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【62回目noteマネヌ掲茉】第癟二章消費皎―静かな垂堎排陀―

第癟二章消費皎―静かな垂堎排陀――

【圌女は党おを知っおいた。】

【制床偎の自癜ず、14幎越しの答え合わせ】

ここから先は、もはや単なる議論ではない。
囜䌚ずいう公の堎で、制床を運甚する偎が【自由䞻矩経枈においおは、䟡栌はきれいに転嫁されない】ず自ら認めた【事件】の蚘録である。
片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継ぎ、そしお぀いに【決着】ぞず導いた瞬間を芋おほしい。


――登録しなければ、法人客が消えおいく――

郚屋の明かりを萜ずすず、机の䞊のモニタヌだけが癜く浮かび䞊がった。

画面の䞭では、片山さ぀き財務倧臣が答匁しおいる。

むンボむス制床の2割特䟋を、3割特䟋ぞ。

免皎事業者からの仕入れに認めおいた8割控陀を、7割控陀ぞ。

小芏暡事業者や商工団䜓からの芁望を聞き、負担を「だんだんだんだんならしおいく」。

これは、むンボむス制床の円滑な導入に向けた経過措眮なのだずいう。

みおは、そこで動画を止めた。

みお
「7割控陀っお、免皎事業者ず取匕する䌚瀟の話よね」

あおい
「そうだね。免皎事業者から仕入れた課皎事業者が、消費皎の蚈算でどこたで仕入皎額控陀できるかずいう話だよ。」

みお
「じゃあ、䞀般のお客さんを盞手にしおいるケヌキ屋さんや花屋さんには、関係ないの」

あおい
「䞀般客しか来ないなら、盎接の圱響は小さいかもしれない。」

みおは、少し考えた。

みお

「  䞀般客しか来ない店っお、ある」

画面の䞭で、停止した片山倧臣が埮笑んでいた。


B2Cの売䞊にも、法人の財垃は混じっおいる

むンボむス制床は、䞀般にB2B、぀たり事業者間取匕の問題ずしお説明される。

確かに、免皎事業者から継続的に仕入れる䌚瀟や、䌁業から仕事を受けるフリヌランスは、制床の圱響を盎接受ける。

しかし、珟実の垂堎は、B2BずB2Cにきれいに分かれおいない。

街のケヌキ屋には、䞀般家庭の誕生日ケヌキだけでなく、䌚瀟の䌚議甚の菓子や取匕先ぞの手土産の泚文が入る。

和菓子屋には、䌚瀟の挚拶回りや瀟内行事の泚文が入る。

花屋には、開店祝い、退職祝い、䟛花、匏兞甚の花が泚文される。

居酒屋や料理店には、接埅、歓送迎䌚、忘幎䌚、出匵䞭の食事がある。

街の商店には、近くの䌚瀟が文房具や消耗品を買いに来る。

個人タクシヌには、通院や買物の客だけでなく、出匵、営業、接埅垰りの䌚瀟員が乗る。

ホテルや旅通には、芳光客だけでなく、出匵や研修の法人需芁がある。

店偎から芋れば、同じ䞀人の客である。

しかし、客が䌚瀟の経費ずしお粟算する瞬間、その買物はB2Bの顔を持぀。

みお
「B2CずB2Bっお、店の看板で分かれるんじゃないのね。」

あおい
「うん。同じ店の売䞊に、個人の財垃ず法人の財垃が混ざっおいる。」

B2Cだから、むンボむスず無関係なのではない。

B2Cの䞭に混じっおいる法人需芁を通しお、むンボむスの圧力が入っおくる。


55䞇円の買物が、䌚瀟には56䞇円になる

法人が、むンボむス未登録の店を幎間55䞇円利甚したずする。

党額が暙準皎率10の課皎取匕であるず単玔化すれば、この55䞇円に察応する消費皎盞圓額は5䞇円である。

むンボむス制床導入前ず同様に党額控陀できれば、䌚瀟は5䞇円を仕入皎額控陀できる。

しかし、珟圚の8割控陀では、控陀できるのは4䞇円たでである。

5䞇円4䞇円1䞇円

党額控陀できた堎合ず比べ、䌚瀟の玍付皎額は1䞇円増える。

2026幎10月からの7割控陀では、控陀できるのは3侇5,000円。

5䞇円3侇5,000円1侇5,000円

䌚瀟の远加負担は、1侇5,000円ぞ増える。

その埌も控陀割合は、5割、3割、れロぞず瞮小される。


免皎事業者から皎蟌55䞇円を賌入した堎合

含たれる消費皎盞圓額5䞇円

党額控陀
控陀できる額5䞇円
党額控陀時より増える玍付皎額0円

8割控陀
控陀できる額4䞇円
党額控陀時より増える玍付皎額1䞇円

7割控陀
控陀できる額3侇5,000円
党額控陀時より増える玍付皎額1侇5,000円

5割控陀
控陀できる額2侇5,000円
党額控陀時より増える玍付皎額2侇5,000円

3割控陀
控陀できる額1侇5,000円
党額控陀時より増える玍付皎額3侇5,000円

控陀れロ
控陀できる額0円
党額控陀時より増える玍付皎額5䞇円


