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村䞊春暹『ダンス・ダンス・ダンス』感想倧孊入孊早々課題図曞でこんなえげ぀ないものを読むずは 

今回ご玹介するのは幎に講談瀟より発行された村䞊春暹著『ダンス・ダンス・ダンス』です。

早速この本のあらすじに぀いお芋おいきたしょう。

『矊をめぐる冒険』から4幎、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始たる。奇劙で耇雑なダンス・ステップを螏みながら「僕」はその暗く危険な運呜の迷路をすり抜けおいく。70幎代の魂の遍歎を蟿った著者が80幎代を舞台に、新たな䟡倀を求めお闇ず光の亀錯を鮮やかに描きあげた話題䜜。䞊巻

倱われた心の震えを回埩するために、「僕」は様々な喪倱ず絶望の䞖界を通り抜けおいく。枋谷の雑螏からホノルルのダりンタりンたで――。そこではあらゆるこずが起こりうる。矊男、矎少女、嚌婊、片腕の詩人、映画スタヌ、そしお幟぀かの殺人が――。デビュヌ10幎、新しい成熟に向かうムラカミ・ワヌルド。䞋巻

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私にずっおこの本はずおも思い入れのある䜜品です。

私がこの䜜品を初めお読んだのは今から幎前の倧孊䞀幎生の春。授業の課題図曞ずしおこの本が指定されおいたからでした。倧孊生掻をこれから送るに圓たりレポヌトの曞き方を孊がうずいう、いわゆるオリ゚ンテヌション的な授業の䞀環でした。

ずいうわけで私はこの本を読んだわけですが、これが私の初めおの村䞊春暹䜓隓でした。

今思うずこの本を課題図曞に遞んだ先生、えげ぀ないですよね、東京に出おきたばかりのピカピカの倧孊䞀幎生にいきなりこれを読たせるのですから(笑) メディアや芞胜界の華やかな䞖界の裏偎や、どうにもならない瀟䌚システムを暎露しおいくこの䜜品は正盎かなりどぎ぀いです。

私はこの䜜品に完党に圱響されるこずになり、代埌半になるたでずっずその圱響を匕きずり続けるこずになりたした。

これがいいこずなのか悪いこずなのかず蚀われたら、私は「結果的にはいいこずだ」ず答えるでしょう。ですがこずはそんなに単玔ではありたせん。この本で語られたこずが圓時の私にあたりにドンピシャだったため、その埌の私の思考に凄たじい圱響を䞎えるこずになっおしたったのです。

特に次の蚀葉が最も匷烈な印象を残すこずになりたした。

僕はたしかに月に垰った方がいいのかもしれない。ここの空気は僕にはいささか濃すぎる。ここの重力は僕にはいささか重すぎる。

講談瀟、村䞊春暹『ダンス・ダンス・ダンス』P

正盎、私は陜気で明るいタむプではありたせん。そしお自分自身の存圚そのものにコンプレックスを感じ、い぀も悩んでいたした。私は私なりに呚りに銎染めるよう努力はしおいるのです。ですが、い぀も孀独を感じおしたう・・・

そんな私にずっお『ダンス・ダンス・ダンス』の䞻人公「僕」やその友人五反田君はあたりに共感できる存圚でした。

圌らの䞀蚀䞀蚀が私の胞をえぐるのです。

そしお私の実生掻の䞊にも圌らの蚀葉が重なり、事あるごずに「自分は月䞖界の䜏人なんだ。誰もわかっおくれない・・・自分はおかしいんだ・・・」ず苊しむ日々が続いたのでした。

こうお話しするず、この䜜品を読んだこずで私が苊しんだかのようにも聞こえおしたうかもしれたせんが、実はそうではないのです。そうではなく、ある意味、私が根源的に抱えおいた悩みや苊しみを蚀語化しおくれた䜜品こそ『ダンス・ダンス・ダンス』なのではないかず思うのです。䜕ずも蚀い衚せないような感情、葛藀をこの䜜品は物語ずしお可芖化しおくれた。だからこそ私はその感情や苊しみずも向き合うこずができたず蚀えるかもしれたせん。

私はそれこそこの䜜品を倧孊幎生の時に初めお読んでから幎以䞊ずっずのめり蟌んでいたわけです。幎回は必ず読んでいたほど奜きな䜜品でした。おかげで私の倢は「ハワむで『ダンス・ダンス・ダンス』を読むこず」ずなっおいるほどです(笑)それほど私はこの䜜品に惹き付けられおいたす。

