公務員を辞めて2年。 選んでいる”つもり”で生きてたなと思った話
「選挙なのに、何もしなくていい」
それだけで、ちょっと幸せを感じてしまう・・
何も起きていない状態から幸福を錬金する能力を発動している、自治体職員歴20年・退職おじです。
私が勤めていた自治体、総務的なポジションだと、
朝6時前出勤〜翌朝4時くらいまで、ほぼ22時間なんやかんやして。
2〜3時間だけ寝て、月曜は何事もなかったかのように普通に出勤します。
(みんな顔色悪〜い & 口数少ない)
選挙事務に従事されているみなさま、本当にお疲れさまです。
これから、何気ない顔で投票に行きますが、少し涙ぐみながら職員さんを眺めている不審な投票人がいたら、たぶん私ですので。笑
通報はせず、そっとしておいてください。
さて。
私、公務員を退職して、そろそろ2年になります。
今日は、現在の正直な思いを書いてみたいなと思います。
(私の書ける話の中で「公務員×退職」が一番読んでもらえますんで笑)
公務員として組織の中で働いていたこと。
今振り返ると、
良くも悪くもマトリックスの世界で生きていた感覚に近いなと思います。
映画『マトリックス』は、
私が高校生のときに1作目が公開され、映画館で観ました。
(正直に言うと、当時は内容をほとんど理解していませんでした泣)
細かいとこまで理解できたのは最近、解説動画を見ていて。
マトリックスの中にいると、その世界が“唯一の現実”に見えてしまう。
日々の行動を自分で選んでいる“つもり”でした。
でも実際は、選択肢そのものが、すでに用意されていた。
その中で、
なるべく波風を立てず、
なるべく正解に近い動きを選ぶ。
それはそれで、
とても真っ当な生き方だったと思います。
ただ、
「これを選びたい」と思った理由が、いつの間にか
「選ばないと面倒なことになるから」
に、すり替わっていった。
20代、30代では感じなかったのに、
40代になって、いろんな違和感が、はっきりと輪郭を持ち始めました。
私にとっての白いウサギは、
出世でも、承認でもなく、
心地よい生活リズムの追求だったんだと思います。
その追求は組織の中では、意外と難しかった。
① 退職後、農業の世界に「えいやっ」で飛び込み、
② 日本中を回ってみて、
③ いいなと思った地域に移住して、果樹栽培の勉強をしている。
今、こうやって書いてみると、
なかなかな無茶をしています。
(家庭があったら刺されていると思います笑)
でも不思議と、
怖さよりも、納得感のほうが大きい。
少なくとも今は、
「自分で選んでいる」という実感があります。
うまくいくかどうかは、正直わかりません。
失敗する可能性も、普通にあります。
それでも、
選択の責任が自分にある、というだけで、
世界の見え方は驚くほど変わりました。
昨年末、
ちょっと嬉しい出来事がありました。
役所時代の元同僚が、旅行のついでに、ふらっと寄ってってくれたんですよね。
まだ職場には言ってないけど、3月で退職して、
ウェブデザインの会社に転職するのだと教えてくれました。
その話、、、
私は完全にモーフィアスの顔をして聞いていました。
(心の中だけです笑)
「ようこそ、こちら側へ!」と。
もちろん、
彼女が見ていた世界、
私が見ていた世界、
これから向かって行く世界、
きっと全部違います。
でも、
「違和感にちゃんと向き合った」という一点で、
彼女のこれからを、素直に応援したくなりました。
ちなみに、
『赤い薬』を飲みたいけれど、
なかなか手が出せずにいる現役職員を、
何人も知っています。
その状況、ものすごーくわかります😭。
赤い薬って、
副作用の説明が一切ないんですよね。
しかも飲んだあと、
元の世界には戻れない。片道薬。
そりゃ、
簡単には手が出せません。
マトリックスの外は、自由です。
でも、正解がわかりません。
これは、楽であると同時に、
なかなか不安です。
正直に言うと、今でもときどき、
「あの世界も、よかったなぁ」とも思います。
毎月の給与が確定している安心感って、
本当にすごい。国家レベルの精神安定剤。
何をすれば怒られるかが明確で、
何をすれば評価されるかも、
だいたい決まっていた。
マトリックスは、
怖い世界というより、
優しい世界。
だからこそ、
長く居すぎると、
考えなくても生きていけてしまう。
これから投票所に向かいます。
何気ない顔で、
でも少しだけ、
職員さんの手元や、
静かな緊張感を眺めながら。
心の中で、そっと敬礼しながら。
マトリックスの中で真面目に働いていた、
かつての自分にも。
公務員として働いていたことも、途中で違う道を選んだことも、間違いじゃなかったって思います。
ただ、
次のステージに進むタイミングが来ただけだったんだなと。
いつも読んでくださる皆さま、本当にありがとうございます!🙇
ではでは、、投票に行ってきます〜。
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