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Q eND A《キュヌ゚ンド゚ヌ》連茉版 Q3

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Q3 「囲碁で石を打っおも陣地が増えない堎所」を語源ずする、無駄なこず・䟡倀がないこずを意味する蚀葉は䜕


1

◆◆

 東京、譊芖庁。䌚議宀の䞀぀に、ずある郚眲のメンバヌが集められおいた。
「平川サン、ただくたばっおなかったんですね」
「フン、盞倉わらず口の聞き方がなっおないな」
「半蔵さん平川さん、お久しぶりっすヌあ、也さんも」
「  うん」
 半蔵モンヂ、平川ホりゟり、桔梗ナカリ、也むノァン。幎霢も性別も様々な4人の前に、圌らのリヌダヌがやっおくる。4人はそろっお敬瀌した。
「楜にしおかたいたせん」
 リヌダヌは敬瀌を返しおから、郚䞋たちに告げる。パンツスヌツの女。長身にヒヌルも履いおいるので、巚挢の半蔵ず同じぐらいの身長に芋える。
「今回の件、䜕か聞いおいる方はいたすか」
「䜕も。たあ、りチらが呌ばれたっおこずは、たずもな事件じゃないんっすよね」
 リヌダヌ  倧門サクラの問いかけに、桔梗が答え、他の人も同様に銖を振った。
「では、簡朔に。今回の我々の任務は、『デスゲヌムぞの参加ず、参加者の保護』です」
「はぁボス、マゞでいっおんの」
「  サクラがマゞじゃなかったこず、ある」
 疑いの声をあげる半蔵に、也が短く反論した。
「続けたす。珟圚、名叀屋、倧阪、札幌などの郜心郚を䞭心に、突然人が消える事件が立お続けに起こっおいたす。そしお先日、初めお譊察関係者  M垂の亀番に勀務する巡査が被害にあいたした。倧芏暡な捜玢が行われる䞭、無線機から届いた通信の内容が、これです」
 サクラは話しながらラップトップを広げ、音声ファむルを再生した。

『や、やっず繋がったこちら野田です今、どこかわからない堎所に急に連れおこられ  負けたら死ぬゲヌムをやらされおいたすふざけおいたせん、信じおくださいオラクルずかいうわけのわからないダツに蚀われお、他の人ぐらいの人ず  もう人は死んでしたいたした。今は脱出の方法を探しおいたすが、ゲヌムを抜け出しおいるのでい぀たで持぀か  今たでの行方䞍明者も、おそらくこの悲鳎や怒号が聞こえるああ、たた人殺されたのか  ずもかく、悪意のある意味のわからない䜕かに拉臎されおいるんですあずは  そうだ、やらされおるのは、早抌しクむズです。クむズで負けた人から殺されおいたす  助けおっ、助けおください俺はこんなずころで誰かを殺したくもないし、死にたくも䜕かが匟けるような音が聞こえる』

 音声の再生が終わるず、䌚議宀に沈黙が流れる。

「  調査の結果、野田巡査が勀務䞭に行方䞍明になったのず同時刻に、M垂の同じ地域から他に人の行方䞍明者が出おいたした。たた、無線の送信元の堎所は貯氎池の䞭で、人の人間を収容できる空間はなかったそうです」

「぀たり、䜕か」
 平川が頭をかきながら、苊々しげに蚀った。
「そのオラクルずかいう宇宙人か䜕かが、人間を謎の空間に拉臎しお早抌しクむズをやらせ、負けたや぀から殺しおいる  っおこずか」
「盞違ありたせん。宇宙人かどうかは、これから我々が探るべきこずの䞀぀です」
 サクラは資料を党員に配り始め、受け取った者から䌚議宀を埌にしはじめた。
「たったく  たたワケのわからねえこずに  蚱せねえな、毎床毎床ヒトをオモチャかなんかだず」
「平川さん、今回は宇宙人じゃないかもしれないんですっお。野良の超胜力者か、䞊䜍存圚のむタズラかも」
「  そっちのパタヌンも、倧倉」
「りチは無線の発信源ず拉臎されおいる地域の分析から手を぀ければいいっすか幎前の京郜連続神隠し事件が参考になるかな  」
「パ゜コンごずは桔梗ちゃんのほうでやっおくれ、俺は珟堎をあたる。半蔵、぀いおこい」
「えヌ、ここ駅からク゜遠い  歩きはゎメンですよ」
 䌚議宀には、也ずサクラだけが残った。
「  僕は、どうすればいい」
「あなたはだけは私の指瀺を埅っおくれるんですね、むノァン」
 也には、サクラが苊笑したように芋えた。他の者が芋おも、そのわずかな倉化はわからないだろう。
「぀いおきおください。『オラクル』ずいう謎の存圚に぀いお、調べたす。いかなる超垞の存圚にも、囜民を奜きにさせるわけにはいきたせん。それが我々の䜿呜です」

 旧神祇省の流れを汲み、譊芖庁の䞭に極秘に存圚する、垞識を超え法を逞脱する事件を担圓する譊察官たち。それが圌ら、倧門班の正䜓だった。

◆◆


2


 珟圚、生き残っおいる参加者は人。
 僕ずミラずマむカ。Q。倧門サクラ以䞋譊察を名乗る人。双子の子䟛、リリずララ、それに犅寺れンゞロり。この人だ。最初は人いた参加者も、ここたで枛っおしたった。
 開瀺されおいる胜力も増えた。

Answerクむズの答えがわかる。
BAN指定した参加者の胜力を䞀定時間無効にする。
Counter他の参加者がボタンを抌す行動を予知し、その前にボタンを抌すこずができる。
Detectiveクむズや胜力に関する情報以倖を、任意に聞き出すこずができる。
Eraseクむズの問題文や遞択肢の䞀郚を非衚瀺にできる。
Fifty-Fiftyクむズを択扱いで回答できる。
Genre問題の出題ゞャンルを倉曎できる。
Holoscopeラりンドに回、参加者のうち䞀人の胜力を知るこずができる。
Immortal指摘によっお死なない。
Judge胜力の凊理やクむズの詳现なルヌルに぀いお、正確な情報を埗るこずができる。
Knightラりンド䞍参加時、参加者䞀人を遞び、死亡しないようにできる。
Loop死亡したずき、クむズをやり盎すこずができる。
Medium死んだ参加者の胜力がわかる。
Negotiationラりンドぞの参加やクむズの埗点を、亀枉により倉曎できる。
Overwrite公開されおいる胜力情報のうちひず぀を曞き換える。
Phoneスマホを持ち蟌むこずができる。

 このうち、『むレむズ』・『カりンタヌ』・『フォヌン』、そしお公開されおはいないが『ストップ』はすでにいないこずがわかっおいる。そしお、前のラりンドの挙動から、譊察の人のうち誰かが『BAN』であるこずも。これは党員が知っおいる情報だ。たた、おそらく『ゞャンル』は、もういない。
 僕だけが知っおいる情報は、僕が『アンサヌ』であるこず、ミラが『テレパス』であるこず、そしおおそらくマむカは『ホロスコヌプ』であるこず。

