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【現地レポート】AX2026(LA ANIME EXPO 2026)、ファン目線でめちゃくちゃよかったパネル5選

今年もLos Angelesで開催されたAX2026 (ANIME EXPO 2026、以下AX)は熱い戦いでした💥 7月10日に発表が出てましたが、今年は65カ国以上から42万2,000人以上 (2025年は41万人)が参加とのこと。また今年は2028年のオリンピック合わせで Los Angeles Convention Center(以下、LACC)の工事があったせいで、展示ホールが狭かったりしたんですが、LACC外のホールやシアター(Crypto.com Arena、The Novo、Peacock Place、L.A. LIVE)がパネルのお部屋になったり、Figueroa Street というLACC前の道を封鎖して、AXの飲食、レジストなどのスペースにしたりと、一段と大きなお祭り感がありました‼️

AXにおいて、私たちのようなアニメビジネスに従事してる人々は添え物にすぎません。主役はアニメが大好きで大好きで、この祭りを楽しみにしているアニメファンたちです。AXのはじまりはUCバークレーのアニメクラブで、今でもその雰囲気は残っています。参加者は年に1回のオフ会を楽しみに、わざわざ独立記念日の週末にLAに訪れます😎👍

そんなゴキゲンな人たちが集まるイベントの中心はなんと言ってもパネル‼️ アニメスタジオ、配給、権利元、ファンコミュニティなどが、新作アニメの上映をしたり、作品について語ったり、声優さんがライブダビング(生アフレコ)をしたり、イラストレーターさんがライブ・ドローイングをしたりします✨

そんな中、私は今年、22のパネルに参加したわけですが、今日は、今年のAXのパネルで私が アニメのファンとしてPerfect‼️ と思った5個のパネルをご紹介します(あくまで個人の意見)。

では早速GO!


The Apothecary Diaries Presented by Crunchyroll & NTV(『 薬屋のひとりごと』Presented by Crunchyroll & NTV)

Day 2 - July 3 Panel Room:Peacock Theater START:8:30 PM END:9:30 PM 観客:約5,000人

『 薬屋のひとりごと』のパネル。猫猫役(猫じゃない方)の悠木碧さん、壬氏役の大塚剛央さんが登壇されたスペシャルステージで、劇場版発表などの新情報もありましたが、それよりも何よりも薬屋のファンたちが何を望んでいるのかを汲んでプログラムが作られており、素晴らしいパネルでした。全体的に非常に細やかに準備されたショーという感じ✨

今回は特に猫猫と壬氏の声優さんの登壇で、二人のやきもきするシーンのライブダビングは大盛り上りでした。

ライブダビングに選ばれた映えある場面は下記の3つ👑:
1. 壬氏が猫猫を連れて滝壺にダイブして、横穴から猫猫が壬氏の肩車で穴から出ようとするんだけど、上からカエルが落ちて来るシーン(第2期の第11話、通算第35話「狩り」)
2. 猫猫だけが張り紙の字が読めるので、書かれていた字を理解出来て、壬氏に居残りにされる二人がはじめて出会うシーン(第1期の第1話「猫猫」)
3. カエル事件🐸で壬氏が宦官じゃないとわかった猫猫の部屋に壬氏が出向き、自分の状況を説明しようとするが、猫猫が欲しがっていた牛黄をあげたことにより、いつも通りギャグになってしまうシーン(第2期の第12話、通算第36話「華瑞月」)

今回、薬屋のパネルは Peacock Theater で、5,000人も入るハコになると、なかなか観客との間でライブ感を出すのは難しいと思いますが、このパネルはそこが良く出来てた!