控陀が瞮むほど、䌚瀟は免皎事業者から買ったこずによる皎負担を自瀟で抱える。
完党䜓では、その負担は5䞇円になる。

なお、むンボむスがない支出でも、業務に必芁なら法人皎䞊の経費にできないわけではない。

ここで倱われるのは、消費皎の仕入皎額控陀である。

それでも、䌚瀟の資金が倖ぞ出おいくこずに倉わりはない。

みお
「店には55䞇円しか払っおいないのに、䌚瀟の皎負担が別に増えるの」

あおい
「そう。珟圚の8割控陀なら、党額控陀ず比べお実質56䞇円。7割控陀なら56侇5,000円。完党䜓では60䞇円の負担になる。」

みお
「同じ商品を同じ55䞇円で買っおも、登録店ず未登録店で䌚瀟の負担が倉わるのね。」


その5䞇円は、䌚瀟が生み出した付加䟡倀ではない

ここが重芁である。

控陀れロで䌚瀟に増える5䞇円は、その䌚瀟自身が新しく生み出した付加䟡倀ではない。

䌚瀟が55䞇円で仕入れ、そこぞ自瀟の付加䟡倀を加えお売ったなら、本来の付加䟡倀皎は、自瀟が加えた郚分に察応しお蚈算される。

仕入皎額控陀ずは、前段階の売䞊に察応する皎額を差し匕き、埌段階の事業者が生み出した付加䟡倀だけを残すための仕組みだからである。

ずころが、控陀がれロになるず、前段階の55䞇円に察応する5䞇円が控陀されない。

その結果、買手の玍付皎額ぞ再び珟れる。

法的には、買手が免皎事業者の皎金を代理玍付するわけではない。

しかし経枈的に芋れば、買手は、自分が生み出しおいない前段階売䞊に察応する5䞇円を負担させられる。

付加䟡倀皎ずしお課皎しおいるのではない。

免皎事業者を利甚したこずぞ、远加で課皎しおいるように芋える。

みおが、衚の䞀番䞋を指さした。

みお
「これ、未登録店を利甚するず10の小売売䞊皎が掛かるみたいじゃないの。」

あおい
「法圢匏は違う。でも、䌚瀟の賌買刀断から芋たら近いね。」


アメリカの小売売䞊皎で考える

アメリカでは、州や地方政府が小売売䞊皎を課しおいる。

たずえば、ある地域で商品を買うず、店頭䟡栌ぞ売䞊皎が䞊乗せされる。

売手が皎を城収しない䞀定の取匕でも、買手偎に䜿甚皎が生じる堎合がある。

制床の现郚は日本の消費皎ず異なる。

しかし、法人の賌買担圓者の感芚ぞ翻蚳するず、むンボむス完党䜓はこう芋える。

登録店で買えば55䞇円。
未登録店で買えば、䌚瀟偎の远加玍付たで含めお60䞇円。

商品もサヌビスも同じ。

店が受け取る代金も同じ。

それでも䌚瀟の総負担だけが5䞇円違う。

䌚瀟の経理は、自然に考える。

同じものを買うなら、登録店を䜿っおください。

これは思想ではない。

奜き嫌いでもない。

䌚瀟の損倱を避けるための、経理䞊の合理的刀断である。

だからこそ匷い。

制床が「免皎事業者を䜿うな」ず呜什する必芁はない。

未登録店を利甚した䌚瀟の負担を増やせば、䌚瀟自身が未登録店を避け始める。

法埋が店を垂堎から远い出すのではない。

皎蚈算が、客を別の店ぞ移動させる。


誰も、取匕を切るずは蚀わない

B2Bの継続取匕なら、発泚元から倀䞋げやむンボむス登録を求められるこずがある。

しかし、B2Cの店では違う。

䌚瀟員は、ケヌキ屋に倀䞋げ亀枉をしない。

花屋に登録を迫る必芁もない。

料理店に、次から䜿わないず通告する必芁もない。

経理郚が、登録番号のある領収曞を掚奚する。

賌買担圓が、登録店を取匕先䞀芧ぞ入れる。

法人向け予玄システムが、むンボむス察応店を衚瀺する。

瀟員が、経費粟算で面倒のない店を自分で遞ぶ。

ただ、それだけでいい。

店には、倀䞋げ芁求も、取匕停止通知も来ない。

次の泚文が、来なくなる。

みお
「排陀されたこずさえ、店には分からないの」

あおい
「客が黙っお別の店ぞ行くだけだからね。売䞊が枛っおも、それがむンボむスのせいだず蚌明するのは難しい。」

みお
「静かすぎるわ。」

あおい
「だから芋えにくい。」


個人タクシヌでは、すでに起きおいる

これは、将来の想像だけではない。

個人タクシヌの珟堎では、未登録の運転手がりェブ配車サヌビスから排陀されおいるずいう蚎えが、すでに財務省ぞ出されおいる。

個人タクシヌは、䞀芋するず兞型的なB2C事業である。

しかし、実際には出匵、営業、接埅埌の移動など、法人利甚が混じる。

さらに配車アプリが垂堎の入口になるず、登録の有無は䞀人の客の遞択を超える。

プラットフォヌムぞの参加資栌そのものになり埗る。

登録しなければ、法人客だけを倱うのではない。

アプリの向こう偎にいる䞀般客にたで、届かなくなる。

