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【マンガ業界Newsまとめ】アニメライセンスPF「AniBiz」?!、政府コンテンツ産業支援予算倍増1000億円を検討 など|7/5-253

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。

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タイトル訳:Crunchyrollの創設者が、アニプレックス、東映などトップIPホルダーの作品を提供する新たなグローバルアニメライセンスプラットフォーム「AniBiz」を立ち上げた(独占記事)

*: 記事は英語です。翻訳機能をご利用ください。

Crunchyrollの創業者で元CEOのKun Gao(高坤)氏が、アニメライセンスの商品化等を申請できるというプラットフォームを作ったということなのですが、これは実際にライセンス業務に携わったことがある人にはかなり衝撃的なサービスだなと思います。

まず第1の衝撃が、サイトトップすぐで以下の画面になります。

AniBiz Top画面より メジャー作品に最近の作品、Webtoonもある
Top画面からとある作品画面に遷移したところ。右手に「利用可能な権利」?!とある

ここまででも大変な驚きなのですが、つまりこのサイトに登録すれば「ONE PIECE」で、誰でもシャツやアクセの版権商品を作れるように読めなくも無いです。これまでのライセンシー実務を考えると、到底考えられないことなのですが、少なくともつくり上はそうなっています。

もちろん、ここは慎重に見る必要があります。サイト上で作品や権利項目が見えていることと、実際にライセンスが即時取得できることは別なはずです。気になったので、規約等をAIの力を借りつつ整理してみました。

■規約や使用に関する情報整理

  • 対象は、ライセンサー、ライセンシー、販売代理店、エージェント、小売業者など、アニメ/IPライセンスに関わる事業者・専門家とするB2B-マーケットプレイス

  • 国やエリアの限定が無いグローバルサービス

  • プラットフォームの目的は、アニメIPライセンスや関連サービスに関する発見、連携、交渉、取引を促進すること。運営はその取引に関与しない。

  • すべての契約・取引は、ユーザー(ライセンサー/シー双方を指す意味と思われる)間で直接行われる。AniBiz上で出会った相手と商談・契約に進んでも、契約責任は当事者同士に残る。

  • つまり、「公式アニメIPマーケットプレイス」と掲げていても、掲載情報がそのまま権利処理済みであることを意味しない。

  • AniBizを利用しただけでは、有効なライセンスや権利は付与されない。権利が発生するのは、ユーザー間で別途直接締結される契約による。

  • そのため、AniBizはライセンス契約の自動販売機でも、ロイヤリティ管理システムでもなく、権利者とライセンシー候補をつなぐ商談導線として見るのが適切である。

  • サービス上で発生する費用は、以下3つ

    • プラットフォーム手数料

    • プラットフォーム利用に関する費用サブスクリプション手数料

    • 取引手数料

つまり、出会いは提供するけど、後はそれぞれでよろしくやってね。取引のレベニューシェアは請求しないけど、PF利用や取引あたりの手数料はもらうよ。というところでしょうか。

もう一つ驚いたのが、以下の参画企業リストです。

このマッチングに参画していると思しきライセンサー

アニプレ、東アニ、電通、MBSほか各テレビ局など錚々たる面子です。

もうこうなると、実務者的にはにわかには信じがたいサービスなのですが、記事も複数出ていて、サイト上のいくつかの情報は正規のサービスとして存在していることを裏付けているようです。

この電撃的登場にショックを受けている方もいますし、日本でやれなかったのか?という声もありました。

そうですねぇ…強いて言うなら、大英博物館で漫画展をした際に、通常日本では並び立たないビックタイトルが、キュレーターさんの熱心さと「大英博物館」という一大ブランドで、奇跡的に国内の垣根を超えて一堂に会したみたいな事例もありました。日本の展示界隈では、もう2度とあり得ないし、日本での再現は無理だろうと語り草になっています。

世界中に日本のアニメを配信してきたCrunchyrollの創業者が、このタイミングでやったからできた。みたいな文脈に日本は弱いかなというところはあるやもですけども、この件に何の予備情報もない、いち零細ライセンシー目線では驚くばかりです。

