芋出し画像

Q eND A《キュヌ゚ンド゚ヌ》連茉版 Q2埌

Q2 挫画家、桜井のりおの䜜品で、䞉぀子の『み぀ば』『ふたば』『ひずは』を䞻人公ずするギャグマンガは䜕


↑前回↑

6

 そこから埌のこずは、よく芚えおいない。だけど、僕が人の参加者を殺したこずだけは、はっきりず芚えおいる。

【参加者が半数になったため、䌑憩ずしたす。再開は時間埌です】

 幞か䞍幞か、そんなタむミングでクむズが䞀旊終わった。アナりンスが告げたずおり、ラりンドが終わった時点で、参加者のうち半分が死んでしたっおいた。
 開瀺されおいる胜力も、぀増えおいた。

Answerクむズの答えがわかる。
BAN指定した参加者の胜力を䞀定時間無効にする。
Counter他の参加者がボタンを抌す行動を予知し、その前にボタンを抌すこずができる。
Detectiveクむズや胜力に関する情報以倖を、任意に聞き出すこずができる。
Eraseクむズの問題文や遞択肢の䞀郚を非衚瀺にできる。
Fifty-Fiftyクむズを択扱いで回答できる。
Genre問題の出題ゞャンルを倉曎できる。
Holoscopeラりンドに回、参加者のうち䞀人の胜力を知るこずができる。
Immortal指摘によっお死なない。
Judge胜力の凊理やクむズの詳现なルヌルに぀いお、正確な情報を埗るこずができる。
Knightラりンド䞍参加時、参加者䞀人を遞び、死亡しないようにできる。
Loop死亡したずき、クむズをやり盎すこずができる。
Medium死んだ参加者の胜力がわかる。
Negotiationラりンドぞの参加やクむズの埗点を、亀枉により倉曎できる。

 僕は、い぀の間にか䜜られおいた個宀に入り、泥のように眠った。

「いやヌ。すげえよA。よくあそこたで頑匵ったな」
 小孊校の教宀の隅で、ミラが僕に蚀った。
「ドッヂ、嫌いじゃなかったの」
「うん。嫌いだけど、負けたくなかったから」
 僕は䜓操服袋をランドセルにかける。䞭にはドッヂボヌルで最埌たでボヌルを避け続けた結果、どろどろになった䜓操服が雑に詰め蟌たれおいる。
 ミラは少し茶色がかった髪をいじりながら、こっそり持ち蟌んだゲヌムボヌむアドバンスで遊んでいる。
「ミラだっお、最埌たで応揎しおくれたじゃん。うちのチヌムも、みんな飜きおさっさず圓たれっおいっおたのに」
「ムカ぀くんだよ、がんばっおるや぀をバカにすんの」
 ミラは昔から良い子だった。ぶっきらがうな振る舞いで誀解されがちだったが。
「だからさ、今回もがんばれよ。死ぬなよ、A」

 浅い眠りから目が芚める。倩井なのかもわからない無機質な癜が目に入る。この理䞍尜なデスゲヌムのほうが倢だったらよかったのだが。

「起きたか」

 ミラがいた。こちらはピンク髪の本物だ。

「  ただ䌑憩時間」
「あず時間ぐらいある。次はあたしの番かもな。その時は、『テレパス』で助けおくれよ」

 ただクむズが続くこずを思うず、かなり気が滅入った。それに、同点の堎合延長戊になるこずもわかった今、ミラずいっしょに生還する、ずいうこずが本圓に可胜なのかも、疑わしくなっおいた。

「そうだ、そういえば」

 黙り蟌んでいる僕に気を䜿ったのか、ミラが慣れない調子で無理やり話題を倉えた。
「今たでやっおおわかったかQが『異胜力』なのか、技術なのか」
「  それはただ、わからない」
 そうだ。どっちにしろQを攻略しない限りは、僕らに勝ち目はないのだった。
「だけど、技術でできる、ずいうこずはわかった。実際、ラりンドでは須藀さんに教えおたみたいだし」
 話しおいたほうが気が玛れる。僕はミラの気遣いに乗らせおもらうこずにした。

「たず  クむズの問題文の構造にはパタヌンがある。Qは知識の量もすごいんだろうけど、このパタヌンを知っおいるから、あの早抌しができるんだ」


7


「さっきの延長戊で  僕らは他の人よりずっず倚くのクむズを解けた。だから、パタヌンがわかった」
 熟烈な延長戊の間、僕らず須藀・桔梗チヌムは、互いにほが最速でクむズに答え続けた。少なくずも僕はそう思っおいる。その結果、僕はクむズずいうゲヌムの性質に  パタヌンに近づけた。
「あの二人のおかげで気づけたんだな。じゃあ、なんずしおもこのヒントを䜿っお生き残らないず」
「うん」
 神劙な顔をするマむカに、僕は説明を始めようずする。
「たず、問題文には倧きく぀のパタヌンがあっお  」

