シャドーイングは録音した方がいい?効果が変わる理由と、録音の使い方
シャドーイングはしているけれど、録音まではしていない。
ここで止まる方はかなり多いです。やった方がよさそうなのは分かる。でも、少し面倒ですし、自分の声を聞くのも気が進まない。そこまで必要なのか、迷うんですよね。
受講生さまを見ていても、シャドーイング自体は頑張っているのに、録音までは入っていないことは本当によくあります。しかも、録音しなくても学習自体は一応進めていけるので、つい後回しにされやすいです。だからこそ、私は録音を入れるかどうかで、練習の質はかなり変わると思っています。
録音しないまま続けると、ズレに気づきにくい
シャドーイングは、その場で自分の出来を正確に判断しにくい練習です。
ついていくことに必死になるので、
言えた気がする。
前より少し良くなった気がする。
そう感じやすいんですね。
でも、録音して聞き返すと、
・語尾が抜けている
・音のつながりが再現できていない
・リズムが平坦になっている
・一部を飛ばしている
こういうことが意外とあります。
野球でも、素振りだけならそのまま練習を進めていけます。
でも、ときどき動画でフォームを見ると、思っていた動きと実際の動きがかなり違うことがありますよね。
シャドーイングの録音も、それにかなり近いです。
感覚だけで続けると、ズレが見えないまま回りやすい。
ここが、録音を入れる大きい理由です。
録音の価値は、反省ではなく修正ポイントが見えること
録音というと、ダメなところを見つける作業のように感じる方もいます。
でも、本当の価値はそこではありません。
録音のいちばん大きい役割は、
次にどこを直せばいいかが見えること
です。
ご本人としてはかなりできてきたと思っていても、録音を聞くと
「あれ、思ったより言えていない」
となることは少なくありません。
受講生さまを見ていても、ここは本当によくあります。
だから録音は、できていないことを責めるためのものではなく、
感覚のズレを一度外すためのもの
と考えた方がやりやすいです。
録音がないと、
何となくうまくいかない。
何となくずれている。
で終わりやすいです。
でも録音があると、
この語尾が落ちている。
このフレーズのリズムが崩れている。
ここだけ音のつながりが弱い。
というふうに、修正ポイントをかなり絞れます。
営業のロープレでも、録画や録音をすると、
全体的によくなかった、で終わるのではなく、
話し始めが速すぎた、語尾が弱かった、相手の話を受ける前に提案に入っていた、
のように、直す場所が具体的になりますよね。
シャドーイングの録音も、それにかなり近いです。
録音をすると、どこがずれているかは見えやすくなります。
ただ、見えたズレをどう直すかは、そもそもの進め方が分かっている方が活かしやすいです。
シャドーイングの手順そのものに少し不安がある方は、
「シャドーイングの正しいやり方|失敗しない6ステップ」
もあわせて読むとつながりやすいと思います。
録音した音声は、全部を細かく見なくていい
録音が重く感じる方は、ここで少し楽になると思います。
録った音声を、最初から最後まで完璧に分析しようとすると、かなり疲れます。
でも、そこまでしなくて大丈夫です。
まず見たいのは、
・語尾
・リズム
・音のつながり
このあたりです。
ここが整うだけでも、かなり変わります。
録音すると、気になるところがたくさん見つかることがあります。
でも、全部を一度に直そうとすると、かえって散ります。
おすすめなのは、
弱いところを1つか2つに絞ること
です。
この語尾。
この一文。
このフレーズのつながり。
そのくらいまで狭くすると、次の練習がやりやすくなります。
録音は、反省会を長くするためのものではありません。
次にどこを直すかを短く決めるためのものです。
録音は飛ばされやすい。だからこそ、重くしすぎない方がいい
録音が大事だと分かっていても、ここは飛ばされやすいです。
面倒。
恥ずかしい。
聞き返すのがしんどい。
こうした理由はもちろんあります。
ただ、それだけではありません。
録音しなくても、一応シャドーイングそのものは進めていける。
ここが、録音が後回しにされやすい大きな理由だと思っています。
実際、受講生さまへ録音をおすすめしても、最初から飛ばされることもありますし、最初はやっていても、途中でだんだん減っていって、こっそりやめられることも珍しくありません。
だからこそ、録音は大事ですが、
最初から重い義務にしすぎない
方が続きやすいです。
録音して弱いところが見えたあと、そこを戻って練習しやすい環境があるとかなりやりやすいです。
abceed や booco のように、音声を区切って再生しやすいアプリがあると、苦手な箇所だけを反復しやすくなります。
録音はズレを見つけるため、こうしたアプリは見つけたズレを直すため、と分けて考えると使いやすいです。
毎回録音するべきかが気になる方へ
ここはかなりよくある悩みです。
録音した方がいい。
そこまでは分かった。
でも、毎回やるべきなのか。
この疑問は本当によく出ます。
ただ、ここは録音の価値そのものとは少し別のテーマです。
録音は必要か、という話と、録音は毎回か、という話は、似ているようで別だからです。
毎回やるべきか、現実的な頻度はどれくらいかは、
「シャドーイングは録音を毎回するべき?頻度の目安とおすすめのやり方」
で詳しく触れています。
ここでは、まず
録音は入れた方がいい
という土台を押さえておけば十分です。
録音は、学習を厳しくするためではなく、上達を早くするためのもの
録音というと、何だか厳しい作業に感じる方もいます。
でも、本来の役割はそこではありません。
自分を責めるためではなく、遠回りを減らすためです。
感覚だけで続けると、少しずつ自己流に寄りやすいです。
録音があると、そのズレを早めに見つけやすくなります。
だから、録音は
ちゃんとできているかを裁くもの
ではなく、
上達を早くするための確認ポイント
として入れるのがいちばん自然です。
やっているのに手応えが薄い。
何がずれているのか分かりにくい。
そういうときほど、録音はかなり役に立ちます。
まとめ
シャドーイングの録音は、やった方がいいです。
理由はシンプルで、録音すると、自分の中の
「できたつもり」
を外しやすくなるからです。
そのうえで、次にどこを直せばいいかが見えやすくなります。
シャドーイングは、録音しなくても進めていけるプロセスです。
だからこそ、飛ばされやすいです。
でも、録音を入れると、練習の精度はやはり変わります。
毎回きっちりやる必要があるかどうかは、別で考えて大丈夫です。
ただ、ゼロ回のまま進めるのはもったいないです。
録って、聞いて、次を少し変える。
そこまでつながると、シャドーイングの質はかなり変わります。