「我々のプランは単玔です。最初に誰かが蚀っおいた必勝法に近いかもしれたせん」
 ラりンドの合間、サクラが僕たち――僕・ミラ・マむカを呌び出しお話し始めた。呚囲に他の譊察を名乗るメンバヌはいない。
「端的に蚀っお、『時間皌ぎをしお、助けを埅぀』。それが我々の䞻な脱出プランです」
「そ、その。本圓に助けなんお来るんですか」
「来たす」
 䞍安そうなマむカに、サクラが断蚀する。
「これを芋おください」
 サクラが取り出したのは、スマホだった。
「えっうそっ、なんで」
「桔梗の胜力『フォヌン』は、スマヌトフォンを持ち蟌める胜力です。そこに個数制限はなかったようです。桔梗はこういうのが奜きで、垞に、台のスマホを持ち歩いおいたしたから、我々には党員分のスマヌトフォンがありたす。そしお、ここ」
 あっけにずられる僕ら人をよそに、サクラは画面を指さした。
「電波が通じおいたす。普段通り、普通にむンタヌネットにアクセスできたすし、電話もできたす」
「そ、そうか  画像怜玢ができたのも、そういうわけか」
 僕は桔梗たちず察戊したラりンドを思い返しおいた。スマホが持ち蟌めるだけでは画像怜玢はできないだろう。
「私達の普通のスマホで、電波が通じる  ずいうこずは、ここは私達の䜏んでいる堎所や時間ず同䞀であるずいうこずです。空腹や排泄欲がないので、䜕らかの圱響で倖郚ず時間がずれおいるのかも、ずも思っおいたしたが、そうではない。私達は、珟代日本のどこかに、隔離されおいる。これは確かです」
 なかなか衝撃的な情報だった。僕らはそんなこず考えおいる䜙裕もなかったし、オラクルの超胜力や、この無限に広がっおいそうな空間を芋たせいで、異空間に閉じ蟌められおいるものだず、なんずなく思っおいた。
「私達は倖郚ず連絡が取れおいたす。䜍眮の座暙もすでに送付枈です。ですから、いずれ助けに来るはずです」
 サクラの衚情は倉化に乏しいが、蚀葉は自信にあふれおいた。なにより、スマホずいう、僕たちの日垞に結び぀くものが  そしお、ネットずいう連絡手段を芋せられ、僕は圌女の話を信じたくなった。
「あんたがマゞで蚀っおるのはわかった。けどよ、぀気に入らねえずころがある」
 ミラがピンクの髪をいじりながら、サクラを睚んだ。
「぀。なんで今たで黙っおたんだもっず早くこうしおいれば、死ななくおすんだダツだっお、殺さなくおすんだダツだっおいただろ」
「  それに぀いおは、申し蚳なく思っおいたす。私達も、守るべき囜民を  ゲヌムの結果ずはいえ、手にかけおしたったこずは、重く受け止めおいたす」
 サクラは目を䌏せる。
「今たで動けなかったのは、人数が倚く䞍確定芁玠が倚かったからです。特に、Qの行動ず卓越したクむズ力ずカリスマ性は脅嚁でした。Qの党掟が先皋のラりンドでいなくなり、圌以倖の党員に協力を持ちかけられるようになっお、初めお衚立っお動くこずができたした」
「機䌚を䌺っおたっおわけか  」
「さ、最初のほうずか、みんなものすごく混乱しおたしたし、話しを聞く状態じゃなかったず思いたす  」
 これも䞀応、筋は通る内容だ。自分たちだけ有利な情報を掎んでいたのだから、もっずなんずかできなかったのか、ず思いはするが、さらなる恐慌を招いただけのような気もする。ミラは続ける。
「぀。そのプランでなんで『アンサヌ』ずQを倒す必芁があるあんたのいう『守るべき囜民』に入らねえのか」
 サクラは少し考えおから、声を朜めお返した。
「おそらく、あなたの気に入らない぀目は、『埅っおいるだけっおのが気に食わない』ですよね」
「  たあ、そうだけど」
「でしたら、これはその䞡方の答えになるでしょう」
 サクラは僕らに顔を寄せ、呚囲の芖線を䌺う。
「  私達は、Qか『アンサヌ』、あるいはその䞡方が、オラクルによっお仕組たれた『人狌』だず考えおいたす。だから、排陀しなければならないのです」


3


「我々を党員殺すこずが勝利条件の、オラクル偎の参加者です。ずいうのも、おそらくこのテストは、人狌ゲヌムを元にしおいるず思われるからです」
「人狌ゲヌム」
 聞いたこずのない単語に、僕はオりム返しをしおしたう。
「Youtuberがやっおるの芋たこずあるぜ。ええず、たしか  人狌ず村人がいお  」
 ミラが説明しようずしお、できなかったので、マむカが埌をひきずった。
「プレむダヌが村人チヌムず人狌チヌムに分かれお行う䌚話ゲヌムです。村人の䞭に人狌が数人玛れ蟌んでいお、人狌はタヌンに回、村人を食べお殺したす。そのあず、村人は議論しお、自分たちの䞭で誰が人狌なのかを探し出し、その人を凊刑するんです。その結果人狌がいなくなれば村人の勝ち、村人を党郚食べおしたえる状況になったら人狌の勝ち、ずいうゲヌムです」
「そう、それ。それがなんで今回のテストず関係があるの」
 サクラが瀺したのは、掲瀺され぀づけおいる『異胜力』の衚だ。
「『占い垫ホロスコヌプ』『階士ナむト』『霊媒メディりム』  どれも人狌ゲヌムの圹職です。他の『異胜力』が盎接的に名付けられおいるのに察しお、これらは少し回りくどいネヌミングです」
 改めおみおみるず、確かにそうだ。『アンサヌ』『ゞャンル』みたいな盎球でないのは、浮いおいるように芋える。
「もう䞀぀、私が根拠ずしおいるのは  『アンサヌ』を芋぀け出す方法です。人狌ゲヌムには人狌しか知らない情報がありたす。誰が人狌か、誰が誰を食ったか、など  村人なら知らないはずのこずを知っおいる。それが人狌をあぶりだすカギになりたす」
「  知っおいるものを知らないふりをするず、どこかで霟霬が出るず」
 サクラはうなずいた。
「『アンサヌ』も同じです。知らないはずのクむズの答えを知っおいお、私たちはそれを根拠に芋抜くこずができる  そしお、凊刑をする方法も䞎えられおいる。このテストは、意図的に人狌ゲヌムに䌌せられおいるのだず、私は思いたす」
「  じゃあ、やっぱり私たち村人は、協力しないずいけなかったんですね」
 マむカは衚情を曇らせながら呟く。最初から参加者党員が協力できおいれば、こんなこずにはなっおいなかったのだろうか。
「あれ、でも」
 そんなこずを考えおいるず、マむカが䜕かを思い出したようだった。
「人狌ゲヌムっお、人狌チヌムは人狌だけじゃなかったですよね」
「どういうこず」
「はい。汀さんの蚀うずおり、人狌ゲヌムにおいお、人狌偎には『狂人』ずいう圹職がありたす。これは、人狌でないのに、人狌が勝぀ず勝利する圹職です」
「぀たり、それになぞらえるず『アンサヌ』が人狌、Qが狂人だず」
「そうでないず、Qのあの蚀動は説明が぀かないように思いたす」
 サクラはそう蚀ったが、僕はそれには賛同できなかった。おそらく、だが。Qは本圓に、クむズがやりたい、クむズが楜しいずしか考えおいない。それがこの状況䞋では狂人のように芋えるだけで。

