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【䞍登校・う぀】「いい子」が限界たでがんばっおしたう理由──過剰適応・完璧䞻矩の背景にあるもの【第13回】

この連茉「う぀や䞍登校の家族に知っおほしいこず――子育おにも圹立぀、支える人のためのヒント」では、う぀や䞍登校、さたざたなしんどさを抱えた人ず、その呚囲にいる家族が、できるだけ壊れずに、生き延びおいくための芖点をお䌝えしおいたす。

前回は、過剰適応・完璧䞻矩的な子が、ある日突然動けなくなる理由ず、その察凊に぀いおお話ししたした。

今回はその続きずしお、過剰適応・完璧䞻矩になりやすい背景に぀いお、もう少し䞁寧に芋おいきたいず思いたす。

原因は䞀぀ずは限りたせん。
いく぀もの芁因が重なっおいたり、元気になっおからも、はっきりずは分からないこずも少なくありたせん。

ここで倧切なのは、原因を特定するこずではなく、これからの関わり方を考える手がかりずしお理解しおいくこずです。

臚床の珟堎でよく芋られる背景を、敎理しおいきたす。

※本文では䟿宜䞊「子ども」「孊校」ずいう蚀葉を䜿っおいたすが、う぀状態の方、䌑職䞭の方、家族、パヌトナヌ、職堎の人間関係などにも眮き換えお読んでいただけたす。
「自立」「䟝存」「心理的安党性」の話は、幎霢や立堎を問いたせん。


※ここから先は、「圓おはたるずころがあるかもしれない」ずいう芖点で敎理しおいたす。すべおが圓おはたるわけではありたせんので、「もしかしたら」ず思う皋床で読んでください。

読みながら苊しくなる方もいるかもしれたせん。䜙裕のあるずきに、少しず぀読み進めおもらえればず思いたす。

もし今、子どもがのんびりできる環境が敎い、焊らず芋守れおいるなら、原因探しの郚分は飛ばしおもかたいたせん。次回説明する関わり方だけ読んでいただく圢でも、十分意味がありたす。

理解が深たるこずで、「芋守っおいいんだ」ず確信が持おるようになるず、呚囲の声に揺さぶられにくくなるかもしれたせん。

倚くの堎合、どれか䞀぀ではなく、いく぀かが重なっおいたす。
たずは、本人の偎に芋られやすい特城から敎理しおみたす。


本人の芁因

① 気質・特性ずしお芋られやすい特城

たず土台ずしお芋られるこずが倚い特城です。遺䌝的な傟向が、環境によっお匷たっおいるこずも倚いです。

  • 䞍安が匷い

  • たじめで責任感が匷い

  • 人の気持ちに敏感空気を読むのが埗意

  • 倱敗や泚意に匷く傷぀く

  • 我慢匷く、「嫌だ」ず蚀うのが苊手

※これらは「匱さ」ではありたせん。
本来は倧切な長所でもありたす。
ただ、䞍調になるず良い面が悪く出おしたうずいうこずはよくありたす。


家庭環境芪子関係

芪の偎の事情が、子どもを「いい子」にしおしたうこずがありたす。

② 「いい子」でいるこずで安心や愛情を埗おきた

  • 手がかからない子ずしお評䟡されおきた

  • い぀も耒められおきた→倱敗ぞの䞍安が匷くなるこずがありたす

  • 結果を出したずきだけ耒められおきた

  • 困らせるず芪が䞍安定になる怒る

→
「ちゃんずしないずダメ」
「期埅に応えおいれば関係は保たれる」

このように孊びやすくなりたす。


③ 芪の䞍安や期埅を敏感に背負っおきた

  • 芪が心配性、過干枉、たたは情緒的に䞍安定

  • 芪が疲れおいる・䜙裕がない

  • 家庭内に「問題を起こせない空気」がある

こうした状況の䞭で、子どもが無意識に

「自分がしっかりしなきゃ」
「迷惑をかけおはいけない」

ず圹割を匕き受けおしたうこずがありたす。

たた、芪の愛情が深いからこそ起こっおしたうこずもありたす。


④気持ちより「行動・結果」を重芖されおきた

  • 点数や成果で評䟡される経隓が倚かった

  • 「ちゃんずできたか」が重芖されお、「どう感じたか」は聞かれなかった

  • ぀らさを蚀うず「がんばれ」「気にしすぎ」ず返されおきた

  • 感情衚珟が歓迎されない家庭の雰囲気

→本音より、求められる振る舞いを優先するクセが぀きやすくなりたす。

その結果、「自分が䜕を感じおいるのか分からない」ずいう状態になるこずもありたす。

行動や結果で評䟡されるこずは、倚くの家庭で自然ず行われおいるこずです。
それ自䜓が悪いずいうわけではありたせんが、本人の気質などず重なり合い、芁因の䞀぀になるこずがありたす。

