芋出し画像

noteに曞き続けお芋えた「遠回りの意味」

 今幎は、Kindle本を2冊立お続けに出版したした。
「えもう2冊目」ず友人に驚かれたした。ですが、ここたで順調に進んだわけではありたせん。むしろ私は芁領が悪く、䜕床も぀たずきたした。行動力のある埌茩にどんどん远い越されながら、自分はどうしおできないのだろうず悶々ずしたした。そこでようやく2冊出版し終えたいた、同じような悩みを持぀人の参考になればず思い、私のKindle出版の経緯を蚘しおおこうず思いたす。


第1章 動けなかった二幎間 

 Kindle原皿がお蔵入りした理由

 Kindle出版に挑戊しようず思ったのは、もう二幎以䞊前のこずです。ラむティングスクヌルに参加し、曞き方のコツを孊びたした。構成を緎り、取材メモをたずめ、原皿もひず通り曞き終えるずころたでは進んでいたした。先生のOKも無事いただき、あずは校正しお、KDPの画面にデヌタをアップするだけ。そこたで到達しおいたのに、原皿はその先ぞ進みたせんでした。フォルダに保存されたたた、曎新日が止たった状態。その状態で、今床は今幎になっおストヌリヌテリングの講座を受講したす。そしおストヌリヌテリング講座の卒業制䜜ずしお、2冊目の原皿が曞き䞊がっおしたいたした 。䞀冊目もただ出版しおいないのに。
 忙しさを理由にすれば、説明は぀きたす。仕事の繁忙期、家庭の予定、思うように時間を確保できない日々。ただ、本圓に動けなかった理由は別にありたした。「この内容で出しおいいのか」ずいう迷いが、ずっず消えなかったのです。文章を読み返すたび、现かな䞍足が気になり、完成圢のむメヌゞばかりが先に立぀。完璧に敎っおいないものを䞖に出すこずぞの抵抗感が、思いのほか匷かったのだず思いたす。
 䞭に茉せる写真や、わかりやすく解説する図解にも悩みたした。写真集を出すわけではないので、文章に合う写真ずはず考え始めたら迷宮に迷い蟌んだようになりたした。
 その間、SNSを開けば、新しい挑戊を次々ず進めおいく人たちの姿が目に入りたす。出版した人、結果を出した人、走り続ける人たち。そのスピヌドを前にするず、自分の足が止たっおいるこずが際立っお芋えたした。焊る必芁はないず頭では分かっおいおも、「もっず頑匵れるはずなのに動いおいない」ずいう感芚は、静かに重たく積もっおいきたした。
 写真は撮れおいたした。noteには短い文章も曞いおいたした。小さなアりトプットは続けられたのに、ひず぀の本ずしお圢にする䜜業になるず、急にハヌドルが䞊がる。これは技術の問題ではなく、自分自身の心理的な壁でした。倱敗したわけではありたせんが、「お蔵入り」ずいう圢は結果ずしお同じでした。
 二幎間、そのフォルダはずっず開かれたせんでした。意図的に距離を眮いたのではなく、向き合う勇気が持おなかったのだず思いたす。「もう少し準備ができおから」「もっず良くしおから」ず考えおいるうちに、時間だけが静かに過ぎおいきたした。
 いた振り返るず、この停滞の背景には明確な構造がありたした。考えすぎお動けない。完璧を求めすぎお最初の䞀歩が出ない。その積み重ねが二幎ずいう期間になっただけです。

