『地獄は善意で出来ている』第4話ネタバレ感想・考察
『地獄は善意で出来ている』第4話、感想と考察です。(約4,700字)
ついに次の犠牲者が出てしまいましたね!
アップが遅くなって本当にすいません。
今回は時系列で書かず、登場人物ごとに思いつくまま箇条書きさせていただきます。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
完全ネタバレなのでご注意くださいね。
そして急いで書いたので後日加筆・修正あるかもです。ご容赦ください。
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★翔太
①翔太と富樫との違いは
今回処刑された二人目の犠牲者は翔太でした。
皆の前で「自分も殺人の同罪でなければ、被害者のじいさんも浮かばれない」との懺悔は、第1話で画家の視力を奪ってしまった事に対する懺悔とオーバーラップします。
富樫はその後、樹との対話で画家への懺悔は嘘だという事が判明し、処刑されました。
ただ翔太に関しては、その後、祖父を殺された新藤栞(木下晴香)が弾くピアノ曲(祖父が殺される前に弾いていたピアノで、裁判でこの曲が今でも忘れられないと翔太が言っていた曲)を思い出さず幸せそうな曲だと言ったり、殺された祖父の写真を見ても顔を思い出さないという2点において、栞から人間ではないと処刑へのGOサインを出されてしまいます。
ここで留意するべき点は翔太は殺人の実行犯ではないということです。
もちろん裁判や報道などで被害者の祖父の顏は見ているでしょう。
それを覚えていないのは遺族からすると反省の念が足りないと思われてもしかたなかったかもしれません。
ただ翔太は本当に根っからの悪人だったのでしょうか?
富樫はわかりやすく悪人でした。心臓の薬と認識して川へ投げ捨て、被害者の画家が何で死なないんだよと吐き捨てる富樫には更生不能と判断しても良い悪人ぶりでした。
しかし翔太は粗暴で威圧的で利己的でしたが、心から罪を悔いている様子も見せ、樹からも「あいつはそこまで悪い奴じゃない」と言われていました。
被害者の孫の栞は、最初は翔太が窃盗の指示を出さなければ祖父は死ななかったと処罰感情を爆発させていましたが、翔太の行動を見て、そして懺悔を聞き処刑を躊躇っていました。
②翔太の本性
翔太は実は自分に自信がなく虚勢を張って生きてきた弱い人間だったのではなかったのでしょうか。そのように思えてなりません。
おかげで他人とは心を割って打ち解けることはできず、威圧的な言動や暴力で他人を遠ざけてしまう人間だったのだと感じます。
琥太郎から放火犯と疑われた時、樹に庇われたことを恩義に感じて、不器用に謝意を示すなどという人間らしい行動も見せていました。
自分の指示していたバイトには「どんなことがあっても暴力沙汰にはするな」と命じていたようですし、被害者が殺されたことも実は心から悔いていた可能性があります。もちろん懺悔を信じればの話ですが。
ただ、カトウに合格を言い渡され、喜びを爆発させていたのは、本心からの反省があってこその喜びだったと思いたいです。
裏庭の猫に見せた愛情も本物でしょう。
他人との円滑なコミュニケーションを持てなかった翔太が唯一心許せるのが猫だったというのも悲しい話です。
魚肉ソーセージを上げたり、今際の際にカトウに言い残すことを聞かれて「昨日……裏庭の猫に餌やれなかったから……頼むわ……」と猫の事を案じています。
この猫の事だけで翔太の善性を判断するのは危険ですが、被害者の栞に処刑を躊躇わせたのは、やはり少しでも彼の中に善性があり、公開や反省の念があったのだと信じたいです。
③カトウの奸計
栞が翔太を許そうという気持ちに傾いたことを察知し、二人の対面を演出し、粗忽な翔太はカトウの思惑通り、栞の気持ちを逆なでしてしまい、自分の死刑執行書にサインしてしまいました。
もしカトウが介入しなければ、栞は翔太を許していたかもしれません。