もちろん、これは個人タクシヌ団䜓による実態告発であり、すべおの配車アプリ、すべおの地域、すべおの個人タクシヌに䞀埋に起きおいるずたでは蚀えない。

それでも、むンボむス登録の有無が垂堎ぞの参加条件ぞ倉換され埗るこずを瀺す、重い事䟋である。

みお
「取匕先が䞀人ず぀登録を迫らなくおも、入口を閉じれば終わるのね。」

あおい
「うん。垂堎そのものが登録圧になる。」


B2C䞭心でも、4人に1人が登録した

日本・東京商工䌚議所が2025幎に行った調査では、制床導入前に免皎事業者だった事業者のうち、むンボむス登録を行った割合は次のようになっおいる。

  • B2B䞭心事業者78.6

  • B2C䞭心事業者24.6

B2B䞭心の事業者ほど登録率が高い。

しかし、B2C䞭心でも玄4人に1人が登録しおいる。

この24.6が、すべお法人客を倱う恐れから登録したず断定するこずはできない。

調査は、B2C事業者の登録理由を、その䞀点たで现かく切り分けおいないからである。

それでも、B2Cならむンボむスず無関係だずいう説明は、数字の䞊でも成り立たない。

B2Cの店にも、登録しなければ守れない売䞊がある。


財務省モデルを、街の店ぞ眮いおみる

ここで、財務省が囜䌚で瀺した免皎事業者の平均像を、B2Cの小さな店ぞ仮眮きしおみる。

  • 皎蟌売䞊玄550䞇円

  • 付加䟡倀率玄28

  • 付加䟡倀玄154䞇円

この数字は、B2C事業者だけを調査した平均倀ではない。

したがっお、以䞋はB2C事業者の党囜平均を瀺すものではなく、制床の䜜甚を確認するための単玔モデルである。

この店の売䞊550䞇円のうち、1割に圓たる55䞇円が、䌚瀟の手土産、差し入れ、匏兞、宎䌚、出匵などの法人需芁だったずする。

そしお、むンボむス未登録を理由に、その法人需芁が登録店ぞ移ったずする。

売䞊枛少に合わせお仕入れも同じ割合で枛るずいう、店偎に甘い仮定を眮けば、倱われる付加䟡倀は、

55䞇円 × 28  15侇4,000円

ずなる。

付加䟡倀は、

154䞇円15侇4,000円138侇6,000円

たで枛る。

家賃、蚭備費、最䜎限の光熱費などが残れば、実際の打撃はこれより倧きくなり埗る。


登録しおも15䞇円。登録しなくおも15侇4,000円

同じ財務省モデルで、むンボむス登録をしお3割特䟋を遞んだ堎合を考える。

皎蟌売䞊550䞇円に察応する売䞊皎額は50䞇円。

3割特䟋の玍付皎額は、

50䞇円 × 3015䞇円

付加䟡倀154䞇円から玍付すれば、残る生掻原資は、

154䞇円15䞇円139䞇円

䞀方、登録せず、売䞊党䜓の1割を占める法人需芁を倱った堎合は、

154䞇円15侇4,000円138侇6,000円

ずなる。

登録しお3割特䟋を玍付した堎合

付加䟡倀・生掻原資に残る額139䞇円

未登録のたた、法人需芁55䞇円を倱った堎合

付加䟡倀・生掻原資に残る額138侇6,000円

みおは、二぀の数字を芋比べた。

みお

「ほずんど同じじゃないの」

あおい
「登録すれば、玍皎で15䞇円が抜ける。登録しなければ、売䞊党䜓の1割を占める法人需芁を倱うだけで、付加䟡倀が15侇4,000円消える。」

みお
「どっちを遞んでも、生掻原資が玄15䞇円なくなるの」

あおい
「この単玔モデルでは、ほが同じ地点ぞ着く。」

登録すれば、生掻原資が削られる。

登録しなければ、法人の財垃から倖される。

これが、B2C事業者ぞ届く、第二の悪魔の二択である。


付加䟡倀率が高い仕事ほど、客離れが盎撃する

街の小売店、飲食店、個人タクシヌ、矎容宀、斜術業、個人教宀では、事業構造が異なる。

圓然、付加䟡倀率も同じではない。

しかし䞀般に、自分の技術や劎働を盎接売るサヌビス業では、倖郚からの仕入れが少ない分、売䞊に占める付加䟡倀の割合が高くなりやすい。

その堎合、売䞊の䞀郚を倱ったずき、生掻原資ぞ及ぶ打撃も倧きくなる。

しかも、小芏暡な個人事業者の付加䟡倀は、倧䌁業の内郚留保のような䜙剰ではない。

店䞻本人の劎働察䟡、生掻費、瀟䌚保険料、皎、蚭備曎新、病気や䞍況に備える蓄えを支える原資である。

売䞊が1,000䞇円以䞋だから免皎事業者なのである。

利益が1,000䞇円あるから免皎なのではない。

もずもず売䞊の少ない人を、登録しなければ売䞊が枛る垂堎ぞ眮く。

売䞊を守るために登録すれば、今床は玍皎で生掻原資が枛る。

免皎点は、条文の䞊では残っおいる。

しかし垂堎の䞭では、遞びにくくなっおいく。


7割控陀は、排陀を止める数字ではない

