シャドーイングはどれくらいで効果が出る?伸びを感じるまでの期間を解説
シャドーイングは、どれくらい続けたら効果が出るのか。
これは本当によくいただく質問です。
頑張っているのに変化が感じられないと、続けるのがしんどくなってきますよね。
特にシャドーイングは、やったその場で点数が出る学習ではありません。
その分、
「今のままで合っているのかな」
「全然伸びていない気がする」
と不安になりやすいです。
私もこれまで250名以上の受講生の方を見てきましたが、最初の1か月くらいで不安になる方はかなり多いです。
実際、進捗確認時でも
「毎日やっているのに、正直まだ変わっている感じがしません」
と言われることがあります。
ただ、そういう方でも、録音を聞き比べたり、同じ音声の仕上がり方を見たりすると、少しずつ変化は出ていることが多いです。
本人としては変わっていないつもりでも、こちらから見ると
「あ、前より音を拾えているな」
「前より口が回るようになってきたな」
と感じる場面は本当にあります。
結論から言うと、私の感覚では、
まず3か月くらいで音の変化を感じやすくなってきて、そこからさらに3か月くらいで意味理解が追いついてきやすいです。
もちろん個人差はあります。
ただ、大きな流れとしてはこのイメージがかなり近いです。
最初の3か月は、ぼやけた写真に少しずつピントが合っていく時期に近いです。
「あ、前より音が見える」という感じですね。
そのあとで、写っているものが何なのかまで、前よりすっと分かりやすくなってきます。
シャドーイングもかなり近いです。
まず音にピントが合ってきて、そのあとで意味の処理が追いついてきやすいです。
この記事では、
シャドーイングで伸びを感じるまでの期間の目安
最初に起こりやすい変化
途中で不安になったときに見てほしいポイント
このあたりに絞って書いていきます。
シャドーイングそのもののやり方から確認したい方は、こちらの記事を先に読んでいただくと流れがつかみやすいです。
→「シャドーイングの正しいやり方|失敗しない6ステップ」
結論|目安は3か月から6か月
私の中での大まかな目安は、次の通りです。
3か月ほどで、音が前より聞こえやすくなってくる
6か月ほどで、意味が前より入りやすくなってくる
ここで言う3か月、6か月というのは、毎日40〜60分くらい取り組めている場合の目安です。
もっと早く変化を感じる方もいます。
逆に、もっと時間がかかる方もいます。
ただ、1週間や2週間で大きな変化を求めすぎると、かなり苦しくなりやすいです。
シャドーイングは、始めてすぐに一気に伸びるというより、少しずつ積み上がっていく学習です。
だからこそ、最初から短距離走の感覚で考えない方がうまくいきやすいです。
最初に伸びやすいのは「音」
シャドーイングを続けて、最初に変わりやすいのは意味理解より音です。
前より音が拾いやすくなる。
速くて流れていた音に、少し輪郭が出てくる。
音声変化に気づきやすくなる。
このあたりが先に起こりやすいです。
受講生の方を見ていても、最初の数週間から数か月は、
「意味はまだそこまで取れないです」
という方が多いです。
でも、その一方で、録音を聞くと、前より音のズレが減っていたり、前は詰まっていたところが少しずつ口に乗るようになっていたりします。
ここは、現場でかなりよく見る変化です。
現場でよくある変化
ある受講生の方も、1か月半くらいの時点では
「正直、まだ効果が出ている感じはしません」
とおっしゃっていました。
ただ、最初の頃の録音と比べると、語尾の抜けや音のつながり方がかなり変わっていました。
ご本人は気づいていなかったのですが、こちらから見ると、音の部分はちゃんと動き始めていたんですね。
シャドーイングは、本人の実感より先に、音の変化が出ることがあります。
ここを知っておくと、途中で少し楽になります。
そのあとで、意味理解が追いついてくる
音が少しずつ拾えるようになってきたあとで、意味理解が追いついてきます。
ここは少し時間差があります。
音が聞こえることと、聞いた瞬間に意味が入ってくることは、同じではありません。
最初は、
「音は前より拾えるようになってきた」
でも
「意味はまだすぐには入ってこない」
という時期があります。
この時期に不安になる方は多いです。
ただ、私はこの段階はかなり自然だと思っています。
たとえると、写真のピントに近い
写真でいうと、まずピントが合う。
そのあとで、写っているものを余裕を持って認識できるようになる。
シャドーイングもかなり近いです。
まず音にピントが合って、そのあとで意味の処理が追いついてきます。
なので、
「前より聞こえる感じはあるけど、意味がまだ弱い」
という時期があっても、そこまで焦らなくて大丈夫です。
期間がかかるのは、1つできて終わりではないから
