シャドーイングは通勤中でもできる?通勤時間に向く練習・向かない練習を6ステップで解説
私はこれまで250名以上の学習者のシャドーイングを見てきましたが、やり方そのものだけでなく、生活の中にどう組み込むかで継続率が大きく変わることをよく感じます。
その意味で、通勤時間をどう使うかはかなり大事です。
先に結論です。
シャドーイングは、通勤中でもできます。
ただし、すべてのステップが通勤中に向いているわけではありません。
通勤中に向いている学習はそこで進める。
一方で、机に向かって行ったほうがよい学習は、別で時間を取る。
この分け方ができると、シャドーイングはかなり続けやすくなります。
実際、やり方が大きく間違っていなくても、生活の中にうまく組み込めずに止まってしまう方は少なくありません。
この記事では、シャドーイングを通勤中に進めてもよいのか、通勤時間に向く練習・向かない練習は何か、声を出せないときはどう考えればよいのかを整理して解説します。
シャドーイングは通勤中でもできる?
結論、できます。
というより、通勤時間にできることは、そこで進めてしまうのが理想です。
学習時間は誰にとっても有限です。
その中でシャドーイングを継続させるためには、すべてを机の前でこなそうとしないことが大切です。
もちろん、毎日まとまった時間をしっかり取れる方であれば、無理に通勤中に組み込まなくても大丈夫です。
ただ、多くの方にとって、それはなかなか簡単ではありません。
だからこそ、通勤時間を学習時間として使えるかどうかはかなり大きいです。
シャドーイングを通勤時間に取り入れた方がいい理由
一番の理由は、時間を確保しやすいからです。
机に向かってじっくり取り組める時間が毎日十分にある方は、そこまで気にしなくても大丈夫です。
ただ、多くの方にとって、まとまった学習時間を毎日確保するのは簡単ではありません。
そこで大切なのが、学習を次の2種類に分けて考えることです。
机の前でじっくりやる学習
移動中や、ながらでもできる学習
シャドーイングには、この両方が含まれています。
移動中にできることを通勤時間で進めておくと、机に向かう時間を、より集中度の高い学習に使えるようになります。
また、すべてを机の前でやらなければいけないと思っていると、どうしても気持ちが重くなります。
実際、受講生の方を見ていても、ここが重くなると継続しづらくなりやすいです。
この分け方は、単に効率の話だけではありません。
続けやすさにも直結しています。
ただし、シャドーイングの全ステップが通勤中に向くわけではない
ここは大事です。
移動中にできる学習は多いですが、シャドーイングの全ステップを通勤中で完結させることはできません。
特に、しっかり声を出す練習や、スクリプトを見ながら細かく確認する学習は、通勤中には向いていないことが多いです。
だからこそ、
通勤中で進める部分は通勤中で進める
机に向かうべき部分は机で行う
という分け方が大切です。
ここを分けずに考えてしまうと、シャドーイング全体が重く感じられてしまいます。
シャドーイング6ステップのうち、通勤中に向くもの・向かないもの
私はシャドーイングを、6つのステップに分けて考えています。
その中で、通勤中に向くものと、そうでないものがあります。
ステップ1 リスニング
これは通勤中にかなり向いています。
イヤホンで音声を流すだけなので、最も取り入れやすいステップです。
まず音を聞いて、全体の流れに慣れるだけでも意味があります。
通勤時間を活用するなら、まずここから始めやすいです。
ステップ2 スクリプト確認・音声変化チェック
これは通勤手段によります。
スマートフォンでスクリプトを見られる方であれば、移動中でもある程度対応できます。
ただし、細かい確認や書き込みをしたいときは、やはり机でやった方が精度は上がります。
ここは、通勤中にできる範囲だけ進めれば十分です。
無理に全部を移動中で済ませなくても大丈夫です。
ステップ3 オーバーラッピング
これは基本的に通勤中には向きにくいです。
スクリプトを見ながら、音声と重ねて発音する練習なので、落ち着いて取り組める環境のほうが向いています。
ここは、机に向かって集中して行った方がやりやすいです。
ステップ4 プロソディーシャドーイング
これは、やり方によっては通勤中でも取り入れられます。
ただし、始めたばかりの段階では、移動中での実施はまだ難しいことも多いです。
ある程度慣れてきてからのほうが現実的です。
また、最終的にはしっかり声を出す練習も必要です。
通勤中だけで完結させるものではありません。
ステップ5 コンテンツシャドーイング
これは通勤中にかなり取り入れやすいステップです。
プロソディーシャドーイングである程度仕上げた音声を使うので、内容も追いやすく、移動中でも回しやすいです。
実際、ここは通勤時間にかなり進めやすいと感じています。
ステップ6 仕上げの確認や応用練習
これは基本的に机で行ったほうがよいステップです。
通勤手段によってはできることもありますが、基本的には落ち着いて取り組める環境のほうが向いています。
ここは、ご自身の状況に合わせて判断していただければ大丈夫です。
通勤中に声を出せないときはどうする?
