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【マンガ業界Newsまとめ】KADOKAWA第12期定時株主総会情報整理、政府、アニメ・漫画の海外展開に115億円補助 など|6/28-252

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。

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KADOKAWA第12期定時株主総会情報整理

KADOKAWA第12回定時株主総会招集通知(筆者撮影)

今週2026年6月24日に、第12期になるKADOKAWAの定時株主総会が行われました。

事前の情報としては、以下の記事が参考になります。

直前の決算で、KADOKAWAは業績の状況から中経営計画の見直しを発表しました。また、物言う株主「オアシス・マネジメント」(以降オアシス)から、夏野社長の代表再任反対という株主提案を受けており、そこが焦点となりました。

また、総会の直前に、公正取引委員会からの勧告角川歴彦元会長が夏野社長を提訴、というニュースもありました。現在、KADOKAWAの主要株主は、ソニーや韓国KAKAOグループなど含めた金融系企業などがありまして、その中で直前まで13.8%を保有して筆頭となっていたオアシスが、5/23時点で買い増して15.25%を保有するに至ったという報告もありました。

いずれにせよ、多くの注目が集まる株主総会であったと思います。

KADOKAWA第12期定時株主総会 臨時報告書(議決権行使結果)PDF

総会内での説明については、夏野社長を中心とした説明で、業績の状況、新中期経営計画の説明、オアシスによる第2号議案の説明(内容的には事前に記事になっていた内容と同じもの)などがあり、株主質問の後、決議にいたりました。

結論として、総会の決議においては、
・第1号議案:取締役の再任決議 全員再任も夏野社長の賛成率は6割弱
・第2号議案:オアシスによる夏野社長の解任提案は否決(26.79%)
という結論になりました。
*: 再任に必要なのは過半数、解任成立は2/3が基準

夏野社長は再任で、オアシスの提案も退けられましたが、オアシスの解任動議はあまり支持されないけども、再任の賛成とは2割ほどのGAPがあるという状況でした。

冒頭の招集通知にもあるように、私も総会に参加しました。

2時間程に及んだ株主質問の終盤に、角川歴彦元会長と夏野社長が直接やり取りをするという一幕がありました。株主総会が角川大映スタジオで開催されたことについて言及されるところから始まり、現経営陣に今後の新中期経営計画を問うという趣旨の話でした。

以降は私が参加した印象になりますが、上のポストにも書いた通り、場所と言いキャスティングと言い、本当に歴史の一幕を見るようでした。

この質問に対する夏野社長の回答として、新中期経営計画に沿った説明がありまして、この大映スタジオ隣に同じく新スタジオを作り、そこへソニーの技術の力を借りて映像事業へより力を入れることや、作品の源泉となる出版事業でも新しい方針を進めていく説明がありました。スタジオ増設のことは中計の後半でも触れていましたね。

色々な焦点のある総会でしたが、個人的には「上場している出版社」の宿業を強く感じました。

私も昔はビジネスコンサルでファイナンス周りをやっていたので、オアシスの言うことは「まぁ普通はそう」と理屈はわかるのですが、作品を作ることを中心にする会社に対する意見としては、出版は短期的な資本効率だけでは測れないですよとか、作品愛が無いというか、そういう指摘をしても良い作品は生まれませんので、結局投資家としての得は取れませんよと言いたくなってしまうところがあります。自著にしつこく書いたことです。

今回の株主総会で改めて感じたのは「上場企業として株主利益を求められること」と、「作品を育てる出版社であること」の両立は、KADOKAWAに限らずマンガ業界全体が抱える大きなテーマとして、これまで以上に、これから顕在化していくのだろうなということです。

KADOKAWAについては、新中計の進捗が注目されるところでありますが、同時につまるところ何より新たなヒット作なんだよなぁと、こっちの水の人間として思うのでした。


政府、アニメ・漫画の海外展開を後押し…集英社など15社に115億円補助・翻訳や現地のイベント支援へ

総額350億円の予算というIP360ですが、第1回の採択企業が発表されました。(今回で全額では無いです)
・メニュー5.流通プラットフォーム拡大支援
・メニュー6.開発プラットフォーム構築支援
・メニュー7.海外展開支援(IPエコシステム世界展開支援)
・メニュー8.海外展開支援(ローカライズ支援)
・メニュー9.海外展開支援(プロモーション支援)
この辺りの一度目の採択企業が確定です。詳細各社情報は、こちら。

今回の採択企業一覧を見た時に、これまでの政府支援と一番違う所は、コンテンツ産業において現場を持ってる会社が選ばれていることと、規模感の大きい会社が散見されることです。

例えば「流通プラットフォーム拡大支援」ですが、マンガ文脈で言うと、
出版社:集英社、講談社、スクエニ
プラットフォーム:NTTソルマーレ(シーモア/MANGA Plaza)、Crunchyroll(マンガ・アニメ両面)
などと、いわゆる大手が選ばれています。ソニーグループであることからか、海外企業であるCruchyrollが選ばれているのも実利的です。

少なくともメニュー5については、今ある程度規模感のあるビジネスをより大きくするために資金を投じるという姿勢が見えます。

それ以外のメニューについては、当ニュースまとめで言うと常連のPlott、コミスマ、ブシロードワークス、ぶんか社、Amaziaと言った、中堅・新興企業の名前も見えます。

この取組が今後どうなるかはこれからのことですが、これまでのクールジャパンの取組は、エンタメで言うと周辺企業への採択が多く、現場からは遠いものでした。そうした意味では、今回の取組が新機軸になっているかなとは思います。

