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【北米エンタメニュースまとめ】「Link-Uがはてなと出版社の海外展開を支援」「エゴで勝て──スペインメディアが読み解く、W杯日本代表とマンガ「ブルーロック」」「英国、16歳未満のSNS利用禁止へ」「日本のゲームや漫画、ウォール街流に染まるな」

エンタメビジネスをリサーチするlibroによる日々の北米エンタメ市場などのニュースなどのまとめです。今週は

  • Link-Uがはてなとデータ連携し出版社の海外展開を支援

  • エゴで勝て──スペインメディアが読み解く、W杯日本代表とマンガ「ブルーロック」

  • 英国、16歳未満のSNS利用禁止へ 生成AIチャットボットは18歳未満禁止

  • 日本のゲームや漫画、ウォール街流に染まるな IP収益化はどこまで許されるのか

です。


Third Eye Comics、元ウォルマート店舗に新店オープン

これまで出会ったもっとも大きいコミックショップとは?という疑問で米国ではいろいろな名前があがりますが、最近メリーランド州の元ウォルマートの店舗にThird Eye Comicsがオープンしかなり大きな店舗となったとのこと。1万スクエアフィートなのでかなり大きい。


パブリッシャーズウィークリーが選ぶ夏に読むべきコミックス

米パブリッシャーズウィークリー誌が選ぶ2026年夏に読むべきコミックス。「Call Me by Your Name」のグラフィックノベル版が入っています。


Link-Uがはてなとデータ連携し出版社の海外展開を支援

おそらく海外展開がほかの産業よりまだ出遅れているのが出版社。ぜひ漫画分野は頑張ってほしい。

この事業を手掛けるLink-Uはすでに「Crunchyroll Manga」の配信支援を手掛けており業績も好調です。


「異世界」からの脱出──米国と世界市場が求める日本アニメの新潮流

いろいろなところが日本のアニメに注目する中でのKADOKAWAの決算、異世界もの分野の見直しはかなりインパクトがあったもよう。2021年にはこの分野の将来性をセミナーでも語っていたのですね。


「売りたい日本」と「慎重な海外」の狭間で。IMART Global Business Matchingで感じた、世界のマンガ取引の現在地

これはすごい実感します。記事にもあるように日本は成熟市場となり海外に成長を求めたいけれども、海外は海外ですでに「選別」のフェーズに入り「日本の漫画ならなんでも」ではなくなりつつある。日本でも海外から翻訳で入ってくる書籍は現地で出版されている作品の一部だと考えれば翻訳出版としては妥当なところに落ち着いたという感じも。あとは丁寧に売ってくれる現地出版社との関係を作り、息長く売ってくれる関係を作れるかだと思います。

個人的にはこの環境でも南米のスペイン語圏で新規の出版社が立ち上がっているので、そういうところをきっちり支援していくことも必要なのだなと思います。


映画『マリオ』興収75億円突破 全世界で興収1605億円突破の大ヒット

スーパーマリオ、すっかりグローバルIPになりましたね。


エゴで勝て──スペインメディアが読み解く、W杯日本代表とマンガ「ブルーロック」

今回のワールドカップ、メキシコは「キャプテン翼」と提携していましたが、やっぱり「ブルーロック」は名前があがりますよね。将来ブルーロックを見てサッカーを始めましたという人が出てきたらどうしよう。


【カンヌ現地レポート】フランス放送局が語る『キャッツ・アイ』実写版の世界的成功。「日本IPとのディールには時間がかかる。だがそれこそが成功の鍵だ」

フランス放送局が手掛けた実写版「キャッツ・アイ」は大ヒット作になり、若者の視聴を増やしました。キャッツ・アイが「女性スーパーヒーロー」もので、若い女性層から強い支持を集めたというのは面白いです。そしてそのアニメを見た世代が社会人になり企業を立ち上げて実写化の権利を取得しにいきました。交渉に10年かかったとのことですがあきらめずに交渉していただいてありがたい。北条司先生のスタイリッシュさはフランスの映像にあうのかも。