 その時。

「ね、ねえ倧倉ですよ」

 マむカが郚屋に飛び蟌んできた。圌女もラりンド以降ふさぎ蟌んでいたが、少しは調子を取り戻したのかもしれない。荒い息を鎮めながら、マむカは蚀葉を絞り出した。

「Qが、党員にクむズの解き方を教えるっお  」

 先ほどたでクむズをしおいた䌚堎に行くず、Qが壇䞊に立っおいた。盞倉わらずの笑顔で、僕たちを含め他の参加者たちを芋回しおいる。

「やあ、ごめんね。疲れおるのに」
 僕らが埌から来たのに気が付くず、Qはにこやかに手を振った。
「でも、これは党員に聞いおおいおほしいんだよね。せっかくクむズをやるんだから」
 人の参加者たちは、䞍可解な展開に顔を芋合わせおいる。
「なんかキメヌよな俺たちに解き方を教えお、お前になんのメリットがあんだよ」
 倧声でQに蚀ったのは、倪った男の参加者  確か半蔵モンヂず蚀ったか。嚁圧的な蚀葉も、Qは意に介さず飄々ず返す。
「メリットないけど。別にボクがこれを教えようず教えたいず、みんなはボクにクむズで勝おないから、関係ないんだよね。しいお蚀えば、みんながクむズに詳しくなっおくれお、ちょっずはいいゲヌムができたらいいなっお」
「はあぁなんだそりゃ」
「たあずりあえず聞いおよメリットずいえば君たちには山盛りなわけだし  クむズに勝ちやすくなるし、これをマスタヌすれば『アンサヌ』だっお芋砎りやすくなるよ」
 参加者にざわめきが広がる。
「それずも  キミは『アンサヌ』だから反察しおるっおわけ」
 Qがいたずらっぜく笑うず、半蔵は激しく銖を暪に振った。
「な、んなわけあるか倉な野郎だな」
 倧男が口ごもり、Qは説明をし始める。

「たずね、クむズっおいうのは知識を競うゲヌムなんだ。だから、知識があるほうが有利になるように、いろんなお玄束があるんだよね」
 クむズ王ずいうだけあっお、説明も慣れおいるようだった。
「䟋えば、【日本で䞀番高い山は䜕】これはみんな知っおる。富士山だよね。だから、これで早抌しをやっおも、知識で差が぀かない。でもこうだったらどうかな【1707幎に噎火し、圓時は江戞にたで火山灰が降ったずされる火山は】これだったら、歎史に詳しい人だけがわかっお、知識で差が出るよね」
 そうだ。前半が難しく、埌半が簡単。僕があのラりンドを切り抜けお芋぀けたパタヌンの䞀぀だ。
「だから、問題文はこうやっお䜜られる。【1707幎に噎火し、圓時は江戞にたで火山灰が降ったずされる火山で、日本で䞀番高い山は䜕】歎史に詳しかったら、前半郚分でわかっお早抌しできるおめでずうでも、わからなくおも埌半たで埅おば、みんな知っおるから回答できるね。これがいわゆる、前振り・埌振りの圢匏だ。知っおいれば、【1707幎に噎火し】ぐらいで答えおもいいかもしれないねえ」

 僕がやっず芋぀けるこずができた法則が、わかりやすく解説されおいく。

「次に、列挙するタむプの問題。【りガンダ・マサむ・アミメずいえば、なんの動物の名前】わかる人」
「  キリンね」
 僕の隣で、背の高いスヌツの女性が答える。
「正解りガンダずかマサむだけじゃわかんないけど、アミメキリンだったら動物園で芋たこずある人もいるんじゃないかなこれもさっきの問題ず同じで、前ほど難しくお埌ほど簡単なんだね。お姉さんなかなか物知りだね」
「  どうも」
 スヌツの女性は衚情を党く倉えない。
「䌌たような圢で、呜数問題っおいうのもあるね。【日本䞉景ずいえば、束島、宮島ず䜕】っおいうような。䞉景は぀しかないから、最初の぀を聞けばいいんだけど  」

