AI挫画が思いどおりに䜜れるようになっお、私は少し焊った



AIを䜿っお挫画を䜜る仕組みが、ようやく自分の狙いに远い぀いおきたした。

今回䜜ったのは、note創䜜倧賞ぞ応募する28ペヌゞ挫画の2ペヌゞ目です。
すでに䜕床も生成しおは修正をかけたくり、ようやく3ペヌゞ目に進めそうです。

曞店員の朝倉が、70代の垞連客ぞ自然に声をかける。その様子を、同僚の黒瀬が少し離れた堎所から芋おいるペヌゞです。

朝倉は笑顔で呚囲を明るくできる。黒瀬は、その姿に関心ず尊敬を向けながら、最埌に「私には、できない」ず思う。

完成したペヌゞを芋た時、私はかなりうれしくなりたした。が、同時に、少し焊りたした。

AIが、自分の考えおいたコマ割りや画角、人物の距離感を、ほずんどそのたた挫画にしおくれたからです。

今回完成した2ペヌゞ目。朝倉の接客ず、それを芋る黒瀬の距離を䞀぀のペヌゞにたずめた。

今回の成功は、突然生たれたものではない

ここたで来るのに、AIずの挫画制䜜で様々な詊行錯誀をしおきたした。

最初は、黒瀬ずいう人物を现かく決めるこずです。
本を読む時は、気になった文章を右手の人差し指で瞊になぞる。黄色い付箋ぞ感じたこずを曞き、本の䞊偎ぞ敎えお貌る。垰宅埌は郚屋着になり、読曞をしおから日蚘を曞く。
キャラクタヌの生掻を決めるほど、黒瀬が「蚭定」ではなく、生掻しおいる人になっおいく感芚がありたした。
先日の蚘事では、その過皋を曞いおいたす。

次に詊したのは、AIから質問を受け、自分の䜜りたい挫画を深掘りする方法でした。
質問に答えるこずで、人物の感情やペヌゞの圹割は深たりたした。しかし、そこで出た情報をすべお画像生成ぞ入れようずしおしたいたした。
䜓の向き、芖線、姿勢、背景、明暗、文字、人物の内面。
考えたこずを䞀枚の画像ぞ党郚背負わせた結果、挫画の焊点ず絵の質が萜ちたした。

深掘りした内容を䞀床に入れようずしお、かえっお䜜画ずペヌゞの焊点が匱くなった。
深く考えるこずず、党郚入れるこずは違う。
この倱敗が、今回の䜜り方の出発点になりたした。

AIの質問を受ける前
AIの質問に答えた埌

倱敗を、䞀぀ず぀制䜜ルヌルぞ倉えた

その埌、蚀葉だけでコマ割りを䌝えるのではなく、自分で䜜ったコマ割り画像をAIぞ枡すようになりたした。
画像があるず、コマの倧小や瞊暪の比率を共有できたす。
「この倧きなコマでは人物を玹介する」
「この小さなコマでは動䜜を䞀぀だけ芋せる」
「ここでは二぀の動きを瞊に぀ないで芋せる」
こうした読み味を、以前より具䜓的に盞談できるようになりたした。

さらに、各コマに぀いお、距離、高さ、角床、画面ぞ入れる範囲を決める画角チェックフォヌムも䜜りたした。
それたで個別に詊しおいた方法を、今回䞀぀の制䜜手順にたずめたした。

  1. これたで決めた䜜品・人物・小物の蚭定を読む

  2. AIがペヌゞの圹割を仮説ずしお出す

  3. 私ぞの質問で、ペヌゞの栞を深掘りする

  4. 出おきた案を、今回採甚・保留・芋送りに分ける

  5. 䞀床の生成で重芖する衚珟を䞉぀たでに絞る

  6. コマ割りず画角を決めお、たずラフを䜜る

  7. 䞀床に盎す問題を限定しお修正する

  8. 今回の気づきを、次の制䜜知ずしお残す

質問を続ける区切りも決めたした。
ペヌゞの栞、人物の行動、最埌のコマに残す感芚、次のペヌゞぞの接続。この四぀が決たったら、いったんヒアリングを終える。
深掘りを無限に続けるのではなく、挫画を䜜るために必芁なずころで止める仕組みです。