【ラりンドを始めたす】

 オラクルのアナりンスが響いた。
「あたしだ」
 ミラが呌び出され、僕ず『テレパス』の回線が぀ながる。県の前にサクラがいるので、バレないかずかなり心配だったが、ミラはおかたいなしだった。
「お二人は仲がいいですね」
 サクラが䜕気なく蚀ったので、僕は「いやあ、別に」ず謙遜しそうになったが、
「私は、お二人のどちらかが『アンサヌ』ではないかず思っおいたす」
 すぐにその蚀葉を飲み蟌むこずになった。
たさかバレおるんじゃないだろうな
違う  ず思いたいし、バレおいたずしおも、この人たちはただ『胜力指摘』はしおこないだろう。なぜなら  
「でも、それは今は関係ありたせん。あなたが『アンサヌ』だずしたら、『異胜力』なしで同じ結果を出しおくるQは倩敵のはず。その点、私達の利害は䞀臎しおいたす。ですから、今は。Qを倒した埌はわかりたせんが」
 Qを倒した埌、僕を倒しに来る。僕ずミラのどちらが『アンサヌ』なのか、その確定的な情報を集めるために、監芖しおおきたいずいうこずか。
「協力したしょう。しない理由はないですよね」
 サクラは埮笑んだが、その目が笑っおいるはずもなかった。
こええな、このヒト
 ミラの心の声が聞こえる。僕も同感だった。僕らが思いもよらなかったずころたで、このデスゲヌムを解䜓しおいる。
「  ごめんなさい。私、怖がらせおしたったでしょうか」
 そんな僕らの心情を読み取ったのか、サクラは少し寂しげな衚情をした。
「こういったデスゲヌムには慣れおいたしお。過去に回ほど生還しおいるものですから。少しズレおいおも、ご容赊ください。その分、皆さんは確実に守っおみせたす」

 ラりンドからは通垞の早抌しクむズに戻ったようだ。
 解答垭にはミラず、譊察を名乗った人のうち人、也むノァン  ハヌフの俳優みたいなむケメンだ  の人が぀いおいたが、最埌の人が来ない。
「ララちゃん、どうしたのかなあ  」
 垭を芋おいる僕の隣で、犅寺が䞍安そうな顔をした。圌はたしか、あの双子ずよくいっしょにいた青幎だ。
「あ、あの、みなさん、ララを芋おたせんかリリ、さっきから探しおるんだけど、ずっず芋぀からなくっお  」

 双子の片割れ、二荒山リリが半泣きで僕らに聞くが、僕らは銖を暪にふるしか無い。
 クむズの開始の時間が迫る、その時。

「きゃあああああああっ」
「マむカ」

 マむカの悲鳎が聞こえた。声のほうを振り向けば、先皋の䌑憩のずきに出珟した個宀区画ぞの入り口で、マむカが腰を抜かしおいる。
ちょっず芋おくる
 僕はミラに蚀っおから、駆け出す。それを半蔵が远い抜いた。䜓栌のわりにものすごい速さだ。

「  悪い予感がしおみりゃあよぉ。こい぀は最悪だ」

 半蔵の倧きく分厚い手が、僕の芖界を遮った。

「な、䜕するんだ」

「ガキが芋るもんじゃねえ、䞀生倢に出んぞ」

 それでも、圌の倪い指の隙間から、その光景の䞀郚が、芋えおしたった。
 無惚に殺された、二荒山ララの姿が。


4


【ラりンド。二荒山ララの死亡により、デスペナルティなし】

 オラクルのアナりンスはい぀もず倉わらない調子だったが、僕たちの間では完党に事情が倉わっおいた。
「あの双子の人が殺されおたっお  殺されたっお、普通に」
「うん。『胜力指摘』ずかクむズで殺されたんじゃない。誰かの手によっお、他殺されおいた  らしい。僕も詳しくは芋おないんだけど」
 僕はミラに答えながら、遠くから芏制線どこから持っおきたんだが匵られた個宀区画を芋おいた。
「な、なんですかそれ  」
「぀たりよ  マゞの殺人鬌が俺たちの䞭にいるっおこずかよ最悪じゃねえか  」
 マむカはミラは頭をかきむしった。マゞの殺人鬌、しかも子䟛を手にかけるようなや぀だ。そんなや぀が、この人  今ずなっおは人に枛っおしたった参加者の䞭にいる。
 僕の芖点では、僕ずミラずマむカ、サクラはもちろん違う。人いっしょに行動しおいたので、たず個宀区画に行くこずができない。動機や状況から芋お怪しいのは  。
「  だめだ、情報が少なすぎるし、蚌蚀を確認する方法がない。掚理なんかムリだ」
 僕は歯噛みした。クむズの䞭での出し抜き合い、『異胜力』の読み合いであれば、クむズの䞭での行動が根拠になる。でも、ただ殺されたのでは、僕には䜕もわからない。
「ク゜っ、こんなこずがあっおいいのかよおい、オラクルずやらは䜕しおんだ殺人鬌がいおテストもデスゲヌムもあるかよ聞いおんのか」
 ミラが叫ぶが、答えは返っおこない。
「  萜ち着いお、隒がないで」
 そんな僕らの様子を芋おいた青幎が近づいおくる。也むノァン、譊察を名乗った人の人で、サクラの郚䞋だ。
「こんな状況で萜ち着いおなんおいられるかよ」
「  良くない。暎れるず、萜ち着かせるこずになる。匷制的に」
 むノァンの蚀葉は少ないが、脅迫には十分だった。ミラはそれ以䞊の蚀葉を飲み蟌む。
「そ、そうだ  この人たち、譊察なんだ  人が殺しおオラクルが䜕もしおこないなら、どれだけ暎力を振るっおも問題ないわけで  」
 マむカが恐怖の衚情でむノァンを芋た。
「  うん。でもそれは最埌の手段。君たちは、僕らが守る。だから、倧人しく埓っお」
 有無を蚀わさない迫力があった。盞手は暎力のプロだ。クむズもデスゲヌムも関係ない暎力がたかり通っおしたった今、圌らには埓う他ない。
「なんでこんなこずに  ちゃんずデスゲヌムをさせる気があるなら、それ以倖で危害を加えられないようになっおいるべきじゃないの」
「あたしにもわかんねえよ  䜕もわかんねえよ。殺人鬌の気持ちも、オラクルのやりたいこずもな」
 僕らは無蚀になっおしたう。譊察の人によっお、他の参加者たちも同じように協力を匷いられおいるようだった。唯䞀マシなのは、殺人鬌の方も同じように監芖され動けない状態にあるずいうこずだ。
 そこたで考えお、僕は気づく。
この状況は、譊察の人にずっお郜合が良すぎる。暎力で埓わせるこずが正圓性を持っおしたっおいる。たさか、自䜜自挔しおいるのか
 僕はサクラのこずを思い出す。圌女は囜民を守るず蚀っおいた。人が死んでいるこずに、本圓に悔しそうだった。それが嘘であるずは思いたくない。
そういや、あい぀  
 考えおいるずころに、ミラが割り蟌んできた。『テレパス』の回線が぀ながったたただったのが幞いだった。
半蔵ずかいうデブを蹎ったりしおたよな。あれで、暎力になんかのペナルティがないかを確認しおたのか
 マむカがさっき蚀っおいたように、暎力を振るうこずには䜕か制限があっおもおかしくない。本栌的に動き出す前にそれを探っおいたずすれば、蟻耄は合う。合っおほしくはないが。

【ラりンドを開始したす】

 䜕も答えなかったオラクルの声が、無情にラりンドの進行を宣蚀した。参加者は、犅寺・サクラ・半蔵。僕の芖点からだず、あたり情報がなく殺人鬌の可胜性がある犅寺、そしお殺人鬌の自䜜自挔をしおいるかもしれない譊察の人が、回答垭に䞊がる。

 はずだった。

「半蔵。応答しなさい。䞍戊敗になりたすよ」
 回答垭にあらわれたのはサクラだけだった。半蔵ず犅寺が来ない。サクラはスマホを耳に圓おお呌び出しおいるようだ。
「むノァン、半蔵は犅寺を監芖しおいたしたね。圌らはどこに」
「  今探しおいたす。半蔵は少林寺の有段者ですから、たずえ犅寺が犯人でも、簡単に殺されるこずはないかず思いたすが  」
 平川ず也が呚囲を芋回し始めた時。

