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【67回目noteマネヌ掲茉】第癟䞃章消費皎―食料品枛皎で、飲食店が増皎になる

第癟䞃章消費皎―食料品枛皎で、飲食店が増皎になる

【圌女は党おを知っおいた。】

【制床偎の自癜ず、14幎越しの答え合わせ】

ここから先は、もはや単なる議論ではない。
囜䌚ずいう公の堎で、制床を運甚する偎が【自由䞻矩経枈においおは、䟡栌はきれいに転嫁されない】ず自ら認めた【事件】の蚘録である。
片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継ぎ、そしお぀いに【決着】ぞず導いた瞬間を芋おほしい。


――108円の倧根は、101円にならない――

郚屋の明かりを萜ずすず、囜䌚䞭継の画面だけが青癜く浮かび䞊がった。

みおは、動画を巻き戻した。

画面の䞭では、安藀裕議員が、食料品の消費皎率を1ぞ匕き䞋げた堎合に぀いお質問しおいた。

食料品を枛皎する。

普通に考えれば、家蚈も、食料品を仕入れる飲食店も助かるはずである。

ずころが、安藀議員が指摘しおいたのは、その反察だった。

食料品だけを1ぞ枛皎するず、飲食店の消費皎玍付額は増える。

みおは、動画を止めた。

みお
「  どうしお」

みお
「食料品を枛皎するのに、飲食店が増皎になるの」

隣で画面を芋おいたあおいが答えた。

あおい
「食材に含たれる皎額が枛るず、飲食店が差し匕ける仕入皎額控陀も枛るからだよ。」

みお
「でも、食材の倀段も䞋がるんでしょう」

あおいは、テヌブルの䞊に眮かれたレシヌトを芋た。

あおい
「本圓に、枛皎分だけ䞋がるのかな。」


108円の倧根は、101円になるのか

食料品の消費皎率を8から1ぞ匕き䞋げる。

倚くの人は、108円の倧根が101円になるず考える。

108円  本䜓䟡栌100円  消費皎8円

皎率が1になれば、

101円  本䜓䟡栌100円  消費皎1円

䞀芋するず、圓然の蚈算である。

食料品の消費皎が7円枛るのだから、販売䟡栌も7円䞋がる。

䞀家四人の食費に぀いお、毎月いくら負担が枛るのか。

䞀幎間でいくら家蚈が助かるのか。

そのような詊算の倚くも、108円の倧根が101円になるこずを前提にしおいる。

しかし、この蚈算には、䞀぀の条件が隠されおいる。

枛皎された7円が、100䟡栌ぞ反映されるこず。

皎率を決めるのは、法埋である。

しかし、売䟡を決めるのは、垂堎である。

皎率の倉曎  䟡栌の倉曎

ではない。


なぜ、囜民は101円になるず思うのか

理由は単玔である。

消費皎を、預り金だず思っおいるからである。

囜民の頭の䞭では、108円は、二぀に分かれおいる。

本䜓䟡栌100円  預り金8円

食品䌚瀟や小売店は、消費者が囜ぞ玍める8円を、䞀時的に預かっおいるだけ。

だから皎率が1になれば、預かる金額は1円になる。

䜙った7円は、圓然、消費者ぞ返される。

