『地獄は善意で出来ている』第3話ネタバレ感想・考察
『地獄は善意で出来ている』第3話、感想と考察です。
樹の過去、カトウの暗躍、絆の崩壊。
今回は時系列であらすじ・感想・考察を書いています(約7,000字)
長文ですが最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
完全ネタバレなのでご注意くださいね。
noteアカウント持っていなくても「スキ💗」は反映されますので、面白かったと思われたら是非押していただけると励みになります!
noteアカウントを持っていない方のスキは「ゲストユーザーからの7スキ」といった感じで反映され、完全に匿名なのでお気軽にどうぞ!
★樹の悪夢
樹の傷害事件の相手が樹の夢の中に出てきましたね。
年齢的には樹より上の兄貴分といった年恰好です。
男:皮肉だよな せっかく地獄から抜け出せたのに
たいして変わんないか
血みどろの人生も
樹:ふざけんな!
男:うるせえ!お前はこの運命からも俺からも逃げられねえんだよ!
樹:返せ……、返せよ!俺の名前!
まだはっきりしませんが、「返せよ!俺の名前!」というのは、どういうことでしょうか?
名前=戸籍と考えれば、戸籍を売られてしまった?
後のシーンで学校に行っていなかったと樹が話すシーンがありますので、子供の頃に戸籍を売られてしまったとか?
そしてキーワードである「地獄」がまた出てきました。
勝手な想像ですが、「地獄」とは児童養護施設で、そこに集められた身寄りのない子供たちは、戸籍を勝手に奪われ、虐げられた生活をされていたとか?
「児童養護=善意」と考えると、「地獄は善意で出来ている」というタイトルも回収できそう。
ここで突き飛ばした男は地面のブロックに後頭部を強打しています。これがきっと樹の傷害罪なんですね。
樹は振り返りますが、相手の男の胸が上下して息をしている=死んでいないと確認して逃げたように見えます。
悪夢を見て跳び起き、息を弾ませるほどのトラウマになっているようです。
★柵前の樹とカトウ
樹は敷地の端を確認しますが、上部に有刺鉄線の忍び返しのある金網の柵を見て肩を落とします。
樹:まるで檻のようだな
カトウ:どうしました?こんなところで
樹:本当に約束は守ってくれるんだろうな?
カトウ:約束?
樹:合格したらなんでも支援するって話だよ
カトウ:ええ、それはもちろんです。
樹:おそらくこんなうまい話そうそうあるとは思ってない。でもはなから報酬がないとなると別だからな。
カトウ:高村さん、まだ疑ってるんですか?前にも申し上げた通り、我々は、一度の過ちで人生が終わるような社会を変えたいんです。高村さんだって、それで今、ご苦労なさってるじゃないですか。
カトウがタイミングよくあられるのは、各人の居場所をカメラで確認しているのもあるでしょうし、さらには体内にGPSが仕込まれている?
樹がこのプログラムを疑っていることも全て筒抜けみたいのようです。
ふと肩に留まったトンボを手に取って握りしめるカトウ。
前話では萎れた花を握りつぶしていましたが、今回は元気なトンボを握りつぶしています。
犯罪者を摘み取るのではなく、カトウが認めないものを冷酷に排除する残忍さが感じられぞっとしました。
★球技大会
球技大会開催に無邪気に喜ぶ琥太郎と夢愛、翔太はそっぽを向き、理子は後ろ手で首をかしげています。
仲間との協調性を見るという名目で、球技を通して絆を感じさせてくれとカトウ。
琥太郎:あ~あ、俺の二刀流見せてやりたかったな~
理子:三流の間違いじゃない?
はしゃぐ琥太郎に理子手厳しい!
