あなたはどれ好き?2025年上半期に衝撃を受けたアート10選!
最近、心が動かされるような体験をしましたか?
毎日同じことの繰り返しで、新しい刺激が足りない…。
そんな風に感じているあなたにこそ、ぜひ知ってほしい世界。それが、現代アートだ。
「現代アートって、なんだか難しそう…」
そう思う方も多いかもしれない。
しかし、以下のアート展はあなたの価値観を覆す、衝撃的なものばかりかも?
年間1,000展をめぐる私が厳選した「2025年上半期に心揺さぶられた現代アート、ベスト10」だ。
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10位:日常に潜む非日常、地震を体感する
もし、過去の地震の揺れを、1日で再現したら…?
青山目黒というギャラリーで展示された森田浩彰「タイム / クエイク」。
日本に住む私たちにとって決して他人事ではない「地震」という存在を、改めて突きつけてきた。
人が揺れを感じる地震だけでも、毎年平均1500回以上が観測されるらしい。
こんなどうにもできないことが今後も起こる危険な地域から、いっそ脱出した方が身のためでは?とたまに思うが、でも一方で日本は天災を除ばかなり安全な国で。
地震・自然あるいは他にもこの「抗えないこと」に対し、あなたはどう感じるだろうか?
9位:あなたも私も存在していい。京都を彩る個々の物語
京都新聞ビルが、京都駅が、人々の顔写真で埋め尽くされる。
JRというフランスのアーティストによる写真展「Printing the Chronicles of Kyoto」。
その土地の人々を撮影しポスターにし、そこに貼り出すということで、社会の変革を試みるアーティスト。
TEDのプレゼンも素晴らしいので見てほしい。彼がアートで何を起こしているのかよく分かる。
今回はクロニクルというシリーズで、人々の写真をコラージュしている。
よく見ると、京都大学のあのiPS細胞の山中教授や、KYOTO JAZZ MASSIVEの沖野修也さんをはじめ、舞妓さん、ドラアグクイーン、京都市長の姿も。
人には承認欲求がある。何をどうしたことが認められるというよりも、「存在」を認められることが重要だ。
今のネット社会の中であえて展覧会や駅前に貼り出される写真に、ネットで承認欲求を満たすのとは違うものを感じる。
一人ひとりの個性が集まって社会が作られているという、当たり前のようで忘れがちな大切なことを教えてくれる。
8位:あなたは、自由ですか?「女性・命・自由」を問う
尼崎で開催された井上裕加里「JIN, JIYAN, AZADÎ 女性、命、自由」。
女性が置かれている状況や、ジェンダーについて深く考えさせられる作品群は、私の心に静かな、しかし強烈な問いを投げかけてくる。
世界には未だに女性の立場が低い地域もあって、例えば日本にも女性専用車両があるが、イランなどでは違う意味で分けられているという。

パキスタンでは、独身女性は男性に触れたり関わったりが良くないとされている。歳の女性が好意を抱く男性に電話したところ、その実の兄が腹を立て、ナイフで滅多刺しにしたという。
悪い噂が広まることを恐れ、家族の名誉を守るためだったとか。まるで古い時代の日本みたいだ。
他にもパキスタンで、15歳の少女が男性のバイクを振り返って目で追っただけで、父親に酸をかけられて殺された事件も。日本では考えられないことが、世界では起きている。
ところで、女の子のおもちゃには最近どんなものがあるのだろうか?