この認識に立おば、108円の倧根は101円にならなければおかしい。

しかし、法埋䞊、消費皎の玍皎矩務者は事業者である。

消費者が皎務眲ぞ8円を玍め、それを食品䌚瀟が預かっおいるわけではない。

108円は、その䟡栌で成立した売買の察䟡である。

皎率が䞋がれば、たず事業者の消費皎玍付額が枛る。

その枛皎分を、倀䞋げによっお消費者ぞ枡すかどうかは、別の問題である。

預り金なら、枛皎分は消費者ぞ返る。

察䟡の䞀郚なら、枛皎分は垂堎の䞭で分配される。

食料品枛皎は、この違いを可芖化する。


皎率を䞋げおも、䟡栌は同じだけ䞋がらない

これは、単なる想像ではない。

2020幎、ドむツは新型コロナ察策ずしお、暙準VATを19から16ぞ、食料品などに適甚される軜枛皎率を7から5ぞ、半幎間匕き䞋げた。

ドむツのスヌパヌマヌケットの商品䟡栌を調べた研究では、平均䟡栌の䜎䞋は玄1.3で、枛皎分の消費者䟡栌ぞの転嫁率は玄70だった。

䟡栌は䞋がった。

しかし、完党には䞋がらなかった。

英囜でも、2020幎7月、倖食、宿泊、芳光などのVATが20から5ぞ匕き䞋げられた。

英囜政府は、その目的を事業者の支揎ず240䞇人の雇甚保護であるず明蚘しおいた。

英囜のホテル䟡栌を分析した研究では、導入盎埌の䟡栌転嫁率は、およそ20から50だった。

ここでも、皎率の匕䞋げが、そのたた同じ割合の倀䞋げになったわけではない。

皎率を䞋げれば、䟡栌が自動的に䞋がる。

海倖の垂堎でも、そのような珟象は起きなかった。

枛皎分の䞀郚は、倀䞋げずしお消費者ぞ枡る。

残りは、事業者偎の皎抜収益ずしお残る。


倧根の䟡栌は、どこに集たるのか

108円の倧根が、そのたた108円なら、䟡栌転嫁率は0である。

しかし、食料品が枛皎されたのに䟡栌がたったく䞋がらなければ、消費者から疑問を持たれる。

競合店が倀䞋げすれば、客を奪われる可胜性もある。

だから、

α ≧ 108円

は起こりにくい。

䞀方、101円たで䞋げるには、食品䌚瀟、卞、小売が、枛皎によっお生たれた䜙地を䞀円残らず手攟さなければならない。

期間限定の枛皎なら、終了したずきに101円を108円ぞ戻す必芁もある。

䞀床䞋げた䟡栌を、元ぞ戻す。

消費者から芋れば、それは7円の倀䞊げになる。

倀䞊げによっお客を倱う危険を考えれば、事業者が最初から枛皎分をすべお䟡栌ぞ反映しない可胜性は高い。

だから、

α ≩ 101円

も起こりにくい。

そう考えるず、枛皎埌の倧根䟡栌αは、次の範囲ぞ入る可胜性が高い。

101円  α  108円

さらに、海倖の䟡栌転嫁事䟋、期間限定枛皎、䟡栌改定のコスト、物䟡䞊昇、競争圧力を重ねるず、有力な仮説レンゞは、もう少し狭くなる。

103円  α  106円

野村総合研究所の2026幎7月の詊算でも、皎率倉曎だけなら食料品䟡栌は玄6.5䞋がるが、物䟡䞊昇分を盞殺する圢で䟡栌が蚭定されれば、実際の䜎䞋幅は玄3.2、理論倀の半分皋床になるずされおいる。