最初から世界を狙い撃ち?「とんがり帽子のアトリエ」が仕掛けた異例の海外配信戦略と、その結果は…

「とんがり帽子のアトリエ」は原作のすばらしさと、グローバルなPR戦略がきっちりはまった作品だなと思います。もともと物語や絵柄で評価されており、アニメで爆発した感じ。順調にグローバルIPとして定着してほしい。そうかキーフリー先生は五条悟を思わせるのか。。。。


【カンヌ現地レポート】「アニメはもう100%、シネマの一部だ」──仏マンガ出版社とクランチロールが語るマンガとアニメのポテンシャル

見出しはアニメについてですが、フランスの出版社による翻訳の取り組みが非常に興味深いです。なるべく日本のオリジナルに近づくよう、きちんと設定表などをまとめて翻訳していくのは面白いですね。ナードからメーンカルチャーになったのは北米と同じ。日本の翻訳小説でも新訳版が出ますが、もしかしたら漫画も新訳が出ていくようになるのかも。すでにフランスでは「ドラゴンボール」は新訳が出ているそうです。


英国、16歳未満のSNS利用禁止へ 生成AIチャットボットは18歳未満禁止

オーストラリアに続き英国も16歳未満のSNSを禁止に踏み切ります。さらに英国は「Romantic Companion」生成AIチャットボットは18歳未満禁止とします。

Romantic Companionの生成AIチャットボットは最近人気の生成AIサービスで、AIと会話しながら自分にとって親密なキャラクターを作り上げ話し相手になってくれるサービスです。もちろん相手はAIなのですが、かなり性的な会話なども含まれるとのこと。簡単にいうといAI上の恋人と、親密な会話をするものです。


第3回American Manga Awards、ノミネート作品を発表

Japan Society とAnime NYCは第3回American Manga Awardsのノミネート作品を発表しました。「Best New Manga」に「LOVE-BULLET」が入っているのがうれしい。レタリングや翻訳家、デザインの賞もあるのが特徴です。


ジブリ、北米に初のポップアップのグッズ店舗 南カリフォルニアに

そういえばジブリのグッズ店舗北米にはなかったですね。すでにドイツではポップアップショップの実績がありますが、北米でも需要を見るためのポップアップでしょうか。北米の大手書店にはほぼかならず宮崎駿氏のアートワーク本があるので需要はあると思うのですが。


【完全保存版】AX2026(ANIME EXPO 2026)、MUST SEEのパネルはどれだ‼️DAY1&2

これ凄く勉強になりました。AnimeExpo、今年はアカデミックパネルがあるのですね。「From Japan to the US: How Manga is Acquired and What Breaks Through」も気になる。


日本×中東発のスタートアップで、日本IPファン経済をぶち上げる

中東で日本IP関連のビジネスを立ち上げた方のnoteです。サウジアラビア公共投資ファンドの戦略マップの分析が非常に面白かったです。サウジもやはり投資を国内経済の成長に還元するフェーズということですから、日本からモノを持って行ってくるではなく共同制作や現地のリアル拠点のほうが有力かもしれません。

記事にもあるようにドラゴンボールのテーマパークはサウジの「エンタメ都市、観光、ファミリー体験、都市開発」という戦略の中に日本のIPが組み込まれたということ。とするとこのネットワークからきちんとサウジにお金が回りながらIP提供側として日本企業もリターンを得られるようにすることが必要なのかもです。


「魔女の宅急便」、BBCStudiosで実写化へ

角野栄子氏の小説「魔女の宅急便」をBBCStudiosとKADOKAWAが組んで実写ドラマ化します。


Crunchyroll、台湾や韓国に進出

Crunchyrollの成長は続きそう。会員数を増やしさらに視聴時間を増やすために台湾や韓国に進出します。すでにCrunchyrollはインドやタイでローカライズを進めており、インドではヒンディ語などの吹き替え版を導入したところ視聴者が増えたそうです。タイ語のインターフェースやタイ語の字幕、吹き替えもタイでの視聴時間の増加につながりました。Crunchyrollは長く欧米で市場を広げてきましたがアジア攻略を本格化する見通し。

