2025年、アートはなぜこんなに雑に扱われたのか
美術館の作品、雑に扱われすぎじゃない?
2025年のアートニュースを振り返っていて、最初に出てきた問いはこれでした。
ひとつひとつは別の事件。
でも通して見ると、共通する空気があるような?
各ニュースの詳細は、Youtube動画に。
ここでは、それらのニュースを3つの視点でまとめておきます。
1. 美術館での衝撃事件の数々

2025年、ショックだったのは作品そのものより、作品を扱う側の雑さ。
オランダでは、自治体がアンディ・ウォーホルの作品などをゴミと間違えて廃棄。他にも、
・ルーブル美術館に強盗。
・展示されていたゴッホの椅子を来館者が破壊し、逃走。
・美術館の公式SNSが炎上し、投稿削除と謝罪。
違和感があります。
美術館は「文化を守る場所」「知の拠点」ではないのか?
作品が壊れた以上に、美術館への信頼が壊れた一年だったかもしれない。
2. 正義・社会問題を背負わされすぎるアート

2025年も、社会問題を表出させるアートが次々と話題に。
たとえば子豚のアート作品が盗まれる事件がありました。
盗むなんてひどい!
あなたはそう思った?
しかしこの作品、美術館で3匹の生きた子豚を閉じ込め、餌も水も与えられずに餓死する様子を展示するものなんです。
養豚場での劣悪な飼育環境(薬漬けなど)を訴えるための作品だというけど当然問題となり、作品が盗まれた。つまり動物愛護団体が子豚を保護したというわけ。
他にも。
・コロンブスを描いた絵画が「不適切」として落書きされる
・イスラエル首相の像が破壊される
などなどのニュースが。
社会的意義とか主張があるとかの違いはあるにせよ、アートがますます炎上系YouTuberみたいになっているような。
「議論を起こしたら成功」
「燃えたら勝ち」
正義を語っているようで、注目経済に飲み込まれているもの「も」ある気がします。
3. AIで揺れるアート界

人間とAIは競争じゃなく、共創すべきだ。
2025年、AI関連のニュースも一気に増えたように思います。
・AIアートオークション中止を求め、アーティストら6,000人が署名
・そのオークションで、AI作品が4,000万円で売れる
・ディズニーが画像生成AIのMidjourneyを提訴、しかしChatGPTと提携
・AIによる真贋鑑定
よく聞く問いがあります。
AIは人間の仕事を奪うのか?
この問い自体が、ズレてて。
賢い人は、AIと競争しない。共創しています。
AIは道具であり、思考の相棒だから。
問題なのはAIじゃない。
AIとどう一緒に作るかを考えず、勝ち負けの話にしてしまう人間側の姿勢かなと。
そして、一番気になったのはこれかも?
2025年、アート界では強盗が入り、作品が捨てられ、正義がぶつかり、AIが前提を揺らした。
そんななかでも、もっとも興味が湧いた話題のひとつはこれ。

デンマークにできた人魚の像が、性的だとして批判を浴び、撤去されることになったという。なんだそりゃ。
私は子供がいないので分かりませんが。男の子がいたら
こんなエロいの、息子に見せたら良くない!
と思うのだろうか?
一方アメリカでは、キング牧師の像が「似ていない」と批判殺到したらしい。
世界では戦争が続き、自然災害が起き、社会は課題だらけで。
「裸の像はエロいのか?」
「キング牧師は似てるか?」
あまりにどうでもよくて、逆に平和に思えてしまった。
でも同時に、とても象徴的だとも思う。
つまり、みんな「文句を言う場所」、ガス抜きを探しているような。
一方で、アーティストの猪熊弦一郎さんはこう言っています。
美術館は心の病院
あなたはどう思いますか?
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