でもそうなれば翔太を開放し一億五千万円もの資金を提供しないといけません。
プログラム達成で更生のための資金が与えられるのは数百万円程度かと思っていましたが、桁が違いました。
こんな簡単な合宿で一億五千万円も手に入るというのは荒唐無稽過ぎですから、やはりこのプログラムは達成者が出ないように仕組まれていると考えるのが妥当です。
つまりカトウは元受刑者を合格させるつもりは毛頭ないのだと考えられます。
第一、プログラムからの生還者が出れば必ずこのプログラムの事は外部に漏れます。
つまり樹の部屋に「逃げろ」と書いた以前のプログラムの参加者を含め全員カトウの手によって処刑されている可能性が高いですね。
④処刑はゴルフクラブによる撲殺
カトウが多目的ホールに行く前に自室でゴルフクラブの素振りをしていたのが、この処刑方法の練習だったというのも、もう翔太の処刑は既定事項だったと考えざるをえません。
もし栞が翔太を許していたとしても、カトウの弁舌で栞を丸め込み、処刑の方向に誘導していたことでしょう。
薬で麻痺したカトウの頭に血を吸い取らせるためのタオルを敷いて、ドライバーで頭を撃ち抜くカトウの晴れやかな顔が不気味です。
その前にタバコを加えさせたのは、裏庭でサボって喫煙していたことへの皮肉だったのでしょうか?
⑤死ぬ直前の叫び
「ミナミカ…!」と聞こえましたかね?
口から泡を吹いてろれつが回っていないので明確に聴き取れません。
死ぬ瞬間、猫も翔太の死を感じ取ったのか威嚇の鳴き声を上げていました。
後日、猫に餌をやるカトウの手を引っ掻く描写が是非見たい!
さて、叫びについて三つほど可能性を考えてみました。
1)「南か!」「ミナミカ(ワ!)」
人の名前でしょうか?
翔太が行っていた犯罪の元締めの名前とか?
それなら今後この名前がキーポイントになるかもしれません。
2)「みんなカ(トウが富樫殺害犯だ!)」
死ぬ前に「富樫もこうやったんだな」と気づいてましたね。だから仲間に警告を発したかった?
3)「みんな逃げ(ろ!!)」
翔太が死んだ瞬間、樹が翔太からもらったリンゴが転がり、例の「逃げろ」の落書きの側まで転がった描写もあったので、翔太が自分の身より他のみんなの身を案じたという説もありです。
個人的には2)ですかね。
★樹
信頼されていた樹
翔太から半グレ集団の一員であることを暴露されましたが、理子が「今の高村はそういうことをする奴じゃないと思う」と擁護し、夢愛も同調します。
これまでの短い間に樹の振る舞いは理子にいい印象を与えていたようです。
翔太を庇う
火事の後、翔太の放火を疑う琥太郎に対して、樹は「証拠もないのに疑うな」と翔太を庇います。
その後二人になった時に翔太が放火犯人だと言いつのる琥太郎にも「終わった話を蒸し返すな」と言っています。
自らが何もしていないのに疑われていた過去を重ね合わせての態度なのでしょうね。
被害者への気持
被害者への気持を問われて「申し訳ないとおもっているが、また同じことが起きたら自分を抑えられる自信がない。心から謝罪したいと思っているが、被害者の意識が戻っていないのでできない」と正直に答えています。
もしプログラムの趣旨に即すなら「また同じことが起きたら自分を抑えられる自信がない」というのはマイナスです。
琥太郎にも「反省してないってことかよ?」と言われてましたね。
おそらく樹は「自分を抑えられる自信がない」ほどの大きな裏切りを受けたのかもしれません。
無戸籍者
第3話の考察でも書きましたが、恐らく樹は幼いころに戸籍を奪われた無戸籍者だったのでしょう。
そして樹の戸籍を取得した人間が半グレ集団で悪事の限りを尽くした。
傷害罪で捕まった時に樹は元の戸籍を紹介され半グレ集団の一員と報道された。
そんな感じではないかと推測しています。
★琥太郎
イズキッチ
琥太郎:おいおい!どうしちゃったんだよ?イズキッチ
今日のなごみポイント①は「イズキッチ」呼び!