一方で個人的には、取組を始めるのは良いのですが、別の記事にある司令塔づくりもそうなのですけども、一言で「グローバル」とは括り切れないくらい細分化した世界のエンタメ市場に向けて、どの国で、どのジャンルが、どの年齢層に、どの販売モデルで伸びているのかという調査なしに海外戦略を立ててしまうのは、地図なき旅に出ることになってしまいかねないかなぁと不安に思う所はあります。調査はこれから動くところかとは思うのですが。

自分の取組としては、既に海外調査を行ってデータとノウハウは貯めていますが、調べる内容も範囲も、まだまだ沢山あると考えています。

なお、採択企業各社からもリリースが複数出ていました。

ちなみに、以下の共通プラットフォームの件は文化庁案件でして、また別の取組になります。


国内News

「次くる」エントリー開始の季節です。
これ、紙のダヴィンチ廃刊後は、Web上で継続するということなのかしら。


ドワンゴのBL関連新事業。2つ連続KADOKAWA系の取組です。


BLアワード、今年も盛大に行われたようです。関係者は本当に一度は行ったほうが良い、すごいイベントですこちらはホントに。


現状のマンガ業界にとっては大事な話題、かつストライプは決済システムとしてメジャーですので、良い記事です。が、最後まで読みたかった…


引き続き取次大手2社関連の記事が出ています。
そこで、有価証券報告書は以下2社分です。

有報や記事などから筆者作成(AI使用)

実態を見ると出版市場が崩壊しているというより、「返品制度を前提とした出版物流の採算モデル」が限界に近づき、「物流を誰が支えるのか」というインフラの問題が表面化してきたとも言えます。

取次各社の構造改革だけでなく、返品率や配送頻度を含めた流通全体の見直しが、今後ますます議論になっていきそうです。


こちら、池袋で新たなアニメイベントですね。11月に開催するIMARTとも近い日程なので、連携できるか考えたいところ。


マンガボックスの株主であるTBSがU-NEXTに接近ですね。


出稿記事ではあるのですが、それだけにBookliveやそのまた過去の経緯などあますところなく書いていて興味深い記事です。邪神ちゃんはじめ、作品がしっかり出てきているのが、やはり手堅さと言うか強さを感じます。


コンサルティング会社の性質として、これから伸びる、海外へ進出する企業をクライアントにしようとするモメンタムが強く働きます。これは、ビジネスとしてもそうなんですが、人材の流動方向性としてもそうで、今から15年前に、フーモアの芝辻さんと初めて会った時、マンガ周りに外資コンサル出身者は、見回しても私たち2人しかいませんでした。完全に好き者2人組でした。いまや幾星霜というところです。


教育機関である代アニが、大きな資金調達をして、エンタメIP企業になっている様が良くわかる記事であります。


告知の通り、先週末に開催しました。台風で全配信になってしまったのですが、今週の記事にもある、取次まわりなど、この半期の色々について、それぞれの専門家からかなり詳しく話しておりまして、とても見ごたえあると思います。


Webtoon・ショート動画関連

タイトル訳:世界中のウェブトゥーンファンが最高のコミックを選ぶ世界ウェブトゥーンアワードのノミネート受付開始

とのこと。日本作品の存在感を上げていきたいですね。


題材のクレしんといい、こういう感じの企画はショート動画に良いですね。


海外News

今週末のAnimeExpo出展情報、引き続き出ています。

講談社はそれに合わせて、ポップアップショップもです。

現地に行かれる方、今年は紀伊國屋のロスでの増床もありましたし、是非視察をです。私も行きたかったです。


フランスのNARUTOテーマパーク、大きいですね。
先日、淡路島ニジゲンノモリでNARUTOの展示を体験しまして、あれもとても良かったんですが、海外だと必然こうした座組が大きくなるんですよね。

Media-Participations社さんは、興味深いですね。


アニメイトも中国で依然積極的です。


タイトル訳:日本政府、国際的なマンガプラットフォームを計画

2つ目のニュースの話題と同じですが、ドイツでも取り上げられていました。


こちら、大変面白いです。少しずつ想定ターゲットが見えてくるんですね。


libroさんの北米エンタメニュースまとめです。

クランチロールやNetflixなどのグローバル企業がアジア成長市場を取りに来ている動きが顕在化しているのが興味深いですね。日本のコンテンツを欧米企業が海外に持っていくわけで、三国間取引ですねぇと…


AI・画像生成関連

「二次創作」とAIが絡むというのは、これはもう韓国の職務著作物作品の特徴ですよね。この方向性どうなっていくかです。


AIで本を売る海外事例ですね。


なかなかに味わい深いです。いらすと屋AI版も確かありましたよね。


タイトル:現役週刊漫画家による生成AI活用の実践報告

すんなり、そうですよねーと思いました。私もほぼ同じ使い方で、絵以外で使っています。


この使い方は、監修面に上手く踏み込めると良いかもですが、アニメの製作委員会と、出版社の編集者・著者対応だと大分変わる気はします。


今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等

--セール・キャンペーン

--各種取組

40周年!アニメ店長熱いですね。

--新人賞・漫画賞

LINEマンガとスターツ出版の協業漫画賞


記事のみ紹介

海外100店!

35歳ソニック


今週も最期までご覧いただき、ありがとうございます!
以下ポストに、おひねり代わりに、Rp・いいねなどくださいますと、大変嬉しいです!



告知関連

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