【北米エンタメニュースまとめ】「NaverWebtoon、ショートアニメ作成のアプリ立ち上げ」「『ペルソナ』Netflixで実写映像化へ」「米国のアニメコン、入場料高騰でファン離れの懸念」「NY市が文化芸術に522億円投資」
エンタメビジネスをリサーチするlibroによる日々の北米エンタメ市場などのニュースなどのまとめです。今週は
サンディエゴコミコン2026、見どころは?
NaverWebtoon、ショートアニメ作成のアプリ立ち上げ
「ペルソナ」Netflixで実写映像化へ
米国のアニメコンベンション、入場料高騰でファン離れの懸念
ニューヨーク市が文化芸術に522億円を投資。生活費高騰の中、過去最高額
です。
サンディエゴコミコン2026、見どころは?
7月開催のサンディエゴコミコン2026が開催されます。米国では日本の漫画が人気ですが、25年後半から26年は従来のアメコミも売上高を伸ばし復権が指摘されています。昨年出展しなかったMarvel Studiosも会場内の大きなホールを借りて戻ってきます。ただ、メディア環境の変化にコミックス業界もさらされていることは間違いなく、今年もパネルは注目です。
NaverWebtoon、ショートアニメ作成のアプリ立ち上げ
IP活用という点で韓国のWebtoon企業は積極的です。NaverWebtoonはWebtoonの公式IPを使ったショートアニメをユーザーが作れるアプリを立ち上げました。IP保有するクリエーターにとってはファンダムを強化する狙いがあるとのこと。MVも作れます。こういうサービスは日本の漫画・アニメだと、どこが手を付けるのだろうか。
Stck.me、世界の書店を目指す
Stck.meは2021年設立の電子書籍プラットフォームです。書籍だけでなくコミックスやポッドキャストの配信も可能です。すでに1日100万人の読者がいるそうです。各国の出版社の参加も増えています。なんといってもAmazonよりも出版社の利益率がいい。こういうプラットフォームが増えると「ローカルの出版社が翻訳権を獲得してある国でその国の言語で出版する」というビジネススキームはどうなるのだろうか。
ロンドンブックフェア2027、日本をマーケット・フォーカス国に
2027年のロンドンブックフェアでは、日本がマーケットフォーカスプログラムのひとつとしてフィーチャーされることになりました。英語圏の漫画や文学で日本の存在感が高まっていることが背景にありそう。英国の書籍市場で日本の作家の存在感も高まっていることも理由とされています。
紀伊国屋書店・高井会長「目標は海外100店、日本と世界の文化をつなぐ拠点に」
紀伊国屋書店、景気がいいですね。100店舗も夢ではなくなっている。きちんと現地が必要な作品を仕入れ、イベントをやっているのがうまい。
【北欧図書館・最前線22】 デンマークから:図書館からアウトドア・セットを借りて自然に飛び込もう
地方の図書館とかでは書籍とあわせて貸し出しても面白いかも。
日本IP、欧州で広がる収益機会 『NARUTO』をテーマパーク化した欧州最大級メディア企業“MP社”とは
NARUTOのテーマパークをフランスで手掛けた会社は、翻訳漫画を手掛ける出版社KANAの親会社でもあります。きちんと世界観は統一できそう。
CrunchyrollはLaftelのシェアの高い韓国で代替になれるか
https://purengom.com/2026/06/28/laftel-and-crunchyroll/
Crunchyrollの韓国への参入を受けて、受けて立つのはローカル企業の手掛ける配信サービスLaftelです。
アメリカの書店は、読者の参考になるように、書籍を自主的に評価している。
日本はそうでもないのですが米国では新聞や雑誌の書評欄が消えつつあります。そこで書店自身がレビューを発表するようになっています。
「アニメイト北京」6月26日に移転リニューアルオープン 「王府井大街エリア」に移転 新商材も取り扱う新しい店内をご紹介
アニメイトが北京でリニューアルオープン。書籍の取り扱いも始まります。
Cake、テレビ朝日と提携「ドラえもん」を英語で配給へ
キッズ向けアニメの制作・配給を手掛けるCakeがテレビ朝日と提携し、「ドラえもん」を英語で配給します。ドラえもんはアジア圏では圧倒的な強さを誇りますが英語圏ではまだまだ。巻き返せるか。
15万人が集まった国内最大の本祭り 「ソウル国際図書展2026」
ブックフェアは各国で大賑わいですね。グッズへの懸念もありつつ本への関心は高まってほしい。
公共図書館は子供の図書館になりつつあるのか?