特に韓国ではNetflixに加え、アニメに特化して強固なファンダムを持つLaftelというプラットフォームがありますが、ここをCrunchyrollが崩せるのか。


日本のゲームや漫画、ウォール街流に染まるな IP収益化はどこまで許されるのか

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-06-17/TGNQHGKK3NYA00?taid=6a32117b117eb20001635be9&utm_campaign=trueanthem&utm_content=japan&utm_medium=social&utm_source=twitter#gsc.tab=0

2014年にオアシス・マネジメントが任天堂に送った提案から始まり、最近のKADOKAWAとオアシスの欧州など投資家とエンタメ企業の向き合い方について。資本市場の最前線にいるブルームバーグからも、ファンは必ずしも歓迎してしていないという指摘が。収益第一になり、ファンが後回しにされることを警戒しているとのこと。ポップカルチャーは商品であり文化であるという難しさがあります。

このポップカルチャーをIPとして収益化しようというのがいまの動きですが、文化を生み出すには資本市場が嫌うある程度の効率の悪さも必要です。例えばいまはすっかりアニメで稼ぐようになったSonyですが、かつて投資家からエンターテインメント事業を完全分離するように求められたこともありました。

日本のエンタメはゲームを除いて、長く資本市場とはあまり深い接点を持ってきませんでした。ところがいま、特にコロナ禍のあと資本市場の注目を国内外で集めています。

エンタメ企業の新作品への投資は、製造業でいえば研究開発にも似ています。製造業の躍進が研究開発なしで実現できないように、日本のIPを生み出し育てていくには効率の悪い新作品への投資も必要なのかも。


NetflixやPrimeVideoなど、APAC市場の成長にローカルコンテンツやファンダムに投資

NetflixやPrimeVideoなど米国発の各配信プラットフォームにとってAPAC市場は成長市場。ローカルコンテンツやファンダムに期待します。その中で日本の実写作品も期待のひとつとのこと。


今日マチ子氏「COCOON」のアニメ、北米で上映へ


今日マチ子先生の傑作「COCOON」のアニメが北米で映画館上映へ。あわせて漫画の英語版も発売されます。書店には末永く水木しげる先生の戦記物と一緒に並んでほしい。


月間売上1億円超、“推しAI”アプリ「Zeta」がオタク女子わしづかみ ただし危うさも

もう月間売上高1億円超えか。この推しキャラクターと会話できる生成AIは英語圏でもブームになっています。私は意外にフィクションのライバルになるのではと思っています。記事を読んでそうか昔の「なりきりチャット」でもあるのかと思いました。そしてそうだよね、既存IPのキャラクターもセットアップするよね。完全に夢小説やなりきりチャットが生成AIと融合している。


インドで進む"アニメの日常化"が浮き彫りに 「スマホで視聴」が約96%、アニメグッズ購入トップは「衣類・アパレル」約72%

日本の広告代理店の電通と博報堂、インドに拠点があり最近アニメの情報発信も活発です。博報堂のリサーチによるとインドのアニメファンはスマホでアニメを見てグッズを買うというパターンが多そう。吹き替えは重要ですね。漫画も買ってくれるかな?



この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

マンガの海外配信のデジタル版については、CrunchyrollMangaがどうなるか気になっています。ショートドラマやWebtoonの動向をみていると、きちんとアクセスとフックさえあれば若い世代を中心にデジタル課金もありえるのか、という仮説を持っています。ただ料金設定は悩みどころ。プラットフォームとしては「MangaPlaza」を使わせてもらえばいいのでは?と短絡的に考えてしまいます。


【告知】

徳力さんや菊池さんとHon.jpの「2026年上半期の出版ニュースを振り返る」にお邪魔します。エンタメ出版はもちろん、フィジカル出版とデジタル出版のコーナーもあり、非常に面白いです。国内外の出版動向、エンタメ動向にご興味ある方お待ちしております。


今週はここまでです。引き続きよろしくお願いいたします。

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