39㎡の小さな家 第3章 暮らしの気づき#02|小さな赤のこと
私は、取り立てて赤が好きなわけではない。

けれど、キッチンに立つたびに気づく。
いつの間にか、赤いものが残っていることに。

切り分けたいちごの瑞々しさ。
瓶に詰めたジャムの深い色。
ふと手に取る器の中にも、ささやかな赤がある。
意識して選んだつもりは
ないのに、
気づけばそこにある色。

それは主張するでもなく、
けれど確かに、空気を少しだけ変えている。
白や木の静かな景色の中で、
その小さな赤は、ほんの少し体温のように残る。
朝のどんよりとした
光の中でも、
その色に触れると、
わずかに気持ちが動く。
元気になる、というほど大げさではない。
けれど確かに、少しだけ前を向ける。
暮らしの中で、無意識に残っていくものには、
理由があるのだと思う。

タルトタタン
私はきっと、
この小さな赤に、静かに支えられている。
※「赤」についての気づきを少しずつ書いていきます。
*気づきの籠
* 収納の墓場
よかったら、また覗きにきてください。
