【中欧旅行記】絵本の街と歴史の都。チェスキークルムロフ&プラハ3日間の旅
📌 この記事のポイント
✅ 絵本の世界へタイムスリップ:世界遺産チェスキークルムロフでは、オレンジ色の屋根と川のせせらぎに包まれた中世の街並みに、到着した瞬間から心を奪われました。
✅ 歴史と絶景のプラハ:プラハ城・カレル橋・天文時計など王道スポットを制覇しつつ、朝ランニングで出会った静かな絶景も格別でした。
✅ 本場のチェコビールは安くて美味い:タンクや樽から直接注がれるビールの美味しさは想像以上。水よりビールが安いという話も本当で、ビール好きには天国のような国でした。
セマナサンタ(Semana Santa)の連休を利用した中欧旅行。
ブダペスト、ウィーンに続き、最後の目的地であるチェコへやってきました。
今回は、絵本の世界のような「チェスキークルムロフ」と、歴史とビールと絶景が詰まった首都「プラハ」を巡る3日間の旅。
チェコといえば、世界一のビール消費量を誇る国。
水よりビールが安いという噂は本当なのか。
ビール好きとして、それを確かめることも今回の旅の密かな楽しみでした。
中世の面影を色濃く残す街並みと、本場のチェコビールに酔いしれた充実の滞在記録を、自分の思い出として残しておきたいと思います。
ハンガリー・ブダペスト編のNoteはこちらから。
オーストリア・ウィーン編のNoteはこちらから。
1日目:絵本の世界へ。チェスキークロムロフ
ウィーンを9時45分発のバスで出発し、3時間ほどでチェスキークルムロフへ。
到着した瞬間、一瞬でこの街が好きになった
チェスキークルムロフ(Český Krumlov)に到着し、中心部へ向かう途中、高台から見た街並みに思わず感動。
オレンジ色の屋根が並ぶ家々、小鳥のさえずり、川のせせらぎといった自然の音に包まれ、どこか田舎のような穏やかさがあり、一瞬でこの街が好きになりました。
街全体がユネスコ世界遺産に登録されており、まるで中世の絵本の世界に迷い込んだかのような雰囲気が漂っています。



イースターマーケットとランゴシュ
最初に訪れたのはスヴォルノスティ広場(Náměstí Svornosti)。
ちょうどイースターマーケットが開かれており、屋台もいくつか出ていたため、軽いランチをとることにしました。
屋台で揚げたてのランゴシュ(Langos)を購入し、屋外のベンチでいただきました。
ランゴシュとは、東欧で広く親しまれている揚げパンのこと。
ガーリックオイルの風味にチーズとケチャップがかかり、シンプルながらサクサクでとても美味しかったです。
ブダペストやウィーンでも見かけていたのに食べられずにいたので、ようやく食べることができて大満足でした。


その後はマーケットの雑貨を見て回り、今回の中欧旅行で3つ目となるイースターエッグを購入。
妻がすっかり集めるのにハマっていて、とても喜んでくれました。
来年のイースターの時期に、この旅を思い出すのだろうなと感じた瞬間でした。

熊の堀と、ジブリの世界のような絶景
続いて、チェスキークルムロフ城(Státní hrad a zámek Český Krumlov)方面へ。
遠くからでも目立っていたチェスキー・クルムロフ城の塔 (Zámecká věž Český Krumlov)はカラフルで可愛らしく、どこかレトロな雰囲気があり、歴史の重みも感じられました。

途中の熊の堀(A Moat with Bears / Medvědí příkop)では2匹の熊がおり、思わず足を止めて見入ってしまいました。
どこから来た熊なのか、なぜここにいるのか。
不思議な光景に思わず笑ってしまいました。

城を通り、高台へ向かう道中もまるで冒険のようでワクワク感がありました。


さらに高台へ上がると、川に囲まれた街全体を見渡すことができ、その美しさに圧倒されました。
オレンジ色の屋根が統一感を持って並び、まるでジブリの世界に入り込んだかのような感覚でした。