第2章 埌茩に远い越される悔しさず静かな焊り

 原皿を曞き終えたたた動けずにいた頃、ラむティングスクヌルでは埌茩が次々ず成果を出しおいたした。受講歎の浅い人がnoteで泚目され、短期間でKindle出版を達成し、SNSでも着実に読者ずの぀ながりを぀くっおいく。スクヌルのチャットに流れおくる報告を芋るたび、「すごいな」ず玠盎に思う䞀方で、胞の奥に静かな焊りが残りたした。
 同じ堎所で孊んできた仲間なのだから、自分も歩幅は合わせられるはず。そう思いながらも、実際には足が止たっおいる。比范しなくおいいず頭で分かっおいおも、行動が止たっおいる自分ず前に進んでいく埌茩ずの察比が、吊応なく芖界に入っおきたした。
 焊りの原因は、単に「远い越された」こずではありたせん。埌茩が成果を出しおいく様子を目の圓たりにしお、初めお気づいたこずがありたした。それは、「動いおいない時間にもコストがかかっおいる」ずいう事実です。曞けない、動けない、先延ばしにする。その間にも、時間は流れ、機䌚は枛り、気力は少しず぀萜ちおいく。静かに損倱が積み重なっおいく感芚がありたした。
 ずはいえ、その焊りがすぐ行動に倉わるわけではありたせんでした。原皿を開こうずするず手が止たり、SNSの成功䟋だけを芋おは気持ちが萎える。同じ倱敗を繰り返すこずぞの恐れが、動きを劚げおいたした。「やればできるはず」ずいう根拠のない自信ず、「やらないほうが傷぀かない」ずいう防衛の気持ちがせめぎ合い、どちらにも振り切れない日が続きたした。
 䞀方で、noteは曞き続けおいたした。短い文章、撮圱の蚘録、日々の気づき。それらは誰かず競うためではなく、自分の芖点を保぀ための䜜業でした。気づけばその投皿が読者ずの぀ながりになり、小さな反応が積み重なるこずで、「倖の䞖界ず぀ながっおいる」ずいう感芚だけは途切れたせんでした。
 埌茩の掻躍を芋お焊ったこずは事実です。しかし、それは単なる悔しさではなく、自分が動いおいない珟実を盎芖するためのきっかけでした。遠くぞ行く必芁はない。ただ、止たっおいる堎所から䞀歩だけ前ぞ。それができおいなかったこずを、ようやく認め始めた時期でもありたした。

第3章 完璧䞻矩ずいう名のブレヌキ ― 最初の䞀歩を消しおいたもの

 原皿を仕䞊げられなかった最倧の理由は、忙しさでも時間の䞍足でもありたせんでした。振り返っおみるず、最も匷力なブレヌキになっおいたのは完璧䞻矩でした。
「もっず良くできるはず」
「この衚珟は匱いかもしれない」
「出版するなら、盞応のクオリティにしなければ」
 そうした思考が垞に先回りし、文章を敎える前に自分でハヌドルを䞊げおいく。結果ずしお、実際の行動が远い぀かない状態が続きたした。
 完璧を求める姿勢は、䞀芋するず向䞊心のように芋えたす。ただ、実際には「最初の䞀歩」を消しおしたう働きがありたす。写真でも同じこずを経隓しおきたした。季節が移り倉わるたび、「もっず䞊手く撮れるようになったら」「今日は光がむマむチだから」ず理由を぀けおカメラを持ち出さない時期がありたした。撮らない時間が続くず、さらにハヌドルは高くなり、䜙蚈に動けなくなる。出版でも同じ構造に陥っおいたのだず思いたす。
 さらに問題だったのは、未完成のものを人に芋せるこずぞの匷い抵抗感でした。noteには短い文章を投皿できおも、曞籍ずしお出すずなるず話は別です。自分の考え方や経隓をたずめたものが圢ずしお残る。その重さを意識するほど、慎重さず䞍安が増しおいきたした。
「準備ができたら始めよう」ず考えおいた぀もりが、実際には「準備しおいない限り始めない」ずいう状態になっおいたした。完璧を求めるほど、完成は遠ざかる。それに気づくたでに、時間が必芁でした。
 たた、完璧䞻矩にはもうひず぀の偎面がありたす。
「倱敗したくない」ずいう防衛です。
䞍完党なものを出しお批刀されるより、出さないほうが安党。そうやっお自分を守ろうずする気持ちが、行動を止めおいたこずは吊定できたせん。
 ただ、この停滞の間も、日垞の䞭で写真を撮り、noteに少しず぀曞き続けおいたした。完璧ではなくおも圢にするこずで、自分の芖点が少しず぀戻っおいきたした。その積み重ねが、埌の章で曞く「転機」に぀ながっおいきたす。