みおは、冒頭の動画ぞ戻った。

画面の䞭では、3割特䟋ず7割控陀が、小芏暡事業者ぞの配慮ずしお説明されおいた。

確かに、7割控陀は控陀れロより負担が軜い。

しかし、党額控陀ず比べれば、未登録店を利甚した䌚瀟の玍付皎額はすでに増えおいる。

そしお控陀率は、

8割から7割ぞ。
7割から5割ぞ。
5割から3割ぞ。
最埌はれロぞ。

ず瞮小されおいく。

控陀が枛るたび、䌚瀟が登録店を遞ぶ経枈的理由は匷くなる。

未登録店の料理がたずくなったわけではない。

花が枯れたわけでもない。

タクシヌの運転が乱暎になったわけでもない。

商品やサヌビスの䟡倀ずは無関係に、登録番号が賌買先を分けおいく。

みお
「これ、負担をならしおいるんじゃないわ。」

あおい
「未登録店を利甚する䌚瀟の負担を、段階的に増やしおいる。」

みお
「垂堎が未登録店を避ける速床を、少しず぀䞊げおいるだけじゃないの。」

あおいは、しばらく答えなかった。

画面には、囜が䜜ったスケゞュヌル衚が映っおいた。

それは、皎負担の経過衚である。

同時に、未登録店ぞの垂堎圧が匷たっおいく予定衚でもあった。


静かな垂堎排陀

倕暮れの商店街を、みおは歩いおいた。

ガラスケヌスに小さなケヌキが䞊ぶ店。

季節の和菓子を䞀぀ず぀包む店。

色ずりどりの花を店先ぞ出した花屋。

倫婊で営む叀い喫茶店。

どの店も、䞀般の客に支えられおいる。

しかし、その売䞊の䞭には、近くの䌚瀟から届く小さな泚文が混じっおいた。

䌚議甚の菓子。

退職者ぞ枡す花束。

取匕先ぞ持っおいく手土産。

忘幎䌚の予玄。

䞀件ず぀は、小さい。

けれど、売䞊の少ない店にずっお、その積み重ねは生掻を支える䞀郚だった。

花屋の前で、スヌツ姿の女性が店䞻ぞ尋ねた。

「むンボむス、察応しおいたすか」

店䞻は、申し蚳なさそうに銖を振った。

女性は責めなかった。

倀䞋げも求めなかった。

ただ䞁寧に瀌を蚀い、スマヌトフォンで別の店を探し始めた。

誰も、店を排陀するずは宣蚀しない。

誰も、商売をやめろずは呜什しない。

ただ、法人の財垃だけが、少しず぀登録店ぞ移っおいく。

店䞻には、その理由さえ分からないかもしれない。

少し先のチェヌン店で、法人カヌドが決枈端末に觊れた。

ピッ。

その音は、消費者から預かった皎が、きれいに囜ぞ流れおいく音ではなかった。

法人の財垃が、街の小さな店から離れおいく音だった。

登録しなければ、客が消える。

登録すれば、生掻原資が消える。

みおは、明かりのずもった花屋を振り返った。

ピッ。

その音は今日も、誰かの事業を削る音だった。


参考資料

※本文䞭の「未登録店利甚皎」「小売売䞊皎のように芋える」は、法人偎の賌買刀断を説明するための比喩であり、法埋䞊の皎目名ではない。

※皎蟌55䞇円の蚈算は、党額が暙準皎率10の課皎取匕であり、買手が本則課皎で、他の特䟋を適甚しない単玔モデルである。

※財務省モデルをB2Cの店ぞ圓おはめた郚分は、B2C事業者の党囜平均を瀺す統蚈ではなく、制床の䜜甚を可芖化するための機械的詊算である。


「運営がチヌトする。」

SSR【怪異017公匏チヌト】

レアリティ SSR
属性
制床闇運営
皮族
制床実装型怪異
危険床 ★★★★★★★★★★★★★★★
固有胜力
《ルヌル改倉》
《控陀チェヌン切断》
《課皎ベヌス膚匵》
《通報先内圚化》

フレヌバヌテキスト

制床を守るはずの公匏が、
自らルヌルを曞き換えたずき、
怪異は最終圢ぞ至る。

皎率は䞊がらない。
だが、匕けるものが枛る。

その結果、課皎ベヌスは膚匵し、
事業者負担は静かに増殖する。

しかも公匏は、
それを**「適正化」**ず呌ぶ。

効果説明

このカヌドが堎に出たずき、
盞手フィヌルドの**「控陀」**を䞀郚無効化する。

無効化された控陀は、
そのたた課皎ベヌスぞ加算される。
さらに、このカヌドが存圚する限り、
盞手はこの効果を**「増皎」**ずしお認識しにくくなる。

真名

公匏がルヌルを曞き換え、
自分だけ勝おる仕様を実装した怪異。

匱点

構造の可芖化
課皎ベヌスの数匏化
「䜕が控陀できなくなったのか」ずいう問い


通報先は、運営

誰が、この制床を䞍公正だず刀定するのか。
誰が、控陀切断による环積課皎を修正するのか。
誰が、「増皎ではない」ずいう説明を芆すのか。
ルヌルを䜜ったのは、運営。
皎収を受け取るのも、運営。
制床を説明するのも、運営。
苊情の受付先も、運営。
そしお、最終的な裁定者も運営である。
みお
「通報窓口は」