特に上記のライブダビングの1番のシーンは、猫猫がカエルwをつかむシーンまで続くと思って、観客はめっちゃドキドキしていたんですが、手前で終わって、みんなに「ええええええーーーー」と言わせるなど、ホントファンのことをわかってた‼️

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Square Enix Manga Presents: The (Psychic) Power of BL with Cherry Magic! Creator Yuu Toyota(『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の作者豊田悠が語る、BLの(超能力的な)魅力)

Day 1 - July 2 Panel Room:408AB START:4:45 PM END:5:35 PM 聴衆:約800名

アニメ化もされているチェリまほの原作者豊田悠先生が登壇。MCは北米の腐女子インフルエンサーのお2人。このMCの1人が自己紹介で好きなマンガについて話すときに、”As Fujoshi,”というフレーズを使っていて、会場が沸いてました。BL市民権‼️

豊田先生は普段から顔を晒していないので、なんといつも自画像としてお使いの可愛いイラストのお面をつけて登壇。囲いの中から質問に答えたり、ライブドローイングを行ってらっしゃいました。

先生はパネル中に数枚のライブドローイングをされたんですが、2枚目はたしか”カフェにいる主人公二人”と、”着物を来ている二人”みたいな候補があり、会場からの声援でどちらを描くか決める感じだったのですが、このときの聴衆の出したノイズで私のApple Watchは95デジベルを記録しましたw(継続して聞くと難聴のリスクがあるレベル)女性が90%近くのパネルだったので、より高音が出た様子📣

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STEEL BALL RUN JoJo's Bizarre Adventure Special Panel featuring Yugo Kanno(『STEEL BALL RUN』ジョジョの奇妙な冒険 特別パネル ゲスト:菅野祐悟)

Day 2 - July 3 Panel Room:Main Events (Crypto.com Arena) START:12:30 PM END:1:50 PM 聴衆:約7,000名

『STEEL BALL RUN』を記念して作曲家の菅野祐悟さん、英語吹替キャストのDaman Millsさん(ジョニィ・ジョースター役)、Kaiji Tangさん(ジャイロ・ツェペリ役)が登壇。菅野さんはジョジョの初期から曲を作ってきた方なので、これまでのシーズンのスペシャルメドレーをパネル向けに作って披露して、観客大歓喜‼️

パネル内では『STEEL BALL RUN』の第2話(2nd STAGE)が9月25日に公開されるという情報解禁があった一方、大きな目玉の発表はなかったんですが、ジョジョの過去作でこのパネルのために作ったPVが素敵すぎて、観客の満足度は高かったです。

本パネルは完全に録画NGでしたが、MCが “We are family. Just between us.”というコメントがあり、ファンコミュニティが成立しているとこんな録画の禁止方法があるの素晴らしいなと感じました。

私はジョジョのパネルが大好きで、パネルがある年は必ず足を運ぶようにしているんだけど、正直、作品の魅力よりもジョジョのファンコミュニティが大好きというのが理由w ジョジョの Western Fandom はとにかくゴキゲンな人たちが多く、この陽気なメンバーたちと一緒に主題歌を歌ったり、踊ったり、パネルがはじまるまでの待ち時間にジョジョのシリーズで、「おまえはどのシーズンが好きなんだ?」、「俺はスターダスト・クルーセイダース!」みたいな話をして友達が出来たりするのがジョジョパネルのいいところです。

また今回はCryptoでの開催であったため、capped(満員で入れない)の心配はなかったんですが、これまでのジョジョパネルはそれほど大きな部屋での開催ではなかったため、ファンは一度はいっぱいでパネルに入れなかった経験があり(私も含めて)、みなそのトラウマなのか、今年は巨大な場所なのに、かなり早い時間から会場前を占領してしまい、いろんな人を困らせるはめになりました(迷惑な話だけど、ファンたちのそういう行動も尊い❤️)。

菅野さんはジョジョのラッピングバスに遭遇したもよう。私も見たかった‼️

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Black Clover Season 2 Premiere Panel with Cast and Staff (『ブラッククローバー』 2ndシーズン第1話のワールドプレミア上映会&パネルトーク) 

Day 3 - July 4 Panel Room:Peacock Theater START:1:30 PM END:2:30 PM 観客:約5,000人

ホント最高でした‼️『Black Clover』S2 ep.1のワールドプレミア、またアスタ役を演じる梶原岳人さんとS2の種村綾隆監督を迎えてのパネルトーク。

『Black Clover』は北米ではホント人気のタイトルなので、ファンたちはブラクロが5年ぶりに帰ってきて、この日に公開の新しいPVとS2の10月から放送のep.1を観れて、キラキラの思い出を持って帰れたパネルだったと思う。