108円の商品が3.2䞋がれば、玄104.5円である。

その䞭心を、104.5円ず眮く。

α  104.5円

これは、枛皎分7円の半分に圓たる3.5円だけ、䟡栌が䞋がった堎合である。

108円の倧根は、101円にはならない。

104円か、105円になる。


䟡栌を固定するず、制床の骚栌が珟れる

ここからは、単玔な二段階モデルで考える。

食品䌚瀟が食材を販売し、飲食店がそれを仕入れお料理を販売する。

制床の動きを芋やすくするため、食品䌚瀟より前の仕入れは省略する。

すべお皎蟌金額ずする。

飲食店の料理の売䟡を、

β  1,100円

食材の仕入䟡栌を、

α  540円

ずする。

たず、食材䟡栌も料理䟡栌も倉わらないずしお、制床だけを動かす。

食料品の皎率が8のずき、飲食店の売䞊にかかる皎額は、

1,100円 × 10110  100円

食材に぀いお差し匕ける仕入皎額控陀は、

540円 × 8108  40円

したがっお、飲食店の消費皎玍付額は、

100円 − 40円  60円

ずなる。

次に、食料品の皎率を1ぞ䞋げる。

料理の売䟡は1,100円、食材の䟡栌は540円のたたずする。

飲食店の売䞊にかかる皎額は、倉わらない。

1,100円 × 10110  100円

しかし、仕入皎額控陀は、

540円 × 1101 ≒ 5.35円

たで枛少する。

したがっお、飲食店の消費皎玍付額は、

100円 − 5.35円  94.65円

ずなる。

枛皎前は60円。

枛皎埌は94.65円。

飲食店の消費皎玍付額は、玄34.65円増える。

食料品を枛皎したにもかかわらず、飲食店は増皎になる。

皎収䞍倉の法則

では、食品䌚瀟の消費皎はどうなるのか。

この単玔モデルでは、食料品8のずき、食品䌚瀟の玍付額は、

540円 × 8108  40円

食料品1では、

540円 × 1101 ≒ 5.35円

ずなる。

食品䌚瀟の玍付額は、玄34.65円枛少する。

䞀方、飲食店の玍付額は、玄34.65円増加する。


食料品8から1ぞ枛皎。

䟡栌が540円のたたなら、䜕が起きるのか。

食品䌚瀟の消費皎

食料品840円
食料品1玄5.35円

箄34.65円の枛皎


飲食店の消費皎

食料品860円
食料品1玄94.65円

箄34.65円の増皎


系党䜓の消費皎

食料品8100円
食料品1100円

皎収は、倉わらない。


食品䌚瀟の枛皎額ず、飲食店の増皎額が䞀臎する。
枛皎された皎金は消えたのではない。
玍付する堎所が、食品䌚瀟から飲食店ぞ移動しただけである。


食品䌚瀟の枛皎額  飲食店の増皎額

系党䜓で芋れば、皎収は倉わらない。

食品䌚瀟の枛皎が、飲食店の増皎ぞ移動しただけである。

これが、䟡栌固定条件における、

皎収䞍倉の法則

である。


付加䟡倀も移動する

皎抜金額でも芋おみよう。

食料品8のずき、食品䌚瀟の皎抜売䞊は、

540円 × 100108  500円

飲食店の皎抜売䞊は、

1,100円 × 100110  1,000円

したがっお、飲食店に残る皎抜付加䟡倀は、

1,000円 − 500円  500円

ずなる。

食料品1で、食材䟡栌540円が倉わらない堎合、食品䌚瀟の皎抜売䞊は、

540円 × 100101 ≒ 534.65円

ぞ増える。

飲食店に残る皎抜付加䟡倀は、

1,000円 − 534.65円  465.35円

たで枛少する。


食料品8から1ぞ枛皎。

䟡栌が540円のたたなら、付加䟡倀はどう動くのか。

食品䌚瀟の皎抜付加䟡倀

食料品8500円
食料品1玄534.65円

箄34.65円の増加


飲食店の皎抜付加䟡倀

食料品8500円
食料品1玄465.35円

箄34.65円の枛少


系党䜓の皎抜付加䟡倀

食料品81,000円
食料品11,000円

付加䟡倀の総額は、倉わらない。


皎率が䞋がっおも、新しい付加䟡倀が生たれたわけではない。

系党䜓の付加䟡倀は1,000円のたたである。

食品䌚瀟の付加䟡倀が増えた分だけ、飲食店の付加䟡倀が枛った。

枛皎によっお、付加䟡倀の持ち䞻が倉わったのである。


珟実に近い104.5円モデル

もちろん、珟実には、食料品の䟡栌も少しは䞋がるだろう。

そこで、108円の倧根が104.5円になるず仮定する。

540円分の食材なら、同じ割合で、

540円 → 522.5円

ずなる。

飲食店の料理䟡栌βは、1,100円のたたずする。

枛皎埌、飲食店の仕入皎額控陀は、

522.5円 × 1101 ≒ 5.17円

したがっお、飲食店の消費皎玍付額は、

100円 − 5.17円  94.83円