ザーメツカー庭園(Zámecká zahrada)まで足を延ばし、緑豊かなベンチでしばし休憩。落ち着く空間でした。

ラトラーン地区の散策とカフェ休憩
その後は来た道を戻りながら、何度も景色を目に焼き付けました。
ラトラーン地区(Latrán)では、オレンジ色の屋根に対してカラフルで個性豊かな壁の家々が並び、入り組んだ道を歩きながら、小さな雑貨屋をいくつも覗き、まるで探検しているような気分になりました。



少し歩き疲れたところでcafé IN VIVOに立ち寄り、アイスラテとチョコレートケーキで休憩。
ケーキは層になったクリームがチーズ風味で、とても美味しかったです。
落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。


バスの時間まで再び街を散策し、聖ヴィート教会(Kostel svatého Víta)へ。
外観はもちろん、内部もこぢんまりとしながら歴史を感じる落ち着いた空間でした。

その後もう一度イースターマーケットに立ち寄り、
チェスキークロムロフの風景が描かれたお気に入りのポストカードを見つけて購入。

朝から晩まで充実した一日で、心に残る景色と体験に出会えた最高の一日でした。
夜はバスに乗り、プラハへ移動。
スーパーで夕飯を調達してゆっくり休み、翌日からのプラハ観光に備えました。
2日目:歴史とビールと絶景を満喫するプラハ観光
プラハ城と聖ヴィート大聖堂
最初の目的地は高台にあるプラハ城(Prague Castle / Pražský hrad)。
向かう途中、映画かドラマの撮影に遭遇し、かつてのチェコの人々が着ていたような紳士的な衣装の人たちを見ることができ、少し得した気分になりました。

トラムはどこか古くて小さく、それでいてカラフルで可愛らしく、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わいました。

プラハ城は高台にあり、階段を登って向かいます。
道中や到着後に見渡すプラハの街並みは本当に素晴らしく、オレンジ色の屋根が広がる街並みに、大聖堂や近代的な建物、自然公園が点在している様子が印象的でした。

チケットを購入して最初に訪れたのは聖ヴィート大聖堂(St. Vitus Cathedral / Katedrála sv. Víta)。
1344年に着工し、完成は1929年と約600年もの歳月をかけて建てられた壮大な建築で、ゴシック、ルネサンス、バロックの様式が融合しています。

中でもアルフォンス・ミュシャ(Alfons Mucha)によるステンドグラスは特に印象深く、ガラスに直接絵を焼き付ける技法によって、はっきりとした描写と繊細なグラデーション、独特の色彩が表現されており、非常に美しかったです。

また、聖ヤン・ネポムツキーの墓(Tomb of St. John of Nepomuk)は約2トンもの純銀が使われた豪華なもので、舌を切り取られ川に投げ込まれたという悲劇の背景もあり、強い印象を残しました。

旧皇宮・黄金の小道と、チェコビールとの出会い
その後は旧皇宮(Old Royal Palace / Starý královský palác)と聖イジー聖堂(St. George’s Basilica / Bazilika svatého Jiří)を見学。
旧皇宮ではバルコニーから街を見渡し、かつて王が同じ景色を眺めていたと思うと感慨深いものがありました。
ヴラディスラフ・ホール(Vladislav Hall)は現在でもチェコ共和国の大統領選挙などに使われており、
歴史が現代まで連続していることに驚かされました。


続いて黄金の小道(Golden Lane / Zlatá ulička)*へ。
小さな家々が並び、当時の生活を再現した家具やキッチン、寝室の様子をレプリカで見ることができました。
ビールが描かれたポストカードを2枚購入。
世界一ビール消費量が多い国ということもあり、ビール好きとしてはたまらないデザインでした。



