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【マンガ業界Newsまとめ】マンガ海外1兆円へ国産PFなど議論、書店声明「直仕入5割/粗利30%/返品率20%等」 など|6/21-251

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。

7月上旬のAnimeExpo@ロスと、JapanExpo@パリはどうしているのか?というのが話題になるタイミングですが、私自身は今年JapanExpoのほうに行く予定を立てていたのですけども、企画がなくなってしまいまして、人生初パリともどもいきそびれてしまいました。今年は日本におります。

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マンガ海外売り上げ1兆円へ 官民で国産プラットフォームも議論

先週もお知らせした、文化庁の「マンガ海外発信のためのプラットフォーム
構築に向けたコンソーシアム第1回」が開催されました。

まず、参加企業や団体が以下。

出版社:
 
秋田書店、KADOKAWA、講談社、集英社、小学館、スクウェア・エニックス、双葉社
プラットフォーム・流通:
(デジタル)NTTソルマーレ、Crunchyroll
(紙)紀伊國屋書店
(コミュニティ)MyAnimeList
翻訳・ローカライズ:
 
Mantra、オレンジ(PFも)
オブザーバー
 各省庁のほか、Jetro、一社)コンテンツ海外流通促進機構など

(別紙2)次世代のマンガ海外発信のためのプラットフォーム構築に向けたコンソーシアム構成員

実際に現場が呼ばれている点は良いと思いました。

記事によると、マンガを含めた海外出版の売上を1兆円と目標設定するようですね。恐らく、この1兆円と言う数字は、私の確認した範囲では初めて見た目標数値です。最近、マンガ業界Newsまとめ過去250回分17000記事をClaudeCodeでDB化したのですが。

過去、ヒューマンメディア社の調査を参考にしたMANGA総研のレポートでは、海外の出版市場や漫画市場について、2023年ベースで以下のような数字が出ています。

MANGA総研IP市場調査サマリ―情報元はヒューマンメディア調査より

また、日本漫画輸出先として大きくTop2と思われる、日本マンガの米仏売上については、MANGA総研調べで、2025年ベースで2か国合せて約2000億円と算出しています。

この辺りの規模感が1兆円を目指すということで3倍強の成長と言う目標ですね。なかなかです。現在、海外漫画市場は紙中心で、これが日本のようにデジタルシフトするイメージを想像しにくいところですが、紙・デジタル合わせ技でどうしていくかというところですね。

実際に数値を取ったり、各国の状況についての知見はMANGA総研にも溜まってきていますので、貢献できるところがあればしていきたいなと思いました。特に調査は、ゼロから始めると車輪の再発明になってしまいますので。

関連で、MANGA総研で3月に開催した漫画の国際商談会IMART Global Business Matchingの記事がちょうど出ました。

鋭いタイトルなんです。主催側としては、これまで3回の開催で海外の出版社の参加を様々な手段で訴求したのですが、結果的には海外版元などが来日して新しい出会いを求めるというフェーズには、もうないのではないかなというのが実際の手応えであります。知見が多く得られました。

日本のマンガ輸出がこれから伸びるのは間違いないんですけども、恐らく重要なのは日本から海外へ足を運ぶほうという段階にあるのと、各国ローカルの実情をいかに知って対応していくか、というところが焦点かなと。

総括してこのPFの動きで本音を言うと、マンガのデジタルPFに絞り込むと相当難しいだろうなぁというところです。紙も計算に入れるということや、IPとしてグッズや広告など周辺領域のものも勘案すること。それから、各国それぞれの事情を把握するために、定量・定性を両面に、可能な限りの各国調査を先に行うことが重要かなと。実状を把握しないと、施策が空振りすると思います。あと、J-mangaなど過去サービスの轍の検証も重要ですね。


紀伊国屋など書店15社、物流合理化へ声明 業界1万店割れに危機感

取次2大手のトーニッパンの本業赤字や、現状に対する危惧が改めて発せられたのち、様々な動きや記事が出ています。

今週は紀伊國屋をはじめとした、出版流通改革に取り組むブックセラーズ&カンパニーによる、目標数値となるKPIを含めた声明がありました。そのKPIと、前年実績をまとめるとだいた以下のようになります。

  • ① 契約出版社の既存店売上+10%(対2024年度)

    • 現状:包括契約出版社23社の純仕入額ベースで+6.5%(店頭売上は+1.5%

  • ② 参加書店の平均返品率20%

    • 現状:26.6%(前年差▲2.8ポイント改善。目標まであと6.6ポイント)

  • ③ 書籍仕入の5割を直仕入化

    • 現状:24%(2026年4月時点。目標の約半分弱まで到達)

  • ④ 書籍販売粗利率30%

    • 現状:未公表(記事では「粗利改善額1.8億円」「改善率1.4%」のみ公表。現在の粗利率そのものは記載なし)

