🧮 石の精霊の算数魔法教室|第10回💎『琥珀色の鉱石と、まぼろしの白狐』🌛✨
これは、
石の精霊ベオルが、
夜な夜なこっそり開講している、
不思議な数の教室――。
皆さま こんばんは!!
🪨「ふむふむ……。」
「正体が見えぬものに、
惑わされるでないぞ。」
分厚い本の上で、
石の精霊ベオルは、
小さな腕を組みながら、
静かに月を見上げた。
「姿をかえるもの。
入れ替わっておるもの。
一見すると、
複雑に絡み合って
見えるものも――。」
「『もしも、すべてが同じだったら』、
という仮の姿(仮定)を
思い描くことで、
隠された真実が
静かに浮かび上がるのじゃ。」
ベオルは、
昨夜アンバーから
ジェルメへと贈られ、
夏祭りのドタバタ劇でも
ジェルメを守ったあの、
『薬草を閉じ込めた小さなペンダント』
―― そこに嵌め込まれた、
琥珀色の鉱石を、
愛おしそうになでた。
「今宵は、
知恵の眼を凝らす、
美しき試練を用意したぞ。」
それでは、開講する!
🪨 石の精霊の算数魔法教室
―今宵の挑戦状―
「問題だぞ!」
🔮『琥珀色の鉱石と, まぼろしの白狐』
夏祭りの大盛況を終え、
ほっと一息ついたアトリエ。
ところが今度は、
アンバーが
鉱石の泉から届けてくれた、
大切な「琥珀色の魔法鉱石」が、
全部で 10個、
姿を消してしまいました。
あわてて探してみると―― 、
アトリエの裏庭に、
月光を浴びて静かに佇む、
「まぼろしの白狐」と、
すばしっこい、森の妖精」たちが、
鉱石を抱えて、
遊んでいたのです。
ベオルが観察してみると、
このような規則(条件)がありました。
① 白狐は、
1匹で「2個」の鉱石を抱えている。
② 妖精は、
1匹で「1個」の鉱石を抱えている。
③ 鉱石を抱えている白狐と妖精は、
あわせて 6匹いる。
ところが――
いたずら好きな白狐は、
ジェルメが近づくと
シューッと、
煙のように姿を消し、
あっという間に
「妖精の姿」に
化けてしまいました!
化けたあとも、
それぞれの抱えている、
鉱石の数は変わりません。
さて――
今宵は2つの謎を解いてもらうぞ!
🪨【問い1】 最初、
裏庭にいた、
「まぼろしの白狐」は
何匹だっただろう?
🪨【問い2】 白狐の全員が、
「妖精の姿」に化けたあと、
6匹が抱えている鉱石の、
『1匹あたりの平均の数』は、
何個になるだろう?
「あせるでない。」
「『もしも裏庭にいる6匹が、
みんな妖精だったら……』 と、
思考のキャンバスを
描いてみるのじゃ。」
――🪨 石の精霊ベオル
☕🧈🥖☕🧈🥖☕🧈🥖☕🧈🥖☕🧈🥖
☕ 今夜のおやつタイム
🪨「姿が変わろうとも、
鉱石の重みと、
アンバーの想いは変わらぬ。」
ベオルにそう言われて、
ジェルメは、
胸のお守りペンダントに手を当て、
ホッと胸を撫で下ろしました。
🌿🐾「良かった……。
鉱石が無くなった訳じゃなくて、
みんなで楽しく
遊んでいたんだね😊」
安心したジェルメは、
台所から焼きたてのおやつを
運んできました。
夏祭りの屋台を
無事に乗り切ったお祝いにと、
大切に取っておいた、
発酵バターを使ったお菓子です。
『ジェルメ特製!
ローズマリーと発酵バターの
サクサクスコーン』
の完成です!

『ころころ 石スコーン』!!🪨🪄😄🌿🐾
温かいハーブティーと一緒に、
皆で食べよう!!
皆様も、じゃよ!😋🪨
オーブンから漂う、
香ばしいバターの香りと
ローズマリーの爽やかな香り。
一口かじると ――
サクッ。
外は香ばしく、
中はホロホロ。
お口の中で、
豊かなバターの風味が広がります。
🐇 ラブは、
スコーンを口いっぱいにほおばって、
「わぁ……! 外はサクサクで、
中はふんわり!
