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【北米エンタメニュースまとめ】「サウジアラビアのマクドナルド、「呪術廻戦」とコラボ」「オトナが知らないYouTube発IPが最終回」「『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』米映画館で上映へ」

日々の北米エンタメ市場などのニュースなどのまとめです。今週は

  • サウジアラビアのマクドナルド、「呪術廻戦」とコラボ

  • オトナが知らないYouTube発IPが最終回を迎える話

  • マイナビ出版が欧州800書店で販売 ドイツ企業と契約

  • 「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」米映画館で上映へ


です。

サウジアラビアのマクドナルド、「呪術廻戦」とコラボ

「ONEPIECE」「NARUTO」に続き「呪術廻戦」が海を越えます。サウジアラビアのマクドナルドとのコラボ企画。CMの音声が日本語で字幕がついているのは「日本語で楽しめ」ということなのか。


海外アニメファン動向を2000万人のデータで解析、国産アニメをグローバル展開する「次の一手」とは ~AnimeJapan 「MyAnimeList」セミナーレポート~

AnimeJapanのビジネスデーのリポート。MyAnimeListのセミナーです。英語のみのMALですが、男性の登録者が多い。MAL上でも中国や韓国のアニメがスコアを伸ばしているとのこと。


「呪術」「推しの子」より海外で高評価…バトルでもファンタジーでもない「家族の喪失」を描いた異色のアニメ

そのMALをベースに分析した中山敦雄さんの記事。海外のファンも事前に原作の評判を決めてみるアニメを決めようとしている傾向は面白い。これまではPVとか制作会社重視だったので。

今シーズン、「違国日記」はすごい評判が良かった。MAL上でも順調にスコアを伸ばしてきました。

こちらの記事が詳しいです。漫画のほうも動いてくれるとうれしい。


「跳躍するインド」で日本のエンタメ企業が大きなチャンスを迎えている

インドのメディア・エンターテインメントビジネスの現状について。日本のコミケをモデルにした「Ōta TOKYO」も立ち上がったらしい。最近日本以外でコミコンではなく「同人誌を売る」を主眼にしたコミケモデルのイベントができてきているのはうれしい。

言語や宗教というハードルはあるものの、多くの人がすでにスマートフォンを持ちインターネットに接続している現状、メディアビジネスとしては面白そう。

こちらはインドで事業を拡大するクランチロールの責任者のインタビュー。クランチロールの調査によれば、インド国内におけるコアなアニメファンの割合は、人口比4%(約5600万人)とまだ一部だそうですがそれでもかなりの市場規模。ただ単価の低さはネックになりそう。


「ガンバレ!中村くん!!」作者、アカウントを削除

https://kcomicsbeat.com/2026/04/12/syundei-creator-of-go-for-it-nakamura-deletes-x-account-after-being-told-to-disappear/

アニメ化された「ガンバレ!中村くん!!」の作者、#春泥先生がXのアカウントを削除されました。X上で海外などのファンから「攻撃」されたことが背景にあります。PRもありますが、作者個人が直接アカウントを開設してのやりとりはリスクもありそう。#春泥先生は制作を続けてほしいと願う。


オトナが知らないYouTube発IPが最終回を迎える話

YouTube発のIP「The Amazing Digital Circus」の解説です。すごい気になっていたのでありがたい。3Dアニメなんですね。個人のアニメーターが独立系スタジオと組んで発表し、YouTubeで人気化→Netflixで配信という展開。日本ではコロコロコミックが漫画化しています。

字幕と吹き替えでしっかりグローバルに対応しています。Netflixと契約後も商品化権をしっかりコントロールしたのがすごい。

以前「すごいクリエイターの才能はどこにいくか?」という議論をしてことがあり、日本では小説、詩、俳句、映画、漫画、テレビと展開してきましたが、今後は「動画」しかも配信プラットフォームなのかもとぼんやり思います。


マイナビ出版が欧州800書店で販売 ドイツ企業と契約

ドイツ市場に注目集まりそう。ドイツは漫画の翻訳も活発で日本文化への関心も高いです。また、翻訳コストを抑えられるイラスト集を出していくのはいい戦略ではないかと。


ケルンの天理大オフィスでアニメ原画展開催

https://www.tenri-kw.de/veranstaltungen/ausstellung-anime-aus-japanischen-original-zeichnungen-genga/

