夫が3度目の退職。わたしが「普通」をあきらめるまで。
夫が休職し始めてから、2週間ほどが経った。
しばらくnoteをお休みしていたが、彼の気持ちはもう次のステージに向き始めているようだ。
つまり、退職。
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お盆の前に、退職を考えていることを相談されていた。
そして、お盆中には、支援してくれている社協の人とも話をして、ほぼ気持ちを固めた形になった。
きっかけは、その社協の方に背中を押されたことが大きかったようだ。
「前の休職のときから君を見てきたけど、今の仕事を続けるの、かなり辛そうに見えた」
「まだ若いんだし、障害年金も出ているし、子どももまだ小さくてお金もかからない。やりたいことにチャレンジするなら今じゃないかな?」
確かにそうだ。
夫はまだ30代前半。
病気はあるとはいえ、体力や気力もまだある。
ありがたいことに年金も貰えていて、実家に同居して守られている。
やりたいことに挑戦するなら、確かに今がベストなタイミングなのかもしれない…。
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正直なところ、わたしは、夫から会社を辞めたいと聞いて、素直にショックだった。
なんだか、かなり怖くなってしまった。
わたしはフリーランスで不安定だから、夫が普通に会社に所属していることで、どこか安心していたんだと思う。
世間体のこともある。
どこかの会社に勤めて、職場に行き、社会保険に入っていることが、大多数の人がやっている「普通」だから。
わたしはズルい人間だと気がついてしまった。
自分ばかりが自由にやりたいことをやって、夫には「普通」を求めていたのだ。
障害手帳を持っているのに。
そんな感じで、夫の退職にショックを受けている自分にもショックで、ちょっと自己嫌悪になってしまった。
それに、誰だって変化は怖い。
不確実なものを、すぐには受け止めきれない。
だけど、夫とこれからの働き方、家計のことなどを具体的に話し合っていくうちに、漠然としていた不安が少しずつ晴れてきた。
それに、結婚してから、夫の退職はかれこれ3回目だ。
全く経験したことがないわけじゃない。
家族への報告、保険の切り替え、こども園への連絡…。
頭の中には、すでに「段取り」はある。
ただわたしには、その変化や未来を受容する時間が、少し必要だっただけなのかもしれない。
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振り返ると、夫は、たまに休みながらも、ふんばって、頑張って働いていたと思う。
「障害者雇用」として初めて働き始めて、1年半ほど続けることができた。
調べると、精神障害の人の1年後の就職定着率は49%ほどだと言う。
つまり、1年の間に半分以上は辞めてしまうのだ。
だとしたら、夫は「続いたほう」じゃないのか?すごいじゃん。
夫には、会社の担当の人、定着支援のサポートの人(ジョブコーチ?)、社協の人、かかりつけ医などたくさんの人が関わってくれた。
先日はちょっと怒りにまかせた記事も書いてしまったけれど、たった1人の、心を病んだ人間のために、ここまで色んな人がサポートしてくれる世界は、とても優しいものだと思う。
「ここまで沢山の人にサポートしてもらっても、ダメだったから….」
そう夫は言っていた。
今の会社で2度の休職を経て、「普通の就職は、やはり自分には難しい」のだと、諦めがつくきっかけになった。
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そういえばわたしは、夫がその会社に就職するときでさえ、不安を抱いていたことを思い出した。
歴史のある企業で、安心感はある。
だけど、今の状態で毎日働けるのか、仕事内容が合っているのか、障害者ということで差別されたり、嫌な気持ちにならないか…など。
毎日同じところに通い、数時間ずっと働き続けるというスタイルが、本当に彼に合っているのか?
それを「試してみる」という意味合いもあったと思う。
本人も調子がいい時は自信があるけど、少し体調を崩すと「やっぱり会社員は向いてないのかもしれない」と弱音を吐いた。
今回、障害者雇用で働いてみて、たくさんのサポートを受け、時間を調節しながら続けてきたけれど、やっぱり難しかった、という現実。
一見、失敗や挫折のように思える。
だけど、「この道じゃないのかもしれない」という疑問の答えがはっきりと見えてきて、むしろよかったのでは?と思えてきた。
「選択肢をつぶす」という作業のために、自分たちが納得するために、この辛い経験はあったのかもしれない。
普通を諦め、そして、明らめる(明らかに見極める)というプロセスになった。
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ふと、不思議なことに気がついた。
夫の今の年齢は、わたしが公務員を辞めてブロガーを目指し始めたときと全く同じなのだ。(夫は5歳下)
そういえば退職を悩んでいたとき、当時のわたしの上司も、社協の人と同じようなことを言ってくれたのを思い出す。
「まだ子供もいないし、若いし、辞めるなら今かもしれないね」
ちょっとだけ切なそうな、課長の顔が忘れられない。
退職して結婚して、ブログ一本で頑張っていたけれど、なかなか成果がでない日々が数カ月は続いた。
だけど、夫はずっとずっと応援してくれていた。嫌味の1つも言わず。
良いことがあれば一緒に喜んでくれたし、悔しいことも色々聞いてくれた。
最近になって、
「どうしてあんなに私のこと応援できたの?普通、反対するか止めるよね」
と聞いてみた。
すると、「俺、普通じゃないもん」と笑っていた。
そうか、彼はもともと普通じゃなかったんだ。
なんだか、心がふっとゆるくなった。
”普通じゃない”彼の応援のおかげで、わたしはここまで来れたんだ。
***
彼がしてくれたみたいに、わたしは彼の新たなチャレンジを心から応援できるだろうか?
正直、自信はまだない。
応援には「期待」が混じっている。
だから、また何かに勝手に期待して、勝手に失望するのが怖いみたいだ。
これから近くで見守っていくうちに、気持ちが少しずつ変化していくような気もする。
とりあえず、わたしはわたしの仕事に集中して、少し距離を置くのが健全なのかもしれない。
夫の今後の道については、公的なサービスを受けながら、徐々に進めていく予定です。
実はわたしもよく分かっていないので(笑)、また落ち着いたらnoteにも近況を書けたらいいなと思います。
おしまい。
最近の夫に関するnoteをまとめ
📌休みがちになったときのこと
📌会社に対してモヤモヤしたこと
📌休職が決まった前後のこと
📌夫に恋愛感情がほぼない話
ブログの仕事について
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