【マンガ業界Newsまとめ】「エロ広告規制法案」に懸念、めちゃコミ決算、IMART2026開催&書店員向けアワード開始 など|7/20-255
マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。
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「エロ広告規制法案」国民民主党が提出 「表現規制では」との懸念も
国民民主党が、いわゆる「エロ広告規制法案」と呼ぶインターネット広告規制法案を参議院に提出しました。業界目線の懸念を感じ、以下に続けます。
↑参議院の議案情報では、実際に提出された法案本文も公開されています。縦書きで読みづらいため、ITmediaが掲載している概要図を以下に引用します。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2607/17/news109.html
この法案の性質をこれまでの経緯から簡単に要約すると、趣旨としては青少年の目にむやみに「エロ広告」が目に入らないようにするというものです。
その趣旨までは良いのではと思うのですが、一方、法案が対象とするのは、通称から想像される「エロ広告」だけではありません。既存法上の「青少年有害情報」に加え、それに準ずる程度に青少年の健全な成長を著しく阻害するおそれが大きい情報を含む広告についても、プラットフォームに同様の対応を求める努力義務を設けています。
また、プラットフォームによる閲覧防止措置の実施状況を第三者の立場から評価する民間団体や、青少年有害情報の流通状況などを調査・検証する民間団体を、国や地方公共団体による支援の対象に加える内容も盛り込まれています。
拙書「漫画ビジネス」にも詳述しましたが、Web広告が日本の電子コミック産業の発展に寄与したところは非常に大きいです。
もちろん、青少年の目に「エロ広告」がなるべく入らないようにすることは賛同できるのですが、その運用次第では、問題となっている広告以外の幅広いマンガ・ゲーム広告まで対象となりかねず、現時点では具体的な担い手はわかりませんが、現業の業界文脈を十分に理解しない第三者団体が、プラットフォームによる閲覧防止措置の実施状況を評価することになれば、相当な「角を矯めて牛を殺す」事案とも取れます。
私の立場からですと、この法案の策定に当たり、現場へのヒアリングや連携がどの程度行われたのかはわかりません。一見して、運用次第では、現在進められているコンテンツ産業の海外展開や成長支援とも緊張関係を生みかねない懸念があります。
また、現場で広告クリエイティブを作って出稿作業もしていた身としては、これによってどれだけ実務負担が増えるのか?場合によっては出稿の審査にどれくらい手間や時間がかかるのか、この辺りは手元の懸念事項かなと思います。
業界の領域としては、版元、電子書籍プラットフォーム/アプリ、広告事業者に、さらに上のレイヤーではアドネットワークや、x、Googleといった大規模PFあたりが関係する内容となっていくと思います。
青少年保護と表現・産業振興を対立させるのではなく、問題となる広告表現と配信場所を具体的に切り分け、業界による自主規制や共同規制を含めた実効性のある対案を検討する必要があるでしょう。
特に、むやみな正義感で、実態に即さず、産業の足を引っ張るレベルの負担を現場に強いるのは、本当にやめてほしいところです。今後の国会審議や、成立した場合の政省令・運用設計を含めて注視する必要がある事案と考えました。
めちゃコミック(旧アムタス)、2026年3月期決算は売上高373億円、営業損失60億円、最終損失341億円と巨額の損失計上
今週、界隈で話題になったのが、めちゃコミックの決算です。

ブラックストーンによるインフォコム買収とその後のグループ再編を経て、現在の運営会社は非上場企業となっています。7月14日付の官報に掲載された2026年3月期決算は、以下のとおりです。
・売上高:373億300万円
・営業損失:60億9,500万円
・経常損失:52億3,000万円
・当期純損失:341億2,800万円
営業損失約61億円、純損失約341億円と、ともに非常に大きいです。
直近1年、めちゃコミックでは、「巻読み」の導入と15万冊以上の追加、オリジナル作品開発、漫画賞や投稿サービス、外部制作会社との連携、ショートドラマ、販促キャンペーンなど、多くの施策が進められていました。
【直近約1年当まとめで紹介しためちゃコミ関連News】
1.「巻読み」導入、15万冊以上を追加
2.オリジナル・独占作品のヒットを相次いで公表
3.漫画賞や投稿サービスで作家・原作発掘を強化
4.出版社・制作会社との共同コンテストを展開
5.外部編集部・制作会社との連携を拡大
6.SBクリエイティブと新会社を設立
7.ショートドラマ配信を開始
8.決済・クーポンなどサービス機能を拡充
9.還元・無料公開など販促キャンペーンを多数展開
10.「株式会社めちゃコミック」へ社名変更、本社移転
11.インフォコムを日鉄ソリューションズへ550億円で譲渡
特に「巻読み」は、従来の話単位・コマ単位中心の仕組みに、一般的な電子書店と同様の巻単位販売を大規模に加えるもので、相応のシステム改修が必要だったと考えられます。
ただし、システム改修だけで約61億円の営業赤字を説明するのは難しく、作品調達、オリジナルIP開発、販促、新規事業、事業環境の変化など、複数の要因が重なった可能性があります。決算公告には費用の内訳がないため、詳細は不明です。
さらに、特別損失544億1,500万円が計上されています。
この時期には、インフォコムグループの再編により、医療・ERPなどのIT事業を担うインフォコム株式が、日鉄ソリューションズへ550億円で譲渡されました。
特別損失544億円と譲渡額550億円は近い金額ですが、両者が直接対応するとは限りません。内訳は開示されておらず、一連のグループ再編に伴う会計処理である可能性は考えられるものの、現段階では推測にとどまります。
少なくとも、341億円の最終赤字を、すべてめちゃコミ事業の通常営業による損失と捉えるところではないと思われます。一方で、MA後最初の年と言うところの本業でも約61億円の営業赤字を計上しており、一気にMA後のあれこれを出したという気がしないでもないです。
