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【71回目noteマネヌ掲茉】第癟十䞀章消費皎―食料品枛皎のれロサムゲヌム―

第癟十䞀章消費皎―食料品枛皎のれロサムゲヌム

【圌女は党おを知っおいた。】

【制床偎の自癜ず、14幎越しの答え合わせ】

ここから先は、もはや単なる議論ではない。
囜䌚ずいう公の堎で、制床を運甚する偎が【自由䞻矩経枈においおは、䟡栌はきれいに転嫁されない】ず自ら認めた【事件】の蚘録である。
片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継ぎ、そしお぀いに【決着】ぞず導いた瞬間を芋おほしい。


――枛皎したのに、皎収が枛らない――


倜。

みおは、囜䌚動画を芋おいた。

画面の向こうでは、安藀裕議員ず片山さ぀き財務倧臣が、食料品の消費皎枛皎に぀いお議論しおいる。

安藀議員が聞いた。

食料品の消費皎率を䞋げるず、飲食店が仕入れた食料品に぀いお控陀できる消費皎額も枛る。

では、

飲食店の皎負担は増えるのではないか。

片山財務倧臣は、その構造を認めた。

食料品の仕入先に支払う消費皎盞圓分が枛れば、その分、飲食店が仕入皎額控陀できる額も枛る。

その結果、

飲食店自身が玍皎する金額は増えうる。

さらに安藀議員は聞いた。

食料品の皎率を䞋げれば、商品の䟡栌も皎率分だけ必ず䞋がるのか。

片山財務倧臣の答えは、

必ずしもそうではない。

䟡栌ぞの反映がどこたで起きるかは、実䜓経枈による。

みおは動画を止めた。

みお
「  ちょっず埅っお。」

あおい
「どうしたの」

みお
「食料品の䟡栌は、枛皎分だけ必ず䞋がるわけじゃないのよね」

あおい
「うん。」

みお
「でも、飲食店の仕入皎額控陀は枛る。」

あおい
「うん。」

みおは画面を芋぀めた。

みお
「  これ、最埌たで蚈算したらどうなるの」


たず、食料品8の䞖界

難しい話はいったん党郚眮いおおこう。

芋るのは、

食品䌚瀟 → 飲食店 → お客さん

この䞉者だけ。

食品䌚瀟が飲食店ぞ、食料品を皎蟌540円で売る。

飲食店は、それを料理にしお、皎蟌1,100円でお客さんぞ売る。

食料品の皎率は8。

倖食は10。

たず、食品䌚瀟偎を芋る。

540円に含たれる消費皎額は、

540円 × 8108
 40円

぀たり、

食品䌚瀟 40円

次に飲食店。

1,100円の売䞊に察応する消費皎額は、

1,100円 × 10110
 100円

ただし飲食店は、食品䌚瀟から仕入れたずきの40円を仕入皎額控陀できる。

だから、

100円40円
 60円

぀たり、

飲食店 60円

食品䌚瀟ず飲食店を合わせるず、

40円60円
 100円

囜ぞ入る皎額は、

100円

ここたでは普通だ。


食料品を8から1ぞ枛皎しおみよう

次に、食料品の皎率だけを、

8 → 1

ぞ䞋げる。

今回は、制床の動きだけを芋るため、

食品䌚瀟から飲食店ぞの皎蟌䟡栌540円

飲食店から客ぞの皎蟌䟡栌1,100円

は倉わらないずする。

なぜ、こんな仮定を眮くのか。

理由は単玔だ。

片山財務倧臣自身が、

食料品の皎率を䞋げおも、商品の䟡栌が皎率分だけ必ず䞋がるわけではない

ずいう趣旚を認めおいるからだ。

原材料費。

電気代。

物流費。

人件費。

為替。

競争環境。

商品の䟡栌を決めるものは、消費皎だけではない。

だから今回は、

䟡栌はそのたた。

皎率だけを倉える。

そうしお、皎制そのものが䜕を動かすのかを芋る。


食品䌚瀟は枛皎される

食料品1なら、

540円に含たれる消費皎額は、

540円 × 1101
≒ 5.35円

食品䌚瀟偎は、

40円 → 5.35円

になる。

差額は、

34.65円

぀たり、

食品䌚瀟は34.65円の枛皎

みおが少し笑った。

みお
「ちゃんず枛皎されおるじゃない♪」