またこの日に公開した映像の評判がめちゃよくて、下記のように「映画クオリティ」と言われているほど。ファンたちが観ているときのキラキラした目が忘れられない🥰 私も頑張ってAXまでに170話まで再視聴しておいてよかった‼️(そんなことしているので、寝る時間がない)

この新しいPV大好き😈

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Lobotomy Kaisen (18+)(ロボトミーカイセン)

Day 3 - July 4 Panel Room:408AB START:10:45 PM END:11:35 PM 観客数:約700名

私がAXのパネルの中で一番好きなプログラム。Lobotomy Kaisenというのは、元々は2023年後半ごろにマンガの『呪術廻戦』の休載期間などに呪術ロスになったファンたちがRedditの r/Jujutsufolk を中心に『呪術廻戦』の既存の台詞やコマを何度も加工してつぶやくようになったことに由来してます。マンガの連載が終了した今では、『呪術廻戦』のファンダムに生まれた特殊なミーム文化・状態を表しているワードです。このパネルはそれをみんなで共有しあうファンパネルw

パネル内では新しいファンたちのためにLobotomy Kaisenの歴史について解説があったり、会場のみんなで「呪われたミーム」について振り返ったり、呪術ファンたちに自分がいかに呪術に夢中かを語ってもらったビデオを観たり、Lobotomy Kaisenがいかにストレス解消の手段で、呪術を自分の一部にする方法かというのを考察します。これについての学術論文の紹介も。

昨年は400名くらいの観客数だったのですが、今年は700名ほどになっているので、『呪術廻戦』のこのクレイジーなファンダムは少し市民権を得てきているのではと感じました。Western Anime Fandomの中ではいくつか確実にファンダムが存在しているタイトルがありますが、呪術は明確にその一つで、Lobotomy Kaisen のように権利元が関わらなくても続いていくファンダムがあることは素晴らしいなと思います。

そしてこのパネルは Western Anime Fandom というなかなか理解するのが難しい group of people を理解するのに本当に役立ちます。ただしこのパネルにいる日本人は私ともう1人だけ(去年も)w

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以上が今年私がアニメファンとしてよかったと思うパネル BEST 5‼️ 今回はファンが観て歓喜✨ みたいなパネルを選んだので、若干マニアックな感じでごめんなさいw

でもね、 Variety の記事で、Crunchyroll の VP の Scott Donaton さんが “We don’t want to be something for everyone — we want to be everything to someone.”(「私たちは万人受けする存在になりたいのではなく、誰かにとってのすべてになりたい。」)って言ってて、なんかホントこれだと思うわけです。こういう『◯◯のパネル、最高だった‼️』みたいな記憶がファンには本当に大切なんだよ‼️‼️ それがすべてじゃないかと思ってます✨

ファンが何を求めているかを考えて考えて、1年に一度のお祭りでファンたちを楽しませる。ファンたちが楽しんだことで、こっちも元気をもらって、またそのアニメのために頑張ろうって思える、だからまたファンを楽しませることが出来る…っていうループは素敵なことだと思うし、こういうのこそがエンタメの仕事の一番の醍醐味なんじゃないかと思います。

(だからこそ、今日ピックアップした素晴らしいパネル群はいかに手がかかっているか知っているし、毎年、私もそこに近づきたいと思ってる‼️)

ということで、今日はここまで。

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あ、あとちっちゃな告知があります。

今週金曜、7月17日の夜に、アニメ関係のジャーナリストで、大学の先生でもある まつもとあつし さんとおしゃべりします。YouTubeとニコ動で観れるみたいなので、みなさま、よかったらどうぞ。(前に一回地震で途中になってしまったやつのリベンジ‼️)

YouTube:https://youtube.com/channel/UCeK-8kD1enYmk8hA9XTFLpQ

ニコニコ動画:https://ch.nicovideo.jp/animenomon