ずなる。

枛皎前の60円ず比范するず、

94.83円 − 60円  箄34.83円増

である。

䞀方、食材の珟金支出は、

540円 − 522.5円  17.5円枛

ずなる。

食材代は17.5円安くなった。

しかし、消費皎玍付額は玄34.83円増えた。

差し匕けば、

34.83円 − 17.5円  箄17.33円

飲食店の皎抜付加䟡倀は、1食圓たり玄17.33円枛少する。


倧根108円が104.5円になる堎合。

食材540円は、522.5円になる。

飲食店の皎蟌売䟡

枛皎前1,100円
枛皎埌1,100円

倉化なし


食材の皎蟌䟡栌

枛皎前540円
枛皎埌522.5円

17.5円の倀䞋げ


飲食店の消費皎玍付額

枛皎前60円
枛皎埌玄94.83円

箄34.83円の増皎


飲食店の皎抜付加䟡倀

枛皎前500円
枛皎埌玄482.67円

箄17.33円の枛少


食材は17.5円安くなった。
しかし、飲食店の消費皎は玄34.83円増えた。
差し匕き玄17.33円、飲食店の皎抜付加䟡倀は枛少する。

食料品を枛皎したのに、飲食店の経営は悪化する。

サヌビス内容は倉わっおいない。

料理の販売䟡栌も倉わっおいない。

食材の䟡栌は、少し䞋がった。

それでも、飲食店の経営は悪化する。


500円の定食を、520円にできるのか

では、飲食店が料理を倀䞊げすればよいのだろうか。

しかし、消費者にはこう芋える。

食料品が枛皎されたのに、なぜ定食を倀䞊げするのか。

500円の定食を520円にすれば、客は蚀うかもしれない。

倖食をやめよう。

スヌパヌで匁圓を買おう。

家で食べよう。

食料品枛皎は、内食や䞭食を盞察的に有利にする。

同時に、飲食店の倀䞊げを心理的に封じる。

飲食店の䟡栌βは、䞊げにくい。

しかし、薄利の飲食店には、倀䞋げする䜙力もない。

β₂ ≒ β₁

料理の䟡栌は、䞊にも䞋にも動きにくい。

䞀方、食材の䟡栌は、枛皎分のすべおが䞋がるずは限らない。

食材䟡栌は、完党には䞋がらない。

料理䟡栌は、䞊げにくい。

その間に挟たれるのが、飲食店である。


家蚈の負担軜枛額は、最倧倀だった

食料品の消費皎率が8から1ぞ䞋がるずき、完党に䟡栌ぞ転嫁されれば、108円の商品は101円になる。

この堎合、食料品の皎蟌支出に察する理論䞊の倀䞋げ率は、

7108 ≒ 6.48

である。

たずえば、䞀家四人の軜枛皎率察象の食費が月8䞇円なら、完党転嫁時の負担軜枛額は、

80,000円 × 7108 ≒ 5,185円月

䞀幎間では、玄6侇2,000円になる。

しかし、これは枛皎の効果ずしお確定した金額ではない。

枛皎分が100䟡栌ぞ転嫁された堎合の、家蚈負担軜枛額の䞊限である。

転嫁率が50なら、家蚈ぞ届くのは玄半分の月2,600円皋床になる。

残りは消えたのではない。

食品の生産、卞、小売など、䟛絊偎の皎抜付加䟡倀ずしお残る。

そしお、その食品を仕入れる飲食店では、仕入皎額控陀の枛少ずしお珟れる。


枛皎は、家蚈ぞの自動絊付ではない

ここで、食料品枛皎の姿が倉わる。

衚面だけを芋れば、皎率が8から1ぞ䞋がる。

しかし、控陀チェヌンから芋るず、次のこずが起きおいる。

食品䌚瀟の玍付額が枛る。

飲食店の仕入皎額控陀が枛る。

食品䌚瀟の皎抜付加䟡倀が増える。

飲食店の皎抜付加䟡倀が枛る。

系党䜓の皎収は倉わらない。

系党䜓の付加䟡倀も増えない。

倉わるのは、誰が皎を玍めるか。

そしお、誰が付加䟡倀を受け取るかである。

皎率だけを芋おいれば、これは枛皎に芋える。

皎収から芋れば、玍付堎所の移動である。

付加䟡倀から芋れば、食品偎から飲食店偎ぞの救枈ではない。

飲食店から食品偎ぞの、付加䟡倀の移転である。


預り金神話が厩壊する

もし消費皎が、本圓に消費者から預かった皎金なら、枛皎された7円は消費者ぞ返るはずである。

108円の倧根は、101円になるはずである。

しかし、海倖の垂堎では、そうならなかった。

䟡栌転嫁は䞍完党だった。

なぜか。

消費皎枛皎  事業者の玍付皎額の枛少

であっお、

消費皎枛皎  消費者ぞの自動返金

ではないからである。

䟡栌を䞋げた分だけ、消費者ぞ枡る。

䟡栌を䞋げなかった分は、事業者偎に残る。

預り金なら、枛皎分は消費者ぞ返る。

察䟡の䞀郚なら、枛皎分は垂堎の力関係によっお分配される。

海倖のVAT枛皎は、消費皎を預り金ずしお理解するモデルが、珟実の䟡栌を説明できないこずを瀺した。

ここで、長幎語られおきた預り金神話が厩壊する。


制床は、誰を芋おいるのか

みおは、もう䞀床、囜䌚䞭継の画面を芋た。

みお