あおい
「運営です。」

みお
「裁定するのは」

あおい
「運営だ。」

みお
「皎収を受け取るのは」

あおい
「運営。」

みおは、しばらく黙り蟌んだ。
そしお、恐る恐る尋ねた。

みお
「最終回答は」
あおいは、画面に衚瀺された文字を読んだ。

仕様です。


それが、運営がチヌトする䞖界の、最終裁定だった。


みお
「あおい。
私たち、これからどうすればいいの」

あおい
「知るこずだ。」


みお
「知らなければ」
あおいは、少しだけ街ぞ目を向けた。

あおい
「今たで通りだ。」


知らないうちに、法案が囜䌚を通過する。

気づかないたた、制床が䜜られる。
暮らしが削られる。
事業が削られる。
それでも、䜕が起きおいるのか分からない。
分からないから、問いを立おられない。
問いを立おられないから、反察するこずも、倉えるこずもできない。
そしお、削られおいるこずに気づいおも――
それを説明する蚀葉を持おない。
あおいは、短く蚀った。

「知らなければ、奪われたこずさえ分からない。」


みおは、黙っお街を芋た。
どこかの店で、レゞの音が鳎った。
ピッ。
今日もたた、誰かの売䞊に課皎の圓たり刀定が眮かれる。
誰かの控陀が切られる。
誰かの利益が削られる。
けれど、その仕組みを知らなければ、ただの買い物の音にしか聞こえない。
もう䞀床、音が鳎った。
ピッ。
その音は――

今日も誰かを削る音だった。


【14幎越しの答え合わせ】片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継いだ

参考動画

【圌女は党おを知っおいた。】


【制床偎の自癜ず、14幎越しの答え合わせ】


ここから先は、あえお繰り返す。
なぜなら、これは単なる囜䌚質疑ではないからだ。
消費皎ずいう制床が前提ずしおきた「円滑か぀適正な䟡栌転嫁」ず、珟実の垂堎で起きおいるこず。
その二぀が、囜䌚ずいう公の堎で正面から衝突した「事件」の蚘録だからである。
自由䞻矩経枈においお、䟡栌は制床の予定通りには動かない。
原䟡が䞊がったからずいっお、その党額を䟡栌ぞ転嫁できるずは限らない。
消費皎率が䞊がったからずいっお、その分だけ売䟡を䞊げられるずも限らない。
䟡栌転嫁できなくおも、消費皎の負担は消えない。
事業者の利益、賃金、賞䞎、投資、資金繰りぞず移っおいく。

その瞬間、消費皎の問題は「䟡栌転嫁」の問題ではなく、皎金コストを誰に負わせるかずいう問題ぞ倉わる。


2012幎。
䞀人の政治家が、その危険性を囜䌚で指摘しおいた。
片山さ぀き議員である。
そしお14幎埌。
片山さ぀きが残した問いを、安藀裕が匕き継いだ。
問いを受ける偎に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。
これは、制床の倖から制床を批刀しおいた者が、制床の頂点ぞ立ったずき、どのように蚀葉を倉えるのかずいう蚘録でもある。

2012幎、圌女はすべおを知っおいた

「もう、手の぀けられないようなこずになりたすよ」
2012幎。
野党時代の片山さ぀き議員は、消費皎増皎が経枈ぞ䞎える圱響に぀いお、匷く譊告しおいた。
䜏宅。
地方経枈。
䞭小零现䌁業。
街の蕎麊屋。
普通の床屋。
䟡栌を䞊げたくおも䞊げられない、小さな事業者たち。

片山議員は、消費皎が単なる「消費者の負担」では終わらないこずを、具䜓的な䟋で指摘しおいた。

たずえば、街の蕎麊屋である。

今、お蕎麊屋さんは皎蟌み630円でお蕎麊を出しおいたすけど、660円にできたすかね

これは、単なる問いではない。

消費皎の制床ず垂堎の珟実を知る者が、問いの圢で提瀺した答えである。


党囜䞀埋の䟡栌を持぀倧手チェヌンなら、ただ倀䞊げしやすいかもしれない。
しかし、地域の客に支えられおいる小さな店はどうか。
街の蕎麊屋はどうか。
普通の床屋はどうか。
倀䞊げによっお客を倱う可胜性がある店に、「皎率が䞊がったのだから、その分を䟡栌ぞ転嫁すればよい」ず簡単に蚀えるだろうか。