 ピンポヌン

 正解音が響いた。ただクむズが始たっおもいないのに。
 そしおその盎埌、なにかが匟けるような音が聞こえる。

「たさか」

 僕は思わず立ち䞊がる。この぀の音が衚すのは、『胜力指摘』の正答。そしお、誰かが死んだこず。

 匵られた芏制線の向こう、すでに死䜓が䞀぀ある郚屋から、どさっ、ず䜕かが倒れる音がした。也が急いで確認に向かうが、僕らは圌より早く真盞を知るこずになった。

【ラりンド。半蔵モンヂの死亡により、デスペナルティなし】


5


「  サクラ、もう猶予がない。半蔵は『胜力指摘』で殺されたんだ。我々の『異胜力』がどこからかバレおいるおそれがある」
 也が拳銃を持ったたた、僕たち生き残りの参加者の前に戻っおきた。
「そうですね。苊しいですが、皆さんを無力化させおもらいたす」
 サクラの声が聞こえるのが早いか、䜓に衝撃が走る。みぞおちを殎られたようだ。
「やめろっおめえっグううっ」
「悪いな、嬢ちゃん」
 平川が手錠のようなものでミラを拘束する。サクラも僕に同じようにしようずしおきたが、僕は䜓をよじっおなんずか逃げ出す。
 痛みず吐き気でうたく動けない。這っお逃げようずするが、サクラがすばやく僕を取り抌さえる。背䞭にサクラの䜓重がかかり、関節が極っおいるためか動くこずができない。芖界の端に、他の参加者  Qが平川に、マむカずリリが也に拘束されおいるのが映る。
「っぐ、倧門さんやめおください僕らに䜕かできたず思いたすか」
「わかりたせん。考えおいる間に動かれおは困るので、掚理は無力化したあずにさせおもらいたす」
 もずもず起䌏の少なかったサクラの声は、さらに冷培に響いた。
「僕じゃない信じおくださいぐうっ  」
「桔梗を殺した時みたいに、探偵のマネごずでもする぀もりですか。誰がやったずいうんですか」
 僕ずマむカずミラは圓然違う。リリには双子の片割れを殺す動機がないだろう。
「犅寺っ、あの男が」
 僕の口を぀いお出たのは、犅寺れンゞロりの名前だった。Qが人を殺すずは思えなかったのだ。そんなこずをしおは、クむズができる回数が枛るかもしれない。だから、やる理由がない。
「犅寺ですか。圌も死んでいたした」
「なっ  」
「死䜓は぀あったんです。頭郚が砎裂した半蔵ず犅寺の死䜓。あなたの蚀うように犅寺が犯人であれば、半蔵は盞打ちになったのでしょう。そしおこの埌殺人は起こらないはずです」
 半蔵が怪しい動きをする犅寺を芋぀け、同時に互いの胜力を指摘したずいうのか。
「その時はこの拘束を謝眪もしたしょう。賠償もしたしょう。ですが、今は生きおいる党員を無力化するのが先決です。あなたほど頭がいいなら理解しおいただけたすね」
 背䞭でがちゃがちゃず音がする。僕にも手錠がかかろうずしおいるようだ。

【ラりンドを開始したす。参加者は――】

 盞倉わらず党く倉わらない調子のアナりンスに、僕は怒りさえ芚える。もうクむズができる状況ではないのに、ラりンドも䜕もあるものか

「  サクラ、こちらは完了した。あずは」

 ピンポヌン

 たた間の抜けた正解音ず、䜕かが匟ける音がしお、也の声が途切れる。
「いやあああっ」
 リリの甲高い悲鳎が聞こえる。床に抑え蟌たれた僕は呚囲を把握するこずができない。
ミラっどうなっおるんだ
わからねえ也の頭が爆発した誰も䜕もしおないのに

【ラりンド。也むノァンの死亡により、デスペナルティなし】

「  くっ」

 サクラは僕の拘束をやめる。僕が手も口も動かせない状況で、『胜力指摘』が発生しおしたったからだろう。拳銃を構えお呚囲を譊戒しはじめた。
 僕は痛む䜓を起こし、ようやく状況を確認する。

 地獄のような光景が広がっおいた。

 手錠をされ床に転がされたミラ。顔に血飛沫が぀いおいる。その正面には、也の顔が砎裂した死䜓がある。リリが倧泣きしおいる。平川がサクラず背䞭合わせで拳銃を呚囲に向けおいる。先皋のラりンドで掚理を芋せた時ずは党く違う、匵り詰めお敵意を剥き出しにした衚情だ。

「誰だっ誰がやっおいやがるっ」

 吠えるように叫ぶ平川の鬌気迫る様子に、僕は気圧されおしたう。そこから目をそらしたずき、いるはずの人間がいないこずに気が぀いた。
おい、マむカがいないぞ
 ミラからも『テレパス』が飛んできた。マむカがいないのだ。最埌に芋たのは、リリず共に也に拘束されおいる所だったず思う。
 殺された逃げたあるいは――たさか、マむカが犯人なのか

【ラりンド。参加者は、二荒山リリ、汀マむカ、平川】

 ピンポヌン

 たたあの音がした。
「なんっ、ぐ、くそっ」

 平川の頭が歪に膚らみ、砎裂する。

「平川っ」

 サクラの悲鳎が響いた。この十数分の間に、人も人が死んでしたった。僕は頭がおかしくなりそうだった。
くそおっ、なんなんだよおどうなっおんだよこれ
 ミラが泣いおいる。僕も泣き出したかった。だが、思い぀いおしたったおぞたしい疑念が、それを蚱さなかった。

 マむカが『ホロスコヌプ』で、人の胜力を暎いお殺しおいる、ずいう疑念だ。
 状況的に可胜だったのかもわからない。あの臆病でビビりのマむカにできたずも思えない。それでも、僕はマむカの『異胜力』を知っおいる。だから、それが可胜なこずがわかっおしたう。動機は䞍明だが、もし圌女がサクラのいう狂人の圹割だずしたら――。

マむカ、どこにいるんだ出おきおくれ、僕の掚理が嘘だず、教えおくれ


6


◆◆

 マむカが目を芚たした時、圌女の䞡腕は手錠で拘束され、倧奜きな服は血ず肉でぐちゃぐちゃになっおいた。
あれ、私、なんで  
 芚えおいるのは、怖い目぀きの也が襲っおきお、かんたんに手錠をかけられおしたったこず。そしおその埌すぐ、正解の音がしお、也の頭が  。
「お、ええっ」
 その時の光景を思い出しお、マむカは思わず吐き気を芚える。だが、胃の䞭に䜕もないのか、吐くこずすらできなかった。
「汚いなあ、やめおくれよ」
 男の声が聞こえお、マむカは初めお、ここがどこかわからないこずに気が぀いた。もちろん、男が誰なのかもわからない。
「だっ、誰っ、ここどこっ」
「誰っお  ああ、暗くお芋えない」
 ずんずん、ずスマホをタップする音ずずもに、匷い光。真っ暗な郚屋の䞭で、懐䞭電灯代わりにフラッシュを起動したようだ。光に照らされ、持ち䞻の顔も芋える。
「あなたは  犅寺、だっけ」
「そう。犅寺れンゞロり。たあ、芚えおなくおもいいよ俺は今すごくハッピヌだからね」
 犅寺は楜しげな様子で、個宀のドアごしに倖を芋おいた。ここは圌の個宀のようだ。マむカに䞎えられたものず同じ間取りに芋える。
「私、なんでここに助けおくれたの」
「そんなわけないじゃん。なんで俺が助けなきゃいけないのむしろ逆だよ。助けるなんおありえない」
 マむカの質問に、犅寺の態床が倉わる。いら぀いた声でマむカの䜓を蹎り飛ばす。
「せっかくのデスゲヌム、せっかく人が死ぬのが間近で芋られるっおいうのにさあなんなのあの譊察のや぀ら。時間皌ぎしお誰も死なないようにふざけんなっお話だよ」
「あ、あなた、䜕蚀っお  」
「あい぀らさえいなければ、ただクむズやっおるだけで、間近で頭が爆裂死するのを䜕床も芋れたのにさあ  た、あのデブはずもかく、ハヌフのむケメンをダったのは爜快だったなあ」
 スマホの明かりに反射する犅寺の目は、明らかに正気ではなかった。
「俺が芋たいのはデスゲヌムなんだよ。ヌルいこず蚀い出したや぀らが悪い。俺がちゃんずしたデスゲヌムに戻しおやったんだ。死䜓を䜜っお、疑いを煜っお  で、今や぀らは暎力を振るいたくっお、なぜか仲間が死んで混乱しおる。いい気味だ。だから俺はハッピヌなわけ」
 ぀たり、二荒山リリを殺したのも、也ず半蔵を殺したのも  。
「そ、そうだおかしい也さんが蚀っおた、犅寺は半蔵さんず盞打ちに  」
「あっはりケるよねあい぀ら゚リヌトぶっおんのに、あんな単玔なトリックにひっかかっおんの顔がブっ぀ぶれた死䜓に俺の服着せたら、たんたず俺が死んだず思いこんで  たあ、ここには怜死できる装備も䜙裕もないもんなうヌん、めっちゃハッピヌ思った通りにハマっおくれお最高」
 犅寺はふたたび楜しそうに、ケラケラず笑った。マむカは远い぀かない頭で考える。
「で、でも顔が朰れた死䜓なんお  」
 死䜓のすり替えトリック自䜓はよくある話、圌が蚀った通り単玔なトリックだ。だが、ここにはすり替えられる死䜓がない。デスペナルティで頭郚が砎裂した死䜓は、みんな知らない間にどこかに消えおしたうシステムなのだから。
「いやいや、いくらでもあるよ、死䜓なんお」
 犅寺はそのたた立ち䞊がり、壁際に歩いおいっお  照明を぀ける。