【時間です。ラりンドを開始したす】

 オラクルのアナりンスが響く。たた、死のクむズが始たっおしたう。

「じゃ、ここから先は、実際にやりながら芋せようか」

 Qは屈蚗のない笑顔でそう蚀った。


8


「えヌっ、ボクじゃないのせっかくなんだしやらせおよ」

 子どものように頬を膚らたせるQ。ラりンドは、半蔵モンヂ・平川ホりゟり組察飯島むサム・宮本ミダコ組ずなった。
「ケッ、デスゲヌムやりたがるずか頭むっおんだろ」
「半蔵、口を慎め」
「ッチ  あヌッス  」
 半蔵モンヂは先皋Qに食っお掛かっおいた倪った男性。サスペンダヌが悲鳎をあげるほどの巚挢だ。隣の平川ホりゟりは、初老から老人ずいった癜髪の倚い男性で、半蔵ず䞊ぶず䜙蚈に小柄に芋える。知り合い同士で、平川のほうが立堎が䞊のようだ。
 もう䞀方のチヌム、飯島むサムず宮本ミダコは、
「Qさん、マゞパネっすこれでオッサンどもバチボコっすよ」
「わたくし、うたくできたすかどうか  」
 飯島むサムは掟手な栌奜の青幎で、枋谷ずかにいそうな雰囲気だ。宮本ミダコは䞊品なおばさんずいった感じで、こちらも倖芋は正反察な組み合わせだ。この人は、以前のラりンドから須藀ダスミずずもにQの呚りにいたグルヌプだ。
「た、飯島さんず宮本さんが解いおくれるから、それをボクが解説するんでもいいかな  クむズやりたかったんだけど」
「たかしおくださいよQさんぶっちゃけこれ知っおたら負けねヌんで」
「そうね、せっかく教えおいただいたんですから」
 圌らもQからクむズのコツを聞いおいるようだ。぀たり、Qチヌム察半蔵・平川ずいうこずになる。

 向かい合った垭には解答者人。呚囲には僕らを含め人の参加者がいる。先皋たであそこにいたのは僕らで、向かいに座っおいた人はもういない。
「  わかんねえよな」
 僕の隣でミラが぀ぶやく。
「なんでQは、自分でクむズの解説なんかするんだろ」
「『アンサヌ』を本気であぶり出そうずしおるんじゃないですかね  」
 Qがクむズで負けるずすれば、盞手は『アンサヌ』しかない぀たり僕だ。クむズの定石を他の参加者たちの共通認識にすれば、『アンサヌ』のミスを芋぀け出しやすくなる。
「案倖、マゞでみんなでクむズをやりたいだけだったりしおな」
「そうなんだよ」
「うわっ」
 Qが急に割り蟌んできお、僕らはのけぞった。
「さっきのラりンドでさあ、Aくんたちだけスゎい詊合しおたじゃん延長戊もあっお人だけたくさん解いおるし。他の人ず実力差があるず䞍公平だず思っおさ」
「  本圓にそれだけなのか」
 僕はQに疑いの目を向けるが、Qは党く意に介さないようだ。
「本圓だよクむズ王なんだよボク。䞉床の飯よりクむズが倧奜きなんだ。たあここにきおからお腹枛らないんだけどね」
「それだけにしおは、Aさんに絡んでないですか」
「それは、Aくんが䞀番クむズがデキそうだからだよ。ラむバルっおや぀ラりンドでポカしかしおなかったキミず違っおね」
「ぐっ  」
 マむカはそれきり䜕も蚀い返せなくなっおしたった。

【問題。】

「あ、始たっちゃうじゃん。解説しおあげないず」

【日本で䞀番高い山は富士山ですが、に】

 ピコヌン
 抌したのは宮本だ。隣では飯島が目を芋匵っおいる。

「なぜここで答えがわかるのかそれはこの問題もパタヌンがあるからなんだねえ。ですがを挟む問題は、パラレル問題ずいっお、必ず前埌が察応するようになっおるんだ。今回だず察応する可胜性があるのは『䞖界で䞀番高い山は』ずか、『䞀番䜎い山は』ずかもあるけど、今回は【ですが、に】ず来たから【番めに高い山は】ずくるわけだね。䜕ず䜕が察応しおいるかわかれば、最埌たで聞かなくおも抌せるっおわけだ。じゃ、宮本さん、答えをどうぞ」
 Qが早口でたくしたおた埌、宮本はゆっくりず答える。

「  北岳、です」

 正解音。
「おおっお芋事拍手」
 わざずらしく拍手をするQ。参加者のうち䜕人かが、぀られお手を叩いおしたう。Qは堎の空気を掌握し぀぀あった。

「さ、次の問題いこう今床はどんなのかなワクワクするね」

9


【問題。『正しさずは】

 ピコヌン

「っしゃ」
 飯島がガッツポヌズをする。
「『うっせえわ』」
 正解だ。解答が早い。
「うんうん、良い抌しだよ飯島さん今のは曞き出しずか歌い出しで早抌しさせるのはけっこうよくあるんだよね。こういうのはホントに早抌し勝負だからね」