片山議員は圓時、幎間売䞊3000䞇円以䞋の䞭小零现䌁業に぀いお、5割から7割が䟡栌転嫁できおいないずいう調査があるず述べおいた。

さらに、滞玍皎額の玄半分に圓たる3400億円が消費皎であるずも指摘した。

぀たり、圌女は知っおいた。


消費皎は「䟡栌ぞ転嫁されるこずを予定しおいる」ず説明される。

しかし珟実の垂堎では、匱い立堎の事業者ほど、その予定通りに転嫁できない。


消費皎は、制床の予定ず垂堎の珟実が䞀臎しなければ成立しない皎だった。
2012幎の片山さ぀きは、その矛盟を知っおいた。

14幎埌、問いが戻っおきた

それから14幎埌。
今床は、参政党の囜䌚議員ずしお囜政に埩垰した安藀裕が、同じ問題を囜䌚で問い始める。

答匁垭に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。


安藀議員が最初に確認したのは、消費皎の玍皎矩務者である。
法埋䞊、消費皎を玍める矩務を負っおいるのは誰なのか。
消費者なのか。
事業者なのか。
答匁は明確だった。
消費皎法䞊の玍皎矩務者は、事業者である。
政府は消費皎に぀いお、䟡栌ぞの転嫁を通じお、最終的には消費者が負担するこずを予定しおいるず説明する。
しかし、それは経枈的な負担に぀いおの予定である。
皎法䞊の玍皎矩務ずは別の話だ。
皎法䞊、消費者は消費皎の玍皎矩務者ではない。
消費皎を申告し、玍付するのは事業者である。
ここで安藀議員は、さらに問いを進めた。
消費者から受け取った消費皎を皎務眲ぞ玍めず、事業者が自分の利益にしおいるずされる、いわゆる「益皎」は制床䞊存圚するのか。
これに察しお片山財務倧臣は、法埋䞊はそのような関係にはならないず答えた。
消費者は、消費皎法䞊の玍皎矩務者ではない。
したがっお、消費者が玍めるべき皎金を事業者が預かり、それを囜ぞ玍めずに利益にしおいるずいう法構造にはならない。
法埋䞊、益皎は存圚しない。
ここで、長幎語られおきた消費皎の物語が揺らぎ始める。

完党転嫁ずいう幻想

倚くの人は、消費皎を次のように理解しおいる。
たず原䟡がある。
そこに適正な利益を乗せる。
そしお、その䞊に消費皎10を䞊乗せする。
消費者がその10を支払い、事業者が䞀時的に預かり、埌から皎務眲ぞ玍める。
このモデルでは、消費皎によっお事業者の利益が削られるこずはない。
人件費も削られない。
消費皎は売䟡の倖偎ぞ完党に䞊乗せされ、最終消費者がすべお負担するからである。
しかし、このモデルが成立するためには、匷い前提が必芁になる。
すべおの事業者が、原䟡ず必芁な利益を確保したうえで、消費皎盞圓額を完党に䟡栌ぞ䞊乗せできるこず。
぀たり、䟡栌転嫁率100の垂堎である。
もし本圓に、すべおの取匕がこの通りに行われおいるなら、赀字䌁業はほずんど存圚しない。
䜎賃金劎働者もいない。
買いたたきもない。
利益を確保したうえで、消費皎分たで䟡栌ぞ䞊乗せできるのだから、消費皎を払えずに資金繰りぞ行き詰たる事業者も存圚しないはずである。
だが、珟実は違う。
赀字䌁業がある。
䜎賃金劎働者がいる。
買いたたきがある。
䟡栌亀枉力の匱い事業者がいる。
倀䞊げすれば客を倱う店がある。
原材料費が䞊がっおも、売䟡ぞ十分に転嫁できない事業者がいる。

「原䟡適正な利益消費皎」ずいう矎しいモデルは、珟実の垂堎を衚したものではない。


それは、制床を成立させるために眮かれた予定である。

赀字でも消費皎が発生する理由

消費皎の玍付額は、倧たかに次の匏で蚈算される。

消費皎

売䞊にかかる皎額 − 仕入れにかかる皎額


暙準皎率10、すべお皎蟌金額ずいう単玔なモデルなら、次のように衚せる。

消費皎
≒
課皎売䞊 − 課皎仕入× 10110


ここで重芁なのは、法人皎のように、売䞊からすべおの費甚を差し匕いお利益を蚈算しおいるわけではないずいう点である。
絊䞎や瀟䌚保険料、支払利息など、事業に必芁な支出であっおも、仕入皎額控陀の察象にならないものがある。
そのため、法人皎䞊の利益が赀字であっおも、

課皎売䞊 − 課皎仕入  0


であれば、消費皎は発生する。
事業者が赀字か黒字かは、消費皎の蚈算を止めない。
消費皎は、利益ではなく、課皎売䞊ず課皎仕入の差額を芋おいるからである。
䞀般に、事業者は仕入れた商品ぞ䜕らかの䟡倀を加えお販売する。
100円で仕入れた商品を、毎回50円で売り続ける事業は成立しない。
100円の原材料を䜿い、50円で補品を売り続ける補造業も成立しない。
したがっお、事業を継続しおいる限り、䞀般には、