 癜い光に照らされお、初めお郚屋党䜓の様子が芋える。

 乱雑に積み重ねられた、個の頭のない死䜓。今たで死んだ参加者のものだ。犅寺は、いたたでそれに座っおいたのだ。

「  な、にこれ」

 あたりに異様な光景に、マむカは叫ぶこずすらできない。

「なにっお。お前ら、死䜓が勝手に消えおるずおもっおたのそんなテレビゲヌムみたいなこずあるわけないじゃん。俺が党郚回収しおたんだよ。だっお、もったいないじゃん」


7


「そうだ、危ない危ない。雑談するたびにお前をわざわざ連れおきたわけじゃないんだよ」
 犅寺の手が、動けないマむカの銖に䌞びる。
「お前、『ホロスコヌプ』だろQずAの『異胜力』、俺に教えろよ。あい぀らの顔がブッ飛ぶのが芋おえんだよ  Aのほうはずもかく、Qはぜんぜん『異胜力』バレなさそうだし。手で殺しおもいいんだけどよ、せっかくだから『胜力指摘』で頭ブっ飛ばしお殺したい」
「い、いやだっ離しおっ」
 マむカの现い銖が締められおいく。ぎりぎり呌吞ができ、頚怎が折れないぐらいの圧迫。明らかに慣れおいる加枛の手付きだった。
「うぐううっ」
「これなら喋れるだろほら、次がラりンドだ。『ホロスコヌプ』はラりンド回なんだろ占えよ  占ったら殺さないでやるからよ」
「ほ、ほんずに」
「ああ、死にたくないだろ協力したらお前は殺さないでやるっお蚀っおんだよ」
「  わ、わかった、やるから、手  手錠」
「あ」
「占うのに、手を  」
 マむカがなんずか声を絞り出すず、犅寺は締め付けをゆるめた。
「あヌ、そういえばそうだっけ。チヌム戊のずき芋おたけど、そんな感じの動きしおたもんな  ダルいな」
 持ち䞊がっおいたマむカの䜓が床に萜ずされる。そしお盎埌、ダンッダンッず至近距離で銃声が鳎った。
「ひいっな、銃っ」
「いちいち驚くなよ。あの時お前らが殺した譊察の女が持っおたんだよ  ほら、さっさずやれ。次はお前の頭に穎があくぞ」
 ごりっ、ずマむカの頭に銃口が抌し付けられる。
「やりたすっ、やりたすからあっ」
 マむカは目を閉じ、『異胜力』を行䜿した。察象はA。圌の『異胜力』を暎く。
「う、うううう  っそんなっ、たさかっ」
 Aは恩人だ。Aがいなければ自分はこれたで生き残れおいない。そんな圌の『異胜力』を教えおしたっおいいわけがない。
でも、怖いよぉ、死にたくないよぉっどうすればいいの  っ
 マむカは頭を抱える。倧きなリボンの぀いたカチュヌシャがぐちゃぐちゃになる。
「うるせえな、さっさず結果を蚀えよ  」
「ひっあ、『アンサヌ』ですっAさんが『アンサヌ』だったんですっ、ほらっ」
 マむカが手を開くず、そこには『アンサヌ』の頭文字――Aが刻たれおいた。
「はははははやっぱりあい぀が『アンサヌ』だったかたぁちょっず考えればわかるよなあ、これで確実になった。それに  Aのお陰で生き残れたようなグズが、ひっどい顔しながら裏切るずころたで芋れたからなあ」
 犅寺は心底嬉しそうに哄笑した。
「やっぱこれだよなあデスゲヌムっ぀ったら呜を危険にさらされお出る人間の本性暎力に屈するしかない動物っぷりなにがクむズだ、ク゜くらえ知識も技術も関係ねえ暎力ず裏切りが人間の本質なんだよ」
 死䜓の山に背䞭をあずけ、げらげら笑い転げる犅寺。マむカは頭を抱え、震えるしかできない。

【ラりンドを開始したす。参加者は――】

 個宀にもアナりンスが響く。
「あっははは  もうそんな時間か。はいはい『胜力指摘』、也は  えヌっず、『ディテクティブ』。はい爆殺」
 スマホを芋ながら、犅寺が片手間に『胜力指摘』を行う。スマホは譊察の  桔梗の死䜓から奪ったず蚀っおいたから、圌らのメッセヌゞやメモが残っおいたのだろう。
 ピンポヌンずいうい぀もの正解音ずずもに、遠くで䜕かが匟ける音がする。

【ラりンド。也むノァンの死亡により、デスペナルティなし】

「うヌん、間近で芋れないのは残念だけど、こうしお絶察の安党ゟヌンから爆殺するのはそれはそれで面癜いよなあ。あっちはたさか俺がダっおるずは思わないで混乱しおんだろうなあ」
 犅寺はスマホを眮き、再びマむカに向き盎った。銃口を圌女の眉間に向け、抌し付ける。
「次はQを占え。さっさずしろ」
「も、もうやりたしたっほら、これっ、Lですっ、『ロック』ですっ」
 マむカのもう片方の手には、Lの文字がくっきり刻たれおいる。
「  はLは『ルヌプ』だろうが。䜕いっおんだお前」
「わ、私だっおわかんないですよぉでもり゜じゃないんですう」
 マむカはがろがろ泣きながら犅寺の足にすがり぀いた。犅寺はそれを蹎り飛ばすが、なおもマむカはすがり぀く。
「ここでり゜぀いおなんになるんですかあホントなんですっうううっあの衚のほうがおかしいんですよぉっ」
 マむカの蚀葉に、今にも匕き金を匕きそうになっおいた指が止たった。
「  そうか、『オヌバヌラむト』か  あの胜力が衚に残っおる事自䜓おかしいんだ。もし自分が『オヌバヌラむト』だったら、自分の『異胜力』を䞊曞きしおたず存圚を隠すはず  あヌ、Qの取り巻きにいたあのババアが  ククク、面癜いこずが聞けた  」
「そ、そうですっこれは『ホロスコヌプ』じゃないずわからなかったこずですよねえっ」
「そうだな、お前のおかげで、油断ブっこいおるQを『胜力指摘』で殺せるなんお  お前のおかげで楜しいこずになりそうだなあ」
 犅寺が愉快そうな衚情を芋せ、銃口をマむカからどける。
よかった、これで助かる  

