芋出し画像

子䟛の䞖界を求める倧人:李犹煥ずゞュアン・ミロ【暪浜矎術通 い぀もずなりにいるから】

暪浜矎術通のリニュヌアルオヌプン蚘念展「い぀もずなりにいるから 日本ず韓囜 アヌトの80幎」に行っおきた。双方の矎術朮流から圚日コリアン、䞖、䞖ず、はざたの関係性を瀺した映像䜜品なども倚数あったけれど、ずりあえず、倧奜きなアヌティストがいる。

《点より》

◯李犹煥が奜き

今展芧䌚でも数点出品し、日本ず韓囜の矎術の関係性の䞭で倧きな存圚感がある李犹煥。䜜家自䜓には理論的なむメヌゞがある。その理論や哲孊に蚀語的に觊れたこずはほずんどないんだけれど、なんでこんなに奜きなんだろう。

《線より》

圌の代衚シリヌズである《点より》ず《線より》。そもそも青い色圩であり、点や線が埐々に薄れおいく様子は、誰しもが颚のような心地よさを感じるんじゃないだろうか。䞊から䞋だけれど、なぜだか「滝」ずいう感じはしない。

「颚」ずいうずその蚀葉通り、《颚より》ず蚀うシリヌズがあっお、こちらは点より、線よりのようなシステマティックな線ではなく、䞊䞋巊右に動く自由な線が画面を埋め尜くしおいる。

《From Winds》

これも爜やかでだいぶ奜きなんだけれど、均敎が取れおいる点ず線の集合のほうが奜きだな。颚の方がもっず自然的な様子を描いおいる感じがするけれど、少し芏則があった方が奜きなのだろうか。

《察話》

「もの掟」の運動はもちろん、䜙癜を楜しむずいう日本人には銎染みのある矎的感芚ももちろん倧きい。「関係項」シリヌズで眮かれる石の集合は、綺麗な庭の䞭にいるような感芚になるし、「コレスポンデンス」シリヌズは浮䞖絵にもなっおいる。ずころでこの圢、湯呑みっぜいなヌず思っおいる。意識しおいるこずもないだろうけれど、そういうずころでも安心感がある。

◯ゞュアン・ミロず李犹煥

すヌっず奜きになる、ず同じような感芚を芚えるのが、20䞖玀スペむンの巚匠、ゞュアン・ミロ。昚幎春の東京郜矎術通で芋たいく぀かの䜜品も、李犹煥ず䌌おいるず思った。

↑癜いキャンパスにある青い星ず謎の物䜓ずいうショットの絵。右のどこからか飛んできた青い星は、ミロの絵によくある芒星だけれど、巊のはなんなのか、衛生ずか人工物みたいだなヌずか思うけれど、謎。

自由な線や现かいフォルムが倚いミロだけど、この絵はたさに李犹煥の「関係項」シリヌズみたいにたっぷりずした質感で絵の具が茉せられおいる。青い星の境界線ももちろん、巊の謎の物䜓の、タコのような、飛び跳ねる墚のように波う぀黒い足の郚分も、キャンパスの癜地ずの境界がくっきりず分かれおいる。

物䜓ず癜地の関係性に加えお、芒星がひく赀ず黄ず青ず色を倉化させる攟物線からは、点々のリズムを感じお、犹煥の絵を芋るずきのような軜やかさがある。ミロもキャンバスず絵の具の間の関係性を生涯远求した。

初期はキャンパスに癜の空間を敷くこずが倚いけれど、晩幎になるず、黒い空間を䜜ったりしおいる。それは犹煥にはただない特城ず蚀える。

◯子䟛を思い出したい倧人

犹煥をさっき日本の感芚でわかりやすいず蚀ったけれど、それはミロにも蚀える、もしくはミロの方が圓おはたる。ミロは犅の教え、日本の粟神哲孊に匷く共振しおいお、画業を通しお意識の先にある倧きな宇宙を衚すこずを目的ずしおいる。色も圢も䜕かを象城しおいお、䞖界芳を䜜り出しおいる。

《

察しお李犹煥はどうだろう。東掋的な哲孊に芪和性はあり぀぀も、物䜓を眮く、反芻しお空間に察しおどんな効果を及がすかを詊しおいるようで、そこに物語性はなくお、もっず機胜的で実隓的、䜕かの象城を衚そうずしおいるわけじゃない。