『マンガIP』のボーダーレス・カンファレンス「IMART2026」開催決定
*:筆者の事業です。
今回で7回目となります。「IMART2026」(国際MANGA会議 Reiwa Toshima)を11/20にアニメイトシアターにて開催します。
例年通りの基調講演やセッションのほか、新企画として「IMARTアワード」を開始します。
出版社やプラットフォーマーなどが、業界のさまざまな現場で貢献してきた方を顕彰し、業界を盛り上げていこうという狙いです。
第1回の表彰対象は以下3部門です。
・「リアル書店部門」
・「電子書店・アプリ部門」
・「催事・イベント部門」
また、アワードのロゴを、IMARTに複数回登壇していただくなどご縁のある森川ジョージ先生に作っていただきました。

受賞者の方がお仕事中にも使いやすい、ピンバッジや缶バッジなど、身に着けられる形で提供したいと考えています。
なお、近年3回開催した「国際商談会」は、参加者にも恵まれて一定の成果を上げましたが、一方で海外出版社の参加数をなかなか増やせず、現在のマンガ国際取引のニーズに十分応えることが難しいことも学習いたしました。当面は休止して、新たな国際取引に貢献できる形を模索していこうと考えております。
基調講演やセッションなどは、秋に向けて発表してまいります。
国内News
コアミックス「ゼノンプラス」がはてなの「GigaViewer for Apps」導入4例目とのこと。
ベネリックが運営して、様々な商業施設に出店するジャンプショップに対して、マガジンショップがドン・キホーテの中に出来るというのが興味深いですね。
シーモアの新施策は、読切重視ということでこれも新作の立上に注力していることがわかります。いいですね。
個人的な思い出としては、15年程前に大阪のソルマーレ本社でシーモア編集部最初の編集長さんとお会いして、その後、マッグガーデンの方々と一緒に関西唯2つの漫画編集部として京まふの出張編集部に、出てもらったんですよね。懐かしい。
王者・週刊少年ジャンプの魂と、伝説の月刊IKKIの遺伝子を継承した新マンガレーベル「MANGABU!(マンガ部!)」が8/17(月)にオープンします!
— MANGABU! (@MANGABU_FAMH) July 17, 2026
先んじてティザーサイトを公開しました!https://t.co/BPsVYdwrIm
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📣様々なジャンルのマンガが基本無料で読めます!
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8/17(月)をお楽しみに! pic.twitter.com/XNeUk2tmfC
元IKKI編集長の江上さんや、元ジャンプ編集長の茨木さんがかかわったことで話題になった、ファムエンタテイメントの動きとして、「MANGABU!」ティザーサイトがオープンしたようです。
めちゃコミの施策、プレスリリースと同じ内容がnoteの記事になっていました。
『週刊少年ジャンプ』33号に付属した「ONE PIECEカード」を狙った大量購入・転売により、通常より50万部増刷したにもかかわらず売り切れが続出しました。集英社は、付録なしの同号を受注販売するとともに、8月発売の『Vジャンプ』で予定していたカード付録を中止。転売対策が、雑誌付録を楽しみにしていた通常の読者にも影響する事態となっています。
紙雑誌の低迷の中、難しい課題になっています。
Webtoon・ショート動画関連
セガサミーとパピレスの連携「ZETooN」、5作品ほど発表していましたが、提携解消とのこと。
韓国コンテンツ振興院(KOCCA)のイベント、7月に2つほど開催とのこと。どういうことをしているのか、ちょっと興味あります。
海外News
タイトル訳:アニメエキスポ2026、4日間の延べ入場者数が42万2000人を突破
なんと、今年のAXは延べ42万人ですか。すごいですね。
ということでAX関連の事後記事が色々と出ていました。
日本最大の正規版権コンテンツイベント、AnimeJapanがAXにイベント同士の立場から出るなど、色んな動きがあったようですね。そういえば、今期の『スティール・ボール・ラン』は、シリーズで初めてアメリカを主な舞台にした作品でしたね。盛り上がりそうです。
つづいて、西海岸で今月後半はサンディエゴ‐コミコンですね。
今の情勢を考えると、マーベルが東海岸から西海岸に移動するのもわかります。
国策BLという強ワード!
libroさんの北米エンタメニュースまとめです。
これ興味深かったです。日本へのインバウンド観光客数が多いとか、最近増えてるみたいな国への日本文化進出が効きそうってことですものね。
AI・画像生成関連
AIの法律は確かに難しいですね。半年で変えなきゃいけないのもちょっとわかります。
変わらず、続々新しいサービス出てきますね。
確かに、むかしはこういう、今でいうAIとも違う、ランプの魔人のAkinator(アキネイター)みたいな、どうやってるのかわからないけど動く優秀なプログラムがいっぱいありましたよね。LLMって、なんかこうした時代に比べると力技みたいな感覚がありますw
今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等
--セール・キャンペーン
--各種取組
シーモア×2コラボ、ちなみにFF10シーモアはまぁラスボス的な人でして、そのボス曲はFFシリーズでも屈指のにぎやかな曲です。そこが大阪らしさか?それにしてもFF10は25周年ですかぁ。
グランエンタスとは、秋葉オノデン内のスペースで、ECやネットサービスがリアルに出ていく流れが増えてますね。
--新人賞・漫画賞
一般公開のコンペなのですね。それもありか
記事のみ紹介
少年画報社取締役&コミケ準備会共同代表の筆谷芳行さんが常務に
IGは全体不調もマッグガーデン出版は堅調
「京都国際マンガ・アニメフェア2026」出展エリア&ステージ情報解禁及び入場券の販売開始~15回記念企画の続報も公開~
告知関連
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