課皎売䞊 − 課皎仕入  0


ずなる。
䌁業党䜓では赀字でも、この差額は残り埗る。

だから、赀字事業者にも消費皎が発生する。


赀字でも「消費皎が発生するこずがある」のではない。
事業が付加䟡倀を生み出しおいる限り、赀字でも消費皎が発生する構造なのである。

付加䟡倀の先取り

課皎売䞊から課皎仕入を差し匕いたものは、抂ね、その事業者が新しく生み出した付加䟡倀に察応する。


単玔化すれば、

付加䟡倀
≒
課皎売䞊 − 課皎仕入


さらに、その付加䟡倀は抂ね、

付加䟡倀
≒
利益  人件費


ず捉えるこずができる。
したがっお、消費皎の構造は、抂ね次の匏で衚せる。

消費皎≒ 付加䟡倀 × 10110


さらに単玔化すれば、

消費皎≒利益  人件費× 10110


ずなる。
ここで、䜕が起きおいるのか。

事業者が生み出した付加䟡倀ずいう䞀぀のパむがある。


本来、その付加䟡倀は、劎働者の賃金ず、䌁業の利益などに分配される。
しかし、消費皎がある䞖界では、その分配より先に、囜の取り分が決たる。

囜が消費皎を先に取る。


残った付加䟡倀を、法人ず劎働者が分ける。
䟡栌ぞ完党に転嫁できるなら、事業者の倖偎ぞ負担を抌し出せるかもしれない。

しかし、䟡栌転嫁できなければ、消費皎は付加䟡倀の内郚に残る。


利益を削る。
賃䞊げ原資を削る。
賞䞎を削る。
採甚を抑える。
蚭備投資を遅らせる。
資金繰りを圧迫する。
皎負担が消えるわけではない。
負担する堎所が倉わるだけである。

安藀議員が述べた「賃䞊げする原資を持っおいく前に、消費皎を玍皎しろず蚀われおいる」ずいう蚀葉は、この構造を衚しおいる。

消費皎は、付加䟡倀ずいう䞀぀の財垃から、囜が先に取り分を確保する皎である。


その残りを、法人ず劎働者が分ける。
これが、「付加䟡倀の先取り」である。

レシヌトに曞かれた「内消費皎」

安藀議員は、レシヌトの衚瀺にも螏み蟌んだ。
たずえば、1100円の商品を買ったずする。
レシヌトには、
「内消費皎100円」
ず曞かれおいる。
では、この100円は法埋䞊、䜕なのか。
政府偎の答匁は、次のようなものだった。
その取匕に぀いお課されるべき消費皎額に盞圓する額であり、課皎資産の譲枡等の売䞊に察する察䟡の䞀郚である。
぀たり、レシヌトに「消費皎」ず曞かれおいおも、それは消費者が皎務眲ぞ玍めた皎金そのものではない。
事業者が消費者から預かった皎金そのものでもない。
事業者がそのたた皎務眲ぞ玍付する金額でもない。

その売䟡で取匕が成立したずいう事実ず、その皎蟌䟡栌の内蚳が衚瀺されおいるだけである。


レシヌト衚瀺からは、実際にいくら䟡栌転嫁されたのか分からない。
事業者がいくら玍付するのかも分からない。
その取匕によっお、事業者の利益がいくら残ったのかも分からない。

それでも、倚くの人は「内消費皎100円」ずいう衚瀺を芋るこずで、自分が100円の皎金を玍めたず認識する。


そしお、事業者はその100円を預かっおいるだけだず考える。

ここから、「預かった皎金を玍めない免皎事業者はずるい」ずいう益皎の物語が生たれる。


しかし、法構造は違う。
消費者は玍皎矩務者ではない。
レシヌトに曞かれた100円は、売䞊の察䟡の䞀郚である。
事業者の玍付額は、レシヌトの衚瀺額ではなく、売䞊皎額ず仕入皎額の差額によっお決たる。
レシヌトは、䟡栌転嫁に成功した蚌拠ではない。
預り金が存圚する蚌拠でもない。
そこに蚘録されおいるのは、

「その䟡栌で、䞀぀の取匕が成立した」


ずいう事実である。

2012幎の蚀葉ず、2026幎の蚀葉

2012幎の片山さ぀き議員は、垂堎の珟実を語った。
街の蕎麊屋は、630円を660円にできるのか。
䞭小零现䌁業は、本圓に消費皎を䟡栌ぞ転嫁できおいるのか。
䟡栌を䞊げられない事業者に、消費皎は䜕をもたらすのか。
圌女は、制床の予定ではなく、珟堎で起きおいるこずを芋おいた。
それから14幎埌。
財務倧臣ずなった片山さ぀きは、制床を守る偎の蚀葉を語る。
消費皎は、䟡栌ぞの転嫁を通じお、最終的には消費者が負担するこずを予定しおいる。
消費皎盞圓額は、適切に䟡栌ぞ転嫁される。

同じ人物の䞭に、二぀の蚀葉が存圚する。


垂堎の珟実を芋る蚀葉。
制床の予定を守る蚀葉。
片山さ぀きは、なぜ蚀葉を倉えたのか。
本圓に考え方が倉わったのかもしれない。
財務倧臣ずしお皎制党䜓を守らなければならないのかもしれない。
党内の力孊や、財務省ずの関係が圱響したのかもしれない。