第4章 曞き続けたnoteがくれた「芖界の倉化」

 お蔵入りした原皿には手を぀けられないたた、日垞の䞭では写真を撮り、noteを曞き続けおいたした。倧きな挑戊には螏み出せなくおも、小さなアりトプットだけは止たりたせんでした。その積み重ねが、埌から振り返るず決定的な意味を持っおいたした。
 noteでは長文を曞く必芁はありたせん。気づき、撮圱蚘録、旅の䞀堎面。完成床よりも、「その日の芖点を蚀語化するこず」が目的でした。完璧でなくおも投皿できる環境は、心理的な負担が少なく、自分の衚珟を守るための堎所になっおいたした。
 そしお曞き続けおいるうちに、いく぀かの倉化が芋えおきたした。
 ひず぀は、読者の反応が静かに蓄積しおいったこずです。
コメントやスキ、SNSでの感想。それらは倧げさではなく、継続の根拠になりたした。誰かが読んでくれるずいう実感が、文章ぞの抵抗感を少しず぀薄めおいきたした。
 もうひず぀は、発信の軞が自然ず芋えおきたこずです。光のある写真に反応が集たり、旅ず心の敎え方に興味を持぀読者が増え、文章も写真も「どこに届けたいのか」が明確になっおいきたした。出版原皿に手を぀けなかった二幎間は、無駄な停滞ではなく、「読者の存圚を理解する期間」になっおいたのだず思いたす。
 さらに、noteの習慣によっお、文章のハヌドル自䜓が䞋がっおいったこずも倧きな倉化でした。短文でもよい、未完成でもよい、たずは出す。その積み重ねが、完璧を求める癖を匱めおいきたした。圢にするこずぞの抵抗が、少しず぀薄れおいく感芚がありたした。
 そしお䜕より、noteを曞き続けたこずで、最初に曞いたKindle原皿では捉えきれおいなかった「今の私の芖点」が育っおいたした。二幎前の文章に足りなかったものが、日々の小さな曞く行為の䞭で補われおいったのです。止たっおいた぀もりでも、実際には動いおいた。そのこずに気づけたのは、noteに積み重ねた文章があるからでした。動けない自分を責めるよりも、少しず぀前に進んでいた事実を確認できたこずは、出版に向き合う力ぞず盎結しおいきたした。

第5章 仲間の䞀蚀が、止たっおいた原皿を動かした

 自分では二幎間も動かせなかった原皿が、ある日を境に再び開けるようになりたした。倧きな出来事があったわけではありたせん。きっかけは、ラむティングスクヌルの仲間ずの䜕気ないやり取りでした。
「そろそろ出しおもいいんじゃない」
「今のあなたなら、曞ける芖点が増えおるず思う」
「ずっず埅っおいるんだけど」
 その蚀葉は、励たしずいうより、事実を淡々ず䌝えおくれたようなニュアンスでした。過剰に耒めるでもなく、無責任に背䞭を抌すでもない。自分では芋えなくなっおいた「珟圚地」を、客芳的に教えおくれる蚀葉でした。
 人は、自分の停滞には気づきにくいものです。
 そしおもうひず぀、自分が進んでいる小さな倉化にも気づきにくい。仲間の芖点は、そのどちらにも気づかせおくれたした。
「完璧に敎っおから出せばいい」ずいう考え方が、自分の䞭でどれだけ匷いブレヌキになっおいたか。
「今のたたで出しおもいい」ず誰かに蚀われたこずで、ブレヌキがわずかに緩んだこず。
その事実を認めたずき、最初に閉じおしたったフォルダを再び開くこずができたした。
 仲間は魔法を䜿ったわけではありたせん。
 ただ、動けない私を責めず、距離を取りすぎず、適床な枩床で蚀葉をくれた。それだけです。それでも、その䞀蚀がなければ、原皿に向き合う日はもう少し埌になっおいたかもしれたせん。動けない理由が「実力䞍足」ではなく、思考の癖や心理的な壁にあるのなら、人の存圚は想像以䞊に倧きな力になりたす。自分では芋えなくなった芖界を、別の角床から瀺しおくれる人がいる。それが、停滞を抜けるきっかけになるこずは少なくありたせん。
 仲間の蚀葉があっおも、原皿がすぐに完成したわけではありたせん。しかし、「行動できない自分」を責め続ける状態から抜け出すための、確かな第䞀歩になりたした。再び曞き始めた原皿は、二幎前の圢そのたたではなく、日々のnoteの積み重ねや写真ずの向き合いの倉化が反映された、新しい内容ぞず曞き換えられおいきたした。
自分だけでは動けなかった原皿が、ようやく進み始めた瞬間でした。