チーム分けは、樹・琥太郎チームと、理子・夢愛・翔太チーム。
珍しく理子が積極的?外野に行くと宣言します。
じゃんけんに勝った夢愛が投げたへなちょこボールを樹は取り損ねます。
樹はドッジボールを知らないと琥太郎に言います。
樹はドッジボールを理解できていない。おそらくボールを当てられて落としたら失点ということも理解できていない。
その違和感は後で訳がわかります。
翔太が夢愛を盾にして、自分の身を守ります。怒る夢愛。
その様子を見てカトウはほくそえみます。カトウの思い通りで、翔太の人間性が出てくる。
琥太郎は大きな口を叩くだけあって運動神経いいですね。
理子、樹が大きく外したボールを取り、琥太郎に当て、「よし!」が可愛い。
夢愛がハイテンションで求めるハイタッチにも応じまんざらでもない表情。
慣れてきた樹は理子をしとめ、翔太を琥太郎と挟み撃ちにするも、翔太の反撃を受け失点。ゲームセット。
プラトーンポーズで歓喜する翔太にドン引きの理子と夢愛。
琥太郎は爽やかに樹の健闘を称えます。
★アフター球技大会
理子が差し入れを持ってきます。ハチミツレモンと、ハチミツリンゴ。
喜ぶみんなに、理子も笑みを浮かべます。
見た目の悪さに一瞬気落ちする皆ですが、食べてみるとおいしくて理子の顔もほころびます。
見た目をくさす翔太を理子がこついて「言い方!」というところなんか少し友達意識が芽生えているかも。
そのやりとりを聞いて声を上げて笑う樹の姿を目ざとく見つけて、「今笑った?」と理子。
真顔になって「いや」と樹。
「いやいやいや、笑ったよね」と理子。
理子:ねえ、高村ってさ、今まで何してたの?仕事
樹:黒服とか
夢愛:まじ?裏方なんてありえない!表でもいけるのに
理子:家族は?
樹:いない
理子:親も?
樹:うん……、生きてるんだか、死んでるんだか
理子:妙に物知りだったり、そうじゃなかったり、アンバランスだよね、あんたって
琥太郎:だよなあ、こいつ、ドッジボール知らなかったんだぜ
夢愛達:ええ!?
翔太:嘘だろ
理子:わかった、帰国子女だ
樹:そもそも行ったことないんだ、学校 今まで一度も行った事がない
琥太郎:小学校も?
理子:中学校も?
樹:ああ、だから合唱曲も知らなくて
翔太:それで歌わなかったのかよ
琥太郎:教育ネグレクト
夢愛:夢愛も不登校だったよ!
理子:じゃあ料理はDIYに詳しいのは?
樹:図書館の本で、全部
理子:そうなんだ
樹:だから、こういうのはじめてでさ、みんなで運動したり、なんか食ったり、新鮮だな
理子:新鮮って
琥太郎:安上がりなヤツ
(皆の笑い)
あの翔太でさえも打ち解けた感じで仲間の輪に入っています。
ああ、このプログラムが言葉通りのプログラムであったら、この五人は合格するにせよ不合格にせよ前に進めたかもしれないのに。
この幸せはすぐ崩れていきます。
★翔太の被害者女性
それをモニターで見る翔太に祖父を殺された女性、新藤栞(木下晴香)。
彼女からするととんでもない茶番です。
女性:祖父を死に追いやった人間の笑顔なんて、吐き気がします
カトウ:お怒りはごもっとも
カトウの思惑とは、五人に友情・絆・喜びを感じさせてから地獄に落とすということ。
栞も説明を受けて無言ですが渋々ながら受け入れた様子。
★食事を用意する樹と琥太郎
料理上手な樹が『特製樹丼』を作り、琥太郎が女性二人に運んでいます。
樹が料理上手だから任せるようになったのか?
しかしあんな小ぶりな丼でお腹空かないのかな?
食料節約の意味もあるでしょうが。
食事するテーブルも、樹×琥太郎、理子×夢愛、翔太と三つに分かれるようになっています。
こういったプログラム(実はデスゲーム)では仲間がいないのが一番良くないので、そういった意味では翔太が一番危ないと言えます。
★カトウの離間策
カトウ:いい球技大会でしたね~、特に高村さん、初めてにも関わらずあの連係プレイ素晴らしかったです!協調性の高さに私、驚きましたよ!また一歩合格に近づきましたね
樹:ども
樹を褒めちぎるカトウを見て、自分も褒めて欲しい翔太が口を挟みます。
強面なのに欲しがるなあ、翔太。
翔太:俺も頑張ったんすけどね
カトウ:ええ、堂上さんもナイスファイトでした、ただ、勝ちにこだわるあまり、手段を選ばないところがやや問題かと
翔太:はっ?
カトウ:ボールに当たりそうになった瞬間、一ノ瀬さんを盾にしましたよね。他人を思いやる気持ちを持たない限り、合格はなかなか難しいでしょう
翔太:(無言)
翔太に関しては言われても仕方ない卑怯な行為でしたね。
そこで夢愛をかばって犠牲になった方がポイント高かっただろうに。
すね気味の翔太、一周廻って可愛く思えてきました。
次に理子に声をかけるカトウ。
カトウ:立花さん、皆さんのために差し入れを作るのは実にいいことだと思いました。
理子:はい
カトウ:ですが商材の分配についてはどうお考えですか?次の配達まであと三日もありますが
理子:あっ
この時の理子の表情の変化がいいですね、「何を言われるか期待」→「褒められて笑み」→「考えのいたらなさを指摘されてしまった」
正論だから理子も何も言い返せませんが、せっかくの理子の親切な行動に水を差していますね。
カトウ:その点高村さんはみんなに迷惑がかからないよう、普段の食事も決められた分量の中でしっかり創意工夫をしています。皆さんも是非高村さんを見ならってください!