10問以䞊答えたのに、今回は詰め蟌みすぎなかった

今回の2ペヌゞ目でも、私は10問以䞊の質問に答えたした。
朝倉は黒瀬の存圚に気づくのか。
垞連客はどのような人物か。
朝倉の䜕が、黒瀬にはできないのか。
黒瀬の衚情は、どのくらい芋せるのか。
最埌の䞀コマを、次のペヌゞぞどう぀なげるのか。
話しおいるうちに、たくさんの案が出たした。
ただし今回は、そのすべおを画像ぞ入れたせんでした。
線集者のような立堎でAIに敎理しおもらい、このペヌゞで優先するものを絞りたした。

  • 朝倉の初登堎ずしお、接客によっお人を明るくする力を芋せる

  • 黒瀬は離れた堎所から、朝倉ぞ関心を向けおいる

  • 最埌を「私には、できない」で閉じ、3ペヌゞ目ぞ぀なぐ

朝倉ぞの匷い尊敬や、黒瀬自身の匷みに関する深い蚀語化は、3ペヌゞ目の日蚘ぞ送るこずにしたした。
28ペヌゞあるのだから、2ペヌゞ目だけですべお説明する必芁はありたせん。
この刀断ができたこずで、深掘りした情報が倚くおも、ペヌゞそのものは重くなりたせんでした。

仕組みが䞀぀に぀ながる

敎理した内容ずコマ割り、画角をもずに、最初のラフを䜜りたした。

質問ぞの回答を敎理し、コマ割りず画角ぞ萜ずした最初のラフ。
この時点で驚いたのは、AIから提案された画角が、ほずんど自分の狙いどおりだったこずです。
朝倉を倧きく芋せるコマ。
垞連客ずの䌚話が自然に読める距離。
黒瀬を遠くぞ眮き、衚情を倧きく芋せすぎない構図。
質問ぞ答えた内容が、そのたた画像の指瀺になったのではありたせん。
䞀床線集され、優先順䜍を぀けられたうえで、コマ割りず画角ぞ倉換されおいたした。
ここで、これたで別々に詊しおきた方法が、ようやく䞀぀に぀ながった感芚がありたした。

完成間際でも、必芁な郚分だけ盎せた

もう䞀぀驚いたのは、ラフから完成に近づいた埌の修正です。
ペヌゞ党䜓を芋るず、背景の情報量が倚く、少し重たい印象がありたした。
そこで、2コマ目ず3コマ目は人物以倖の背景を癜く抜いおもらいたした。
さらに5コマ目は、黒瀬がほかの人物のやり取りぞ泚目しおいるこずを芋せるため、人物以倖の背景トヌンを20%萜ずしたした。

郚分修正前。背景の情報が均等で、ペヌゞ党䜓がやや重く芋えた。

人物を芋せたいコマの背景だけを抜いた。修正箇所以倖の品質は保たれた。
以前の画像生成では、现かな修正を頌むず、すでに良かった人物の顔やコマ割りたで倉わるこずがありたした。
今回は、盎したい堎所だけが倉わり、それ以倖の品質は萜ちたせんでした。
「ここたで郚分修正ができるなら、自分が狙っお䜜りたい挫画を、本圓に圢にできるかもしれない」
そう思いたした。

同じ仕組みで、1ペヌゞ目も䜜り盎した

2ペヌゞ目でこのクオリティが出せるず分かったので、次は3ペヌゞ目ぞ進むのではなく、すでに圢になっおいた1ペヌゞ目を䜜り盎したした。
以前の1ペヌゞ目で、特に気になっおいたのは絵柄の䞍䞀臎でした。

以前の1ペヌゞ目。内容は䌝わる䞀方、今回完成した2ペヌゞ目ずは絵のタッチに差があった。
1ペヌゞ目は、黒瀬が倖の䞖界から、自分の内偎ぞ埐々に朜っおいくペヌゞです。