第3話では翔太の影響で樹を邪険にしていた琥太郎も、また樹に心を許したように見えます。
琥太郎:カトウが仲間と協力するのが大切って言ってたろ?仲良くやろうぜ
琥太郎はすっかり樹の仲間モードに戻ったようですが、これからまたどうなるか予断を許しませんね。
できれば樹×琥太郎でバディーとして活躍してほしいのですが、多分このドラマはそこらへんも突き崩してこそうなので決して油断なりません。
★理子と夢愛
火事の後
理子は言ったとおりに行動しなかったことを夢愛に難詰します。
夢愛も必死に弁解しますが、行動しなかったのは事実なので、理子は怒ったままです。
理子の機嫌を取る夢愛
なんとか仲直りしたい夢愛は理子にまとわりつきますが、うざがられています。
まあ夢愛の考えなしの行動があってのことだから仕方ないにしても理子は心を許しはじめていた夢愛に裏切られたわけですから、態度が硬化するのも無理からぬところです。
しかし夢愛はめげずに大量のお菓子を持って理子の部屋を訪れていました。
家から持ってきた?そういうことが許されてたんですね。
あ、でも翔太もタバコ吸ってたし。あれは私物でしょうしね。
食料が限られている中、自分の私物のお菓子を理子に献上するという事は、本当に理子に許してもらいたい夢愛の真心の表れとも言えます。
つくしの山とどんぐりの里
パッケージ良く出来ている!例のお菓子たちのオマージュですね。
夢愛:理子ちゃんってつくし(つくしの山)と、どんぐり(どんぐりの里)、どっち派?
理子:いいよ、まだ日程あるんだし、無くなったら大変でしょ?
夢愛:でも理子ちゃん、最近ピリピリ星人じゃん!甘いものでゆったり星人になってほしいからさ、それと……そろそろ……仲直りしたいなって
夢愛の裏表のなさに頑なな理子の心もほぐれ、夢愛の手を取って、
理子:私どんぐりかな、一緒に食べる?
夢愛:うん!食べる!
殺伐としたストーリーの中で二人のこのエピソードは心温まりましたね。
はい、今日のなごみポイント②です。
また夢愛が理子を裏切りませんように!
次裏切ったらもう理子は二度と口を聞いてくれませんよ!
そして願わくばこのまま二人が無事に生き延びられますように!
★カトウ
カトウは翔太の処刑に自ら手を下していました。
富樫の時も直接描写はないですが恐らくカトウが手を下したのでしょう。
もし事務的に処刑を遂行するのであれば部下に任せればいいはずです。
それを自ら執行するのは、抑えがたい殺人衝動がカトウにあるように思えてなりません。
ひょっとしてカトウは社会正義の名のもとに殺人を正当化するシステムを作り上げているのではないでしょうか?
翔太の項でも書きましたが、このプログラムの参加者は全てカトウの手によって処刑される運命なのかもしれません。
★最後に
やはり犠牲者は堂上翔太でしたね。
粗暴な言動や物腰の中にも愛嬌のある役を見事に演じられていた吉田健吾さん、お芝居をもう見られないのは残念です。
回想シーンとかあればいいんですが。
今晩の第5話が非常に楽しみです!
予告ではカトウの部屋の録画データを見ていましたね。
おそらくリタイアした将太のことを調べようとするのでしょう。
きっとその行動もカトウには筒抜けなんでしょうね。
でも頑張ってカトウに一矢報いて欲しい!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
(END)
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