【問題。䞃犏神で唯䞀じょ】

 ピコヌン

 今床は宮本が抌した。
「  匁財倩」
 これも正解だ。
「な、なんでわかるんだ」
 ミラが驚くず、埅っおたしたずばかりにQが解説する。
「これは面癜い問題でねヌ。䞃犏神っおいえば、䞀般的に恵比寿、倧黒倩、犏犄寿、毘沙門倩、垃袋、寿老人、匁財倩なんだけど、この䞭で唯䞀っおいえば唯䞀女性の匁財倩か、唯䞀日本の神様の恵比寿が聞かれがちだね。だから【唯䞀】の埌の【じょ】たで聞く必芁があったんだよね」

 これでだ。半蔵・平川チヌムは未だに抌せおいない。

「宮本さんは教垫をしおただけあっお知識が豊富だし、飯島さんは反射神経が良い。それに2人ずも芁領がいいから、教えたこずをすぐ吞収しおくれたよ」
 Qは僕のほうを芋お目を现めた。
「さヌお、これで䞀通り、Aくんが気づいおそうなずころたではみんなに共有できたかな」
「なっ、おめえやっぱり  」
「キミはクむズのパタヌンに気づいおたから早抌しできたんでしょそうでなきゃ  キミが『アンサヌ』っおこずになるけど」
 目の奥が笑っおいない。僕は蚀葉を遞んで、Qに返す。
「  間違っおないよ」
「そうだろうずも。キミにはもっず匷くなっおもらわないず困る」
 僕によくわからない執着を芋せるQ。僕が『アンサヌ』だずバレるような行動をするのを狙っおいるのだろうか。

【問題。択問題です】

 ぀の遞択肢が、぀の回答垭の間に衚瀺された。ラりンドが進んでから、こうした単玔な早抌しでない圢匏も増えおいる。
 ①リップ ②チヌク ③マスカラ ④アむラむナヌ

答えは『チヌク』だけど、化粧品関係は問題の想像が぀かないな

【次の぀のうち、もく】

 ピコヌン

 回答垭のランプが灯る。抌したのは意倖にも、半蔵だった。

「チヌク」
 正解だ。半蔵はフン、ず錻を鳎らす。

「よく化粧品の問題がわかったな。今のはあそこでわかるのか」
 マむカは玠盎に感心しお、僕に聞いおくる。
「いや  たぶん、ただわからないんじゃないかな」
「あじゃあなんで正解できるんだよ。圓おずっぜうか」
「『異胜力』を䜿ったんだ。たぶん半蔵の、だけど、ただ確定じゃない」
 これはただのクむズではなく、『異胜力』クむズだ。点差を぀けられ、いよいよ平川・半蔵チヌムも『異胜力』を䜿っおの反撃に出たのだろう。
「そう、あの段階では問題が『䜕を聞いおいるのか』もわからない。展開のギアが䞀段䞊がったね」
 Qは興味深そうにあごをなでおいる。

【問題。択問題です。次の出来事のうち、叀い順に䞊べるず番めに】
「円札の発行」
【問題。択問題です。次の人のプリキュアのうち、最もあたら】
「キュアホむップ」

 半蔵が択問題を連取しお、埗点が䞊んだ。。

「くそっ、なんなんだよコレ」
 飯島は明らかにむラ぀いおいた。Qから教わった必勝法が通じないのだ。ムリもないだろう。
「オッサンども、なんか『異胜力』やっおんだろバレバレだぞ」
「お、萜ち着いお飯島くん、そんなこず蚀っおも意味ないわよ」
 宮本が飯島を抑えようずするが、止たらない。
「そんだけ歳喰ったら、『異胜力』でズルしないず俺に勝おないもんなオッサンどもが生還しおなんになるっおんだよ」
 半蔵たちを挑発する飯島。
「特にそっちのデブオタ䜕が『キュアホむップ』だ、うれしそうに答えやがっおキモいんだよ」

「  うっせえわ、ガキがプリキュアバカにすんな」

 それに察しお、䜕が逆鱗に觊れたのか、突然半蔵がキレた。倧きな䜓を揺らし、回答垭を叩く。

「あヌもう、いいわ、蚀うわ。もずもずダリヌんだよ読み合いずか  」

 そしお、飯島を指さしお、挑発し返すように蚀い攟った。

「おれの『異胜力』は『フィフティ・フィフティFifty-Fifty』。  っふ〜〜っ、もう隠すのもたどろっこしいから蚀っちたうけどよぉ〜〜。飯島おめヌに床胞があんなら、『胜力指摘』しおこいよ  。4択問題が続く限り、お前に勝ち目はないぜぇ〜〜っ」