通勤中は、どうしても声を出せないことが多いです。特に電車通勤では、シャドーイングをそのまま声に出して行うのは難しいと思います。
その場合は、無理にすべてを声出しで行おうとしなくて大丈夫です。
まずは、リスニングやスクリプト確認、音の流れを追う練習など、声を出さなくても進めやすいステップを通勤時間に入れていきましょう。
一方で、シャドーイングは最終的に自分の口で音を再現する練習でもあります。
そのため、通勤中だけで完結させるのではなく、どこかで声を出す時間も作ることが大切です。
通勤中に声を出せないときの考え方は、こちらの記事でも詳しく整理しています。
シャドーイングは口パクでも効果ある?声を出せないときのやり方を解説
通勤手段によってやりやすいステップは変わる
電車通勤なら、リスニングやスクリプト確認は取り入れやすいです。
一方で、しっかり声を出す練習は難しいことが多いと思います。
徒歩通勤なら、リスニングに加えて、口の中で軽く音を追う形も取り入れやすいことがあります。
ただし、安全面には注意が必要です。
車通勤では、安全運転が最優先です。
リスニングや声を出す練習はできますが、スクリプトを見るのはやめましょう。
このように、同じ通勤時間でも、通勤手段によって向いている学習は変わります。
自分の通勤スタイルに合った形で組み込むことが大切です。
通勤中の学習効率を上げるコツ
移動中の学習でありがちなのが、なんとなく流して終わることです。
効率を上げるためには、通勤時間に何をするかをあらかじめ決めておくことが有効です。
たとえば、
今日はリスニングに集中する
今日はコンテンツシャドーイングの音声を流す
今日はスクリプト確認だけにする
このように、目的を絞るだけで学習の質はかなり変わります。
通勤中は、机に向かっているときと同じ精度を求めなくて大丈夫です。
細かい確認というより、回数を確保する場として使うほうがうまくいきやすいです。
全部を完璧にやろうとすると、かえって回らなくなります。
通勤中は、通勤中に向いていることだけをやる。
この割り切りが大切です。
ひとつの音声を完璧に終えてから次に進まなくてもよい
これは受講生の方からも、本当によく質問をいただく点です。
1つの音声が完璧にできるまで次に進めない、と思っている方は多いです。
でも、その必要はありません。
むしろ、複数の音声を同時並行で進めることをおすすめしています。
たとえば、
通勤中はステップ1や5を別の音声で進める
机の前ではステップ3や4を集中してやる
このような使い分けのほうが、最終的には効率が良いことも多いです。
完璧を求めすぎると、どうしても前に進めなくなります。
実際、ここで止まってしまう方はかなり多いです。
ある程度のところで次の音声に移っていくほうが、結果的に全体のスピードも上がりやすいです。
まとめ|通勤時間を使うとシャドーイングは続けやすくなる
改めて整理すると、ポイントはこの3つです。
通勤中にできるステップはそこで進める
机の前では集中度の高い学習に絞る
複数の音声を同時並行で進めてもよい
この3つを意識するだけで、シャドーイングの継続率と学習効率はかなり変わります。
時間がない中でも続けられる仕組みを作ること。
これは、シャドーイングで結果を出すうえで、意外と見落とされがちなポイントです。
実際、やり方そのものだけでなく、続けられる形にできるかどうかで差が出ることはかなり多いです。
通勤時間をうまく使えるようになると、シャドーイングは一気に続けやすくなります。
全部を机の前でやろうとしすぎず、できる場所でできるステップを進めていくのがおすすめです。
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