシップ公開)は、次回作の構想を練る為のメモとして使わせて頂いてます。現時点では、まだ何もないので購入の意味がありません。
そんな感じでとりあえず以下続報…
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