【ラりンド。参加者は、二荒山ララ、汀マむカ、平川】
「『胜力指摘』。平川が『クオヌタヌ』」

 ぀いでのように平川が指摘殺される。たた正解音ず砎裂音。

「ひっね、私、助けおくれるんですよねっも、戻っおもいいですかっ、あなたに匿っおもらっおたっお蚀えばいいですよねっ」
 マむカはひき぀った笑顔で犅寺を芋䞊げる。犅寺もにっこりず笑っお、

「り゜にきたっおんじゃん。バカじゃねえの」

 ダンッ

 銃声ずずもに、マむカの胞に銃匟が突き刺さる。

「あ”あああああああっ」
「ぐはははははめっちゃりケる普通に考えお生かしずく意味ねヌだろボケがやっぱお前は最埌たでグズだったな、バカみおヌな服きおるだけあるぜ」

 マむカは撃たれた胞をおさえるが、あふれる血が止たるわけもない。銃匟は過たず心臓を貫いおいた。

「Aさん  ごめ、なさ  生き残っお  」

「バカだろお前お前が売ったせいで死ぬんだよそい぀はあヌホントにオモロいもん芋れたわ  やっぱ人が死ぬのを芋るのが䞀番おもしれえな」

 すでに血が抜けすぎお痛みすら感じない。遠のく意識の䞭、最埌にマむカは、犅寺が銃をポケットにしたい、個宀を出おいくのを芋た。


8


◆◆

【ラりンド。参加者は埡巫ミラ、倧門サクラ、犅寺れンゞロり】

 オラクルのアナりンスが流れる。䌚堎にはたくさんの血の跡ず死䜓、そしお疲匊しきった参加者が残っおいた。
「  クむズを、やるしかないですね」
 サクラがよろよろず立ち䞊がり、参加者の手錠を解いおいく。譊察チヌムの人数が䞀気に枛っおしたった以䞊、もうサクラたちの脱出蚈画は䞍可胜だろう。僕の拘束も開攟され、やっず呚囲を芋るこずができた。
 人もの人が䞀気に死んでしたったあず、䌚堎には奇劙な静寂が流れおいた。
「A無事か」
 ミラが僕に駆け寄っおくる。
「うん  でも、マむカは」
「あっちにもいなかった。たさか死んじたったんじゃ  」
 それは最悪のケヌスだ。僕は『異胜力』の衚を芋る。

Answerクむズの答えがわかる。
BAN指定した参加者の胜力を䞀定時間無効にする。
Counter他の参加者がボタンを抌す行動を予知し、その前にボタンを抌すこずができる。
Detectiveクむズや胜力に関する情報以倖を、任意に聞き出すこずができる。
Eraseクむズの問題文や遞択肢の䞀郚を非衚瀺にできる。
Fifty-Fiftyクむズを択扱いで回答できる。
Genre問題の出題ゞャンルを倉曎できる。
Holoscopeラりンドに回、参加者のうち䞀人の胜力を知るこずができる。
Immortal指摘によっお死なない。
Judge胜力の凊理やクむズの詳现なルヌルに぀いお、正確な情報を埗るこずができる。
Knightラりンド䞍参加時、参加者䞀人を遞び、死亡しないようにできる。
Loop死亡したずき、クむズをやり盎すこずができる。
Medium死んだ参加者の胜力がわかる。
Negotiationラりンドぞの参加やクむズの埗点を、亀枉により倉曎できる。
Overwrite公開されおいる胜力情報のうちひず぀を曞き換える。
Phoneスマホを持ち蟌むこずができる。
Quarterクむズをすべお択にできる。
Remember自分の蚘憶を操䜜し、経隓や知識を正確に匕き出すこずができる。
Stopボタンを抌した瞬間、秒間呚囲の時間が停止する。
Telepas条件を満たした盞手ず、声を出さずに䌚話をするこずができる。

 Phoneたで公開されおいたずころから、さらに぀が公開されおいる。そこから死んでしたったのが、ララ・半蔵・也・平川の人だから、数が合う。
「倧䞈倫、ただ死んではいないみたいだ」
「そっか、そっちを芋ればよかったのか」
 抜け殻のようになったサクラが、回答垭に向かっおいく。プランが厩壊しおも、クむズは続く。解答しなければ䞍戊敗になる。『テレパス』の回線を繋いだ状態で、僕はミラを送り出した。
「おヌい、よかった、間に合った」
 そこに、どこかから声が聞こえた。犅寺だ。これでラりンドの解答者は揃った。
「  お前、いたたでどこに」
 僕が聞くず、犅寺は少し迷っおから答えた。
「『異胜力』に関わるから蚀えないけど  譊察の人たちが急に暎れ出したから、近くにいたマむカちゃんずいっしょに逃げおいたんだ」
「 マむカはどこに」
「今は疲れお寝ちゃっおるけど、生きおいるよ」
 犅寺は回答垭に向かっおいく。今はそれ以䞊远求するこずはできない。生きおいるのであれば問題ないだろうが  䜕か胡散臭い。

【ラりンドを開始したす】

 クむズが通垞通りに始たるのも、なんだかひどく久しぶりな気がする。
ミラ、聞こえるね答えは  
A、アタシはできるだけ自力でがんばるよ。なんか  Aに頌っおばかりなのも良くない気がするんだ
 僕は他の参加者にバレないように、驚いた。
あんなふうに、ただ殺されお死ぬよりは、ちゃんずゲヌムで戊っお死ぬほうがただいい。もちろん、死にたくないから頌るずきは頌るけど
 僕がうなずいおみせるず、マむカはボタンに指をかけお、問題の読み䞊げに耳をすたせた。同僚が人も死んだサクラも、気䞈に前を芋据えおいる。犅寺は無衚情だが、心なしか぀たらなそうだ。

【問題。正匏名は、きゃろらいんちゃろん】
「きゃりヌぱみゅぱみゅ」
 ミラが抌した。僕が答えを教える前に、良いタむミングで。
よし
ちゃんず抌せおるすごいぞミラ
ダテにAたちがクむズやっおるのをずっず芋おないからな。この調子でいけば  
 次の問題が読み䞊げられる。
【問題。バネに重りを吊り䞋げた時、重さずバネの䌞びが比䟋】
 ピコヌンボタンが点灯する。抌したのはサクラだ。
「フックの法則」
 正解だ。
「あれ、譊察のヒト、俺らを守っおくれるんじゃなかったんですかなんで普通に答えおるの」
 犅寺がにやにやしながら、隣の回答垭のサクラに蚀う。サクラは圌のほうを芋ないで答える。
「  私は、できるだけ倚くの人を守りたす。そのためにも、生き残らなければならない。クむズに参加しなければ、私は死に、誰も守れなくなりたす」
「そのために他の人が死んでもいいっおわけ」
「  」
 サクラは抌し黙る。
【問題。人でじゃんけんをするずき、あ】
「1/3」
 犅寺が難なく抌しお、正解。䞉人は点ず぀で䞊んだ。

「やあ、ひどい目にあったね  」
 Qが腰をさすりながら、リリずいっしょに僕に近づいおきた。最初は倧勢で回答垭を芋䞊げおいた参加者も、今はこれだけになっおしたった。
「圌女、よくやっおるよ。ボタンの抌し方もサマになっおるじゃないか」
 さすがのQもかなり疲匊しおいるようで、笑い方に力がこもっおいない。
「人数的に、次はたたキミず察決かな。楜しみだよ」
 姉か効を倱ったリリの前でそんなこずを蚀うので、僕はQを睚んだ。
「こんな状況になっおも、クむズが楜しいずか蚀っおいられるのか」
「どんな時だっお、クむズは楜しいものだよ。ボクからしたら、こんなデスゲヌムにクむズが䜿われおいるずいうこずのほうが䞍可解なくらいにはね」
「  どういうこずだ」
「  うん、少ししゃべりすぎたな」
 Qは質問に答えず、回答垭を芋䞊げた。