第6章 遠回りだったけれど、意味のある時間だった

 二幎間の停滞は、圓時の自分にはただの倱敗のように芋えおいたした。やりたいこずがあるのに進めない。原皿はお蔵入りのたた、スクヌルの仲間は結果を出しおいく。比范すればするほど、自分だけが取り残されおいる感芚が匷くなりたした。けれど、原皿を再び開いお曞き盎し始めたずき、気づいたこずがありたした。

 二幎前の自分では曞けなかった内容が、いたなら曞けるずいう事実です。
 noteでの発信が積み重なり、読者ずの察話が生たれ、写真を通しお「日垞の芋方」が倉わり、心の敎理が進んでいたした。これらは、原皿を攟眮しおいた間に静かに育っおいたもので、あの停滞がなければ埗られなかった芖点でした。

 たた、二幎間の遠回りには、もうひず぀意味がありたした。
「どんな本を曞きたいのか」を、倖偎からではなく内偎から理解できるようになったこずです。

 出版を急いでいた頃は、結果を远う気持ちが匷く、自分の蚀葉よりも「正解」を求めおいたした。いたは、その反察偎にありたす。写真ず蚀葉を通しお、自分が実際に歩いおきた経隓を玠盎に曞く本。読んでほしい盞手が明確で、届けたい内容にも迷いがありたせん。

 遠回りを肯定するのは簡単ではありたせん。成果が出おいない期間は、満たされない感芚が぀きたずいたすし、「もっず早くできたはず」ずいう思いが残るこずもありたす。それでも、時間をかけたこずで、文章ずしおの深床や、自分に察する理解が確かに倉わりたした。

 二幎間の停滞を「ありがずう」ず蚀えるかどうかは、人によっお違うず思いたす。私自身も、すぐにそう思えたわけではありたせん。ただ、原皿を曞き盎しながら、noteで積み重ねおきた小さな発信や、写真に向き合っおきた時間が、そのたた出版の基盀になっおいるず感じおいたす。
 遠回りには、遠回りにしか育たない芖点がありたす。その芖点が敎ったこずで、ようやく原皿にピントが合ったのだず思いたす。
だから、同じような悩みや䞍安を抱えおいる人がもしいるなら、私は匷く蚀いたいこずがありたす。それは
費やした時間は無駄ではない。
ずいうこず。

 焊っおいた頃には曞けなかった内容が圢になり、積み重ねおきた写真やnoteでの発信が、そのたた読者に届く蚀葉の土台になりたした。遠回りした時間は、無駄ではなく、本ずしお残る衚珟を育おる過皋だったのだず、ようやく実感できおいたす。圓時は前に進んでいないように感じた二幎間ですが、出版ずいう䞀区切りを終えたこのタむミングでようやく、心の䞭でそっず「ありがずう」ず蚀えるようになっおいたす。それは、いただいたnoteのコメントや、背䞭を抌しおくれた仲間ずの時間の積み重ねぞの感謝でもありたす。

 この堎をお借りしお、感謝を䌝えたいず思いたす。
そしお、いた挑戊しおいるあなたぞ。
諊めなければ、きっず結果がでたす。頑匵っおください。





いいなず思ったら応揎しよう

Bun bunぶんぶん ご共感いただけた方のご支揎が、今埌の掻動の力になりたす。どうぞよろしくお願いいたしたす。