芋おいるずきの感芚ずしおは、李犹煥が静かな呌吞を繰り返す感じがしお、ミロも芁玠が少なく、確かに静かではあるんだけれど、脈拍が脳や䜓党䜓に行き枡るような、膚匵するような感じがする。犹煥の方が、どんどん自己䜜者自身が䜜品に溶け合うような、どんどん消えおいくのに察しお、ミロはミロの䞖界ずいう䞻䜓性が倧きい。音楜っぜいのもミロの方かな。

さらにミロの絵は自動蚘述を元ずしお、シュルレアリスムの䞭でも特に子䟛っぜい可愛らしい絵を描いおいる。芞術の䞭では子䟛のような無邪気な描き方を厇高ずする考え方があるけれど、ミロはその衚珟に接近しおいる。犹煥は子䟛のような無垢は感じられるんだけれど、実際は物䜓だけの無音に任せおいるようで、倧人が自らの耇雑さを消しお、子䟛のような玠朎を求めおいるような、そんな気がする。

もちろん良い意味で、ミロの方が倩才的な衚珟を求めおいお、犹煥はそういったずころは諊めお、自然に手攟しおいるような、ある意味芋苊しさがないような、、、。もしかしたら自分含め、子䟛ず倧人の狭間にいる幎頃だから犹煥の䞖界が刺さるのかもしれない。

◯蛍光色ずキャンバス

李犹煥がもの掟の䜜品矀を制䜜する前の初期の䜜品ずしお、倧きなキャンバスに蛍光色(ピンク、オレンゞ)を塗り広げた䜜品がある。目の錯芚によっおキャンバスの倖に色が広がっおいくような䜓隓を狙った䜜品。

䞀方、象城的な意味を蟌めるずしお、青、赀、黄色を基本的な色ずしお倚甚した、ミロは画業で蛍光色は䜿甚しおいない。生きおいる幎代的には䜿甚できたわけだけれど、最倧限に利甚できない、䞖界芳が厩れるずしお䜿わなかったのだろうか。

しかし、ミロの䜜品は倢、詩のような質感を持ち、さっき曞いたように雲のようにふわっず広がるような背景で描かれおいるものも倚い。そんなミロが蛍光色を䜿っおいたらどんな䜜品になっおいただろう。

おならが蛍光色になっおいたかも。

《絵画=詩おお あの人やっちゃったのね》

日本ずの芪和性、芖芚的な䜙癜の矎は共通しおいた李犹煥ずゞュアン・ミロ。アプロヌチは違えど、物䜓ずそれが䜜り出す空間の関係を暡玢した二人は、キャンバスずいう空間そのものにも物理的なアクションを及がしおいる。

《焌かれたキャンバス》

ミロの、燃やす、火ずいう拡倧しおいく操䜜に察しお、犹煥の穎を開けるずいう、芏則的な反埩の操䜜。ここでも二人の䞖界芳の違いがわかりやすい。

それず、郭仁怍もミロに通じるような怪物のドロヌむング、空間認識に関する圫刻など気になるものが倚かった。

◯本圓に奜き、ずしおみる

珟代矎術は䞀貫しお難しい、よくわからない。奜きになるずしおも、耇雑で斬新、気分が高揚する、カりンタヌ、皮肉、諧謔的なコンセプトが面癜い、深みがあっおスルメのように楜しめるみたいな感じだけれど、李犹煥だけは違う。初めおみた時から、スッキリず楜しめる。毎朝の散歩で蚪れる、静かな庭のような、そんな空気が奜き。

以前、フランダヌスの犬ばりに絵画の前で昇倩するならどれが良いかななんおこずを考えたりしたけれど、自分の堎合、李犹煥の点ずずもに、自分の存圚も、倧気に溶け合っおいくような、そんな静かな最埌だず嬉しい、、、そこたで思うこずができる。

もちろん珟代矎術含め、色々な奜きな䜜家がいるわけだけれど、李犹煥のように頭の䞭が敎うような、巚倧すぎるむンパクトがないような䜜品を「本圓に奜き」ず蚀っおみようかな、ず最近思っおいる。実際、矎術通で圌の䜜品が芋れるだけで嬉しいし、埌味も爜やかになる。個人的に賌入しお家に食りたいずいう意味でも䞀番かもしれない

李犹煥奜きだよずいう方、他にもそういう画家がいる方はぜひ教えお欲しいです。

おわり

暪浜矎術通「い぀もずなりにいるから 日本ず韓囜 アヌトの80幎」は3月22日たで

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