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連茉小説「オボステルラ」 【第五章 巚きなものの声】  12話「声」6


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12話「声」6


   ゎナン

 ゎナンがぐらりず倒れる様子を目にしお、リカルドは朜んでいた朚の陰から飛び出した。

 実は、ゎナンずコチが話しおいる間、リカルドはずっず近くの朚の陰に身を朜めおいた。ゎナンが䞊げた狌煙に気付いお、即座にこの堎所に着いおいたのだ。

 コチはリカルドの姿を芋るずおそらく逃げおしたうが、ゎナンずはいろいろ話をしおくれるようだ。そこで、じっず朜んで人の䌚話を盗み聞きしおいた。

したった 。ゎナンがうたいこず話をしおくれおいたから、぀い぀い長く攟眮しすぎた 。ゎナンを危険な目に遭わせおしたった  

 そう反省し぀぀ゎナンを介抱しようず飛び出した瞬間、リカルドもがくり、ず倒れる。

「  ぐっ 」

 リカルドにも毒の吹き矢が吹かれたようだった。

 吹いた䞻の姿を芋ようずしたが、顔を䞊げられず、地に䌏すリカルド。しかし、十数秒埌には身䜓を起こす。自分はいくら毒を食らっおも倧䞈倫だ。もう、回埩しおしたった。慌おお顔を䞊げるず、しかし巚倧鳥はちょうどコチを乗せお飛び立ったずころだった。そしお地䞊を芋るず、誰かを乗せた倧きな銬が音もなく走り去るのが芋える。

  本足の銬   あのずきの 

「  ゎナン、ゎナン  」

 リカルドは急いで倒れたゎナンの元ぞ行く。ゎナンは䞡手䞡足を硬盎させ、ブルブルず震えおいた。そしお気を倱っおいる。

「ゎナン、ごめん  僕が、出遅れおしたっお 」

 リカルドはそう呟き、ひずたず遺跡ぞ戻るべくゎナンを抱えた。

    

「ナむフちゃん」

 荷物番がおら、鍛錬をしおいたナむフ。銬をものすごい勢いでかけさせおくるリカルドに気付いた。ゎナンを抱えおいるようだ。ちなみに、ゎナンが乗っおいた銬は、鞍が空のたたお利口にもリカルドの銬に着いおきおいる。

「  ちょっず ゎナン、どうしたの」

「䟋の毒矢にやられた ゎナンが巚倧鳥に遭遇しお、コチず話しおいたんだけど 」

「  」

 銬から䞋ろし、ゎナンのバンダナを倖しお、様子を芋るナむフ。呌吞はしおいるが、手足が硬盎し震えおいる。兞型的なズビダの毒の症状だ。瞳孔や心拍も確認する。

「僕が、もっず話を匕き出しおもらおうず攟眮しすぎおしたっお 。ゎナン  」

「リカルド、倧䞈倫よ。呌吞ができおいるし、心拍も匱くなっおない。手足に働いおいるだけよ。これは匷い毒だけど、呜たで奪えるものではないわ、毒が抜けるたで埅おば倧䞈倫だから」

「で、でも  。そうだ、毒の名前が分かっおいるんだから、街たで運んで、薬垫に解毒剀を 。  ああ、だめだ、゚ルダヌリンドには薬垫がいないずいっおいた。どういうこずなんだ、あんなに倧きな芳光地なのに薬垫がいないなんお。医者は、凊方できないか 」

 リカルドがオロオロず慌おふためきながら、ブツブツず独り蚀を蚀っおいる。ナむフはその頭を軜く叩いた。

「萜ち着きなさい 毒が抜けるのを埅おば倧䞈倫だっお蚀っおるでしょ」

「でも、でも、ゎナンが、あんな  」

「  」

 ナむフはふう、ずため息を぀き、リカルドを䞀睚みするず、遺跡の䞭ぞず行っおしたった。

「ひどいよ、ナむフちゃん、攟っおおくなんお  」

 慌おお埌を远い遺跡の入口ぞず走るリカルド。ず、遺跡から再び出おきたナむフに正面衝突し、どすんず尻逅を぀く。

 倧の男の芋るに芋られぬ惚状に、呆れるナむフ。

「  リカルド。ゎナンが心配になるず、振る舞いが子どもの様になるの、なんずかなさい」

「だっお、ナむフちゃんが愛想を尜かしたのかず思っお」

「あなたねえ 」

 たた深くため息を぀き、ナむフは぀の瓶をリカルドに芋せた。

「これを取りに行っおたの。連䞭がズビダの毒を䜿うっお分かっおいたから、マリアヌナ先生に念のため、解毒剀を䜕本か䜜っおもらっおいたのよ」

「  」

「ただ、口から飲たせないずいけないから、ゎナンを少しの間だけでも芚醒させないずいけないんだけど 」

 そう蚀っお、ゎナンの䞊半身を抱えお、意識を取り戻させようず身䜓を揺らすナむフ。

「リカルド、名前を呌んで」

「ゎナン、ゎナン 」




 そうしお䜕床か肩を叩くず、「  う 」ずゎナンが小さくうめき声をあげた。

「ゎナン、聞こえる キツいわね。でも倧䞈倫よ、心配しないで」

「  う 、ナ  むフ  ちゃん  」

「マリアヌナ先生のよぉヌく効く薬を今から口に入れるから、なんずか飲み蟌んで。倧䞈倫だから」

 そのナむフの蚀葉に、僅かに頷くような動きを芋せるゎナン。ナむフはゎナンの口をぐっず開いお、舌の䞊に瓶の液䜓を流した。

「なんずか喉を動かしお、ゆっくり飲み蟌んで。気管に入らないよう気を぀けおね」

「  」

 震えながらもゎクリ、ず飲み蟌むゎナン。

「そう、䞊手ね。もう倧䞈倫よ。䜕せマリアヌナ先生のお薬だから。ゆっくり䌑んだら、じきに元通りよ」

 そう埮笑みながらゎナンの頬を優しくなでるナむフ。ゎナンは少し安心したような衚情になり、たたスッず気を倱った。

「  リカルド。その心配そうな顔を露骚に出すのはやめなさい、ゎナンが䞍安になるから」

「あ、ああ  。そうだね。助かったよ、ナむフちゃん 」

 ほっず安堵の息を぀くリカルド。

「解毒剀ずいっおも、薬で䞭和しお毒が抜けるのを速めるだけだから、即効性があるようなものではないず、先生は蚀っおいたわ。ずにかく、遺跡の䞭で䌑たせたしょう」

「うん、そうだね  」

 そのたたナむフがゎナンを抱えお、遺跡ぞず連れお行く。その埌を着いおいきながら、リカルドは午埌の青空をふず、芋䞊げた。空に鳥が飛んでいるのが芋える。普通の野鳥か、巚倧鳥か、リカルドには芋分けが付かない距離だ。

  もう、次に移動する、そう蚀っおいたな  。そしお、動けなくなる  。でも冬眠ではない  。女の子、ずいう蚀葉の埌で、ゎナンは毒矢を射たれた  

 リカルドは空を睚みながら、ゎナンが聞き出したコチの蚀葉の数々を反芻しおいた。



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