Moonlight and ... 第18話🌙月夜のアンバーの研究室〜🎁想いを込めた小さな 贈り物〜― ポルボロン ―
〜 Un pequeño regalo
lleno de cariño 🎁〜
鉱石の奥を
ルーペで覗き込み、
鉱石辞典を
パラパラめくった後、
ふーっ
遠くに
屋根裏部屋に灯った
オレンジ色の光🪔が、
見えている...。
ジェルメ、
こんな遅く何をしているの?
アンバーが
そう思って椅子から窓辺へと、
丁度その時、
何かが輝き、
そこに花の種の精霊が!!

11話 一方森の奥 にて
『大丈夫だよ、アンバー、
行っても大丈夫だよ、今なら✨✨。』
急いでアンバーは
ジェルメが大好物のお菓子を
作り始めます
遠くから
お祭り準備の
にぎやかな音が、
途絶えたころ...
アンバーは
焼き上がったばかりの
大切なお菓子が
壊れてしまわないよう、
ひとつひとつ丁寧に
そっと包みます
精霊たちに夜道を照らされ、
鉱石が反射して
美しく輝き、
気持ちが後押しされているよう。
鉱石の泉に着きます
少し遠くに、
「ジェルメ!!」
「アンバー!!!
逢いたかった!
寂しかったよ🌿🐾」
ふたりは
抱きしめあいます。
~🌙🌙🌙🌙🌙🌙🌙🌙~
月夜に照らされた
泉のほとりで
ゆっくりと
丸木に腰掛け
アンバーが
「ジェルメ、
あなたの好物焼いたのよ💖。
お腹すいているんじゃ?
食べてみて!
これね、
ポルボロン!」
ジェルメは
最近
お祭りの事で悩み、
あまり食事が出来ず...
「わぁ~ん!
アンバー!嬉しい!
ありがとう、わぁ~!
綺麗だね✨✨」
アンバーは
嬉しくって、
「ジェルメ、
まず、口の中に入った、
このポルボロンが
溶けてしまう前に
こうしてみて!」
『ポルボロン、
ポルボロン、
ポルボロン!
そして願い事も言うのよ!』
「ええっっ!!!」
「わぁ、美味しい💛
あれ?溶けた、
ははははは🌿🐾
アンバーだって、
食べているじゃないか、
何も言えないよ
美味しくて😊。」
森の中に
ふたりの
楽しそうな笑い声が弾ける🎵
二人は
せぇーのっ!
『ポルボロン、
ポルボロン、
ポルボロン!
Que nuestra luz
siga brillante siempre.
(僕たちの光が)
(これからもずっと
輝き続けますように)』🌙✨
口に入れると、
すうっと儚く溶けて
なくなってしまうポルボロン。
ふたりは顔を見合わせて、
「ポルボロン、
ポルボロン、ポルボロン」
と声に出しながら、
くすくす、
ニコニコと
笑い出しました。
その笑い声は風に乗って、
静かな森のあちこちへ
軽やかに弾けていきます。
これまでずっと
胸の奥に閉じ込めていた、
本当の願い事を、
ジェルメは初めて
アンバーの前で、
自分の声で
伝えることができました。

ポルボロン、ポルボロン🎶、ポルボロン🎵
花の種の精霊が
ウフフフ
ホホホホッ
アンバーは
ジェルメへ
そっと
「これね。
薬草を閉じ込めた
小さなお守りよ。」
「ありがとう、
アンバー。」
ジェルメは
胸にペンダントを
大切そうに
付けます。
泉に映る二人。
花の精霊たちの光...。
♦♦♦(Polvorón)のこと ~
ポルボロン🎵
スペイン語の「粉(polvo)」
という言葉から名付けられた、
ほろほろと溶けやすい繊細なお菓子。
口に入れると、
まるで粉雪のように
「すうっ」と消えてしまいます。
ですので、
口の中で完全に
溶けてなくなってしまう前に
«Polvorón, Polvorón, Polvorón»
と3回唱えることができたら
願いが叶う……
そんな愛おしい言い伝えのある、
お菓子です。
♦♦♦🌙~

~つづく~
Artwork by Moonlit Drop Atelier
⭐ 前回のお話はこちらから
🌙ジェルメが胸に秘めていた想い
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