売上については、射程距離に収まっているようにも思えますね。
ほか、④の粗利率をのぞくと、数字だけ見ると直仕入れの割合が厳しそうですね。粗利率については、取次ベースの粗利率だとかなり厳しいと思いますので、買い切りや直仕入れで粗利率を上げていくということだと思うのですが、②と④が綱引きしそうです。

取次の窮状を受けて、書店、版元、取次含めた物流の再編が進みそうです。
マンガに引き付けると、ECや電子書籍との兼ね合いを含めて、ポートフォリオに影響を与えて行きそうですが、電子優位な作品、紙優位な作品と国内でも様々な傾向があるかと思いますので、各社見極めがより慎重に必要になっていくと思います。

個々の書店で見ると、紀伊國屋は依然海外好調で、3期連続最高益継続中。
CCCは、純益は上がっていますが、営業利益は6.67億円の赤字転落となっています。


国内News

ウェイブのなみコミが6/16にオープンしています。
プラットフォームのコミチ+は26メディア目となりましょうか。


コアミックスのゼノンもWebマンガサイト「ゼノン編集部」をリニューアルして「ゼノン+」リリース、7月にはアプリもリリースとのこと。


辰巳出版は、新BLレーベル「Unum(ウナム)」を立上げ、シーモアで5作品先行配信開始とのこと。


先週に新サービス「Mangaful Base」を発表したLink-Uですが、第3四半期決算は減益と発表されています。複数のニュースが連投されていますが、それらから読み取ると、既存顧客の売上が落ちたけども「Crunchyroll Manga」の海外事業が伸びて海外マンガ事業が増えつつあるようです。

3つ目の東証のプライム市場からスタンダード市場に区分変更と言うことですが、現在の東証は時価総額で100億円など複数の基準があり、おそらく流通株式時価総額などの維持基準への対応が難しくなったものと思われます


これは世界的なビッグビジネスになっちゃいますね。すごいことになりそう。


漫画雑誌『ハーレクインオリジナル』が、7月号をもって創刊から18年半で休刊とのこと。


クールジャパンの話題が新旧で続いています。
赤沢経産大臣がCJ機構の統廃合に言及。引き続き話題になっています。

一方で、新しい体制下ではトップで紹介した文化庁のコンソーシアムや、MANGA議連では現役作家が招待されての議論などなされています。


先週から続く流れとして、角川歴彦元会長の件で複数記事が出ています。
6/24にはKADOKAWAの株主総会がありまして、今少し続きそうです。


オアシスは過去に任天堂にもモノを言ったことがあるみたいですね。
しかし、任天堂にモバイルゲームをやれという提案だったというのを見ると、やっぱりエンタメにはセンスがない感じがしてしまいますね..


徳力さんlibroさんと一緒に登壇するHon.jpの上半期ニュース振り返りイベント、6/27(土)です。出版全般のイベントになります。今週のまとめもそうですが、今はフィジカル出版部門が、濃いことになりそうですねー。


コミティア中村さんのお別れ会に行ってまいりました。


Webtoon・ショート動画関連

テレ東につづき、テレ朝もショートアニメに力を入れる様子。


いやー、この続き方いいですねー。うじきつよしさんも参戦。


海外News

韓国で活きの良いWebtoonが出てきました。邦訳はまだみたい。


近々インドのニュースが熱いですね。


7月のAX開催に向け、とても充実したnoteでした。3日目後編noteもあります。

今年も、NTTソルマーレ/シーモアはAnimeExpoに出展するようですね。独立したMANGA Plazzaのブースと、Jetroブース内に『Obey Me! Sinner's Choice: Lucifer』というオリジナルゲームのコーナーを別途出すという2段構えのようです。


libroさんの北米エンタメニュースまとめです。

なかなか読めないナイジェリアのアニメ事情です。起こりから最新のTikTok事情まで読み応えがあります。ワンピの影響力凄そうです。


AI・画像生成関連

アルファポリスの投稿作品へのAIガイドラインに、ランキング仕様変更が加わったとのこと。少しずつラインが引かれていきますが、試行錯誤継続中というところでしょうか。


タイトル訳:Naver WebtoonがAIを活用してWebtoonの世界を拡大する「ストーリーチャット」を開始

AIチャットで、作品のキャラと会話という取組、ローンチしてからだいぶ時間が経っているかと思いますが、画面を見ると、キャラ絵や背景が演出的に入れられたり、進化しているようですね。10代~20代で成長中とか。


海外学術出版社のAI正本としてライセンスビジネスと言う事例は面白かったのですが、現状まだ日本のエンタメとはかなり相いれないなぁと。


今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等

--セール・キャンペーン

1億ポイント付与!

ぼざろ連載再開CP

--各種取組

関連して、久々に作品周りの取材をFridayさんからもらいました。歴史ものは私も好物ですので、好きなことを話させていただきました。

--新人賞・漫画賞


記事のみ紹介

TO好調ですねぇ。本好きのラノベ、ちょうど2周目の最終巻読んでます。

マンガ編集者の格言集を作っている件by村松さん


最後までご覧いただきありがとうございます。
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告知関連

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