そういえばロスではAnimeExpo開催中ですし、この情報が出ているのでしょうか。まだ情報も少なく、続報を待ちたいところです。

ちょうど総合商社が最近この分野に力を入れていると記事になっていました。国内だとまぁこういう感じになるんですよね。競争の質が違いそうですが、今後どうなるか。


政府がコンテンツ産業支援の予算倍増を検討

これも別の意味で凄いなと思うのですが、政府が現在年間550億円かけていたコンテンツ産業支援の予算を、1000億円の倍増、今後5年で5000億円以上確保して、海外展開を後押しとのこと。また豪気です。

文化庁のクリエイター支援基金(文化芸術活動基盤強化基金)、経産省のIP360からも、メニュー3「大規模作品製作支援(一般支援)」について、第1回採択結果を公表しました。

前者では、KADOKAWA系、コアミックス、動画協会などがコンテンツ海外輸出の人材育成で助成を受けることを確定させています。

後者は制作費への補助ですが、ゲーム7件、アニメ8件、実写4件で採択とのこと。

このあたり、批判的な声も出始めています。一方で、世界市場でコンテンツ産業を本気で伸ばすなら、制作費だけでなく、地域/グローバルリサーチ、人材育成、海外流通、権利処理、現地営業、海賊版対策など、どこにどう資金を入れるのか、かなり具体的な設計が問われる段階に来ているとも感じます。いずれせよ、やらなあかんですからね。


国内News

SORAJIMAが少年漫画編集部「少年STOKE」を開始とのこと。若年層のマンガ雑誌離れを見据えての少年漫画進出とのこと。頑張っていただきたいところ。

めちゃコミ編集部しかり、今回のSORAJIMAもそうですが、表出してないところでも近年、様々な立場からの少年漫画への挑戦が増えています。ビジネス的観点で言うと、漫画原作からアニメ化して世界的ヒットをしている作品のほとんどが少年漫画出自です。そうなると、IP展開を視野に入れた各社はそこを目指すところなのでしょう。

一方で、過去のヒット少年漫画のほとんどは4大週刊漫画誌の連載作品です。それ以外から世界的メガヒットとなりますと、なかなか見当たりません。新たな参入者は、近年著しく変化している流通環境の中で、その壁に挑むわけですが、個人的にはどの挑戦にも最大限敬意をはらいたく、応援したいところです。


GOTはもともと「COMIC Medu」という媒体をコミチ+上で運営していましたが、Meduが他のレーベルと一緒に今回の「Gコミ」に集約、変わらずコミチ+で運営を続けるようです。なるほど。


これちょっと面白いサービスですね。


集英社「ナツコミ2026」の特典カードが、配布前からフリマアプリ等に出品され、話題となりました。集英社は公式Xでカード仕様を説明し、書店への問い合わせ自粛を呼びかけています。

今回の件は、無料配布の販促物であっても、人気マンガIPに関連するアイテムが二次流通や海外需要と結びつきやすい難しさを示していると思います。本来は書店でのコミックス販売を促進するための施策ですが、特典そのものへの注目が高まることで、書店現場の対応負荷や配布運用の難しさもあります。


オアシス、2026年定時株主総会の議決権行使結果を、KADOKAWAにおける説明責任の徹底に向けた転換点と評価(証券コード:9468 JT)

KADOKAWA関連、2つニュースが出ていました。

KADOKAWAの早期退職は、154名応募があったとのこと。編集、ライツ等々キーになる方々に影響が少なければと思うのですが。

オアシスからは先日の株主総会の取締役再任議案に声明が出ています。


【重要】FanTopサービス機能の一部終了および利用規約改定、返金対応のお知らせ|FanTop

メディアドゥが運営するNFTサービスFanTopが、保有トークンのマーケットプレイス機能やギフト機能など、一部機能を終了。それに伴い返金対応があるようです。


今週は、この話題も大変でした。清水先生が心安らかになることをお祈りしています。


この10年でジャンプで連載した作品が214作、うちアニメ化したの26%とのこと。興味深いですね。

恐らく、AIを上手に使って調べられたと思うのですが、こうした面白いデータが次々調査できる世の中になったなぁとも。とはいえ面白い題材を選んで調査して、示していくという人の力がまずありきですね。良い記事でした。


この件、マーベル目線で見た時の日本向け販売戦略に、次の一手はあるんでしょうか?
意外と、直接日本での販売を手掛けようと考えているとか?