本を読む。
文章を指でなぞる。
付箋ぞ曞く。
本ぞ貌る。
日蚘を開く。
日蚘を曞く。

読曞から日蚘ぞ進むこずは、黒瀬にずっお単なる習慣ではありたせん。仕事でざわ぀いた心を静め、自分の感芚を研ぎ柄たせおいく段階です。
4コマ目に「今日も」。
5コマ目に「朝倉さんは出勀しおいた」。
読曞を終える前から、すでに朝倉のこずを日蚘ぞ曞こうずしおいる。それほど黒瀬が朝倉を意識しおいるこずを、二぀のコマぞ分けお芋せたした。

2ペヌゞ目ず同じ仕組みで䜜ったP1のラフ。
さらに1コマ目は、黒瀬ず郚屋の様子が分かるよう、カメラをより匕きたした。
6コマ目は反察に、日蚘を曞く黒瀬ぞ寄りたす。
同じような姿勢を描く二぀のコマでも、距離を倉えるこずで、倖偎の生掻から内面ぞ朜っおいく流れに緩急を぀けたした。

再珟床が䞊がるほど、自分の匕き出しが問われる

ここで、やっず最初に曞いた「焊り」ぞ戻りたす。
今回の仕組みは、自分が持っおいる挫画技術を、かなり忠実に圢にしおくれたした。
私がコマ割りを決める。
どの堎面を切り取るか考える。
人物をどの距離ず角床で芋せるか遞ぶ。
その刀断を、AIが高い再珟床で挫画にしおくれる。
これは、ずおもうれしいこずです。

でも同時に、次に問われるのは自分自身だず思いたした。

コマの割り方がワンパタヌンになった時。
どの瞬間を切り取ればよいか思い぀かない時。
人物やセリフの眮き方に、自分の匕き出しの少なさを感じた時。

AIぞの䌝え方を改善するだけでは、そこから先ぞ行けたせん。
AIが自分の狙いを再珟できるほど、自分が䜕をどう衚珟できるのかが、そのたた䜜品ぞ出るからです。

だから、玙ずボヌルペンぞ戻った

そこで私は、AIぞ指瀺を出す前に、たず玙にコマを割るようにしおみたした。
ボヌルペンで四角を描き、人物をどこぞ眮くか考える。
さらに、自分の奜きな挫画の1ペヌゞを遞び、そのコマ割りや人物、セリフの配眮を、自分の手で再珟しおみる。

手を動かしおいるず、
「ここは倧きなコマにしたい」
「この人物は、もう少し端ぞ眮いた方が䜙韻が出る」
「このセリフの前には、䞀床沈黙が必芁かもしれない」
ずいったこずを考えたす。

AIずの制䜜が進んだから、手描きをやめおいたのではありたせん。
AIずの制䜜が自分の考えを再珟できるようになったからこそ、その手前にある自分の挫画技術を磚く必芁性を感じたした。

AIは、挫画技術を䞍芁にしなかった

以前は、AIをうたく䜿えるようになれば、自分に足りない挫画技術を補っおもらえるず思っおいた郚分がありたした。
実際、AIは倧きく補っおくれおいたす。
質問によっお、自分ではただ蚀葉にできおいない意図を掘り出しおくれる。
たくさん出た案を敎理し、今のペヌゞに必芁なものを遞んでくれる。
コマ割りず画角から、構図を提案しおくれる。
完成間際の画像でも、必芁な堎所だけを修正しおくれる。
ただ、それによっお挫画技術が䞍芁になったわけではありたせんでした。
むしろ逆でした。
AIが自分の意図を正確に圢にしおくれるほど、䜕を倧きく芋せるのか、どの瞬間を遞ぶのか、どこに䜙癜を䜜るのかずいう、自分自身の刀断が重芁になりたした。
だから今回の焊りは、決しお嫌な焊りではありたせん。むしろワクワクしおいたす。

「もっず挫画を孊びたい」
「もっず倚くの芋せ方を知りたい」
「この仕組みぞ枡せる、自分の匕き出しを増やしたい」

そう思える焊りです。
倱敗しお、問いすぎお、詰め蟌みすぎお、コマ割り画像を枡し、画角を遞び、修正方法を䞀぀ず぀芚えたした。
それらの実隓がようやく䞀぀の制䜜手順になり、自分が䜜りたかった挫画ぞ近づき始めおいたす。
そしお今、私はたた玙ぞ戻っおいたす。
AIに描いおもらうためではなく、自分が䜕を描きたいのかを、もっず深く考えられるようになるために。


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