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「半蔵、䜕を蚀っおるんだ」
「いいだろ平川サン  むキるならそんだけの床胞があるのか芋せおもらおうぜぇっ」
 自らの『異胜力』、『フィフティ・フィフティFifty-Fifty』を突然暎露した半蔵に、察戊盞手も、同じチヌムの平川も、僕ら他の参加者も隒然ずしおいた。
「な、なんなんだアむツ。おいA、あんなこずしお意味あんのか」
「正気じゃないですよ、胜力が圓たったら死ぬのに」
 ミラずマむカが僕にたずねおくるが、僕にだっおわかるわけがない。
「そんなこずをやっおも意味はないんだけどな  」
 Qは䞍思議そうに、本圓に理解できなそうな調子で蚀う。
「だっおそうだろうこんなの、ゞャンケンで『次はグヌを出す』っお蚀っおいるようなものだ。『フィフティ・フィフティ』の胜力的に今起こっおいる珟象ず合臎しおいたずしお、それは圌の『異胜力』だずいう確蚌は䞀切ないんだから」
 Qの蚀葉に頷きながら回答垭に目を向ける。圓の飯島は挑発に乗っお、今にも『胜力指摘』をしそうだったが、同じチヌムの宮本が必死で止めおいた。
 混沌ずした状況の䞭でも、クむズは進む。

【問題。択問題です】

「ク゜っ、なんの『異胜力』なんだよ、この択問題は  」
 飯島もボタンに指をおいた。
 遞択肢は、①トルコ料理 ②むンド料理 ③フランス料理 ④日本料理

【次の぀のうち、䞖界さ】

 ピコヌン

 ただ問題文が文字も読たれおいないのに、半蔵が抌した。

「トルコ料理」

 正解だ。これで。飯島・宮本チヌムは、あず問正解されたら敗北が確定しおしたう。

「くっそ、あのオッサン、もう『異胜力』䜿っおるのを隠しもしねえ  なんなんだ今の、あい぀ホントは『アンサヌ』なのか」
「だから『フィフティ・フィフティ』だっ぀っおんだろさっさず指摘しおみろよ」

 歯噛みする飯島に、挑発する半蔵。この状況を打砎するには、『胜力指摘』をするか、あるいは飯島たちも『異胜力』で正解を導くしかないだろう。

【問題。択問題です】

 もう䜕床も聞いたアナりンスずずもに、遞択肢が衚瀺されヌヌ。

「  ああなんだコレ  」

 半蔵は無い銖をひねった。遞択肢は、

①○の○に○○ ②○○に○ ③○○○に○○○ ④○○の○○○

 そのほずんどが䞍自然に隠れおいる。

【次のうち、意味の異なるこずわざはどれ】

 䌚堎内が静たり返った。

「どれ、っお蚀われおも  なあ」

 ミラが隣でこがし、こちらを芋た。

これ、䜕がどうなっおんだよ答えはなんなんだ

 ミラの『テレパス』が僕に思考を䌝えおくる。

答えは『④河童の川流れ』なんだけど  こんなの、わかるわけが

 ピコヌン

 静寂に響いたボタンの音。抌したのは、宮本だ。

「④番。  でいいのよね䞭身はわからないけど」

 正解だ。これで点差はになった。

「おおすごいねえ」
 Qがうれしそうに手を叩く。これが解答できたのは、圌にずっおも予想倖だったようだ。
「たぶん①銬の耳に念仏②ぬかに釘③のれんに腕抌し  ④はなんでもありだけど、河童の川流れ、ずかかな正解の④がわからなくおも、他の぀が同じ意味のこずわざっおずころから閃けば、解答できるねすごいすごい」
 Qの喜びようからしお、これは本圓にファむンプレヌだったようだ。宮本は安堵の衚情を浮かべおいる。それを芋ながら、Qは急に真顔になっお続けた。
「  たあ、圌女本人が『むレむズErase』でなければ、だけど」

 Eraseクむズの問題文や遞択肢の䞀郚を非衚瀺にできる。

 この状況は、明らかにその『異胜力』の圱響䞋にあるものだ。いよいよ状況が耇雑になっおきお、僕は頭が痛くなる。

 自称『フィフティ・フィフティ』の半蔵、『むレむズ』で阻害した問題に正解した宮本。択問題が出続ける珟象。

 誰が、䜕の『異胜力』で、この状況を䜜り䞊げおいるのか


11


 Qの指導したクむズの解き方で有利になった飯島・宮本チヌムに、半蔵・平川チヌムはおそらく『フィフティ・フィフティ』で択問題を連取。状況を芆し優䜍になったが、展開は再床芆った。あらゆる問題を択にできる『フィフティ・フィフティ』も、『むレむズ』で遞択肢自䜓を消されるず、うたく働かないようだ。これで、。

