シャドーイングは口パクでも効果ある?できること・できないこと
シャドーイングをしていると、口パクでも意味があるのか、気になる方は多いと思います。
特に、しっかり声を出せる環境ばかりではないので、
口だけでも動かした方がいいのかな、と考えるのは自然です。
先に結論です。
口パクにも意味はあります。
ただし、口パクだけで完結させるのはおすすめしません。
この記事では、通勤時間の使い方そのものではなく、
「口パク」という方法がどこまで有効か
に絞って整理します。
声を出せない環境全般での考え方は、別の記事で詳しく書いています。
そちらを先に見たい方は、
「シャドーイングは声を出さなくても効果ある?限界と活かし方を解説」
もあわせてご覧ください。
口パクにも意味はある
まず、口パクはまったく無意味ではありません。
私はここを、はっきりお伝えしたいです。
口パクにも意味があるのは、以下のような点です。
音の流れを追う感覚を保てる
口の動きを止めずに済む
学習を完全に止めずに続けられる
何もしないよりは、ずっといいです。
実際、音を聞きながらまったく口を動かさないのと、
音に合わせて口だけでも動かすのとでは、感覚の残り方が違います。
英語のリズムやスピード感を意識し続けるという意味では、口パクにも価値があります。
ただし、口パクだけでは足りない
一方で、口パクだけでは足りません。
ここが一番大事です。
なぜかというと、実際に声を出したときの完成度は、口パクだけでは確認しにくいからです。
口パクのままだと、以下のようなことが起こりやすいです。
できた気になりやすい
実際には口が回っていないことに気づきにくい
音を再現できているか確認しにくい
声に出した瞬間に崩れることがある
ここは、本当に気をつけたいです。
頭の中ではついていけているつもりでも、
いざ声を出してみると、思ったより全然できない、ということはよくあります。
つまり、口パクはあくまで補助です。
仕上げそのものを任せる方法ではありません。
実際にあった受講生さまの例
実際に、一定期間、移動時間しか取れなかった受講生さまがいました。
その方は、どうしても声を出せる時間が少なく、口パクや無音中心で進める時期がありました。
ただ、久しぶりにしっかり声を出してシャドーイングしていただいたとき、今までよりもかなり完成度が落ちていたんです。
本人も久しぶりに声を出して、思ったよりできなくて驚かれていた。
この反応はとても印象に残っています。
ここで改めて、
口パクだけでは仕上がらない
ということがよく分かります。
ただ、この方はその後、
声を出すことの大切さに気づかれ、その後は完成度を保たれている。
ここもとても大きいです。
口パクがダメなのではなく、
口パクだけで終わってしまうと足りない
ということです。
口パクが向いている使い方
では、口パクはどんなふうに使うのがいいのか。
私は、口パクは以下のような使い方が向いていると思っています。
声を出せないときのつなぎとして使う
学習を止めないための補助として使う
音の流れを追う感覚を切らさないために使う
この位置づけです。
つまり、口パクは
ゼロにしないための手段
としてはかなり優秀です。
逆に、以下のような使い方はおすすめしません。
仕上げまで全部口パクで済ませる
できたつもりで次に進む
声を出す確認を完全に省く
このあたりは、あとでズレが大きくなりやすいです。
口パクから声出しに戻したいタイミング
口パクを使うこと自体は悪くありません。
ただ、どこかで必ず声出しに戻したいです。
その目安としては、以下のようなタイミングがあります。
ある程度、音の流れが追えるようになってきたとき
自宅などで少しでも声を出せる時間があるとき
口パクではできている感じがするのに、実際の完成度が分からないとき
このタイミングで声を出してみると、かなり見え方が変わります。
そして、できれば毎日10分でも声を出す時間を作るのがおすすめです。
この考え方は、前回の記事でも書いた通りです。
取れる時間の、ほとんどが声を出せない環境になることもあります。
それでも、毎日10分だけは声を出す。
これがあるかどうかで、仕上がりはかなり変わります。
口パクだけになっていないか確認したいこと
口パクをしているとき、私なら以下の点を気にします。
音の流れをちゃんと追えているか
口を動かしているだけになっていないか
声を出したら崩れそうな感覚がないか
学習を止めないための補助になっているか
もし、
「最近ちゃんとやっているのに伸びない」
「声に出すと急に崩れる」
という感覚があるなら、単に口パクの問題だけではなく、音読化が起きている可能性もあります。
その点は、
「シャドーイングで伸びない人へ|音読になっていませんか?」
で詳しく書いています。
口パクと通勤は分けて考えた方がいい
ここで少しだけ補足です。
口パクの記事と通勤の記事は、似て見えやすいのですが、私は別に考えた方がいいと思っています。
口パクは、あくまで方法です。
通勤は、時間の使い方です。
通勤時間に何をやるか、何をやらないかは別の記事で整理しています。
その点が気になる方は、
「シャドーイングは通勤中にやるべき?向く練習・向かない練習を解説」
を見てみてください。
まとめ
シャドーイングは、口パクでもまったく意味がないわけではありません。
特に、以下のような意味はあります。
学習を止めない
音の流れを追う感覚を保つ
口の動きを止めない
ただし、口パクだけで完結させるのはおすすめしません。
実際に声を出してみると、思ったよりできていなかった、ということは本当によくあります。
だからこそ、
口パクは補助として使う。
でも、どこかで必ず声を出して確認する。
この考え方で進めるのが大事です。
口パクは、やらないよりずっといいです。
ただ、完成度を上げるためには、やはり声を出す時間が必要です。
そこを忘れずに使えれば、口パクはかなり良い補助手段になります。