「食料品を枛皎しおも、家蚈には党郚届かない。」

みお
「食品䌚瀟の玍付額は枛るけど、飲食店の玍付額は増える。」

みお
「それでも、皎収は倉わらない。」

あおい
「最終販売䟡栌βが倉わらない限り、このモデルでは系党䜓の皎収も倉わらない。」

みお
「  この制床、誰を芋お䜜られおいるの」

あおいは答えた。

あおい「皎収だよ。」

皎率を䞋げる。

控陀額を枛らす。

前段階の玍付額を枛らす。

埌段階の玍付額を増やす。

課皎ベヌスの䜍眮を動かしながら、皎収を保存する。

その蚈算匏の䞭に、街の飲食店の生掻は入っおいない。

店䞻の賃金も。

埓業員の賞䞎も。

新しい調理噚具を買うための資金も。

資金繰りに耐えられる日数も。

制床のデスクには、数字が䞊んでいる。

しかし、そこから人間が消えおいる。


みお、街を芋る

倕方。

みおは、商店街の八癟屋の前で立ち止たった。

店先には、土の぀いた倧根が䞊んでいた。

癜い玙の倀札には、倪い文字で、

䞀本 105円

ず曞かれおいた。

みおは、その数字をしばらく芋぀めた。

みお
「  101円じゃない。」

あおい
「枛皎分の党郚が、䟡栌ぞ枡ったわけじゃないからね。」

八癟屋の少し先に、小さな定食屋があった。

色あせた暖簟の暪に、手曞きの看板が立っおいる。

日替わり定食 500円

倀段は、以前ず倉わっおいなかった。

店の䞭では、店䞻が仕入䌝祚を芋ながら、䌚蚈端末を操䜜しおいた。

みお
「食材は少し安くなったのに、あのお店は苊しくなるの」

あおい
「安くなった金額より、倱った仕入皎額控陀の方が倧きいから。」

みお
「食料品を枛皎したのに」

あおい
「食品䌚瀟には枛皎になる。」

あおい
「でも、飲食店には増皎になる。」

店䞻は、垳簿の数字を確かめた。

料理の倀段は䞊げられない。

食材の䟡栌は、枛皎分ほど䞋がらない。

それでも、玍付額だけは増えおいる。

店䞻が、䌚蚈端末の確定ボタンを抌した。

小さな電子音が鳎った。

ピッ。

その音は、誰かの事業を削る音だった。


参考資料


【14幎越しの答え合わせ】片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継いだ

参考動画

【圌女は党おを知っおいた。】

【制床偎の自癜ず、14幎越しの答え合わせ】


ここから先は、あえお繰り返す。
なぜなら、これは単なる囜䌚質疑ではないからだ。
消費皎ずいう制床が前提ずしおきた「円滑か぀適正な䟡栌転嫁」ず、珟実の垂堎で起きおいるこず。
その二぀が、囜䌚ずいう公の堎で正面から衝突した「事件」の蚘録だからである。
自由䞻矩経枈においお、䟡栌は制床の予定通りには動かない。
原䟡が䞊がったからずいっお、その党額を䟡栌ぞ転嫁できるずは限らない。
消費皎率が䞊がったからずいっお、その分だけ売䟡を䞊げられるずも限らない。
䟡栌転嫁できなくおも、消費皎の負担は消えない。
事業者の利益、賃金、賞䞎、投資、資金繰りぞず移っおいく。

その瞬間、消費皎の問題は「䟡栌転嫁」の問題ではなく、皎金コストを誰に負わせるかずいう問題ぞ倉わる。


2012幎。
䞀人の政治家が、その危険性を囜䌚で指摘しおいた。
片山さ぀き議員である。
そしお14幎埌。
片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継いだ。
問いを受ける偎に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。
これは、制床の倖から制床を批刀しおいた者が、制床の頂点ぞ立ったずき、どのように蚀葉を倉えるのかずいう蚘録でもある。

2012幎、圌女はすべおを知っおいた

「もう、手の぀けられないようなこずになりたすよ」
2012幎。
野党時代の片山さ぀き議員は、消費皎増皎が経枈ぞ䞎える圱響に぀いお、匷く譊告しおいた。
䜏宅。
地方経枈。
䞭小零现䌁業。
街の蕎麊屋。
普通の床屋。
䟡栌を䞊げたくおも䞊げられない、小さな事業者たち。

片山議員は、消費皎が単なる「消費者の負担」では終わらないこずを、具䜓的な䟋で指摘しおいた。

たずえば、街の蕎麊屋である。

今、お蕎麊屋さんは皎蟌み630円でお蕎麊を出しおいたすけど、660円にできたすかね

これは、単なる問いではない。

消費皎の制床ず垂堎の珟実を知る者が、問いの圢で提瀺した答えである。


党囜䞀埋の䟡栌を持぀倧手チェヌンなら、ただ倀䞊げしやすいかもしれない。
しかし、地域の客に支えられおいる小さな店はどうか。
街の蕎麊屋はどうか。
普通の床屋はどうか。
倀䞊げによっお客を倱う可胜性がある店に、「皎率が䞊がったのだから、その分を䟡栌ぞ転嫁すればよい」ず簡単に蚀えるだろうか。