ランチはレスタウラツェ・ウ・ムリナーシュ(Restaurace U Mlynáře)へ。
ロースト・ポーク・ナックル(Roasted pork knuckle / Pečené vepřové koleno)を注文。
とても大きく、ほろほろと崩れる柔らかさで食べ応え抜群でした。
そして、この日のハイライトはなんといってもチェコビール。
ボヘム12°ライト(Bohém 12° světlé tankové / Light from tank)とクルショヴィツェ10°ダーク(Krušovice 10° tmavé sudové / Dark from barrel)を飲み比べ。
どちらもタンクや樽から直接注がれており、フレッシュで雑味がなく、喉越しが抜群に良かったです。
チェコでは水よりビールの方が安いという話も本当で、驚きつつも深く納得しました。




カレル橋・天文時計・旧市街広場
食後は聖ニコラス教会(St. Nicholas Church / Malostranský chrám sv. Mikuláše)の外観をさらっと見て、ジョン・レノンの壁(John Lennon Wall / Lennonova zeď)へ。
1980年にジョン・レノンが亡くなった後、共産主義下の若者たちが彼の肖像やビートルズの歌詞を書いたことが始まりとされていて、平和に対するビートルズの影響力を感じた。



その後はカレル橋(Charles Bridge / Karlův most)を渡って旧市街へ。
ブルタバ川にかかるこの橋は多くの人で賑わっており、橋の上から眺める景色は本当に美しく、歩きながらどんどんプラハの魅力に引き込まれていきました。

途中でオリジナル・チェコ・トルデルニーク(Original Czech Trdelník)に立ち寄り、バニラとチョコのミックスアイス入りトルデルニークを注文。
冷たくて甘く、今回の旅で食べたスイーツの中でも一番印象に残りました。


その後はプラハの天文時計(Prague Astronomical Clock / Pražský orloj)へ。
ちょうど16時の鐘のタイミングに合わせて観ることができました。
24時間時計として精巧に作られており、鐘が鳴る瞬間には歓声も上がっていました。
派手さはないのですが、歴史と技術を感じるかっこよさがありました。

旧市街広場(Old Town Square / Staroměstské náměstí)ではイースターマーケットが開催されており、まさにお祭りのような賑わいで気分も上がりました。

最後はレトナ公園(Letná Park / Letenská pláň)へ。
巨大メトロノーム(Prague Metronome / Pražský metronom)を見ることができ、公園内の湖のほとりでのんびりと景色を眺める時間はとても贅沢でした。

その後は、カフカの像(Franz Kafka - Otočná Hlava - "K" - Socha Davida Černého)とダンシング・ハウス(Tančící dům)という近代的な建築物を見て、スーパーに寄って帰りました。



たくさん歩き、歴史・文化・グルメすべてを満喫した充実の一日でした。
3日目:春のプラハを駆け抜けた朝と、旅の締めくくり
11キロの朝ランで出会った絶景
最終日の朝は、6時半に起きてランニングへ。
プラハのアップダウンの激しい道をひたすら走り、合計11キロ。
坂道が多くてかなりきつかったですが、丘の上から見下ろすプラハの街並みや、川沿いから眺めるカレル橋とプラハ城は本当に美しく、澄んだ空気と青空も相まって、最高に清々しい朝となりました。



ヴィシェフラドと満開の桜
チェックアウト後は、チェコの偉人たちが眠るヴィシェフラド(Vyšehrad)へ。
ミュシャのお墓もあるこの場所は、ユニークで印象的なお墓が多く見応えがありましたが、それ以上に公園の散策がとても気持ちよかったです。
朝早く人も少なく、澄んだ空気の中で歩く時間は格別でした。
高台から見渡すプラハの街や川の景色、そしてほぼ満開の桜がとても美しく、心が洗われるような感覚になりました。


その後は川沿いを約40分ほど散歩しながら、中央図書館(Municipal Library of Prague / Městská knihovna v Praze)へ向かいました。
ここには有名なブックタワーがあり、ぜひ見たかった場所のひとつ。
行列ができていてびっくりしましたが、少し外れた場所から静かに楽しむことができました。