カトウのダメ押しの樹贔屓。
★樹を目の敵にする四人
樹のいないところで四人は愚痴をこぼしあいます。
翔太:なんだよ、あれ
理子:ねえ、高村ばっか贔屓しちゃってさ
夢愛:本当、夢愛だって結構頑張ったのに
琥太郎:ったく、あいつが目立つと俺らが霞むんだよな
翔太:こうなったらやるか
理子:えっ?
翔太:お前らもうかうかしてんなよ、いくら全員合格ったって、一人評価高い奴がいると損するからな
翔太の「こうなったらやるか」というセリフに「殺るか」という漢字を頭に浮かべて一瞬ドキッとしました。
ですがさすがに人殺しはしないでしょう。
嫌がらせや妨害をして樹の評価を下げる密約がなされたのだと思います。
結果、長距離走で樹を転ばせたり、樹がピアノを拭いていると夢愛が「それ、もう夢愛拭いたんだけど」ときつい口調で言ったり、今まで樹と一緒に食事していた琥太郎がこれ見よがしに別のテーブルに移ったりと様々な嫌がらせをします。
翔太はともかく、樹と仲の良さそうだった夢愛も琥太郎、そして樹に対して心開きそうだった理子もあからさまに樹をうとましく思っていますね。
でもプログラムで協調性やコミュニケーション能力が試されているのに、こういった嫌がらせってむしろ減点の対象じゃないんですかね?
★閉じ込め
種まき仕事の際、カトウが樹に物置小屋から肥料を取ってきてほしいと頼みます。
しかし理子が自分が行くと申し出ます。
その時、理子が樹にわざとぶつかって倉庫に向かいますが、樹は理子の後を追います。
ここで理子が樹にぶつかったのは単なる嫌がらせだったんでしょう。
でも樹は「あんたも来なさいよ」と言われたと思って付いていった感じでしたね。
重い肥料に苦戦する理子、肥料を軽々と持ち上げる樹。
そこで鍵を閉める音がします。
犯人は翔太!
ってか鍵はどこから持ってきたの?
閉じ込められて、すぐに堂上翔太がやったと推測する理子、樹のいないところで樹をやっちまおうって言ってたし、あいつならやりかねんってことね。
「ちょっと開けてよ!なんで私まで閉じ込めるのよ」って言葉は、樹は閉じ込めてかまわないってこと。
翔太からしても種まき作業から樹が離れてサボってると見なされたら自分が有利になるし、ついでに理子も排除できれば万々歳ってところでしょうか。
閉じ込めに気づいた夢愛に理子は助けを求めます。
ここでわかったのは、すでに二人は「夢愛」「理子ちゃん」と下の名前で呼び合ってること。
食事も同じテーブルで食べてますし、女性同士という事もある。
そして夢愛の壁を作らない為人もあり、かたくなだった理子の気持ちもほぐれたのでしょうね。
夢愛は鍵探しとカトウへの閉じ込められたことの報告を頼まれますが、行ったふりをして時間をつぶしていました。
夢愛:なんか理子ちゃんって上からなんだよね、ムカつく!
最初、倉庫に閉じ込められたことが樹と理子の失態になって、自分が有利になるだろうと思っての行動なのかと思いました。
でも単純に理子に見下されているという不満での意地悪の可能性が高い。
計算ではなく感情で動く夢愛ならではです。
★樹と理子
閉じ込められた樹と理子は言葉を交わします。
樹:そんなに気になるのかよ
理子:なに?
樹:評価だよ、カトウの
理子:当然でしょ、サボってると思われたら損だもん
樹:小せぇな、
理子:は?
