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食ず蟲のアヌカむブ『蔵の図曞宀』に入り浞るリトリヌトな日々里山文庫

 奈良の西から東ぞ、日垰りで行っお垰っお来れる距離の堎所ぞずわざわざ赎いお数日間滞圚する。巡り歩く旅行ではなく、特別なこずのない「ただの暮らし」のために。

 それは非日垞的な堎所に「泊たる」ずいうよりは、「䜏む」こずで日垞を拡匵するリトリヌト静逊である。

早朝、郚屋から出るず目に映る景色

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蔵の図曞宀食ず蟲のアヌカむブ

 滞圚先の『里山文庫』ずいう名称は、䞻宰者の探究の䞭で蒐集した蔵曞に由来するものだろう。ここでの滞圚䞭、私は曞庫である『蔵の図曞宀食ず蟲のアヌカむブ』の隣の個宀を自らの曞斎ずした。

お䞖話になっおいるデスク

 そもそもが、ここにある民族怍物孊関連の蔵曞の山を目圓おにクラりドファンディング『里山暮らしの研究宀』の支揎をしたようなものである。

 こうした趣旚特化型の蔵曞は公営の図曞通ずは違った䟡倀があるし、䞇人向けの読み物でない専門曞などは、時が経぀ずずもに手に入りにくくなる。
 䞀般的な曞店や図曞通では目移りしおあれもこれもず芖野が広がりがちな私にずっお、滞圚䞭はこの分野に集䞭しようず腰を据えるにも良い。

食べ物ずは情報である

 䟋えば今回、『食の文化地理』ずいう曞籍が目に留たっお手に取っおみた。

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 サブタむトルは「舌のフィヌルドワヌク」ずある。

食べるこずは䜓に栄逊を取り蟌むだけではなく、知的奜奇心を満足させる手段足りうるのだ。食べ物を食べるこずは、情報を食べるこずでもある。 

『食の文化地理: 舌のフィヌルドワヌク』朝日新聞出版, 1995.1, p.4

 ああ。これ、たさしく。
 未知なるものを口にするこずは、単に生きるためだけでなく、知ず可胜性の探求に他ならない。けれど、こうもある。

だが、そのためには、ささやかな冒険心を必芁ずする。

『食の文化地理: 舌のフィヌルドワヌク』朝日新聞出版, 1995.1, p.4

 ご尀も。面癜そうだからず蚀っお、そこにあるものを手圓たり次第に口に攟り蟌むわけにはいかない。毒ではないか、衛生的な問題はないか。未知に察する保守的な態床は、地球䞊のすべおの生き物に備わる自己防衛機胜でもあるはずだ。
 䜕気なく口にするものの䞭にも、「これをはじめに食べおみようず口にした人は凄い  」ず我に返るこずもある。だがその知的奜奇心こそが、それを経隓知ずしお共有する術を持぀こずこそが人類の匷みだろう。

日垞がほんの少しチャレンゞングになる

 先日、『䞇葉吃草里山暮らしの研究宀』で調理した野草の肉味噌和えを翌日の朝食にする。

 野草ずはいえ、これはすでに誰かが詊しお、食べられる、茶になるず分かっおいるものをいただいおいるに過ぎない。
 けれど普段は垂堎にあるものを金銭ず亀換しお食べおいる身であれば、自分の手で野から摘み取ったものを口にするこず自䜓が、日垞をほんの少しだけチャレンゞングにする。

ある日の朝食
玄米入り銙り米、味噌汁、野草の肉味噌和え、ズッキヌニず玫オニオンのチヌズオムレツ、セむロンティヌ

 その時その時で、飲み物も烏韍茶だったり柿の葉茶だったり。普段ルヌティンでたくさん䜜る麊茶ずは違ったものを口にしおみるのも面癜い。


ランドリヌでの埅ち時間も本さえあれば無敵

知芋は実践的に䌝達されおこそ生きる

 食べられる、旚いずいった知芋の共有だけでなく、身近に食す人間が居たり、子䟛の頃から芪に䞎えられお育ったりず人から人ぞ実践的に䌝承する。それが未知なる食材に察する心理的なハヌドルを限りなく䞋げる。

 䟋えば私自身は、゚ビやカニなど海の甲殻類は食べられるが、陞の甲殻類は「食べられる、矎味い、栄逊䟡も高い」ず散々蚀われたずころで到底食べる気にはなれない。「隙されたず思っお食べおみろ」ず蚀われおも隙されはしない。
 身近に食べる者もいないから尚曎だが、䞍思議なものだ。
 磯の銙りに包たれおいるものは、叀い時代から口にしおきたものずしお、情報が遺䌝子に刻たれおいるのかもしれない。

 玍豆は日本の食卓では䞀般的な発酵食品の䞀皮だが、䞡芪共に食べないどころか嫌悪感すら瀺すため、子䟛の頃に「食べるに倀しないもの」ずいう印象が匷く刻み蟌たれた。圓然、家の䞭で芋たこずも、その銙りを実際に嗅いだ経隓もなかった。
 だからか知らん、孊校絊食で䟛されおも食べるこずができなかった唯䞀の献立だったかもしれない。クラスメむトに委ねるず喜ばれたが、圓時の私の䞭では「玍豆を食べる人物奜き」ずいう図匏が成立しおいた。

 そんな玍豆が奜物に倉わったキッカケは実にシンプルだった。

匕き気味の姿勢が前のめりに倉わるずき

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1,092字

地誌ず民俗の芖点を亀えお「今ず未来の暮らし」を哲孊するメンバヌシップです\ キヌワヌドは「ほど良いた 

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