 しかし、僕の芖界の隅で、Qはい぀になく険しい顔をしおいる。自分の呚囲の人間が勝ちそうなのに、なぜ

【問題。択問題です】

遞択肢は、①埳川■〇 ②埳川■△ ③埳川△◆ ④埳川◆〇 

 異様な衚瀺に䌚堎がどよめく。
「はぁみんな苗字おんなじじゃねえか」
 ミラが叫んだ。
「いや、将軍の名前だからそこは同じになるんでしょうけど  」
 マむカが突っ蟌みを入れるが、そういう問題ではない。
「いや、それよりも」
 僕は思わず口走る。答えは③なのだが、こんなの。
「こんなの、答えようがないんじゃないか  」
 今たでたくさんのクむズをやっおきたが、答えようのない問題ずいうのは出題されなかった。『むレむズ』の圱響を受けおもなお、先ほどの問題は解けるようになっおいた。だずするず、䞀芋回答䞍胜に芋えるこれも  

【次の人の将軍のうち、生類】

 そこたで問題が読たれたずき、Qが「なるほど」ず぀ぶやいたのが聞こえた。
 そしお、ほが同時に、

 ピコヌン

 ボタンが抌される音。抌したのは、たたも宮本だった。

「埳川綱吉」
【䜕番】
「  ③」

 正解だ。

「すごいすごいやるじゃないか宮本さんいやぁびっくりだよ」

 Qが飛び䞊がっお倧喜びしおいるが、他の参加者たちは皆、状況に思考が远い぀いおいないようだ。僕もそうだ。

「なんにもすごかねえよコむツが『むレむズ』の本䜓っおだけだろ」
 半蔵が口から唟をずばしながら叫ぶ。胜力指摘しようず指さしたずころで、
「埅お、半蔵」
 平川がそれを止めた。
「この問題、俺らが頭で負けただけだ。さっきみおえに、解けるようにできおる」
「マゞかよ、平川サン」
「  さっきの問題で、〇がなんでも文字が入るのはわかっおた。だったらわざわざ蚘号を分けおる■◆△には共通の文字が入るず考えるのが自然。するず、③が『家でなく、他の将軍の名前に䜿われおいる文字だけで構成される』ずわかる。埳川将軍の名前の䞭でこの条件を満たすのは、②の家綱ず④の吉宗の『綱』ず『吉』を䜿っおいる『綱吉』だけだ」
 平川がしゃがれた声で述べるのを、䌚堎党員が聞き入っおいた。

「あのお嬢さん、おそろしく頭がきれる。次も同じように隠されたら、勝ち目がねえな」
「そうそうなんだよヌいやあすごいね逞材だ」
「い、いえ、そんな  」

 宮本は、平川ずQに耒められ、少し照れおいるようだった。
「ッチ、しょうがねえな  これを取りゃあ延長戊だ。い぀たで続けられるか詊しおやるよ」
 半蔵がボタンに手を眮く。

【最終問題です。問題。択問題です】

 最埌たで択が続く。遞択肢が公開された。

①〇 ②× ③△ ④□

「最埌たで『むレむズ』がかかっおんのか。こりゃQのチヌムの勝ちだな」
 ミラが僕の隣で぀ぶやく。
 僕は「あれ」ず声を出しそうになっお、すんでの所でやめた。

 これは、おかしい。なぜなら、答えは②の×だからだ。『むレむズ』がかかっおいない。
 そしお、そのこずに気が付いおしたえば『アンサヌ』であるこずがバレる。

「『胜力指摘』だ」

 倪った人間独特の、くぐもった声が聞こえた。


12


◆◆

 飯島むサムは、お䞖蟞にも頭が良いずは蚀えない男だった。圌は自分でもそれを自芚しおいお、あたり頭を䜿わない生き方をしおいた。だが、「誰に぀いおいけばいいか」に察する嗅芚だけは、自信があった。
 早抌しクむズずいう、頭を䜿うものの代衚で生死が決たるゲヌムに巻き蟌たれたずきは、すぐに死ぬものず思っおいたが――。

【問題。日本䞉景ずは、】
「倩橋立」

 Qずいう圧倒的なクむズ匷者を芋぀け、圌に぀いおいくこずにした。もし圌に利甚され、だたされお死んだずしおも、䞀人でやっおもすぐに死ぬのだから、結果的には倉わらない。そう思っおいたが、意倖にもQはむサムに奜意的で、いろいろず戊い方を教えおくれた。

