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日英翻訳1日1題(297)「神々が住む天上の世界「高天原」に「いざなぎ」と「いざなみ」という夫婦の神がいました。この二人は日本の国をつくるために地上に多くの神を生み出しました。」

(↑のつづき)

「古事記」シリーズの続きです。

イザナギとイザナミによる日本列島創生、つまり「国生み」の話です。

ただし『古事記』によると、イザナギとイザナミは天地が分かれて高天原ができて最初に生まれた神ではなく、その前に数多くの神が生まれています(注)。しかしこれらの神は男でも女でもなく、なにもせずに、どこかに消えてしまいます。

そして、そのあとに生まれたイザナギとイザナミが日本を生み出すとともに、数多くの神を生み出すわけです。

もちろんこれは大和王朝がつくり出した単なる架空のストーリーなのですが、河合隼雄のように、こうした物語から日本人としての深層心理が読み取れるなどとする研究もあります(『神話の心理学』などを参照)。

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さて英語です。まずGemini君のもの、それから私が20年近く前につくった英文を示します。

2つの英文はとても似ていますが、いっておきますが、私の英文のほうが先ですからね。

(Gemini訳)
In Takamanohara, the heavenly world where gods live, lived a divine couple named Izanagi and Izanami. The two bore many deities on earth to create the country of Japan.

(成瀬訳)
In Takamanohara (the Plain of Upper World) lived a couple of deities named Izanagi and Izanami. The couple bore a lot of deities on the ground to create the country of Japan.

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「天上」をどう訳すかは、むずかしいですね。

Gemini君にのように“Heaven”という語を使うと、そこにはどうしてもキリスト教のイメージがつきまといます。それは、避けたい。

ですから私は、" the Plain of Upper World"と敢えて直訳調にしてみました。

なお、…lived a couple of deitiesは、VSという倒置構文のかたちです。

注:高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、神産巣日神(カミスビノカミ)、神産巣日神(カミスビノカミ)、宇摩忘阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)、天之常立神(アメノトコタチノカミ)、です。

(つづきは↓)

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