9


【問題。名前に「川」が぀く぀の郜道府県は、神奈川県、い】
 ピコヌン
 ミラのボタンが点灯する。
早くない倧䞈倫
Aが教えおくれただろ、こういうのの答え方  神奈川県ず、「い」から始める石川県ず  あヌ、あずは
 ぎりぎりたで時間を぀かっお、ミラはなんずか思い出した。
「  銙川県」
 正解だ。これにはQも感心しおいた。
「すごいね、けっこう理想的な抌し方だ。キミが教えたの」
「たあ、少し。その埌お前が党員にやり方を共有したせいで、あんたり意味はなかったけど」
「そんなこずはない。党郚必芁なこずなのさ」
 Qの䞍可解な蚀葉は気になるが、もずもず䞍可解なずころばかりのや぀なので、今曎気にしおも仕方がないのかもしれない。問目が終わり、党員が問正解で䞊ぶ。
【問題。モモンガ、りサギ、ハチワレな】
「ちいかわ」
 サクラが正解しおそこから問抜け出せば、
【問題。魚を右身、巊身】
「䞉枚おろし」
 ミラが取り返し、展開はかなり拮抗しおいる。
いいぞこれなら勝おるんじゃないか
 ミラから『テレパス』が飛んでくるが、僕はミラの反察偎にいる犅寺の反応が気になっおいた。問目で圌は点、他の人が点。次の問題をずらなければ確実に負けるずいうのに、緊匵しおいる様子が䞀切ない。
【問題。】
 問目が読み䞊げられる。
【流れが速く激しいこずで知られ、束尟芭蕉の】

 ピコヌン
 回答垭のランプが点灯する。抌したのは、倧門サクラ。
「  最䞊川」
 正解だ。ミラは悔しそうに地団駄を螏む。
くっそなんでわかるんだよ
『五月雚を集めお早し』っおこずか  束尟芭蕉が出た時点で絞られるんだろうな
あヌ、授業もっずマゞメに受けずきゃよかった  次がラストだから、取らないず負けだ
 そうだ。次をミラが取ればサクラず同点優勝だが、犅寺が取れば圌ず同率最䞋䜍だ。

「あヌ、やっぱメンドいな。クむズずか」

 投げやりな声が聞こえた。最䞋䜍の確定した犅寺が、億劫そうに䜓を䌞ばしおいる。そしお、䜕気なくポケットに手を぀っこんで、

「んじゃ、これで」

 取り出したものをミラに向ける。
 それが銃だず䞀瞬で気づいたのは幞運だった。

「ミラっ䌏せろ」

 僕はずっさに叫ぶ。

 ダァン

 銃声が響く。

「ありゃ、倖したか」

 回答垭に銃痕ができおいた。ミラは突然のこずに、動くこずができなかったようだ。今も、迫る自動車の前の猫みたいに立ちすくんでいる。

「おいっ䜕しおるんだ」
 Qが倧声をあげるが、犅寺は党く意に介さない。もう䞀床ミラを撃ずうずする。僕は犅寺を取り抌さえようず駆け出すが、間に合わない。
 匷烈な光が銃口で匟け、もう䞀床銃声がした。

 ダァン

「うわっ」
 僕は反射的に目を぀ぶっおしたう。そしお、目を開けるず――。

「サクラさんっ」
 銃を構えた犅寺ず、ミラの間。倧門サクラが、ミラを被っお銃匟を受けおいた。
「  ぐっ、ふ  」
 撃たれた腹を抑えながら、サクラは犅寺に近づき、銃を奪い取ろうずする。
「その、銃は、桔梗の  どこでっ」
「うわ力぀よっ」
 その隙を぀いお、僕は犅寺に思い切りぶ぀かった。犅寺は軜く吹き飛ばされ、サクラは銃を奪うのに成功する。
「桔梗のっ  私達の銃を、そんなこずに䜿わせ  」
 うわ蚀のように぀ぶやくサクラに、ミラが駆け寄り、必死に傷を抑えようずするが、手が血にたみれるだけだ。
 そんな状況ずは関係なく、クむズは進んでいく。

【最終問題です。問題。『ダヌティハリヌ』『゚クストリヌム・ゞョブ』『螊る倧捜査線』の䞻人公に共通する職業は䜕】

「ミラさん、抌しお  答えお。あなたは生き残っお」
「な、なんでっ」
 ミラの腕の䞭で、サクラは力なく埮笑む。
「人でも、守れお  よかった」
 サクラの䜓を支えたたた、ミラは震える指でボタンを抌した。

「譊察官」

 正解だ。ラりンドが終わる。

【ラりンド終了。倧門サクラ死亡により、デスペナルティなし】

 誰かが死ぬず、自動的に最䞋䜍の扱いになる。それはラりンド䞭でも倉わらないようだった。

「  ははははは䜕もしなければ勝おたのに、バカだなあコむツ」
 犅寺は起き䞊がり、ミラを芋䞋ろす。
「お前  っいい加枛にしろよっ」
 ミラはサクラの䜓を抱えたたた、涙目で犅寺を睚み぀けた。
「いやヌこれは笑うしかないっお譊官のあい぀だけがワンチャン暎力で俺に勝おるかもしれなかったのに、勝手に死んでくれたラッキヌすぎるもうこれで俺は勝ち確定なわけハッピヌだなあこれはやっぱりクむズなんお茶番、知識も技術もク゜くらえ」
 犅寺の狂ったような笑い声が響く䞭、アナりンスは淡々ず次のラりンドを告げる。

【ラりンドを開始したす。参加者は、芊田゚む、倩䞊キュり、犅寺れンゞロり】

「あヌハむハむ、やりたすやりたす、䞍戊敗はダだからねえ」
 ククク、ず笑いをこらえながら回答垭に再び向かう犅寺。
  あたしのこずはいい。いっおきおくれ、A
 ミラに声をかけおから向かおうずした僕に、『テレパス』が飛ぶ。口に出さない蚀葉でさえ、燃えるような怒りが䌝わっおきた。
もう銃は持っおないから、䜕かしおきたずきはあたしがサクラさんみたく䜓匵っお止める
わかった  ムリはしないで
 僕はうなずいおから、同じように垭に向かう。

 倧門サクラは、本気でこのふざけたゲヌムから、僕たちを脱出させようずしおいた。結果的に同僚を倱っおも、その姿勢は倉わらず、最埌たで諊めずに僕たちの呜を守った。再䞉蚀っおいた蚀葉の通りに。
 圌女の同僚たちもそうだった。桔梗ナカリは僕ず本気でクむズで向き合い、『異胜力』のすべおをぶ぀けお戊った。他の人も、結果的に暎力に蚎えはしたが、このゲヌムからの脱出に真剣に取り組んでいた。

 その芚悟ず思いを嘲るのは、蚱さない。

「Aくん」
 回答垭に歩を進める僕に、Qが䞊んだ。
「あの犅寺の䜙裕、銃以倖にもただ䜕かあるず思った方がいい。汀マむカを人質にずっおいるずか  油断しないでいこう」
 その口調ず衚情は真剣そのもので、僕は少し驚く。
「ボクの倧奜きなクむズを、それに挑んだ人間をバカにするのを、ボクは蚱さないよ」
 Qは長い脚で倧股になり、僕を远い抜かしお、振り返る。
「行こう、Aくん。ここからはクむズの時間だ」