あおいが答える。

あおい
「食品䌚瀟だけ芋ればね。」

みお
「  だけ」


今床は、飲食店を芋おみよう

飲食店の売䟡は1,100円のたた。

だから、売䞊偎の消費皎額は、

100円

で倉わらない。

ずころが、

仕入皎額控陀は倉わる。

食料品8のずきは、

40円

控陀できた。

食料品1になるず、

5.35円

しか控陀できない。

だから飲食店の玍付額は、

100円5.35円
 94.65円

になる。

぀たり、

60円 → 94.65円

差額は、

34.65円

飲食店は、

34.65円の増皎

になる。

みおの笑顔が止たった。

みお
「  あれ」


あおいは数字を䞊べた。

食品䌚瀟

40円 → 5.35円

34.65円枛皎

飲食店

60円 → 94.65円

34.65円増皎

みおは、しばらく数字を芋おいた。

そしお。

みお
「ねぇ、あおい。」

あおい
「うん。」

みお
「食品䌚瀟の皎金が、飲食店の消費皎に移動しおない」


同じ34.65円

食品䌚瀟で枛った皎額。

34.65円

飲食店で増えた皎額。

34.65円

同じ金額だ。

これは偶然ではない。

食品䌚瀟から芋れば、

540円は売䞊。

飲食店から芋れば、

同じ540円は仕入。

぀たり、

食品䌚瀟偎の売䞊皎額ず、

飲食店偎の仕入皎額控陀は、

同じ取匕を衚ず裏から芋おいる。


食料品の皎率を䞋げれば、

食品䌚瀟偎の皎額が枛る。

その瞬間、

飲食店が控陀できる前段階の皎額も枛る。

だから、

食品䌚瀟 34.65円
飲食店 34.65円

になる。


「仕入先ぞ払うか、自ら玍皎するか」

ここで、

片山財務倧臣の答匁が意味を持っおくる。

趣旚を簡単にするず、

仕入先ぞ消費皎盞圓分ずしお支払うのか、飲食店自身が玍皎するのかの違い

ずいう敎理だった。

これを数字にするず、こうなる。

食料品8

食品䌚瀟 40円

飲食店 60円

合蚈 100円

食料品1

食品䌚瀟 5.35円

飲食店 94.65円

合蚈 100円

みおが銖をかしげる。

みお
「぀たり  。」

少し考える。

みお
「お父さんが40円、お母さんが60円払っおいたのが  。」

あおい
「枛皎埌は、お父さん5.35円、お母さん94.65円。」

みお
「お父さんは34.65円枛皎。」

あおい
「その分、お母さんが34.65円増える。」

みお
「家族党䜓では」

あおい
「100円。」

みおが固たった。


運営の皎収は

みおは恐る恐る聞いた。

みお
「  じゃあ、運営の皎収は」

あおいは答えた。

食料品8。

40円60円100円

食料品1。

5.35円94.65円100円

そしお。

あおい
「飲食店の売䞊が同じなら  。」

少し間を眮く。

あおい
「定額サブスクだ。」

みお
「運営ぃぃぃぃぃ」


食料品枛皎のれロサムゲヌム

もう䞀床、簡単に敎理しよう。

食品䌚瀟

40円 → 5.35円

34.65円の枛皎

飲食店

60円 → 94.65円

34.65円の増皎

囜

100円 → 100円

皎収は倉わらない

぀たり、この単玔モデルでは、

食品䌚瀟 34.65円

飲食店 34.65円


囜 ±0円

ずなる。

枛皎分が消えたわけではない。

食品䌚瀟で枛った皎額ず同額が、

飲食店の仕入皎額控陀から消えた。

その結果、

飲食店自身が玍皎する金額が増えた。


なぜ、こんなこずが起きるのか

理由は、

消費皎の蚈算匏そのものにある。

簡略化すれば、

売䞊皎額仕入皎額控陀玍付皎額

である。

食料品の皎率を䞋げれば、

食品䌚瀟の売䞊皎額が枛る。

しかし、それは同時に、

飲食店から芋れば、

前段階で控陀できる皎額が枛る

ずいうこずでもある。

だから、

食品䌚瀟の皎額が枛る
↓
飲食店の仕入皎額控陀が枛る
↓
飲食店の玍付額が増える

ずいう珟象が起きる。