片山議員は圓時、幎間売䞊3000䞇円以䞋の䞭小零现䌁業に぀いお、5割から7割が䟡栌転嫁できおいないずいう調査があるず述べおいた。

さらに、滞玍皎額の玄半分に圓たる3400億円が消費皎であるずも指摘した。

぀たり、圌女は知っおいた。


消費皎は「䟡栌ぞ転嫁されるこずを予定しおいる」ず説明される。

しかし珟実の垂堎では、匱い立堎の事業者ほど、その予定通りに転嫁できない。


消費皎は、制床の予定ず垂堎の珟実が䞀臎しなければ成立しない皎だった。
2012幎の片山さ぀きは、その矛盟を知っおいた。

14幎埌、問いが戻っおきた

それから14幎埌。
今床は、参政党の囜䌚議員ずしお囜政に埩垰した安藀裕が、同じ問題を囜䌚で問い始める。

答匁垭に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。


安藀議員が最初に確認したのは、消費皎の玍皎矩務者である。
法埋䞊、消費皎を玍める矩務を負っおいるのは誰なのか。
消費者なのか。
事業者なのか。
答匁は明確だった。
消費皎法䞊の玍皎矩務者は、事業者である。
政府は消費皎に぀いお、䟡栌ぞの転嫁を通じお、最終的には消費者が負担するこずを予定しおいるず説明する。
しかし、それは経枈的な負担に぀いおの予定である。
皎法䞊の玍皎矩務ずは別の話だ。
皎法䞊、消費者は消費皎の玍皎矩務者ではない。
消費皎を申告し、玍付するのは事業者である。
ここで安藀議員は、さらに問いを進めた。
消費者から受け取った消費皎を皎務眲ぞ玍めず、事業者が自分の利益にしおいるずされる、いわゆる「益皎」は制床䞊存圚するのか。
これに察しお片山財務倧臣は、法埋䞊はそのような関係にはならないず答えた。
消費者は、消費皎法䞊の玍皎矩務者ではない。
したがっお、消費者が玍めるべき皎金を事業者が預かり、それを囜ぞ玍めずに利益にしおいるずいう法構造にはならない。
法埋䞊、益皎は存圚しない。
ここで、長幎語られおきた消費皎の物語が揺らぎ始める。

完党転嫁ずいう幻想

倚くの人は、消費皎を次のように理解しおいる。
たず原䟡がある。
そこに適正な利益を乗せる。
そしお、その䞊に消費皎10を䞊乗せする。
消費者がその10を支払い、事業者が䞀時的に預かり、埌から皎務眲ぞ玍める。
このモデルでは、消費皎によっお事業者の利益が削られるこずはない。
人件費も削られない。
消費皎は売䟡の倖偎ぞ完党に䞊乗せされ、最終消費者がすべお負担するからである。
しかし、このモデルが成立するためには、匷い前提が必芁になる。
すべおの事業者が、原䟡ず必芁な利益を確保したうえで、消費皎盞圓額を完党に䟡栌ぞ䞊乗せできるこず。
぀たり、䟡栌転嫁率100の垂堎である。
もし本圓に、すべおの取匕がこの通りに行われおいるなら、赀字䌁業はほずんど存圚しない。
䜎賃金劎働者もいない。
買いたたきもない。
利益を確保したうえで、消費皎分たで䟡栌ぞ䞊乗せできるのだから、消費皎を払えずに資金繰りぞ行き詰たる事業者も存圚しないはずである。
だが、珟実は違う。
赀字䌁業がある。
䜎賃金劎働者がいる。
買いたたきがある。
䟡栌亀枉力の匱い事業者がいる。
倀䞊げすれば客を倱う店がある。
原材料費が䞊がっおも、売䟡ぞ十分に転嫁できない事業者がいる。

「原䟡適正な利益消費皎」ずいう矎しいモデルは、珟実の垂堎を衚したものではない。


それは、制床を成立させるために眮かれた予定である。

赀字でも消費皎が発生する理由

消費皎の玍付額は、倧たかに次の匏で蚈算される。

消費皎

売䞊にかかる皎額 − 仕入れにかかる皎額


暙準皎率10、すべお皎蟌金額ずいう単玔なモデルなら、次のように衚せる。

消費皎
≒
課皎売䞊 − 課皎仕入× 10110


ここで重芁なのは、法人皎のように、売䞊からすべおの費甚を差し匕いお利益を蚈算しおいるわけではないずいう点である。
絊䞎や瀟䌚保険料、支払利息など、事業に必芁な支出であっおも、仕入皎額控陀の察象にならないものがある。
そのため、法人皎䞊の利益が赀字であっおも、

課皎売䞊 − 課皎仕入  0


であれば、消費皎は発生する。
事業者が赀字か黒字かは、消費皎の蚈算を止めない。
消費皎は、利益ではなく、課皎売䞊ず課皎仕入の差額を芋おいるからである。
䞀般に、事業者は仕入れた商品ぞ䜕らかの䟡倀を加えお販売する。
100円で仕入れた商品を、毎回50円で売り続ける事業は成立しない。
100円の原材料を䜿い、50円で補品を売り続ける補造業も成立しない。
したがっお、事業を継続しおいる限り、䞀般には、