樹:こんなことでいちいち下がるわけねえだろ。
理子:あんたは今のところ上にいるからそういうことが言えんの
理子:けど人なんて一回落ちたら終わりだからね
理子の苦い経験からくる言葉。
この五人の仲で他人や社会からの評価に一番苦しんできたのが理子。
きっと横領でお金をたくさん持っている時は周囲にチヤホヤされていたのでしょう。
それが逮捕されたら一気に周囲から人がいなくなった絶望と寂しさからの言葉からも知れません。
もちろん自業自得だけれども。
理子:自分で自分の価値を上げていくのは当然でしょ
理子:私は今まで十分頑張ってきた。奨学金も借りて、いい大学も出て、なのに報われないなんて、ほんと世の中間違っている
理子はそういう考えで横領した金で自分の価値を上げていた。
この考え方は理子の被害者からしたら、まだ反省していないという発言にもこれは取れますので、プログラム的にはヤバい発言です。
樹:普通に暮らせればいいだろ
理子:何のんきなこと言ってるの?今の世の中普通イコール底辺なんだから。だから私は絶対このプログラムに合格する。大金を手に入れて5,928万6,000円返したら今度こそもっと
樹:怖いんだろ、お前 怖いからそんなふうに気にして
理子:は?あんたにいったいなにがわかるって……
この対話は樹が火事に気付くことで終わりました。
このまま対話が続けばどうなったか非常に興味ありますね。
★倉庫火事
樹と理子は何とか外へ出ようと足掻きます。
煙は上に上がるという知識で理子のカラダを低くさせ、自分は上の窓を外そうとします。
そこへ助けに来た琥太郎!
鍵を壊して理子を外に連れ出し、煙に巻かれて倒れていた樹も助け出します。
なんやかんや言って琥太郎いいやつやん!
理子:よかった……
樹:ありがとう、おかげで助かった
琥太郎:ああ。初めてだな、樹が俺の名前を呼んだの
樹:え?
琥太郎:さっき琥太郎って
樹は煙の中朦朧としつつ助けに来た琥太郎の名前を呼んでいたのでした。
笑みを交わす二人、それを見ながら理子も微笑むのでした。
これで理子を守ろうとした樹、二人を助けた琥太郎という、新しい関係性が生まれました。
命の恩人ですからね。
この関係性が後々の展開に大きく影響するでしょう。
★責められる夢愛と翔太
そこに駆けつけた夢愛。
夢愛は理子に謝りますが、理子は目を見ずに夢愛を手で払います。
夢愛が適切に判断していれば、すぐに倉庫から出れていたはず。
理子と夢愛の絆は切れてしまったようです。
そして翔太も駆けつけます。
翔太:(燃え盛る倉庫を見て)おい、なんだよ?あれ?
琥太郎:よく言うよ
翔太:はっ?
琥太郎:お前、こいつらに言う事あるだろ?
翔太:あ?なんだよ?
理子:だからこっちが聞いてるんだっつうの
理子や琥太郎は翔太が鍵を閉めて火を着けたと思っているようですね。
その様子をモニターで見ているカトウは悪魔の笑みを浮かべています。
カトウ:いいですね、そうやってどんどん醜い本性を見せてください。あなたたちがどんな裁きを下されるのか、鍵を握っているのはあなた達自身なんですから
カトウ:さて、堂上翔太さん。そろそろあなたの番がやってきましたよ
カトウの思惑通り、偽りの絆はなくなり、お互い争い、醜い本性を晒していくのでしょうか?
もう十分醜い本性をさらけだした翔太が次のターゲットになるようです。
メフィストフェレスもかくやというカトウ、本当に怖い!
★放火犯人は?
①翔太
翔太だとすると、閉じ込めから火が大きくなるまで時間がかかっているので、そんなに長い間種まき場所から離れていたのか?と疑問がわきます。
おそらく翔太は閉じ込めただけでしょう。
②カトウ
種まき場所で懐中時計のようなものをカトウが見ていましたが、あれは時間を見ていたのではなく、監視装置兼仕込んでおいた発火装置のスイッチだったのかも。
翔太が閉じ込めを行った事を察知し、それを奇貨として火を放ち、さらに絆の分断を狙ったのかもしれません。
③琥太郎
もう一つの可能性として琥太郎が放火した可能性。
放火してタイミング良く現れ、二人を命がけで助けることで評価を上げるという自作自演だった可能性もあります。
そうなるとラストの樹と琥太郎の心のつながりも偽りになってしまうのでそうあってほしくないですね。
★最後に
平穏な時間もつかの間、また事件が起こってしまいました。
徐々に各人の為人もわかってきましたね。
次回の犠牲者は翔太ですかね?花屋の女性の無念、きっちり晴らされてほしいけど、憎めない愛嬌も持ち合わせている翔太が心から悔い改める様も見てみたいです。
今夜の第4話が楽しみ!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
(END)
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは当noteの維持・渡邉美穂さんへの応援に使用させていただきます!