VATが壊れたわけではない。

むしろ逆だ。

VATが正垞に動いおいるから、こうなる。


でも、食料品の䟡栌が䞋がればいいんじゃない

もちろん、

食料品の䟡栌そのものが倧きく䞋がれば、

結果は倉わる。

しかし、

ここで最初の片山財務倧臣の答匁ぞ戻る。

食料品の皎率を䞋げおも、

その分だけ䟡栌が必ず䞋がるわけではない。

皎率は制床が決める。

しかし䟡栌は、

原材料費、

電気代、

物流費、

人件費、

為替、

需芁、

競争環境、

さたざたな条件の䞭で決たる。

だから、

仕入皎額控陀が枛るこずは制床䞊起きる。

䟡栌が同額䞋がるこずは保蚌されおいない。

ここにズレが生たれる。


枛皎ずは䜕だったのか

今回の540円、1,100円ずいう数字は、

制床の構造を芋るための単玔モデルである。

珟実には、

䟡栌も動く。

販売数量も動く。

仕入先も倉わる。

需芁も倉わる。

だから、

食料品を枛皎すれば、囜党䜓の皎収が必ず倉わらない

ず蚀っおいるわけではない。

しかし、

このモデルが瀺しおいるこずは重芁だ。

食料品の皎率を䞋げる
枛皎額がそのたた消費者ぞ届く

ではない。

そしお、

䞊流事業者の枛皎

が、

䞋流事業者の仕入皎額控陀枛少

ずしお珟れるこずがある。

片山財務倧臣が認めた構造を、

最埌たで蚈算しただけである。


みお、街を芋る

動画を閉じお、

みおは街ぞ出た。

倕方。

䞀台のトラックが、

小さな定食屋の前で止たった。

裏口から、

段ボヌル箱が運び蟌たれる。

肉。

野菜。

米。

油。

調味料。

店䞻が䌝祚を受け取る。

厚房では、

若い埓業員が仕蟌みをしおいた。

やがお店が開く。

客が入る。

料理が運ばれる。

誰も、

仕入皎額控陀なんお芋おいない。

食品䌚瀟がいくら玍皎したのかも芋えない。

飲食店がいくら玍皎するのかも、

客には分からない。

でも、

数字の裏では、

40円 → 5.35円

そしお、

60円 → 94.65円

さらに、

100円 → 100円

みおは店の倖から、

明るい店内を眺めた。

みお
「食料品は、枛皎されたのよね  。」

食品䌚瀟の皎金は枛った。

その分、

飲食店が控陀できる皎額も枛った。

䟡栌がその分䞋がる保蚌はない。

そしお、

飲食店自身の玍付額は増えうる。

店員が䌚蚈を始めた。

ピッ。

みおは、

さっきの数字を思い出した。

食品䌚瀟 34.65円

飲食店 34.65円


囜 ±0円

もう䞀床。

ピッ。

枛皎したはずなのに、

負担は消えない。

ただ、

堎所を倉える。

小さな店は、

今日も営業を続けおいる。

ピッ。

その音は今日も、

誰かの事業を削る音だった。


※本皿の540円・1,100円の䟋は、食料品の皎率倉曎による仕入皎額控陀の動きを分かりやすく瀺すため、皎蟌取匕䟡栌や販売䟡栌などを固定した単玔モデルです。珟実の䟡栌、販売量、仕入構成、課皎方匏などが倉化すれば、実際の玍皎額や皎収も倉動したす。


【14幎越しの答え合わせ】片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継いだ

参考動画

【圌女は党おを知っおいた。】

【制床偎の自癜ず、14幎越しの答え合わせ】


ここから先は、あえお繰り返す。
なぜなら、これは単なる囜䌚質疑ではないからだ。
消費皎ずいう制床が前提ずしおきた「円滑か぀適正な䟡栌転嫁」ず、珟実の垂堎で起きおいるこず。
その二぀が、囜䌚ずいう公の堎で正面から衝突した「事件」の蚘録だからである。
自由䞻矩経枈においお、䟡栌は制床の予定通りには動かない。
原䟡が䞊がったからずいっお、その党額を䟡栌ぞ転嫁できるずは限らない。
消費皎率が䞊がったからずいっお、その分だけ売䟡を䞊げられるずも限らない。
䟡栌転嫁できなくおも、消費皎の負担は消えない。
事業者の利益、賃金、賞䞎、投資、資金繰りぞず移っおいく。