ドイツではケルンにある天理大のサテライトオフィスでアニメの原画展も開催されています。どういうルートで誰がドイツに持ち込んだ原画なのか気になる。


配信プラットフォームはいかに米国でYAブームを再燃させたか

「ハートストッパー」など米国では配信プラットフォームでの映像化をきっかけにヤングアダルト小説ブームが起きています。「Heated Rivalry」もそう。視聴者が旧来のハリウッドが提供する物語とは違う多様な設定や物語を求めているという指摘もあります。もちろん先頭はNetflix。


カンヌ・フィルム・マーケットがアニメーション部門を拡大、「カンヌ・アニメーション」を2026年より新設へ。日本アニメのグローバル戦略にも焦点

映画祭の最高峰、カンヌ・フィルム・マーケットもアニメーションに注力。日本のアニメビジネスのカンファレンスもあります。

そのカンヌ映画祭はTIFFCOMと日本のIPに特化した「Japan IP Market」を共同開催します。日本の漫画を持ち込んで、映像化したいプロデューサーを探す狙いか。リメイクされた「仁義なき戦い」はみたい。


映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」、全世界の累計興行収入が約1000億円突破

マリオの新作映画、世界で絶好調です。確実にマリオのIPとしての寿命を延ばしたと思う。


Crunchyroll Manga、集英社作品を追加

https://www.comicsbeat.com/blooming-love-more-shueisha-manga-titles-join-crunchyroll/

Crunchyrollの立ち上げた漫画配信サービス、徐々に作品を追加しています。「半人前の恋」など集英社作品を追加。海賊版サイトが消えつつある今、こういう公式サービスを使った利用が増え、紙の書籍の出版につながったり作者への還元につながってほしい。

「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」米映画館で上映へ

7月に放送予定の「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」を米国の映画館が最初の3エピソードを特別上映します。6月25-29日の期間限定。字幕版と吹き替え版あり。作者コメントの映像もあるようです。日本もですが、アニメ上映はお客さんが来るのだろうなと思います。


オンラインゲームの完全サ終に異唱える「Stop Killing Games」運動、カリフォルニア州の提出法案を全面支持―サーバー終了時のオフライン対応か全額返金を義務化

こんな運動があるのですね。今米カリフォルニア州では、これから立ち上げるオンラインゲームに対し、サーバー停止時にオフラインで遊べるモードの提供か課金額の返金を求めています。これにオンラインゲームの完全サービス終了に異議をとなえる「Stop Killing Games」運動も賛同しています。

ちょうどサービス終了したオンラインゲームについて海外のプレイヤーが勝手にエミュレーターを使って復活させたことが議論になっているところなので気になりました。

ルールに従う傾向の強い日本人と、市民的不服従が基本にある欧米法との意識の違いは納得です。コンテンツ提供を手掛ける企業を「敵」とみなす態度も差があります。アジア圏がどうなのか気になる。昔であればローカルで小さく楽しまれていたものがインターネットによって世界の議論になっているのは皮肉です。


ファンタジー作家は本気 「忠実でない」映像化にNOを突き付ける

小説や漫画を映像化したとき「原作に忠実かいなか」は日本でよく議論になりますがハリウッドもその議論から無縁ではないようです。これまでは映像化は原作の人気につながるため黙認されてきましたが、最近は原作に忠実ではない映像化に、作家が異を唱え始めているようです。特にファンタジー作家が声を上げています。Netflixの「The Witcher」も原作者からは批判されました。曰く「ショーを称賛できない」とのこと。

こう考えると「ONEPIECE」はラッキーだったのですね。

映像化はほかの考えを持った監督や脚本家の手が入るためどうしても原作と距離ができることもあり、新たなファンを獲得する目的なので必ずしも忠実である必要はないと思いますが、作者そのものから否定されるのはつらい。


世界のNetflixアニメでは何が観られているのか?【2021-2025ランキング】

Netflixに限定しているとはいえ、コロナ禍後の配信プラットフォームにおけるコンテンツの消費の変化が興味深いです。普段アニメを熱心に追っている人からすると盲点ですが、Netflixで圧倒的にみられているのはドラマ。漫画や小説、アニメを原作に実写を作りたい気持ちがすごくわかる。Netflix上ではアニメよりもドキュメンタリーが見られている。

ただアニメという点では、Netflix上では英語のアニメから日本語のアニメに人気が移ってきているのは事実。経年で見ても、上位に占める日本アニメの存在感の高まりがわかります。ここには英語圏で圧倒的人気のディズニー作品がないという事情もありますが。

