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生成AI時代の必須スキルとは?

“考える力”と“伝える力”の磨き方


こんにちは。森吉弘です。

大学で教えるかたわら、さまざまな現場でAIやテクノロジーを活かした学びのあり方を模索しています。
今日は、社会に出たばかりの皆さんにこそ伝えたい、「AIと共に生きる時代に、どんな力が求められているのか」についてお話ししたいと思います。



AIが当たり前になった今、私たちに必要なこと

最近では、ChatGPTをはじめとする生成AIがすっかり身近になりましたね。
新社会人として働き始めた皆さんの中には、業務にAIを使う機会がすでにある方も多いのではないでしょうか。

僕自身も、大学の授業でクラウドノートピンというAIツールを使って、講義を録音し、自動でテキスト化・要約して学生に共有する取り組みをしています。
テクノロジーの力を借りることで、大事なことに集中できる「余白」が生まれる。それは大きな可能性だと感じています。

でもその一方で、「AIが便利だからこそ、見落としてはいけない力」があるのも事実です。



スマホ一台で完結できる。けれど、それで終わらない学び

僕はいつも、授業をスマホ一台で完結できる仕組みにしています。
録音、要約、振り返り──すべてを効率化して、そのぶん学生には「自分で考える時間」にもっと時間を使ってもらいたいんです。

社会に出てからも同じです。
会議の録音をAIで整理し、議事録を素早く共有できる。
報告書や提案資料のたたき台を、ChatGPTに作ってもらうこともできる。

けれど、その「たたき台」のまま提出してしまっては、自分の思考はどこにあるのでしょう?




AIに“任せる”ことと、“頼りきる”ことの違い

ある学生がこんなことを言ってくれました。

「ChatGPTってすごいけど、自分が考えてないことに気づいて、怖くなりました」

僕はこの言葉にとても共感しました。
AIの文章は、それらしく整っていて、間違いも少ない。
でも、“あなた自身の想い”や“体験に基づいた気づき”が抜け落ちていることがある。

社会に出ると、そうした“人間らしさ”のある言葉こそが、相手の心に届くと感じます。
AIに助けてもらうことは大歓迎です。でも、最終的な判断は、自分でしてほしい。
それが、僕が学生にも、社会人にも伝えたいことです。




「伝える力」は、AIには代わりきれない

プレゼンや面接の指導をしているとき、私は**“話す内容”だけでなく、“話し方”にも注目**しています。
表情、声のトーン、間の取り方──こうした要素は、どんなに進化したAIでも真似できません。

ある授業では、評価項目に「表情」や「身振り手振り」も入れています
なぜなら、コミュニケーションとは“言葉”だけではなく、“空気ごと伝える”ことだからです。

社会に出たばかりの皆さんには、ぜひこの「伝える力」を育てていってほしいと思っています。
難しく考えすぎなくて大丈夫。友達と話すときの自然な笑顔やリアクションも、立派なコミュニケーション力です。




「考える力」と「伝える力」は、どんな時代でも価値を持つ

これからの社会で、AIの力を使いこなすことは当たり前になっていくでしょう。
けれど、本当に求められるのは、AIにできないことをする力です。

「なぜそれが大切なのか」を考える力。
「自分の言葉で相手に届ける」伝える力。

私は、これらを育てることを大学の授業でも、社会人向けのセミナーでも、一貫して大切にしています。
たとえば、留学生向けの就職支援セミナーでは、自己PRやエントリーシートのたたき台をAIでつくり、その上で“自分の言葉”に書き換えるというワークも行っています。

この“二段構え”の姿勢が、これからの働き方には必要なのではないでしょうか。




最後に──あなたに問いかけたいこと

AIは、私たちの仕事や学びを助けてくれる、心強い存在です。
でも、“あなたがどう考えているか”を、AIが代わりに語ってくれることはありません。

だから、最後にこんな問いを贈ります。

「あなたはAIと、どんな距離感で付き合っていきたいですか?」
「そして、あなたが大切にしたい“力”って、何ですか?」

AIと共にある時代だからこそ、自分に問いかけ、自分で考えること。
それが、これからの社会を生きるあなたにとって、いちばん強くて、やさしい武器になると、私は信じています。

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