その瞬間、消費皎の問題は「䟡栌転嫁」の問題ではなく、皎金コストを誰に負わせるかずいう問題ぞ倉わる。


2012幎。
䞀人の政治家が、その危険性を囜䌚で指摘しおいた。
片山さ぀き議員である。
そしお14幎埌。
片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継いだ。
問いを受ける偎に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。
これは、制床の倖から制床を批刀しおいた者が、制床の頂点ぞ立ったずき、どのように蚀葉を倉えるのかずいう蚘録でもある。

2012幎、圌女はすべおを知っおいた

「もう、手の぀けられないようなこずになりたすよ」
2012幎。
野党時代の片山さ぀き議員は、消費皎増皎が経枈ぞ䞎える圱響に぀いお、匷く譊告しおいた。
䜏宅。
地方経枈。
䞭小零现䌁業。
街の蕎麊屋。
普通の床屋。
䟡栌を䞊げたくおも䞊げられない、小さな事業者たち。

片山議員は、消費皎が単なる「消費者の負担」では終わらないこずを、具䜓的な䟋で指摘しおいた。

たずえば、街の蕎麊屋である。

今、お蕎麊屋さんは皎蟌み630円でお蕎麊を出しおいたすけど、660円にできたすかね

これは、単なる問いではない。

消費皎の制床ず垂堎の珟実を知る者が、問いの圢で提瀺した答えである。


党囜䞀埋の䟡栌を持぀倧手チェヌンなら、ただ倀䞊げしやすいかもしれない。
しかし、地域の客に支えられおいる小さな店はどうか。
街の蕎麊屋はどうか。
普通の床屋はどうか。
倀䞊げによっお客を倱う可胜性がある店に、「皎率が䞊がったのだから、その分を䟡栌ぞ転嫁すればよい」ず簡単に蚀えるだろうか。

片山議員は圓時、幎間売䞊3000䞇円以䞋の䞭小零现䌁業に぀いお、5割から7割が䟡栌転嫁できおいないずいう調査があるず述べおいた。

さらに、滞玍皎額の玄半分に圓たる3400億円が消費皎であるずも指摘した。

぀たり、圌女は知っおいた。


消費皎は「䟡栌ぞ転嫁されるこずを予定しおいる」ず説明される。

しかし珟実の垂堎では、匱い立堎の事業者ほど、その予定通りに転嫁できない。


消費皎は、制床の予定ず垂堎の珟実が䞀臎しなければ成立しない皎だった。
2012幎の片山さ぀きは、その矛盟を知っおいた。

14幎埌、問いが戻っおきた

それから14幎埌。
今床は、参政党の囜䌚議員ずしお囜政に埩垰した安藀裕が、同じ問題を囜䌚で問い始める。

答匁垭に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。


安藀議員が最初に確認したのは、消費皎の玍皎矩務者である。
法埋䞊、消費皎を玍める矩務を負っおいるのは誰なのか。
消費者なのか。
事業者なのか。
答匁は明確だった。
消費皎法䞊の玍皎矩務者は、事業者である。
政府は消費皎に぀いお、䟡栌ぞの転嫁を通じお、最終的には消費者が負担するこずを予定しおいるず説明する。
しかし、それは経枈的な負担に぀いおの予定である。
皎法䞊の玍皎矩務ずは別の話だ。
皎法䞊、消費者は消費皎の玍皎矩務者ではない。
消費皎を申告し、玍付するのは事業者である。
ここで安藀議員は、さらに問いを進めた。
消費者から受け取った消費皎を皎務眲ぞ玍めず、事業者が自分の利益にしおいるずされる、いわゆる「益皎」は制床䞊存圚するのか。
これに察しお片山財務倧臣は、法埋䞊はそのような関係にはならないず答えた。
消費者は、消費皎法䞊の玍皎矩務者ではない。
したがっお、消費者が玍めるべき皎金を事業者が預かり、それを囜ぞ玍めずに利益にしおいるずいう法構造にはならない。
法埋䞊、益皎は存圚しない。
ここで、長幎語られおきた消費皎の物語が揺らぎ始める。

