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【マンガ業界Newsまとめ】KADOKAWA26年3月期決算増収減益、小学館/スクエニ/アルファP他決算情報 など|5/24-247

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。

先週は筆者のマチアソビ参加で1週お休みさせていただきまして、記事多め文字少な目でお送りしております。

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KADOKAWA2026年3月期決算、増収減益

2026年3月期通期決算報告書(PDF)

KADOKAWA2026年3月期通期決算報告P4

KADOKAWA2026年3月期決算が出まして、話題になっています。

まず、通期のグループ全体で見ると、
売上高:+1.8%
営業利益:▲51.3%
純利益:▲82.7%
ということで、増収減益、特に営利・純利が大きく下がりました。

KADOKAWA2026年3月期通期決算報告P5
上記表から、インパクトのある所を抽出

セグメント別に営業利益を昨対で見た場合、インパクトの大きいのが。

・出版は増収も営業利益半減
・アニメは大きな黒字から赤字に
・ゲームは20%減で健闘

となっており、全体の数字に影響を与えています。

特に話題になったのが、「なろう・異世界系」への偏重や、その結果から来たヒットの小粒化、ということ。これらが、刊行点数増をしてもヒット作創出にっ結びつかなかった。という現状認識の記述で、これを受けてSNS上でも「なろう・ラノベの功罪」「編集論」など、様々な話題になりました。

この決算発表後のKADOKAWA自体や周辺に動きがありました。

45歳以上の社員を対象とした早期退職募集を開始。
もともと、編集者数を増やしてのヒット創出を目指していた中期計画があり、今回の決算の中にも「編集者増を中心とした人材投資増」というのが残っていまして、今回の募集は「集中と選択」という点を目指しているように思います。

こちらは、在任中の純利益縮小推移などをあげて、現在KADOKAWAの筆頭株主になっている投資ファンドOASISが、夏野CEO退任の株主提案をしましたが、即時に取締役会から反対の方針決議が発表されました。

OASISは筆頭とはいえ、発表ベースでは14%弱と否決権の34%にはまだまだ及ばないことや、代替布陣の案なども提出されて無い(本気の代表退任要求の場合は、代わりの経営陣候補があげられ、実際に送り込まれることもある)ことから、現状ではまずは声を上げた、と言う所かなとはお思います。

以下の動画で、アニメ系ジャーナリストの数土直志さんとまつもとあつしさんがその辺りの話を解説しています。

マンガ業界News的な見方をすると、出版に関して'25年は国内電子コミック市場の伸び率全体が低下し、紙の落ち込みを飲み込めなくなった年でした。出版点数も多いKADOKAWAはこれに大きく影響を受けたということかなと。

とはいえ、4Q1‐3月期は収益も大きく回復しており、継続した構造改革と今後の伸びが期待されるところですね。早期退職は始めているけども、編集人材獲得は続けようという併記もあり、選択と集中の姿勢が見て取れます。

また、出版海外売上の伸びが特に4Qにあったと記載されていますが、以下のような打ち手も発表されています。

日本・台湾のBOOK☆WALKER同人誌版に関して、日台間でのMantra自動翻訳により、相互販売を開始とのこと。これ、直接マンガの中を翻訳するのではなくて、ひと手間かけてユーザーが自分で字幕をつくるみたいな仕組みなんですね。

同人誌の翻訳となると、viviONのみんなで翻訳が大きな成果を上げていますが、KADOKAWAでも少し違う形で同人誌の翻訳販売を開始するようです。


小学館・スクエニ・アルファPほか決算情報

小学館減収減益とのこと。あとでもう一度触れます。

スクエニも全体で好調。
出版は以下の通り微減も、もともと成績が良いので、影響軽微です。
売上高 297億円 ▲3.3%(▲10億円)
営業利益 98億円 ▲10.1%(▲11億円)

アルファポリスも変わらず好調で、来期も増収増益見込み。
LDFは、2025年12月期の決算を発表していて、売上高:912億1800万円(前年比32.3%増)ということで、一気に1000億円に届こうかというところです。ここにきて大きな数字ですね。ebjの貢献が大きそうとか。

クランチロール日本法人は減益、日本法人の話ですので影響軽微です。
東映、エイベックスも好調、セルシスもなにやら凄い伸びを示しています。

コミチ萬田さん資料より

この資料萬田さんの作ったものが綺麗なので、引用させていただきました。

こう並べると、ポストでの指摘もある通りでデジタルが踊り場へ、IP展開や海外への動きが主眼となりましょうね。各社によって、そこの当たりの数字の出方がまばらなのは、海外向けヒット作の有無や、投資フェーズかどうかなどが影響するのかなと思います。


国内News

Renta!は、版元・編プロとの共同制作レーベル『spRash!』のなかに、BLサブレーベル『BLoved.』を立上げ。ICEとの共同作品2タイトルを独占先行配信開始とのこと。