米国の図書館でいま、本来子供向けの書籍が大人向けのコーナーに移されている動きがあるとのこと。いわゆる「禁書」の動きのひとつで、地元の政治団体などが「子供にふさわしくない」とする作品を取り除こうとするのに対し、大人向けのコーナーに移しているそうです。
「ペルソナ」Netflixで実写映像化へ
先日エンタメビジネスウォッチャーの徳力さんが「ONEPIECE」の実写化はシリーズものがなくなったNetflixにとって有料会員を引き付ける作品のひとつと指摘されていました。「ペルソナ」もそうなるのでしょうか。日本はもちろん海外人気の高いIPです。
春アニメの覇権は?クランチロールで分かったこと=2026春アニメ分析
貴重な海外のアニメ視聴動向の分析。「とんがり帽子のアトリエ」強いですね。「ガンバレ!中村くん!」も健闘しました。
「BLEACH」新作アニメ劇場先行上映、米国で300万ドルの興行収入
BLEACHの新作アニメが米国で劇場先行上映されました。週末で300万ドルの興行収入でトップ10位に入りました。マンガも一緒に売ってほしい。
米国の配信はディズニー+とHuluに決まりました。
米国のアニメコンベンション、入場料高騰でファン離れの懸念
円建てでもですが、ドル建てでも米国のアニメコンベンションは入場料が上昇しています。ファンが気軽に行けるイベントではなくなりつつあります。AnimeExpoは10年間で56%の値上がりしたそうです。
Naver Webtoon、AIストーリーチャット「byUs」提供開始
生成AIを会話しながら物語を作るサービス、「AIストーリーチャット」というのですね。英語圏はじめいま、各国でこのサービスが広がっています。
こちらにもまとめました。
仏出版社、3年連続売減 厳しい市場に直面する
フランスでも出版社はビジネス苦しいもよう。
書店の経営も厳しいようです。
漫画家とレズ風俗企業、語られない物語のために手を組む
「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」以降女性向け漫画でレズ風俗を扱ったものが増えているらしい。
AIを活用した漫画翻訳のオレンジ、米国・カナダでサブスク開始
AI翻訳を手掛けるオレンジが英訳したマンガをオンラインで読み放題にする(定額課金)サービスを米国とカナダで始めました。AI翻訳がどこまでカジュアルユーザに受け入れられるか。
漫画編集部「よすみ」初のフランス語版刊行 『別冊よすみ 第一集』を7月9日よりJapan Expo 2026(フランス開催)にて先行発売、パリ・ジュンク堂をはじめとする現地書店でも発売開始
Webtoonを手掛けるソラジマは横読みのマンガ編集も手掛けており「よすみ」という編集部を持っています。私は「軽業師タチアナ」が好きで読んでいるのですがその編集部が紙の漫画集を出してフランス語で販売するとのこと。
第9回 日本・アメリカ/増加するZINEへの助成・補助金、日米で異なる社会的評価
アメリカ、ZINEへの助成もあるのですね。すごい。
Crunchyroll創業者、グローバルなアニメライセンシングプラットフォーム立ち上げへ
すごいですね。次に抑えるべきプラットフォームは確かにライセンシングですが1社のプラットフォームになるとどうなるのだろうか。
アニプレックスアメリカ、エイベックスピクチャーズと日本の製作会社も参加しています。これはライセンシングということはグッズを通りたいとかそういう許可取りなのだろうか?
文化庁 活字文化グローバル展開 第2回協議会で戦略採択 書協に海外展開支援デスク設置へ
日本文化の海外展開では文化庁がいい仕事をしている。
台湾でも自国の作品が世界で読まれるように翻訳出版国家チームを作るとの構想もあるので日本のマンガでもこういうのがほしい。
中・東欧最大級のポップカルチャーイベント、ポーランドのポズナンで開催
ポーランドも人口が多く、市場規模も大きいところ。SPYAIRすごいですね。
欧州委、AI生成コンテンツの表示・ラベル付けに関する行動規範を公表
生成AIを創作にどう活用するかはいろいろと議論がありますが「では活用して作られたものを明示するか」でEUは明示する方向へ。これ英語圏の出版社でも始まっています。
アメリカ版「図書館流通センター」がまさかの事業終了…代わって図書館市場に参入したAmazonに対する「現場のホンネ」
アメリカで図書館向けビジネスを手掛けていたBaker&Taylorが事業を終了し、代わりに参入してきたのがAmazonです。一応Baker&Taylor以外の代替企業はあったのですが、そこにアマゾンもAmazon Business Books for Librariesを立ち上げ参入。図書館実務を軽減するサービスを提案しているのはIT企業らしい。ただ、図書館用の設備などは提供していないらしい。
東映アニメ LAに『ONE PIECE』の公式グッズストアオープン
とうとう出てきましたね。書籍に比べてグッズはまだ日本以外の流通システムが確立していませんが、そこに一石を投じる動きです。うまく立ち上がってほしい。
中南米の“Otaku”と海賊版漫画の破局──“違法な消費者”はいかにして合法化していったか
ペルーの研究者による、中南米でいかに日本の漫画が広がっていったかの分析記事。非常に勉強になります。
ニューヨーク市が文化芸術に522億円を投資。生活費高騰の中、過去最高額
すごいですね。NYをNYたらしめるためにアーティストが不可欠とみて、文化芸術への投資です。各美術館などですね。物価高、家賃上昇はアーティストが生活しにくくなっている。東京都もやってほしい。
英国の書籍取引、EU関税策の例外求める
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR29A1H0Z20C26A6000000/
EUで中国などからの少額輸入品に対し関税がかかることになりました。「EUの域外からの輸入品」ということで英国からの書籍の輸出も対象になるため、U.K. book trade organizationsが新関税は読者にコスト高になるとして書籍や雑誌への例外措置を求めています。
Heated Rivalry、FunkoPopに登場
https://variety.com/2026/shopping/news/heated-rivalry-funko-pops-shane-ilya-shop-online-1236800016/
日本ではぬいぐるみなどが人気ですが米国市場でグッズといえばFunkoのフィギュア。「Heated Rivalry」も仲間入りです。
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。
AniBizの詳しい解説は必読です。ソラジマさんの少年誌への挑戦はうまく着地してほしいなと応援したい。そして講談社の「はたらく細胞」周りは、先生のよきように決着してほしいです。さかのぼった補償含め、ちゃんと専門家に入ってほしいです。読者としては次回作を応援します。
【雑記】
大ヒットした朝ドラ「虎に翼」が「なかよし」で漫画化されることになりました。大好きな物語だったので純粋にうれしいのと、漫画を通じて海外にも出て行ってほしい。ドラマを見ていない方も是非読んでみてください。
今週はここまでです。引き続きよろしくお願いいたします。