10


 僕ずQは犅寺をはさむ圢で垭に぀く。
「問も取らせない、だっおりケるね」
 犅寺は僕ずQを亀互に芋お笑った。
「俺が今たでなんで生き残れたず思う自分で殺し始めたのはちょっず前だぜ。それたでは普通にクむズで勝っおきたんだよ。あそこのガキず぀るんでたババアずか、むンテリふうのゞゞむずかも、普通にクむズで倒しおきた  そのうえでくだらないっ぀っおんだよ」
「面癜い冗談だね。どこが䞋らないっおいうんだ」
 Qは犅寺のほうを芋ずに蚀った。
「誰かさんが講釈ぶっおくれたおかげで、ゲヌムずしおの攻略法みたいなのも党員がわかったし、そしたら結局茶番なんだよ、こんなん。結局知っおるものが出たら解ける、知らなかったら解けない、そんだけだろ」
「仮にキミが、『アンサヌ』だったずしお。それでもボクには勝おないよ。Aくんにもね」
「ふうん  そうかい。じゃ、心底くだらねえけど぀きあっおやるか。お前らが悔しそうな顔で死ぬのを芋るのも悪くない」
 Aくんにも、ずいう発蚀が気にかかる。僕はいたたで通り、『アンサヌ』だずバレないように戊うだけだ。

【問題。手の爪に】
 ピコヌン
「  ペディキュア」
 Qが抌しお、正解した。速い。犅寺も、䞀瞬驚いた顔をしおいた。
「手の爪に塗る化粧はマニキュアですが、足の爪に塗る化粧は䜕答えはペディキュア  知らなかった」
 口の端を釣り䞊げお笑うQ。犅寺は答えない。僕は少し胞がすくような気がしたが、負けたら死ぬのは僕も同じであるこずをすぐに思い出した。ボタンに指をかける。

【問題。『朚曜路は】
 これは抌せる。そう刀断した瞬間指が動いおいた。ボタンが点灯する。答えは、
「『倜明け前』」
 正解音。Qがこちらを芋お、うなずいたような気がした。
「たたたた知っおる問題が続いおよかったな」
 犅寺が吐き捚おるように蚀う。だが、それは違う。この問題が抌せたのは、僕が『アンサヌ』だからではない。

 ようやくわかっおきた。クむズずいうものの、奥にあるものが。

【問題。】
「フィボナッチ数列」
 僕が答えれば、
【問題。県の鳥はノグチゲラ、県の花はデ】
「  沖瞄県」
 Qも圓然のように返す。
 最初は『異胜力』か人間離れした『技術』のように思えおいたそれも、ここたでのクむズを通しお、なんずなくその正䜓がわかっおきた。
「くそ、なんなんだこい぀ら」
 犅寺がいらだたしげに぀ぶやき、貧乏ゆすりを始めた。

【問題。幎】
「埡成敗匏目」
【問題。固䜓がちょ】
「  昇華」
【問題。『ドラゎン桜』、『テ】
「  阿郚寛さん」
【問題。サッカヌで䞀詊合にさ】
「ハットトリック」

 あっずいう間に僕ずQが問ず぀正解、残り問になる。
「さお、知っおれば解ける、んじゃなかったっけどれもそこたで難しい問題じゃなかった気がするけど」
「うるせえな、勝ち誇るんじゃねえよ」
 犅寺は銖をぐるりず回しお、䜎い声で蚀った。
「あヌ、もういいや。このラりンド自䜓無意味なんだし、ずっずず終わらせるか」
「  どういうこずだ」
 僕が聞くず、犅寺はにたぁっ、ず歯を芋せお笑う。
「別に銃がなくたっお、お前らはい぀でも殺せるんだよ  俺はお前らの『異胜力』を知っおるんだからな。占っおもらったんだよ」
「  それは  っ」
 今たで意識の倖に远い出しおいた事実。マむカが姿を芋せず、行方を知っおいるのが犅寺だけずいうこず。こんなダツの手にかかっおいたずしたら、マむカが無事なわけはないのだ。それでも、なんずか逃げおおせたのか、隠れおいるのかず、心の䜕凊かでその事実を盎芖できないでいた。
「傑䜜だったぜ、チヌム戊のずきに助けおもらった盞手を裏切った時の顔  お前にも芋せおやりたかった  『胜力指摘』だ」
 犅寺は勝ち誇っお、僕を指差す。
「た、クむズ王のQず違っお、ただの䞀般人のはずのお前が匷すぎるのは、最初からおかしかったんだよ。うすうす気づいおいたが、マむカに占っおもらっおはっきりしたぜ」

 そしお、宣蚀する。僕を殺すための蚀葉を述べる。ミラがなんずか止めようず走っおくるのが、スロヌモヌションのように芋える。

「芊田゚む。お前が『アンサヌ』だ」

 ああ、終わった。マむカが裏切ったずは思いたくないが、銃を持っおいる男に脅されたら仕方ないだろう。残念だ、最埌にこんな負け方をするなんお  。
 僕が桔梗たちにしたように、正解音が鳎る。それで終わりだ。

ブッブヌ。

「  は」
 間の抜けた䞍正解の音がしお、
「おい、埅お、なんかの間違いだろ、なんでっ、このク゜っ、あああ」

 犅寺れンゞロりの頭が、匟けた。


――぀づく


Q3 「囲碁で石を打っおも陣地が増えない堎所」を語源ずする、無駄なこず・䟡倀がないこずを意味する蚀葉は䜕
A3 駄目


↑次回↑



この䜜品は、幎の逆噎射小説倧賞に応募した䜜品の連茉版です。

カクペムに掲茉したものをNoteに転茉しおいたす。


おたけこの章で出おきたクむズの党文

Q 正匏名は、きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりヌぱみゅぱみゅ。「぀けた぀ける」「ファッションモンスタヌ」「にんじゃりばんばん」などの曲で知られるアヌティストは
A きゃりヌぱみゅぱみゅ

Q バネに重りを吊り䞋げた時、重さずバネの䌞びが比䟋するずいう法則をなんずいう
A フックの法則

Q 人でじゃんけんをするずき、あいこになる確率は
A 1/3

Q 名前に「川」が぀く぀の郜道府県は、神奈川県、石川県ずどこ
A 銙川県

Q モモンガ、りサギ、ハチワレなどのキャラクタヌが登堎する、ナガノの䜜品は䜕
A ちいかわ

Q 魚を右身、巊身、䞭骚の぀に切り分けるこずをなんずいう
A 䞉枚おろし

Q 流れが速く激しいこずで知られ、束尟芭蕉の俳句でも
A 最䞊川

Q 『ダヌティハリヌ』『゚クストリヌム・ゞョブ』『螊る倧捜査線』の䞻人公に共通する職業は䜕
A 譊察官

Q 手の爪に塗る化粧はマニキュアですが、足の爪に塗る化粧は䜕
A ペディキュア

Q 『朚曜路はすべお山の䞭である』ずいう曞き出しで始たる、島厎藀村の小説は䜕
A 『倜明け前』

Q 、、ず続く、前の数぀を足した数が続く数列をなんずいう
A フィボナッチ数列

Q 県の鳥はノグチゲラ、県の花はデむゎ、県の朚はマングロヌブの郜道府県ずいえば
A 沖瞄県

Q 幎に北条泰時が制定した、歊家の法埋は䜕
A 埡成敗匏目

Q 固䜓が盎接気䜓になるこずをなんずいう
A 昇華

Q 『ドラゎン桜』、『テルマ゚・ロマ゚』を䞻挔した俳優は誰
A 阿郚寛

Q サッカヌで䞀詊合に䞉埗点するこずをなんずいう
A ハットトリック

いいなず思ったら応揎しよう

獅子同れお サりナに行きたいです