シャドーイングに時間がかかるいちばん大きな理由は、
1つの音声ができたら終わりではない
からです。
練習したその音声が言えるようになることは、とても大事です。
ただ、本当に欲しいのは、初めて聞く音声でも聞こえる部分が増えていくことですよね。
そのためには、1本だけでは足りません。
いろいろな音声で、英語のリズムや音声変化に触れていく必要があります。
だからこそシャドーイングは、数日で劇的に変わるというより、
少しずつ積み上がって、ある時
「あれ、前より聞こえる」
となりやすい学習です。
筋トレに少し似ている
ここは筋トレにも少し似ています。
1回や2回で急に体が変わるわけではないですよね。
でも、正しく続けていると、ある時
「あれ、前より軽く持てる」
と感じる瞬間がきます。
シャドーイングも、毎日の1回は小さく見えても、積み上がるとちゃんと変わってきます。
途中で「伸びていない」と感じたときに見てほしいこと
シャドーイングは、伸びを実感しにくい学習でもあります。
そんなときは、いきなり
「リスニング全体が上がったか」
だけを見ない方がいいです。
私なら、まず次の3つを見ます。
前より口が回るようになっているか。
同じ音声の完成度が上がっているか。
仕上がるまでの時間が短くなっているか。
この3つです。
見るべき変化は、この3つ
前より口が回るようになっているか
前はつっかえていたところが、少し自然に言えるようになっている。
これはかなり大事な変化です。
同じ音声の完成度が上がっているか
同じ素材でも、前より正確に言える。
前より音のズレが小さい。
これも立派な伸びです。
仕上がるまでの時間が短くなっているか
前はかなり時間がかかっていた音声が、少し早く仕上がるようになる。
これもかなり分かりやすい上達のサインです。
受講生の方でも、
「全然伸びていないです」
とおっしゃっていたのに、録音を聞き返すとかなり変わっていることがあります。
自分では変化に気づきにくいだけで、伸びは先に出ている。
これは本当によくあります。
早い人もいるし、ゆっくりな人もいる
3か月、6か月というのはあくまで目安です。
もっと早く変化を感じる方もいます。
一方で、もっとゆっくりな方もいます。
ここで焦りすぎないことが大切です。
特にシャドーイングは、
「やったその日には変化が見えにくい」
という難しさがあります。
だから、他の人より遅い気がしても、すぐに向いていないと考えなくて大丈夫です。
実際には、最初はゆっくりでも、途中から伸び始める方もたくさんいます。
歌が得意な方や、音の違いに敏感な方は、音の変化を早めに感じやすいことがあります。
逆に、最初は時間がかかっても、積み上げるうちにしっかり伸びてくる方もいます。
最初のスピードだけで決まるわけではありません。
ここはかなり大事です。
続けるために大切なのは、「今の音声で前よりできる」を見ること
シャドーイングを続けるうえで大事なのは、
「何でもすぐ聞こえるようになるはず」
と期待しすぎないことです。
それよりも、
今やっているこの音声が、前よりできるようになった
この感覚を大事にした方が続きやすいです。
目の前の1本が、昨日より言いやすい。
録音すると、少しマシになっている。
音のつながりに前より気づける。
こういう小さな変化を拾える方は、途中で折れにくいです。
現場でも、続く方は、いきなり大きな成果だけを見ていないことが多いです。
「この音声は前より言えるようになった」
「前より仕上がりが早い」
そういう目の前の変化をちゃんと見ています。
この感覚があると、3か月、6か月という期間も乗り越えやすくなります。
まとめ|まずは3か月をひとつの目安にしてよい
改めて整理します。
シャドーイングは、すぐに大きな変化が出る学習ではありません。
ただ、毎日40〜60分くらい続けられているなら、
まず3か月ほどで音の変化を感じやすくなり、
そこからさらに3か月ほどで意味理解が追いついてきやすいです。
最初に伸びやすいのは音です。
意味理解は、そのあとからついてきやすいです。
途中で不安になったときは、
前より口が回るか
同じ音声の完成度が上がっているか
仕上がるまでの時間が短くなっているか
を見てみてください。
シャドーイングは、派手に伸びるというより、少しずつ積み上がる学習です。
だからこそ、
「まだ変わらない」
ではなく、
「前より少しできる」
を見つけながら続けることが大切です。
毎日続ける考え方そのものを整理したい方は、こちらもあわせてどうぞ。
→「シャドーイングは毎日やるべき?英語コーチが250名を指導してわかったこと」
途中でやめたくなる時期の考え方は、こちらの記事で詳しく書いています。
→「シャドーイングが続かない時はどうする?挫折しにくい進め方と続けるコツを解説」