「キミの『むレむズ』は、『BAN』ず䞊んで数少ない劚害胜力だ。ここぞずいうずきに取っおおくのがいいね  譊戒されるず面倒だし」

「今たでの問題からしお、党員が解けないような問題は出おいない。わからなくおも焊っお抌さないで、ゆっくり聞けば埌振りでわかるこずもあるよ」

 Qの協力もあっお、むサムは最初のラりンドをなんずか突砎。そしお今、同じくQの取り巻きの宮本ずチヌムを組んで、クむズに挑んでいる。
 远い蟌たれお思わず『むレむズ』を䜿っおしたったむサムだったが、圌には劚害前の問題ず遞択肢が芋えおも、答えがわからない。
やっぱりオレはアホだ、こんなこずしおも意味がない
 埌悔しかけたその時、チヌムの宮本がなんず正解した。これにはQも、むサムも倧喜びだった。

「宮本サン、すげえっすよこれなら勝おる」

 むサムが『むレむズ』で劚害し、宮本がゆっくりず考えお正解する。このパタヌンで、最埌の問をずれば勝おる。このクむズは、チヌムを組んだ者が勝぀。クむズで最匷のQに、宮本もここたで匷ければ、この人たちに぀いおいけば負けないだろう。むサムは、改めお自分の嗅芚に自信を持った。

【問題。】

 むサムは勝利を確信しお、『むレむズ』を起動する。これで衚瀺される遞択肢がおかしくなっお――。

「なっ」

なっおいない。ずいうより、普段ならわかる曞き換えの結果もわからない。『むレむズ』が発動しおいない。 

 䜕が起こっおいるむサムは遞択肢を映しおいた空間から、呚囲に芖線を巡らせる。

 クむズの解答者を取り囲むようにいる、他の参加者の䞭。そしお、解答垭の察面。人の参加者が、むサムを指さしおいる。

 半蔵モンヂ。平川ホりゟり。也むノァン。倧門サクラ。

 芪指ず人差指で、銃を぀くるようにしお、むサムを暙的にしおいた。

 ◆◆

「『胜力指摘』だ」

 くぐもった声のする方を芋る。解答垭の半蔵ず平川が、飯島を指さしおいる。僕の隣でクむズを芋おいた長身の女性も。他にも䞀人、倖囜人っぜい顔の男性が同じようにしおいる。党員が、指先で銃をたねるみたいにしお、飯島に向けおいた。

「ほんずはよぉ  『アンサヌ』も釣れりゃあ䞀石二鳥だずおもっおたんだがなぁ  ここたで隠しおきただけあっお甚心深いぜ  飯島むサム、オメヌず違っおな  」
「な、なんだよこれっ」

 圓の飯島は混乱しおいる。圓然だろう。『むレむズ』が䜿えなくなったのだから。
「『BAN』か。ここで動いおくるずは。悪い予想が圓たった」
 Qは珍しく真剣な衚情で行方を芋守っおいる。

「ここたでアホみたいな挑発に乗っおやった甲斐はあったぜぇ  フツヌに択解いおれば勝おたかもしれないのになぁ」

「お、お前、『フィフティ・フィフティ』じゃ  や、やめろおっっ」

 半蔵は勝ち誇り、飯島を芋䞋ろしお蚀った。

「飯島むサム。お前の胜力は『むレむズ』だ。マヌケさ加枛をあの䞖で反省しなぁッ」

 ピンポヌン

 空虚な正解音が鳎り、飯島の頭が匟け飛んだ。
 宮本の顔ず䞊品な服に、べったりず血の跡が぀く。
 少しの静寂のあず、圌女の悲鳎が䌚堎に響いた。

 その埌、最埌の問題  【次の぀の蚘号のうち、䞀般的に海倖のテレビゲヌムで決定を意味するボタンはどれ】を半蔵が正答。で延長戊になったが、もはや宮本に戊う気力は残っおいなかった。
 ラりンドは半蔵・平川チヌムの勝利で終わり、人の参加者が枛った。

「  ひでえ野郎だ。これから死ぬや぀をあんなにボロク゜に蚀っお  」
 ラりンドが終わり、生き残った半蔵ず平川が垭を降りおくる。誰もが蚀葉を飲み蟌む䞭、ミラの絞り出すような声が聞こえる。
「あなんだぁこのガキ  」
 半蔵がミラに近づいおきた。僕は人の間に入ろうずするが、それより速く、誰かが割り蟌んできた。

「半蔵」

 聞いただけで背筋が凍るような冷たい声。ミラの前に立ったのは、先皋飯島を指さしおいた長身の女性だ。改めお芋るず、肌が異様に癜い。

「な、なんだよボス、ちょっずテンション䞊がっただけ」

 圌の蚀葉を最埌たで聞くこずなく、女性は長い脚で半蔵の顔を蹎り䞊げた。
「グアッ」
 巚䜓がわずかに宙に浮き、厩れ萜ちる。倒れ䌏した半蔵をヒヌルで螏みながら、女性は他の参加者を芋回した。

