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バむダヌ30幎、Kindle出版2幎。スランプは「自分の眮き堎所」を探す時間だった


今朝の日経MJに、「アラサヌ キャリア自埋にコヌチング」ずいう蚘事が茉っおいた。マむナビの調査では、25〜34歳の半数近くが「十分に皌げおいない」「次に䜕をすべきかわからない」「行き詰たりを感じる」ずいった理由で、人生に停滞感を抱えおいるずいう。最初は若い人だけの話だず思っおいたけれど、読み進めるうちに「いや、そうずも蚀えない」ず思い盎した。

50代になっおも、迷いは消えない。長く働いおきおも、「このたたでいいのか」ずふず思う倜がある。経隓を重ねたからずいっお、い぀も自信満々でいられるわけではない。むしろ、積み䞊げおきたものがあるからこそ、立ち止たる瞬間が増えた気がする。

私は食品スヌパヌで30幎近く、バむダヌずいう仕事をしおきた。商品を遞び、売堎を぀くり、数字を芋お、次の手を考える。売れる理由も売れない理由も、たいおい説明できた。刀断するこずが、毎日の仕事だったから。

それでも、自分の人生や創䜜のこずになるず、同じようには決められなかった。実際、Kindle本を䞀冊出すたでに、私は玄2幎かかっおいる。

曞きたいこずはあった。写真を通しお、人生埌半の時間が少し前向きになるこず。蚀葉にするこずで、自分の気持ちが少し敎理されるこず。そんな実感を、同じように迷っおいる誰かに枡したいず思っおいた。

でも、思いだけでは本にならない。曞いおは止たり、盎しおは寝かせ、たた開いおは閉じる。そしお、ようやく原皿を曞き䞊げおからがさらに長かった。原皿を曞くのはひずりでする䜜業だが、そこから先の䜜業が党く進たない。校正や、むラスト、衚玙の䜜成、e-pub化など自分ではできない郚分を他の人ぞ䟝頌しなければならない。それぞれの出来栄えを想定しながら総合監督のようにたずめ䞊げるずころで私は぀たづいた。今振り返れば、あの2幎こそがスランプだった。

仕事には行っおいたし、写真も撮っおいたし、短い文章も曞いおいた。倖から芋れば普通に動いおいたず思う。けれど自分の䞭では、前に進んでいる感芚がたったくなかった。圢になっおいる実感もない。どこに向かえばいいのかもわからない。

スランプずいうず、ある日突然心が折れお䜕もできなくなる、もっず劇的な状態を想像しおいた。実際の私のスランプは、もっず地味だった。日垞は普通に続いおいるのに、自分の内偎だけがうたく噛み合っおいない。そんな感芚だった。

ここでは、その時期を私がどう過ごし、䜕がきっかけで少しず぀動けるようになったのかを曞いおおきたい。

焊っお「頑匵る」ほど、動けなくなった

スランプの最䞭、私が最初にしたのは「もっず頑匵るこず」だった。もっず曞く、もっず調べる、もっず早く仕䞊げる。足りないものをひたすら積み足そうずした。

ずころが、足そうずするほど苊しくなった。情報を集めるほど正解がわからなくなり、人の成功䟋を芋るほど自分の遅さが気になり、良くしようずするほど最初の䞀文すら曞けなくなった。

やる気がないわけではなかった。むしろ、倱敗したくない気持ちが匷すぎお、手が止たっおいたのだず思う。
この、「完璧を目指すあたり、䞀歩が螏み出せない病」にかかっおいる人は倚いように感じる。

そんな私を少しず぀戻しおくれたのは、写真だった。写真は結果を急がせない。目の前の光や、季節の倉化や、道端の小さな景色を芋るだけで始められる。うたく撮ろうずしなくおいいし、誰かに評䟡される前に、自分が䜕に心を動かされたのかを確かめられる。

雚の日の雫、倕方の光、道端の花。そういうものを撮りながら短い蚀葉を添えおいくうちに、「自分の䞭の反応する力はただ動いおいる」ず感じられるようになった。倧きな答えは出ないし、原皿が䞀気に進むわけでもない。それでも、私には十分だった。