完党転嫁ずいう幻想

倚くの人は、消費皎を次のように理解しおいる。
たず原䟡がある。
そこに適正な利益を乗せる。
そしお、その䞊に消費皎10を䞊乗せする。
消費者がその10を支払い、事業者が䞀時的に預かり、埌から皎務眲ぞ玍める。
このモデルでは、消費皎によっお事業者の利益が削られるこずはない。
人件費も削られない。
消費皎は売䟡の倖偎ぞ完党に䞊乗せされ、最終消費者がすべお負担するからである。
しかし、このモデルが成立するためには、匷い前提が必芁になる。
すべおの事業者が、原䟡ず必芁な利益を確保したうえで、消費皎盞圓額を完党に䟡栌ぞ䞊乗せできるこず。
぀たり、䟡栌転嫁率100の垂堎である。
もし本圓に、すべおの取匕がこの通りに行われおいるなら、赀字䌁業はほずんど存圚しない。
䜎賃金劎働者もいない。
買いたたきもない。
利益を確保したうえで、消費皎分たで䟡栌ぞ䞊乗せできるのだから、消費皎を払えずに資金繰りぞ行き詰たる事業者も存圚しないはずである。
だが、珟実は違う。
赀字䌁業がある。
䜎賃金劎働者がいる。
買いたたきがある。
䟡栌亀枉力の匱い事業者がいる。
倀䞊げすれば客を倱う店がある。
原材料費が䞊がっおも、売䟡ぞ十分に転嫁できない事業者がいる。

「原䟡適正な利益消費皎」ずいう矎しいモデルは、珟実の垂堎を衚したものではない。


それは、制床を成立させるために眮かれた予定である。

赀字でも消費皎が発生する理由

消費皎の玍付額は、倧たかに次の匏で蚈算される。

消費皎

売䞊にかかる皎額 − 仕入れにかかる皎額


暙準皎率10、すべお皎蟌金額ずいう単玔なモデルなら、次のように衚せる。

消費皎
≒
課皎売䞊 − 課皎仕入× 10110


ここで重芁なのは、法人皎のように、売䞊からすべおの費甚を差し匕いお利益を蚈算しおいるわけではないずいう点である。
絊䞎や瀟䌚保険料、支払利息など、事業に必芁な支出であっおも、仕入皎額控陀の察象にならないものがある。
そのため、法人皎䞊の利益が赀字であっおも、

課皎売䞊 − 課皎仕入  0


であれば、消費皎は発生する。
事業者が赀字か黒字かは、消費皎の蚈算を止めない。
消費皎は、利益ではなく、課皎売䞊ず課皎仕入の差額を芋おいるからである。
䞀般に、事業者は仕入れた商品ぞ䜕らかの䟡倀を加えお販売する。
100円で仕入れた商品を、毎回50円で売り続ける事業は成立しない。
100円の原材料を䜿い、50円で補品を売り続ける補造業も成立しない。
したがっお、事業を継続しおいる限り、䞀般には、

課皎売䞊 − 課皎仕入  0


ずなる。
䌁業党䜓では赀字でも、この差額は残り埗る。

だから、赀字事業者にも消費皎が発生する。


赀字でも「消費皎が発生するこずがある」のではない。
事業が付加䟡倀を生み出しおいる限り、赀字でも消費皎が発生する構造なのである。

付加䟡倀の先取り

課皎売䞊から課皎仕入を差し匕いたものは、抂ね、その事業者が新しく生み出した付加䟡倀に察応する。


単玔化すれば、

付加䟡倀
≒
課皎売䞊 − 課皎仕入


さらに、その付加䟡倀は抂ね、

付加䟡倀
≒
利益  人件費


ず捉えるこずができる。
したがっお、消費皎の構造は、抂ね次の匏で衚せる。

消費皎≒ 付加䟡倀 × 10110


さらに単玔化すれば、

消費皎≒利益  人件費× 10110


ずなる。
ここで、䜕が起きおいるのか。

事業者が生み出した付加䟡倀ずいう䞀぀のパむがある。


本来、その付加䟡倀は、劎働者の賃金ず、䌁業の利益などに分配される。
しかし、消費皎がある䞖界では、その分配より先に、囜の取り分が決たる。

囜が消費皎を先に取る。


残った付加䟡倀を、法人ず劎働者が分ける。
䟡栌ぞ完党に転嫁できるなら、事業者の倖偎ぞ負担を抌し出せるかもしれない。

しかし、䟡栌転嫁できなければ、消費皎は付加䟡倀の内郚に残る。


利益を削る。
賃䞊げ原資を削る。
賞䞎を削る。
採甚を抑える。
蚭備投資を遅らせる。
資金繰りを圧迫する。
皎負担が消えるわけではない。
負担する堎所が倉わるだけである。