ハーブの香りが
すごく爽やかだよ!」
🪨 ベオルも、
温かいハーブ入り紅茶を
一口すすり...、
「……む?」
ベオルは、
黒く丸いものをじっと見つめた。
「これは……
石ではないのか?」
ところが、隣には本物の石。
「……おお。」
ベオルは、
仲間を見つけたように、
少し嬉しそうに頷いた。
「やはり、石はよい。」
🐰と🌿🐾
「ベオル、
それ……スコーンだよ😊」
「…………。」
🪨「……そういうこともある。」
「フフッ……。
サクッとした歯ごたえのあとに、
優しい甘みが
追いかけてくるな。
まさに、
月灯りのような味わいじゃ。」
🌿🐾 ジェルメも、
ニコニコ😊と笑顔を見せます。
「ふふっ😊✨、
みんなに喜んでもらえて、
嬉しいな!
お腹も温まったし、
ベオル、
答えの解説を
お願いします!」
ホッと一息ついたところで……
さあ、
頭が冴えてきたところで
解説へ進もう!
🌙 結論は、お茶の時間のあとに。
📋📋📋📋📋📋📋📋📋📋📋📋📋📋📋
🪨 石の精霊ベオルの解答
「フフフ!
スコーンで頭も冴えたことじゃし、
さっそく解説と参ろうか!
中学受験でも超頻出の
重要な思考パターンじゃ、
しっかり身につけるのだぞ!」
✨ 【各問いの解説と答え】
【問い1】最初にお店にいた、
「白狐」の匹数 解法
:つるかめ算
(仮定とチェンジの考え方)
思考のステップ
: ・【仮定してみる】
もしも、
「裏庭にいる 6匹すべてが、
小さくて1個しか持てない、
妖精ばかりだった」
と仮定してみる。
1個 × 6匹 = 6個
(全員が妖精だった、
場合の合計)
: ・【不足分を出す】
実際の鉱石(10個)と比べると、
何個足りないかを
計算する。
10個 - 6個 = 4個
(あと4個増やしたい!)
: ・【1匹交代(チェンジ)での変化】
妖精(1個持ち)を引っ込めて、
大きな白狐(2個持ち)に
1匹チェンジしてみる。
2個 - 1個 = 1個
(1匹交代させるごとに、
全体の鉱石が
「1個」増える)
: ・【交代回数の計算】
不足している「4個」を
増やすために、
何匹の妖精を
白狐にチェンジすればよいか、
を計算する。
4個(増やしたい合計)
÷ 1個(1匹交代で増える数)
= 4回チェンジ(= 白狐が4匹)
答え:白狐は4匹
(※妖精は 6-4 = 2匹)
【問い2】化けたあとの、
「1匹あたりの平均の個数」
解法
:平均の基本原理
(合計 ÷ 個数)
思考のステップ
: 白狐が妖精の姿に
化けて見かけが変わっても、
「抱えている、
全体の鉱石の合計(10個)」
と 「全体の匹数(6匹)」 は
一切変化していない、
ことに注目する。
平均の公式
:全体の合計 ÷ 全体の個数(匹数)
10個 ÷ 6匹
= 10/6
= 5/3 個
(1と2/3 個)
答え:
1匹あたりの平均の数は
1と3分の2 個
🪨😄🪄
「もうひとつ、
面積図で見てみよう!」

🪨📐 面積図で見る『つるかめ算』
6匹をいったん全部
「妖精」と考えると6個。
実際は10個なので、
あと4個必要じゃ。
その4個の差が、
白狐4匹分の
「追加の1個ずつ」になっておる。
🪨「“差”を目で見てみるのじゃ。
4個の差が見えれば、
白狐の数も見えてくるぞ。」
🪨😊🪨😊🪨😊🪨😊🪨😊🪨😊🪨😊🪨
🪨 ベオルのあとがき
「ふむ……、
今夜の試練、
いかがであったかな?」
「今回解いた問い1は、
中学受験算数の金字塔、
とも言われる、
『つるかめ算』じゃ。」
「未知のものが
2つ交ざっている時、
『もしもすべてが一方だったら?』
と、極端な仮定を立ててみる。」
「すると、
理想と現実の間に
『全体の差(4個)』が生まれ、
1匹交代するごとの、
『小さな差(1個)』
で割ることで、
チェンジした回数
(=白狐の数)が
スルスルと
解き明かされるのじゃ。」
「問い2の平均も同じじゃな。
見た目の変化
(化けたこと)に騙されず、
『変わらない全体量』
を見抜くこと。
これこそが、
算数の本質なのじゃよ。」
「アンバーのペンダントを
胸に微笑むジェルメや、
サクサクのスコーンを
頬張るラブのように…… 、
不揃いな毎日の中でも
変わらない本質と
温もりを大切に、
一歩ずつ、
思考の階段を
登ってゆくのじゃぞ。」
「また次の夜、
アトリエの屋根裏部屋で
待っておるからの!」
――🪨 石の精霊ベオル
いつもありがとう!!😊✨
🪨1回目からの講義はこちらから、
よろしく!!
🪨😄前回のお祭り時の回はこちらから、
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