作家はイランでおもちゃ屋を複数見て、ほとんどが女の子に家事を模倣する遊びを与えるものであったと。それは幼少期から女性としての役割を強要されている、と実感したのだという。
私のイメージだと日本でも女の子がままごとするそんなイメージがあるが、今は違うのだろうか?
7位:リアルとは何か?人間とは何か?
大阪関西国際芸術祭の一環として、大阪文化館・天保山で開催された「リシェイプド・リアリティ:ハイパーリアリズム彫刻の50年」。
バナナをガムテで壁に貼り付けただけの作品で話題となった、マウリツィオ・カテランらの作品群。
あまりにもリアルな作品たちは、私たちに「人間」そして「命」とは何かを、強烈に問いかけてくる。
大阪関西国際芸術祭は他の会場もあり、私は生まれて初めて西成にも行った。アートを通して色々と考えさせられる良い機会となった。
2025年10月13日まで開催中だ。
6位:オフィスに降り注ぐ、無慈悲な雨
もし、あなたの職場に大雨が降り続いたら?
MSCHF 「マテリアル・バリュー」で展開されたこのインスタレーションは、私たちが日々繰り返す労働の意味や、自然の前ではあまりにも脆い人間の営みを、静かに、しかし雄弁に物語るよう。
とにかく強烈だった。
5位:短歌のように紡がれる、創造の連鎖
自身の前の作品からインスピレーションを得て、次の作品を生み出す。
横尾忠則「連画の河」は、アーティストの頭の中を覗いているような、不思議で面白い体験ができる。
アイデアというのは、既存のものの組み合わせである。
横尾忠則さん89歳のクリエイティビティは、枯渇しない。自身の前の作品を見ながら、そこからインスピレーションを得て次の作品を描くのだ。
安倍首相の事件などもモチーフにしたり、一方でユーモアも感じられ、とても興味ふかい内容だ。
現在は、グッチ銀座で横尾忠則さんの展覧会を開催中。2025/8/24まで。
4位:髪の毛が語る、女性たちの声なき声
女性の社会問題をテーマにした、髪の毛を使ったアート写真など。
レティシア・キイ「LOVE & JUSTICE」展、KYOTOGRAPHIE2025の1つだ。

女性の地位が低い国で、男性に襲われないよう胸を潰して生きる風習や、第性が生まれたほうが喜ばれるなど、私たちが知らない世界の現実を「髪の毛」で表現している。
それはかつてストレートパーマをかけて殺してしまっていた自分のルーツに向き合うことでもあるようだ。
3位:静寂の中の、魂を揺さぶる何か
ミニマルながら、心が揺さぶられる。そんな、内藤礼「breath」。
日常に埋もれてしまった感覚を呼び覚まし、世界が少し違って見えるような、特別な体験。
こんなにシンプルな仕掛けで、人の心を動かすというのは、本当に素晴らしい。
2位:戦後の荒廃した風景と二条城
アンゼルム・キーファーの大規模展覧会が、京都・二条城に。
戦後の荒廃したドイツの風景のなかを生きた彼の作品が、原爆投下・終戦から80年の日本の地に降り立った。
金を使っていて日本を感じさせる作品や、神話的な作品も。
二条城という場所に調和し、しかし違和感も生み出す、あまりにも素晴らしい展覧会だった。
1位:美術館自体が、作品になった日
豊田市美術館が、前代未聞の事態に!
「玉山拓郎:FLOOR」では、なんとそこに「作品の展示」がない。
美術館の建築を作品化してしまうという、常識を覆す大胆な発想に度肝を抜かれた。
美術館の建築は、あのMOMAの増築を手がけた谷口吉生さん。そこへ、構造物のエイリアンが美術館を侵略するような。
他に類のない展覧会だ。
まだまだある!見逃せない注目アート
いかがだろうか。
有名かどうかや観客度員数、専門家の評価や金銭的価値ではなく、私の心を揺さぶったものを選んだ。
他にも草間彌生、オノ・ヨーコ、奈良美智、モネといった巨匠の作品から、AIと融合した最先端のアートなど、10位までには入れられなかったが素晴らしい展覧会がたくさんあった。
それらは動画で紹介しているので、ぜひ見てほしい。
ぜひ、あなた自身のおすすめアートや、心に残った作品を、この記事のコメント欄やSNSでシェアしてくれると嬉しい。
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