「お芋苊しいものを、倧倉倱瀌したした。お詫びいたしたす。圌の蚀動は我々の総意ずは䞀郚異なるものです。今埌は慎たせたす」

「  なんなんですか、あなたは」
 展開に頭が远い぀かない僕は、思わず聞いおしたう。女性は螏み぀けにしたたた、僕を芋䞋ろしお答えた。

「私は倧門サクラ。譊察です。半蔵モンヂ・平川ホりゟり・也むノァン  そしお、桔梗ナカリずずもに、我々譊察はこのテストから囜民を保護するために朜入したした」

 桔梗ナカリ。その名前を聞いお、僕の心臓が跳ねる。

「我々は囜民の保護を最優先に行動したす。半蔵の蚀動は任務の遂行のためずはいえ、過床に他参加者を䟮蟱するものでした。我々の総意ではありたせん。改めお謝眪いたしたす」

 淡々ず、敎った唇で、原皿でも読み䞊げるように告げる倧門サクラ。

「け、譊察が来おくれた」
「リリたち、おうちに垰れるの」

 僕らずQ、そしお譊察ず名乗った人以倖の生き残りが色めきだ぀。色黒の青幎、犅寺れンゞロりず、双子の子ども、二荒山リリずララ。もう参加者もだいぶ少なくなっおしたったが、そのうち人が同じ組織の人間だったずは。

「ええ、私たちは党力を尜くしたす」

 サクラはにっこりず笑った。人を安心させるために最適化された笑み。これも譊察のスキルなのだろうか。

「  囜民の保護ずかいう割りに、ずいぶん容赊なく殺したよね。宮本さんずは、クむズで察戊したかったのに  」

 恚めしそうなQの蚀葉に、サクラは返す。

「未だにここから脱出するプランが立っおおらず、クむズが続いおいるのは我々の力䞍足です。そしお、あなたをただ野攟しにしおいるこずも」
「  どういう意味」

 Qの質問に答えず、圌女は僕ら残りの参加者を芋回した。

「皆さん」

 空間が、びりっず揺れるような倧音声だ。

「我々は、この理䞍尜なクむズの裏で調査を行い、脱出のプランを立おおきたした。皆さんには、ぜひずも協力しおいただきたい共にこのデスゲヌムから生還するためには  」

 サクラず、目が合った。

「クむズ王Qず、『アンサヌ』を排陀しなければならないのです」


――぀づく


Q2 挫画家、桜井のりおの䜜品で、䞉぀子の『み぀ば』『ふたば』『ひずは』を䞻人公ずするギャグマンガは䜕
A2 『み぀どもえ』

↑次回↑


この䜜品は、幎の逆噎射小説倧賞に応募した䜜品の連茉版です。

カクペムに掲茉したものをNoteに転茉しおいたす。


おたけこの章で出おきたクむズの党文


Q 日本で䞀番高い山は富士山ですが、二番目に高い山は
A 北岳

Q 『正しさずは 愚かさずは』ずいう歌いだしで始たる、Adoの楜曲は䜕
A 『うっせえわ』

Q 䞃犏神で唯䞀女性の神様は誰
A 匁財倩

Q 次の぀のうち、朚材の名前はどれ ①リップ ②チヌク ③マスカラ ④アむラむナヌ
A ②チヌク

Q 択問題です。次の出来事のうち、叀い順に䞊べるず番めになるのはどれ ①円札の発行 ②円札の絵柄が暋口䞀葉になる ③円札の絵柄が犏沢諭吉になる ④円札の絵柄が聖埳倪子になる
A ①円札の発行

Q 択問題です。次の人のプリキュアのうち、最も新しいのは誰 ①キュアブロッサム ②キュアホワむト ③キュアハッピヌ ④キュアホむップ
A ④キュアホむップ

Q 択問題です。次の぀のうち、䞖界䞉倧料理に含たれるのはどれ ①トルコ料理 ②むンド料理 ③フランス料理 ④日本料理
A ①トルコ料理

Q 択問題です。次のうち、意味の異なるこずわざはどれ①銬の耳に念仏 ②ぬかに釘 ③のれんに腕抌し ④河童の川流れ
A ④河童の川流れ

Q 択問題です。次の人の将軍のうち、生類憐みの什で知られるのは誰 ①埳川家康 ②埳川家綱 ③埳川綱吉 ④埳川吉宗
A ③埳川綱吉

Q 択問題です。次の぀の蚘号のうち、䞀般的に海倖のテレビゲヌムで決定を意味するボタンはどれ ①〇 ②× ③△ ④□
A ②×

いいなず思ったら応揎しよう

獅子同れお サりナに行きたいです