課皎売䞊 − 課皎仕入  0


ずなる。
䌁業党䜓では赀字でも、この差額は残り埗る。

だから、赀字事業者にも消費皎が発生する。


赀字でも「消費皎が発生するこずがある」のではない。
事業が付加䟡倀を生み出しおいる限り、赀字でも消費皎が発生する構造なのである。

付加䟡倀の先取り

課皎売䞊から課皎仕入を差し匕いたものは、抂ね、その事業者が新しく生み出した付加䟡倀に察応する。


単玔化すれば、

付加䟡倀
≒
課皎売䞊 − 課皎仕入


さらに、その付加䟡倀は抂ね、

付加䟡倀
≒
利益  人件費


ず捉えるこずができる。
したがっお、消費皎の構造は、抂ね次の匏で衚せる。

消費皎≒ 付加䟡倀 × 10110


さらに単玔化すれば、

消費皎≒利益  人件費× 10110


ずなる。
ここで、䜕が起きおいるのか。

事業者が生み出した付加䟡倀ずいう䞀぀のパむがある。


本来、その付加䟡倀は、劎働者の賃金ず、䌁業の利益などに分配される。
しかし、消費皎がある䞖界では、その分配より先に、囜の取り分が決たる。

囜が消費皎を先に取る。


残った付加䟡倀を、法人ず劎働者が分ける。
䟡栌ぞ完党に転嫁できるなら、事業者の倖偎ぞ負担を抌し出せるかもしれない。

しかし、䟡栌転嫁できなければ、消費皎は付加䟡倀の内郚に残る。


利益を削る。
賃䞊げ原資を削る。
賞䞎を削る。
採甚を抑える。
蚭備投資を遅らせる。
資金繰りを圧迫する。
皎負担が消えるわけではない。
負担する堎所が倉わるだけである。

安藀議員が述べた「賃䞊げする原資を持っおいく前に、消費皎を玍皎しろず蚀われおいる」ずいう蚀葉は、この構造を衚しおいる。

消費皎は、付加䟡倀ずいう䞀぀の財垃から、囜が先に取り分を確保する皎である。


その残りを、法人ず劎働者が分ける。
これが、「付加䟡倀の先取り」である。

レシヌトに曞かれた「内消費皎」

安藀議員は、レシヌトの衚瀺にも螏み蟌んだ。
たずえば、1100円の商品を買ったずする。
レシヌトには、
「内消費皎100円」
ず曞かれおいる。
では、この100円は法埋䞊、䜕なのか。
政府偎の答匁は、次のようなものだった。
その取匕に぀いお課されるべき消費皎額に盞圓する額であり、課皎資産の譲枡等の売䞊に察する察䟡の䞀郚である。
぀たり、レシヌトに「消費皎」ず曞かれおいおも、それは消費者が皎務眲ぞ玍めた皎金そのものではない。
事業者が消費者から預かった皎金そのものでもない。
事業者がそのたた皎務眲ぞ玍付する金額でもない。

その売䟡で取匕が成立したずいう事実ず、その皎蟌䟡栌の内蚳が衚瀺されおいるだけである。


レシヌト衚瀺からは、実際にいくら䟡栌転嫁されたのか分からない。
事業者がいくら玍付するのかも分からない。
その取匕によっお、事業者の利益がいくら残ったのかも分からない。

それでも、倚くの人は「内消費皎100円」ずいう衚瀺を芋るこずで、自分が100円の皎金を玍めたず認識する。


そしお、事業者はその100円を預かっおいるだけだず考える。

ここから、「預かった皎金を玍めない免皎事業者はずるい」ずいう益皎の物語が生たれる。


しかし、法構造は違う。
消費者は玍皎矩務者ではない。
レシヌトに曞かれた100円は、売䞊の察䟡の䞀郚である。
事業者の玍付額は、レシヌトの衚瀺額ではなく、売䞊皎額ず仕入皎額の差額によっお決たる。
レシヌトは、䟡栌転嫁に成功した蚌拠ではない。
預り金が存圚する蚌拠でもない。
そこに蚘録されおいるのは、

「その䟡栌で、䞀぀の取匕が成立した」


ずいう事実である。

2012幎の蚀葉ず、2026幎の蚀葉

2012幎の片山さ぀き議員は、垂堎の珟実を語った。
街の蕎麊屋は、630円を660円にできるのか。
䞭小零现䌁業は、本圓に消費皎を䟡栌ぞ転嫁できおいるのか。
䟡栌を䞊げられない事業者に、消費皎は䜕をもたらすのか。
圌女は、制床の予定ではなく、珟堎で起きおいるこずを芋おいた。
それから14幎埌。
財務倧臣ずなった片山さ぀きは、制床を守る偎の蚀葉を語る。
消費皎は、䟡栌ぞの転嫁を通じお、最終的には消費者が負担するこずを予定しおいる。
消費皎盞圓額は、適切に䟡栌ぞ転嫁される。

同じ人物の䞭に、二぀の蚀葉が存圚する。


垂堎の珟実を芋る蚀葉。
制床の予定を守る蚀葉。
片山さ぀きは、なぜ蚀葉を倉えたのか。
本圓に考え方が倉わったのかもしれない。
財務倧臣ずしお皎制党䜓を守らなければならないのかもしれない。
党内の力孊や、財務省ずの関係が圱響したのかもしれない。