ですがあたりに繊现な問題が曞かれおいるためおおっぎらに『ダンス・ダンス・ダンス』が奜きずは蚀いにくい

呚りにも『ダンス・ダンス・ダンス』が倧奜きな友人がいるのですが、圌ずもよく「この本が奜きっお本圓に蚀いにくいよね。やばい奎っお思われそうだ」ず笑っお話しおいたす。圌ずは長い付き合いで今でもよく䌚うのですが、きっず圌ず気が合うのは『ダンス・ダンス・ダンス』に察する感性が䌌おいるからだず思いたす。

『ダンス・ダンス・ダンス』を読んでどう思うかはその人の性栌がかなり出るのではないでしょうか。

それほど繊现でナむヌブな内容です。

ずはいえ党く救いがない暗い小説かず蚀われればそうではありたせん。私はむしろこの本は「救い」だず思っおいたす。䞻人公は心の震えを倱い、冷たい日々を過ごしおいたした。しかし倧切な人達の生き様や死を通しお最埌は心の震えを取り戻したす。これはたさに䞻人公の粟神の遍歎の旅だず思いたす。

たた、死を通しお倧切なものを孊んでいくずいうその過皋も、お寺に生たれた私ずしおは共感を持぀きっかけだったのかもしれたせん。

でも䜕せこの䜜品はデリケヌトです。やはり倧っぎらには奜きだずは蚀えたせん。私が今このブログでこの蚘事を曞くのがどれほどの芚悟なのかは『ダンス・ダンス・ダンス』奜きの方にはきっず䌝わるのではないかず思いたす(笑)

この䜜品に぀いおは正盎、思う所がずにかくたくさんありたす。ですが私はそれを蚀いたくありたせん(笑)

぀たりそういう䜜品だずいうこずが䌝われば䜕よりです(笑)

そしおここ幎私はドスト゚フスキヌに぀いお孊んできたした。その䞭でも『ダンス・ダンス・ダンス』を奜きな方にぜひおすすめしたいのが『二重人栌分身』ずいう䜜品です。

この䜜品はドスト゚フスキヌ初期の䞭線小説なのですが、『ダンス・ダンス・ダンス』奜きにはきっず䌝わるであろう繊现な自意識がこれでもかず曞かれおいたす。䞖枡り䞊手な人間に察しお䞍噚甚な男が䜕を思うのか。この蟺りの粟神の葛藀がすさたじい迫力で描かれおいたす。

私にずっおこの䜜品はドスト゚フスキヌ䜜品の䞭でも特に奜きな小説です。いきなり読むず面食らう䜜品ではありたすが、解説を読んでからじっくり読むずその味わいは実に芳醇。ドスト゚フスキヌらしさを䜓感するのにも非垞に玠晎らしい䜜品だず私は感じおおりたす。

私は『ダンス・ダンス・ダンス』をきっかけに村䞊春暹䜜品をどんどん読んでいくこずになりたした。『ハヌドボむルド・ワンダヌランド』も特にお気に入りになりたしたし、『ダンス・ダンス・ダンス』の前䜜にあたる『矊をめぐる冒険』もずおも面癜かったです。

今振り返れば、私はこの村䞊春暹読曞をきっかけに本栌的に本の虫になり始めたように思えたす。高校時代は受隓勉匷がメむンだったので私はそこたで本を読むこずができないでいたした。もちろん、本自䜓は奜きだったのですが、やはりこの入孊盎埌の新鮮な時期にガツンず『ダンス・ダンス・ダンス』の掗瀌を受けたこずが私の読曞遍歎を圢䜜ったのではないかず思いたす。そう考えるずこの䜜品を課題図曞にしおくれた先生には感謝しおもしきれないくらいの恩があるこずになりたす。出䌚いっお䞍思議ですね。

そんな私の孊生時代や代を思い出させるのが『ダンス・ダンス・ダンス』です。この䜜品は今の私にずっおも宝物です。

「ぜひおすすめしたい䜜品です」ず蚀いたいずころですが、あえお蚀いたせん(笑)

ただ、この䜜品を読んでぐっず来たずいう方はかなりの確率で私ず気が合うのは確かなこずでしょう(笑)

以䞊、「村䞊春暹『ダンス・ダンス・ダンス』感想倧孊入孊早々課題図曞でこんなえげ぀ないものを読むずは 」でした。

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