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【外国籍保護者との面談③】保護者の本音と「困り感」を引き出すヒアリングテクニック

前回までの記事で保護者面談での大切なことを書いてきました。

今回は、面談時における最後のテクニックです。


面談の最後に「保護者自身の困り感」を聞く

児童の学校での様子や学習についてひと通り話し終えたら、面談の締めくくりにぜひ試していただきたい問いかけがあります。

「お子さんのこと以外で、お父さんやお母さんご自身が日本での生活で困っていることや、不安なことはありませんか?」

学校の面談は「子どもについて話す場」と思われがちですが、特に外国籍の保護者は、言葉の壁や制度の違いから日常のあらゆる面で孤立し、深い悩みを抱えているケースが少なくありません。

「子どもの先生」であると同時に、「信頼できる地域の大人」として保護者自身の困り感に耳を傾ける姿勢を示すことが大切です。

表面化しにくい家庭内のトラブルや孤立

特に母親が外国籍である場合、言語や生活の依存度が高く、家庭内で立場が弱くなってしまうことがあります。

周囲に相談できる知人がおらず、パートナーからの暴力(DV)やモラハラに悩んでいても、自分からSOSを出すのは非常に困難です。

面談の場で直接「実は…」と話してくれるケースばかりではありませんが、「あなたのことを心配している」「困ったときは助けを求めていいんだ」というメッセージを届けること自体に大きな意味があります。

その場で言えなくても大丈夫。「連絡先」を渡す支援

面談の時間内やその場では、緊張や戸惑いから打ち明けられないことも当然あります。

そこでおすすめしたいのが、「地域の多言語相談窓口」や「DV相談窓口」などの連絡先(電話番号)を書面で手渡しておくことです。

その場では何も言えなくても、連絡先を手元に残しておくことで、いざという時に保護者が自ら助けを求めるための「命綱」になります。

最後に

子どもを安心して学校に通わせるためには、土台となる家庭生活と、何より保護者自身の心身の安全が欠かせません。

学校の枠組みだけですべてを解決しようとする必要はありません。

大切なのは、「困ったときに頼れる適切な窓口へつないであげること」です。

  1. アイコンタクトで心を開く

  2. 「やさしい日本語」で分かりやすく伝える

  3. 保護者自身の「困り感」に耳を傾け、SOSの出し方を伝える

この3つのステップを意識することで、言葉や文化の壁を越えた本当の意味での「信頼関係」を築いていくことができます。

外国籍の保護者面談に悩む先生方のヒントになれば幸いです。

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