はてなの「GigaViewer for Web」が芳文社「まんがタイムSquare」導入


DEDENの写植サービスも提供開始とのこと。大変インサイトに富んだサービスのですが、このあたり各社がどう反応するか気になるところです。


SBIは今良い原作持ってますし、映像化への動きが活性化しそうです。


決算とも少し違う話題ですが、ドリコムはゲーム会社から出版社のIP創出モデルに近づいているという言及が興味深いです。


一般財団法人 未来マンガ研究所が公式ホームページ開設しました。
熊本に拠点を置き、コアミックスの幹部が理事をつとめ、早速ラオウ像が熊本に寄贈されたようです。熊本はONEPIECEの銅像での地域おこしが上手くいってますしね。

事業内容:
・マンガ家・マンガ編集者等の教育・育成事業
・マンガ及びマンガから派生するエンターテインメントの普及事業

とのことで、これまでのコアミックスによる熊本での人材育成事業の事業主体的な立ち位置かなと。文化庁や経産省の地方エンタメ活性の枠組みとも相性が良さそうです。


国周りの動きですが、大きくなってきてますね。5年で5億、1年1000億円の計算になりましょうか。何に使われるかですねー。


先週、私も行ってまいりましたけども、マチアソビ盛り上がってました。
知事の件、SNSではネガティブに出てますが、色んな方が尽力した結果良い方向に行ったのと、これだけのものになると無視できない存在になるというのが面白い所かなと。

旧みずほ銀行の趣のある建物をufotableが入手するというのも凄い動きだと思います。私も中まで入れてもらいましたが、あれは他の街ではそうそうできることではないですね。

5/17 筆者マチアソビ登壇時の様子

高知、新潟、京都と各都市で色々動いています。
京都市の京まふは、今年もう15年目になるんですね。1年目の事務局をやってたんですが、当時の復刻企画があるということで、先日マチアソビに行くついでに京都に寄って、色々話してきました。


今回たまたまKADOKAWAの決算に近い所での記事となりましたが、現状の様々な環境の中では芯を食った動きな気がします。


集英社からはフランス人作家、KADOKAWAからはインド人作家のデビューが話題に。


小池御大が亡くなる少し前に、インタビューをさせていただいたのですよね。(記事はメディア消滅でお蔵入り)毀誉褒貶というか、ご本人が戯曲というか、人生まで脚本化してたすごいかたでした。


これもまた、凄い話でしたが、ワコムから反論が出ています。


知財まわりで気になるニュースでしたが、福井健策弁護士が解説してくださっています。大変そうですが、動き出すと他の知財まわりにも影響出そうです。


漫画家の丸山恭右さんに「漫画ビジネス」を紹介していただきました。


京都IP書店で、バキ屏風のページが公開されています。


Webtoon・ショート動画関連

Indent×レッドセブンのWebtoon共同レーベル「iN_7」が創刊。
第1弾はめちゃコミでスタートとのこと。


U-NEXT 制作Webtoonがめちゃコミで初めてアプリ総合1位獲得


アマプラもショート動画。まずはアメリカから。


Bookliveでの新PF 「Stella Jean」がオープン、ショート動画に加え小説や脚本などシームレスに閲覧できるとのこと。


海外News

10回目のクランチロールアニメオブザイヤーは、ヒロアカでした!


タイトル訳:ウェブトゥーンがピューリッツァー賞を受賞

Webtoon作品 trAPPed」(副題「電話で逮捕された ― 実話」)がピューリッツァー賞受賞とのこと。
これは、2022年まで100年続いていた「社説漫画部門」が、「イラスト付き報道・論評部門」に置き換わったものだそうで、日本で言うと旧一コマ漫画・風刺漫画みたいな位置ですかね。


アニメイトは国内126店舗に展開し、世界17都市に進出。フィリピンへの出店は、東南アジアではタイ、マレーシアにつぐ3か国目の展開とのこと。


Jetroリポートで、メキシコとルーマニアの情報です。
メキシコのCCXPのほうは『ニワトリファイター』の盛り上がりがかたられています。


libroさんの北米エンタメニュースまとめ2週分です。libroさんは単独記事も沢山書かれてて、最近精力的です。

タイトル訳:コミック作家はいかにして顧客を教育するのか、そしてそれが小売業界にどのような意味を持つのか

これ、面白いですねー。とにかく、アメリカと日本は、マンガの売れ方とか成り立ちが、今も昔もぜんぜん違うんですよね。

タイトル意訳:Netflix、児童の行動を秘密裏に追跡し、消費者を中毒にしたとしてテキサス州に訴えられる

って、これまた凄い話ですね。


AI・画像生成関連

今週も、かなり厳し目の話が色々ありました。

ツダケンさんのボイスの件は、これも福井健策弁護士の解説。
むつかしいですねぇ。。。


一方で内外での積極的な動きも伝えられています。外資企業が日本にブランチ作って、どういう動きになるんだろうとは思います。


AIで日本コンテンツを海外に拡げようという経産省、わーぉ。


切り口が色々面白くて、読み物として楽しかったです。


今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等

--セール・キャンペーン

GW明けということもあり、周年関連をのぞくと、セールのCPが少ない2週間ではありました。

--各種取組

第2弾もよさそうです

これはよき

--新人賞・漫画賞

なるほど「熱量」ベースのデータドリブンアワード

ゲームですけども、話題になってましたね。


記事のみ紹介


最後までご覧いただき、ありがとうございます。
筆者ポストに、Rp、いいねなどしていただけますと大変ありがたく。


告知関連

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