そしてNetflixが日本発アニメに頼らず、オリジナル作品やYouTube発作品を発掘しようとしているのも見えてきます。

「日本で子供が漫画を読んでいるか」議論でもありましたが、世界のアニメはやはり「子供が見るもの」という考えが根強く、各言語圏で、子供向けのコンテンツが出てきてNetflixにのってきています。ここは筆者も指摘するように、日本の漫画・アニメが見落としているところではあります。


なぜ今欧米で「BL」が流行しているのか?ブロマンスからエンタメ化までの変遷を追う【2000-2025年】

「今」でもないですが、確かに英語圏ではいま「BL」「M/M」がいろいろなメディアで取り上げられてきています。「Heated Rivalry」ブームはすごい。大手メディアが相次ぎ特集しています。

英語圏ではBLは、FUJOSHIはもちろんですが、LGBTQ+の当事者らが異性愛ではない「自分たちの物語」として受け入れました。それが徐々に映像化で一般化していったといえます。最初は「ブロマンス」から始まり徐々に恋愛に浸透していったといえます。


NOTHING NEWの手掛ける「我々は宇宙人」カンヌ国際映画祭出品決定

映像制作会社、NOTHING NEWの手掛ける長編アニメ「我々は宇宙人」がカンヌ国際映画祭の監督週間正式出品決定しました。この制作会社。VCのANRIが出資しています。アニメの制作・育成にVCがかかわる時代になったのかと感慨深いです。


【中国特集】日本の数倍規模にバブル化する、2025年「中国グッズ経済」の上半期報告書

中国のグッズ市場すごいですね。完全に日本の「推し活」的な動きになっていて、人口が多いからすごい。中国グッズ市場は3.4兆円で日本の2~3倍程度。日本同様、コレクション需要から生活浸透型になっているのは興味深い。


マーベル・スタジオを直撃、ディズニーが約1000人の大規模人員削減を発表

これだけエンターテインメントビジネスが盛り上がっている中、ディズニーのレイオフがマーベル・スタジオにも影響しています。


白浜鷗先生インタビュー「私の物語は自身に不安を抱える読者に語り掛ける」

https://courier.unesco.org/en/articles/kamome-shirahama-my-stories-can-speak-readers-who-feel-uncertain-about-themselves?utm_medium=&utm_term=&utm_content=&utm_campaign=

「とんがり帽子のアトリエ」の作者、白浜鷗先生のインタビュー。コミティアでスカウトされたんですね。「世界から疎外されていると感じている人も、世界に道を見つけることができる」というのは作品の素晴らしいメッセージです。漫画業界は、出版社からの扱いはひどかったですが昔から女性の漫画かが活躍し、道を切り開いてきた分野なのでどんどん出てきてほしい。


中華BLの「甘くない青春」、受験と家庭環境の重圧にさらされる中国の若者たち

中華BLにも学生BLがあり、かなりシビアな世界が描かれているもよう。学業プレッシャーは日本よりも厳しそう。そういう厳しい環境だからこそ、2人は出会い、しっとりした感情を通じ合わせていくのが読み応えある。それにしても親の再婚からの義兄弟→恋人って中華BLでもあるんですね。


この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

「Manga Planet」はかなり早い時期から米国でサブスクリプション型の漫画配信サービスをしていたのですが、なかなか映像のようには軌道に乗ることができず。サービス閉鎖となりました。菊池さんの記事にもあるように、BLを手掛けていたfutekiyaのほうは紙の書籍を出すブランドとして残るようです。

漫画の配信という点ではCrunchyrollという超大手が参入してきているので、日本の漫画をメーンで手掛けていたサブスク型のところは厳しくなるのかな、と。一方で反Crunchyrollという層はいるので、そこを狙って新たなサービスも立ち上がってきているというのが米国市場です。紙とデジタルの関係は難しくなりそうです。

そして海賊版論は白熱していましたね。ちょうどこの議論が白熱している最中にスペイン語圏の大規模な海賊版サイトが閉鎖に追い込まれました。

米国の出版社には、「もともと日本の漫画やアニメのファンで出版社を立ち上げた」というところは少なくないので、こればかりはほかの言語圏もそうなることを期待するしかないですね。現地のファンにはどんどん地元の出版社に漫画の出版をしてくれるように訴えてほしいもの。幸い日本の出版社はライセンスに前向きになっていると思います。

今週はここまでです。引き続きよろしくお願いいたします。


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