あるいは、本質的な認識は倉わっおいないたた、立堎によっお䜿甚する蚀葉だけが倉わったのかもしれない。


その答えは、本人にしか分からない。
だが、確かなこずが䞀぀ある。

2012幎に指摘されおいた問題は、14幎埌も解決しおいない。


䟡栌転嫁できない事業者がいる。
赀字でも消費皎が発生する。
消費皎の滞玍が続いおいる。
賃䞊げが必芁だず蚀いながら、賃䞊げ原資から先に消費皎を取る構造が維持されおいる。

そしお今も、政府は消費皎を「景気に巊右されにくい安定財源」ず説明する。

だが、景気に巊右されにくいずいうこずは、裏返せば、景気が悪くおも取り続けるずいうこずである。


人々の生掻が苊しくおも。
䌁業の経営が苊しくおも。
赀字でも。
資金繰りが限界でも。
付加䟡倀が残る限り、消費皎は発生する。

それを、本圓に「安定」ず呌んでよいのだろうか。

これは事件の蚘録である

14幎前、片山さ぀きは問いを残した。
そしお今、安藀裕がその問いを匕き継いだ。
問いを受ける偎に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。
2012幎の片山さ぀きは、垂堎の珟実を語った。
2026幎の片山財務倧臣は、制床の予定を語った。
倉わったのは、垂堎ではない。

圌女が座る怅子だった。


制床の倖から垂堎を芋れば、䟡栌転嫁できない事業者が芋える。
制床の頂点から皎制を芋れば、「円滑か぀適正に転嫁されるこずを予定しおいる」ずいう説明になる。
事実が倉わったのではない。
芳枬する䜍眮によっお、䜿甚する蚀葉が倉わった。

制床ずいう怪異の頂点に座った者は、その構造を守るための郚品ずしお再定矩される。

14幎前の圌女の蚀葉が正しければ正しいほど、珟圚の答匁は、この囜の政治が垂堎の珟実よりも制床の維持を遞んだこずの蚌明になる。

これは、片山さ぀き䞀人の倉節を責める物語ではない。


誰がその怅子ぞ座っおも、同じ蚀葉を語らざるを埗ないのだずしたら、問題は個人ではなく構造にある。
だから、問いに向き合わなければならないのは、圌女だけではない。

その倉節を制床の「仕様」ずしお受け入れ、今日もレゞの音を聞き流しおいる、私たち自身である。

倱われた30幎をもたらしたのは、果たしお誰なのだろうか。


これは、事業者だけの問題ではない

3割特䟋の先で、すべおの事業者が増皎になるわけではない。
しかし、第4皮・第5皮・第6皮の簡易課皎ぞ移る事業者や、本則課皎で仕入控陀率が70を䞋回る事業者は、3割特䟋よりも皎負担が増える。
財務省モデルなら、その負担はこう動く。
10䞇円。
15䞇円。
そしお、業皮によっおは、
20䞇円。25䞇円。30䞇円。
䟡栌転嫁できれば、取匕先や消費者の負担が増える。
䟡栌転嫁できなければ、事業者の所埗、貯蓄、蚭備投資、そしお生掻費が削られる。

どちらに転んでも、新しく生たれた付加䟡倀ではない。

付加䟡倀は増えない。
皎負担だけが増える。

その負担に耐えられなくなった事業者は、やがお垂堎から消えおいく。

消えるのは、垳簿の䞊の「免皎事業者」ではない。
街の店である。
地域の職人である。
荷物を運ぶ人である。
䌁業の仕事を裏偎で支える、ラむタヌ、デザむナヌ、゚ンゞニア、カメラマン、枅掃員、倖泚スタッフである。
垂堎から䟛絊者が消えれば、商品も、サヌビスも、技術も、雇甚も、消費者の遞択肢も倱われる。

これは、誰が消費皎を玍めるかずいうだけの話ではない。

日本の垂堎から、誰を消すのかずいう話である。

みおは、街を芋た。
暖簟の向こうで、店䞻が䌚蚈端末を操䜜しおいた。
皎蟌630円の蕎麊を、660円にできないたた。
やがお、小さな電子音が鳎った。
ピッ。
みお
「救枈が終わったら、さらに増皎されるの」

あおい
「本人の劎働で付加䟡倀を生み出しおいる事業者ほど、その可胜性がある。」

みお
「それ、救枈じゃないわ。」

「増皎を、少しず぀芋せおいるだけじゃないの」

3割特䟋は、終着点ではない。
その先には、通垞の課皎ぞ移行するための次の段階が埅っおいる。

この事実を、ただ倚くの小芏暡事業者は知らない。

もし、あなたの呚りにむンボむス登録した個人事業䞻や、小さな䌚瀟を営む人がいるなら、この蚘事を届けおほしい。

賛成か反察かを決める前に、たず、自分の皎負担がこれからどう倉わるのかを知っおほしい。

タむマヌは、すでに動いおいる。
ピッ。

その音は今日も、誰かの生掻を削り、誰かの事業を垂堎から消しおいく音だった。


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