途中まででしたが、面白い記事でした。これはあれでしょうか、先日の中南米の方と日本のx上での海賊版論争がきっかけの記事でしょうか。私も大分前ですが、ホンジュラスと言う中米の国で、ここで言う中南米版ネットカフェみたいなところに行ったことあります。独特な雰囲気のところでした。


広報・宣伝をされる方には注目だと思うのですが、3万円でYahooニュースに掲載&AIでニュース風記事が出る新サービスです。

実務目線だと、この1本3万円というのは、PRTIMESの従量掲載と同じ価格で、Yahooニュースに出るのが確約されるとなると、ちょうど検討したくなる価格ですね。今度IMARTでもやってみようかと。


とても面白い企画ですね。私の場合は「短刀を直輸入で申しますと」(パトレイバー)と、相手にさとられないように言います。


個人的には赤松さん頑張れーと思う2つの投稿です。


Webtoon・ショート動画関連

LINEマンガからオリジナルWebtoonのアニメ化です。


タイトル訳:ウェブトゥーン市場は新作よりも既存IPに焦点を移す

海外ニュースですがここに。
Webtoonが過去IPを掘り起こすというのは、少々早いのでは?と思いつつ、一方で、3-40話まとめて作っておいて、初速が悪いと埋没するというWebtoonの独特な出され方を考えると、初速振るわなくとも、映像化したら化ける埋もれた良作が過去にあってもおかしくないかなとも。


海外News

オレンジの北米向けマンガ配信サービス、emaqiがサブスク開始です。

注目したいのは、講談社USA、VIZ Media、少年画報社、秋田書店をはじめ国内外10社が400以上のシリーズを提供とのこと。ここは調達頑張りましたね。emaqiは実質ここが船出となるのではないでしょうか。


絶賛開催中のAnimeExpoでは、足元ではこんなことになってるんですね。
AXが特別というより、アメリカの物価やコストがヤバいんだと思いますが。

引き続き、ロスは熱いですね。


エイベックス系アニメタイムズがインドのアニメイベントで冠スポンサーとのこと。


ポーランドでも6万人規模のイベントがあるんですねぇ。東欧最大とか。


タイトル訳:ファンか、それとも泥棒か?ウェブトゥーンの海賊版問題が、世界中の読者に疑問を投げかける

日本同様、韓国のクリエイターさんも海賊版問題でユーザー直接対話で心を痛めていたんですね。これはみなしんどい。


libroさんの北米エンタメニュースまとめです。

リンク張らないですが、このトップの海賊版利用のやつは、勘弁してほしいですね。法治国家米国250周年の奮起を期待したいところ。


AI・画像生成関連

欧州ではAI生成コンテンツにラベリングの規範を策定とのこと。


任天堂のAI観ですが、最早「AI」という括りだと主語がでかすぎるかもですね。


今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等

--セール・キャンペーン

アフタ40周年!

--各種取組

年間50号として60年ですか。おめでとうございます。しかし凄い表紙

ハンター1億部突破!

--新人賞・漫画賞


記事のみ紹介

デザート編集長など、長く女性誌畑だった森田眞さん、一迅社取締役に。
講談社コミックスの沢山の奥付に名前が載っていた森田浩章専務じゃなくて、森田眞さんです。

良記事です。以下ともども。

ディスクが無くなっていく…時代ですなぁ。


最後までご覧いただきありがとうございます。


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