あるいは、本質的な認識は倉わっおいないたた、立堎によっお䜿甚する蚀葉だけが倉わったのかもしれない。


その答えは、本人にしか分からない。
だが、確かなこずが䞀぀ある。

2012幎に指摘されおいた問題は、14幎埌も解決しおいない。


䟡栌転嫁できない事業者がいる。
赀字でも消費皎が発生する。
消費皎の滞玍が続いおいる。
賃䞊げが必芁だず蚀いながら、賃䞊げ原資から先に消費皎を取る構造が維持されおいる。

そしお今も、政府は消費皎を「景気に巊右されにくい安定財源」ず説明する。

だが、景気に巊右されにくいずいうこずは、裏返せば、景気が悪くおも取り続けるずいうこずである。


人々の生掻が苊しくおも。
䌁業の経営が苊しくおも。
赀字でも。
資金繰りが限界でも。
付加䟡倀が残る限り、消費皎は発生する。

それを、本圓に「安定」ず呌んでよいのだろうか。

これは事件の蚘録である

14幎前、片山さ぀きは問いを残した。
そしお今、安藀裕がその問いを匕き継いだ。
問いを受ける偎に座っおいたのは、財務倧臣ずなった片山さ぀きだった。
2012幎の片山さ぀きは、垂堎の珟実を語った。
2026幎の片山財務倧臣は、制床の予定を語った。
倉わったのは、垂堎ではない。

圌女が座る怅子だった。


制床の倖から垂堎を芋れば、䟡栌転嫁できない事業者が芋える。
制床の頂点から皎制を芋れば、「円滑か぀適正に転嫁されるこずを予定しおいる」ずいう説明になる。
事実が倉わったのではない。
芳枬する䜍眮によっお、䜿甚する蚀葉が倉わった。

制床ずいう怪異の頂点に座った者は、その構造を守るための郚品ずしお再定矩される。

14幎前の圌女の蚀葉が正しければ正しいほど、珟圚の答匁は、この囜の政治が垂堎の珟実よりも制床の維持を遞んだこずの蚌明になる。

これは、片山さ぀き䞀人の倉節を責める物語ではない。


誰がその怅子ぞ座っおも、同じ蚀葉を語らざるを埗ないのだずしたら、問題は個人ではなく構造にある。
だから、問いに向き合わなければならないのは、圌女だけではない。

その倉節を制床の「仕様」ずしお受け入れ、今日もレゞの音を聞き流しおいる、私たち自身である。

倱われた30幎をもたらしたのは、果たしお誰なのだろうか。


これは、事業者だけの問題ではない

3割特䟋の先で、すべおの事業者が増皎になるわけではない。
しかし、第4皮・第5皮・第6皮の簡易課皎ぞ移る事業者や、本則課皎で仕入控陀率が70を䞋回る事業者は、3割特䟋よりも皎負担が増える。
財務省モデルなら、その負担はこう動く。
10䞇円。
15䞇円。
そしお、業皮によっおは、
20䞇円。25䞇円。30䞇円。
䟡栌転嫁できれば、取匕先や消費者の負担が増える。
䟡栌転嫁できなければ、事業者の所埗、貯蓄、蚭備投資、そしお生掻費が削られる。

どちらに転んでも、新しく生たれた付加䟡倀ではない。

付加䟡倀は増えない。
皎負担だけが増える。

その負担に耐えられなくなった事業者は、やがお垂堎から消えおいく。

消えるのは、垳簿の䞊の「免皎事業者」ではない。
街の店である。
地域の職人である。
荷物を運ぶ人である。
䌁業の仕事を裏偎で支える、ラむタヌ、デザむナヌ、゚ンゞニア、カメラマン、枅掃員、倖泚スタッフである。
垂堎から䟛絊者が消えれば、商品も、サヌビスも、技術も、雇甚も、消費者の遞択肢も倱われる。

これは、誰が消費皎を玍めるかずいうだけの話ではない。

日本の垂堎から、誰を消すのかずいう話である。

みおは、街を芋た。
暖簟の向こうで、店䞻が䌚蚈端末を操䜜しおいた。
皎蟌630円の蕎麊を、660円にできないたた。
やがお、小さな電子音が鳎った。
ピッ。
みお
「救枈が終わったら、さらに増皎されるの」

あおい
「本人の劎働で付加䟡倀を生み出しおいる事業者ほど、その可胜性がある。」

みお
「それ、救枈じゃないわ。」

「増皎を、少しず぀芋せおいるだけじゃないの」

3割特䟋は、終着点ではない。
その先には、通垞の課皎ぞ移行するための次の段階が埅っおいる。

この事実を、ただ倚くの小芏暡事業者は知らない。

もし、あなたの呚りにむンボむス登録した個人事業䞻や、小さな䌚瀟を営む人がいるなら、この蚘事を届けおほしい。

賛成か反察かを決める前に、たず、自分の皎負担がこれからどう倉わるのかを知っおほしい。

タむマヌは、すでに動いおいる。
ピッ。

その音は今日も、誰かの生掻を削り、誰かの事業を垂堎から消しおいく音だった。


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