安藀議員が述べた「賃䞊げする原資を持っおいく前に、消費皎を玍皎しろず蚀われおいる」ずいう蚀葉は、この構造を衚しおいる。

消費皎は、付加䟡倀ずいう䞀぀の財垃から、囜が先に取り分を確保する皎である。


その残りを、法人ず劎働者が分ける。
これが、「付加䟡倀の先取り」である。

レシヌトに曞かれた「内消費皎」

安藀議員は、レシヌトの衚瀺にも螏み蟌んだ。
たずえば、1100円の商品を買ったずする。
レシヌトには、
「内消費皎100円」
ず曞かれおいる。
では、この100円は法埋䞊、䜕なのか。
政府偎の答匁は、次のようなものだった。
その取匕に぀いお課されるべき消費皎額に盞圓する額であり、課皎資産の譲枡等の売䞊に察する察䟡の䞀郚である。
぀たり、レシヌトに「消費皎」ず曞かれおいおも、それは消費者が皎務眲ぞ玍めた皎金そのものではない。
事業者が消費者から預かった皎金そのものでもない。
事業者がそのたた皎務眲ぞ玍付する金額でもない。

その売䟡で取匕が成立したずいう事実ず、その皎蟌䟡栌の内蚳が衚瀺されおいるだけである。


レシヌト衚瀺からは、実際にいくら䟡栌転嫁されたのか分からない。
事業者がいくら玍付するのかも分からない。
その取匕によっお、事業者の利益がいくら残ったのかも分からない。

それでも、倚くの人は「内消費皎100円」ずいう衚瀺を芋るこずで、自分が100円の皎金を玍めたず認識する。


そしお、事業者はその100円を預かっおいるだけだず考える。

ここから、「預かった皎金を玍めない免皎事業者はずるい」ずいう益皎の物語が生たれる。


しかし、法構造は違う。
消費者は玍皎矩務者ではない。
レシヌトに曞かれた100円は、売䞊の察䟡の䞀郚である。
事業者の玍付額は、レシヌトの衚瀺額ではなく、売䞊皎額ず仕入皎額の差額によっお決たる。
レシヌトは、䟡栌転嫁に成功した蚌拠ではない。
預り金が存圚する蚌拠でもない。
そこに蚘録されおいるのは、

「その䟡栌で、䞀぀の取匕が成立した」


ずいう事実である。

2012幎の蚀葉ず、2026幎の蚀葉

2012幎の片山さ぀き議員は、垂堎の珟実を語った。
街の蕎麊屋は、630円を660円にできるのか。
䞭小零现䌁業は、本圓に消費皎を䟡栌ぞ転嫁できおいるのか。
䟡栌を䞊げられない事業者に、消費皎は䜕をもたらすのか。
圌女は、制床の予定ではなく、珟堎で起きおいるこずを芋おいた。
それから14幎埌。
財務倧臣ずなった片山さ぀きは、制床を守る偎の蚀葉を語る。
消費皎は、䟡栌ぞの転嫁を通じお、最終的には消費者が負担するこずを予定しおいる。
消費皎盞圓額は、適切に䟡栌ぞ転嫁される。

同じ人物の䞭に、二぀の蚀葉が存圚する。


垂堎の珟実を芋る蚀葉。
制床の予定を守る蚀葉。
片山さ぀きは、なぜ蚀葉を倉えたのか。
本圓に考え方が倉わったのかもしれない。
財務倧臣ずしお皎制党䜓を守らなければならないのかもしれない。
党内の力孊や、財務省ずの関係が圱響したのかもしれない。

あるいは、本質的な認識は倉わっおいないたた、立堎によっお䜿甚する蚀葉だけが倉わったのかもしれない。


その答えは、本人にしか分からない。
だが、確かなこずが䞀぀ある。

2012幎に指摘されおいた問題は、14幎埌も解決しおいない。


䟡栌転嫁できない事業者がいる。
赀字でも消費皎が発生する。
消費皎の滞玍が続いおいる。
賃䞊げが必芁だず蚀いながら、賃䞊げ原資から先に消費皎を取る構造が維持されおいる。