旅の締めくくりは、本場のピルスナー・ウルケル
ランチは、精肉店が併設された肉料理とビールの名店カンティーナ(Kantýna)へ。
いただいたのは、ポテトパンケーキ(Bramborák)、ビーフのカルパッチョ(Carpaccio)、そしてローストミート(Pečená masa)。
ポテトパンケーキは外はカリッと中はホクホクで、ガーリックとハーブが効いておりビールにぴったり。
カルパッチョは新鮮で質の高い牛肉が贅沢に使われており、ローストミートもジューシーで大満足。
チェコ滞在中で一番美味しいと感じた食事でした。
そして、この旅のビールの締めくくりは念願のピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)。
「フラディンカ(Hladinka)」という、泡をたっぷりと美しく仕上げる注ぎ方でいただきました。
クリーミーな泡とすっきりとした飲み口が絶妙で、
あまりの美味しさにどんどん進んでしまいました。
チェコビールの本場で飲む一杯は、やはり別格でした。






食後はプラシュナー門(Powder Tower / Prašná brána)を通り、再び旧市街広場(Staroměstské náměstí)へ。

旧市街広場近くの聖ミクラーシュ教会(St. Nicholas Church - Old Town Square / Kostel sv. Mikuláše)にも立ち寄り、天井から吊るされた花の形のシャンデリアがとても豪華で美しかったです。

昨日に続いてトルデルニークを食べにトルデルニーク&コーヒー(Trdelník & Coffee - Kosher Trdelnik)へ。
焼きたての生地にバニラアイスが乗っていて、冷たさと甘さが絶妙で本当に美味しかったです。
疲れた体に染み渡り、まさに生き返るような感覚でした。



最後はホテル近くのカフェで空港へ向かうまでゆっくり休憩。
バスに乗って1時間ほどで空港へ。
20:15発、23:20着でマドリードへ(結局遅延した)
長旅でしたが、充実していて楽しかったです。
今回の旅で感じたこと
チェコ旅行を終えて、正直に振り返ってみると、料理の印象はブダペストやウィーンの方が強かったというのが本音です。
グヤーシュやタッフェルシュピッツなど、ハンガリーやオーストリアで食べた料理の記憶が鮮やかすぎて、チェコの食事は最終日のカンティーナを除くと、「美味しいけど、少し物足りないかな」という印象でした。
一方で、ビールに関しては完全にチェコが別格でした。
タンクや樽から直接注がれるフレッシュなビールの美味しさ、そして水よりビールが安いというコスパの良さは、ビール好きにとってはまさに天国のような環境です。
ピルスナー・ウルケルをフラディンカという注ぎ方でいただいた瞬間は、「これがチェコビールか」と思わず唸ってしまいました。
街並みについては、チェスキークロムロフの静かな美しさと、プラハの歴史と活気が共存する雰囲気、どちらも本当に素晴らしかったです。
朝ランニングで出会ったプラハの絶景や、ヴィシェフラドで見た満開の桜など、観光スポット以外の場所でも心に残る瞬間がたくさんありました。
今回の中欧旅行は、ブダペスト・ウィーン・チェコと3カ国を巡る、自分にとって忘れられない旅になりました。
📌 まとめ
✅ チェスキークルムロフは一度は訪れる価値がある:中世の街並みがそのまま残るこの街は、ヨーロッパの中でも特別な場所。絵本の世界に迷い込んだような感覚は、ここでしか味わえません。
✅ プラハは歴史・文化・街歩きの全てが揃っている:プラハ城からカレル橋、天文時計まで、見どころが凝縮されており、何日いても飽きない街だと感じました。
✅ チェコに来たらビールは絶対に飲むべき:タンクや樽から直接注がれる本場のビールは、日本で飲むものとは違う。ビールこそが、チェコ最大のグルメ体験だったと思います。
今回の中欧旅行は、ブダペスト・ウィーン・チェコと3カ国を巡る、自分にとって忘れられない旅になりました。