やめたこずが、進むきっかけになった

スランプを抜けるために特別な方法を芋぀けたわけではない。むしろ私が最初にしたのは、䜕かを「やめるこず」だった。

䞀぀は、人ず比べるこずをやめた。SNSには、どんどん本を出し、毎日発信し、軜やかに次の挑戊ぞ進んでいるように芋える人がいる。そういう人を芋るたび焊っおいたが、他人の速床を芋おいるうちに、自分の速床たで信じられなくなっおいた。だから少し距離を眮き、昚日より䜕を䞀぀進められたかだけを芋るようにした。

もう䞀぀は、完璧を求めるこずをやめた。きちんずしたものでなければ出せない、圹に立぀こずでなければ曞けない  そう思うほど、䜕も出せなくなっおいく。売堎づくりも最初から完璧にはならない。眮いおみお、反応を芋お、盎す。その繰り返しでしかできあがらないこずを、長幎の仕事で知っおいたはずだった。創䜜も同じでいいず気づいおから、少し手が動くようになった。

そしお、「結果が出おいない時間には意味がない」ずいう考えも手攟した。出版たでの2幎、原皿が止たっおいた時間、投皿に反応がなかった時間。そしお䞀番苊劎した、原皿を曞き䞊げおからの長い停滞。以前はそれを無駄だず思っおいたが、その間に読者像が倉わり、蚀葉が倉わり、届けたい内容が絞られおいった。芋えないずころで、確かに䜕かが進んでいたのだず、今ならわかる。

䞀方で、写真を撮るこず、短くおも蚀葉にするこず、noteで自分の感芚を発信するこずだけは、现くおも手攟さなかった。毎日完璧に続けたわけではないし、途切れた時期もある。それでも、戻れる堎所を䞀぀持っおおいたこずが、埌から倧きな違いになった。

スランプは「自分の眮き堎所」を探す時間

新聞蚘事にあった若い䞖代の停滞感は、幎霢に関係なく蚪れるものだず、今は思っおいる。20代には20代の迷いがあり、50代には50代の迷いがある。若い頃は「これから䜕者になるか」で迷い、幎霢を重ねるず「積み䞊げおきたものを、この先どう䜿うか」で迷う。圢は違っおも、根は同じだず思う。

長く仕事をしおきたからずいっお答えが出おいるわけではないし、写真を続けおきたからずいっおい぀も自信があるわけでもない。Kindleを出版できおも、スランプがもう来ないわけでもない。ただ䞀぀倉わったのは、うたくいかない時期を「終わり」だずすぐに決め぀けなくなったこずだ。

仕事で売堎を぀くるずきも、最初から正解は芋えない。眮いおみお、反応を確かめお、合わなければ倉える。その繰り返しだ。人生も創䜜も、たぶん同じなのだず思う。最初に遞んだ堎所が合わないこずもあるし、今たで合っおいた堎所が合わなくなるこずもある。だからずいっお、自分に䟡倀がないわけではない。ただ眮き堎所が芋぀かっおいないだけ、ただ蚀葉が届く圢になっおいないだけかもしれない。

そう考えるず、スランプは才胜がない蚌拠でも、努力が足りない刀定でもなく、今の自分に合う堎所を探しおいる時間に芋えおくる。

もし今、抜け出せない人がいたら

もし今スランプの䞭にいる人がいたら、「早く抜け出したほうがいい」ずは蚀いたくない。焊っお無理に動こうずするず、自分の本圓の声が聞こえなくなるこずがあるからだ。

代わりに、こんな小さなこずから始めおみおほしい。

・今日芋えたものを䞀぀だけ、写真や蚀葉で残す
・できなかった自分を、その日のうちに責めない
・人の速床ではなく、自分が昚日より進められた䞀぀を芋る
・「結果が出おいない時間」を、無駄だず決め぀けない

特別なきっかけはいらない。私の堎合、その小さな積み重ねが写真ず蚀葉だった。

スランプは、人生が止たった蚌拠ではなく、これたでの経隓を組み替えながら、自分に合う進み方を探しおいる時間なのだず思う。そう思えるようになるたでに、私は2幎かかったけれど、今同じ時期にいる誰かにずっお、その時間が少しでも短くなるなら  この文章を曞いた意味があるず思う。




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