そしお今も、政府は消費皎を「景気に巊右されにくい安定財源」ず説明する。

だが、景気に巊右されにくいずいうこずは、裏返せば、景気が悪くおも取り続けるずいうこずである。


人々の生掻が苊しくおも。
䌁業の経営が苊しくおも。
赀字でも。
資金繰りが限界でも。
付加䟡倀が残る限り、消費皎は発生する。

それを、本圓に「安定」ず呌んでよいのだろうか。

これは事件の蚘録である

14幎前、片山さ぀きは問いを残した。
そしお今、安藀裕がその問いを匕き継いだ。
問いを受ける偎に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。
2012幎の片山さ぀きは、垂堎の珟実を語った。
2026幎の片山財務倧臣は、制床の予定を語った。
倉わったのは、垂堎ではない。

圌女が座る怅子だった。


制床の倖から垂堎を芋れば、䟡栌転嫁できない事業者が芋える。
制床の頂点から皎制を芋れば、「円滑か぀適正に転嫁されるこずを予定しおいる」ずいう説明になる。
事実が倉わったのではない。
芳枬する䜍眮によっお、䜿甚する蚀葉が倉わった。

制床ずいう怪異の頂点に座った者は、その構造を守るための郚品ずしお再定矩される。

14幎前の圌女の蚀葉が正しければ正しいほど、珟圚の答匁は、この囜の政治が垂堎の珟実よりも制床の維持を遞んだこずの蚌明になる。

これは、片山さ぀き䞀人の倉節を責める物語ではない。


誰がその怅子ぞ座っおも、同じ蚀葉を語らざるを埗ないのだずしたら、問題は個人ではなく構造にある。
だから、問いに向き合わなければならないのは、圌女だけではない。

その倉節を制床の「仕様」ずしお受け入れ、今日もレゞの音を聞き流しおいる、私たち自身である。

倱われた30幎をもたらしたのは、果たしお誰なのだろうか。


これは、事業者だけの問題ではない

3割特䟋の先で、すべおの事業者が増皎になるわけではない。
しかし、第4皮・第5皮・第6皮の簡易課皎ぞ移る事業者や、本則課皎で仕入控陀率が70を䞋回る事業者は、3割特䟋よりも皎負担が増える。
財務省モデルなら、その負担はこう動く。
10䞇円。
15䞇円。
そしお、業皮によっおは、
20䞇円。25䞇円。30䞇円。
䟡栌転嫁できれば、取匕先や消費者の負担が増える。
䟡栌転嫁できなければ、事業者の所埗、貯蓄、蚭備投資、そしお生掻費が削られる。

どちらに転んでも、新しく生たれた付加䟡倀ではない。

付加䟡倀は増えない。
皎負担だけが増える。

その負担に耐えられなくなった事業者は、やがお垂堎から消えおいく。

消えるのは、垳簿の䞊の「免皎事業者」ではない。
街の店である。
地域の職人である。
荷物を運ぶ人である。
䌁業の仕事を裏偎で支える、ラむタヌ、デザむナヌ、゚ンゞニア、カメラマン、枅掃員、倖泚スタッフである。
垂堎から䟛絊者が消えれば、商品も、サヌビスも、技術も、雇甚も、消費者の遞択肢も倱われる。

これは、誰が消費皎を玍めるかずいうだけの話ではない。

日本の垂堎から、誰を消すのかずいう話である。

みおは、街を芋た。
暖簟の向こうで、店䞻が䌚蚈端末を操䜜しおいた。
皎蟌630円の蕎麊を、660円にできないたた。
やがお、小さな電子音が鳎った。

ピッ。

みお
「救枈が終わったら、さらに増皎されるの」

あおい
「本人の劎働で付加䟡倀を生み出しおいる事業者ほど、その可胜性がある。」

みお
「それ、救枈じゃないわ。」

「増皎を、少しず぀芋せおいるだけじゃないの」


3割特䟋は、終着点ではない。

その先には、通垞の課皎ぞ移行するための次の段階が埅っおいる。

この事実を、ただ倚くの小芏暡事業者は知らない。

もし、あなたの呚りにむンボむス登録した個人事業䞻や、小さな䌚瀟を営む人がいるなら、この蚘事を届けおほしい。

賛成か反察かを決める前に、たず、自分の皎負担がこれからどう倉わるのかを知っおほしい。

タむマヌは、すでに動いおいる。

ピッ。

その音は今日も、誰かの生掻を削り、誰かの事業を垂堎から消しおいく音だった。


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