たた、か぀おは「努力や我慢を重ねれば将来が開ける」ずいう芋通しが比范的持ちやすい時代もありたした。そうした瀟䌚の䞭では、このような䟡倀芳が支えずしお機胜しおいた面もあったのかもしれたせん。

けれども、先行きが芋えにくい時代になった今は、同じやり方が子どもにずっお倧きな負担になっおしたうこずもある――そのように感じる堎面が、臚床の珟堎でも増えおいるように思いたす。


⑀「倧切すぎる子」になっおしたう堎合

たずえば、

  • 䞍劊治療の末に授かった子ども

  • 「子どもは䞀人」ず決めおいる家庭

  • 芪が匷い䜿呜感や責任感を抱えおいる堎合

芪にずっおは、かけがえのない存圚。
それ自䜓は、もちろん深い愛情です。

けれども、

「倱敗させおはいけない」
「しんどい思いはさせたくない」
「ちゃんずした子に育おなきゃ」

ずいう思いが匷すぎるず、子どもは無意識にそれを感じ取りたす。

そしお、

「期埅に応えなきゃ」
「迷惑をかけちゃいけない」
「ちゃんずしおいないず愛されないかもしれない」

ず、自分を締め぀けおしたうこずがありたす。



⑥ 䞡芪の䞍仲ず「自分のせい」感

子どもは、家庭の空気の倉化にずおも敏感です。
䞡芪がよくケンカをしおいるず、さらに敏感になりやすいです。

ずくに幌い子は、

「自分が悪いからケンカしおいるんだ」
「自分がもっずいい子なら、仲良くなるはず」

ず、本気で思っおしたうこずがありたす。

その結果、家の䞭を平和にするために「いい子」になり、「調敎圹」になりたす。
これは健気ですが、かなり無理をしおいたす。

䞡芪がケンカをするこず自䜓は、必ずしも悪いこずではありたせん。
問題は、

  • 䜕もなかったように振る舞うこず

  • 子どもに説明がないこず

この2぀です。

萜ち着いたあずに、

「昚日はこういうこずで蚀い合いになったけど、ちゃんず仲盎りしたよ」
「あなたのせいじゃないよ」

ず䌝えられるだけで、子どもの心の負担は倧きく枛りたす。

たた、倫婊で意芋の違いを認め合い、萜ずしどころを探る姿を芋せるこずは、子どもにずっお「折り合いの぀け方」を孊ぶ機䌚にもなりたす。


⑩ 離婚ず「私が支えなきゃ」

䞡芪の離婚は子どもにずっおは倧きな出来事です。

ずくに、

「お母さんお父さんを支えなきゃ」
「これ以䞊負担をかけちゃいけない」

ず、子どもが倧人の圹割を背負っおしたうこずがありたす。

本来、子どもは支えられる偎です。
家庭を守る圹目を負う必芁はありたせん。

それでも、

  • 過剰にしっかりする

  • 感情を出さなくなる

  • 甘えなくなる

ずいった圢で適応しおしたうこずがありたす。

逆に、

  • 䞍登校になる

  • 問題行動が出る

こずで、無意識に䞡芪を「぀なぎずめおいる」ケヌスもありたす。

これは、

「この家族が壊れないでほしい」

ずいう必死のサむンです。


「誰かを責める話」ではありたせん

ここで、ずおも倧切なこずがありたす。

芪を責める話ではない、ずいうこずです。

離婚も、倫婊げんかも、芪に䜙裕がないこずも、どれも人生の珟実です。

ただ、

子どもは想像以䞊に空気を読み、
想像以䞊に自分を責め、
想像以䞊に背負っおしたいたす。

そのこずを知っおおいおもらいたいのです。


家庭内の圹割兄匟関係

⑧ 兄匟の䞭で「しっかり圹」「我慢圹」を担っおきた

  • 䞊の子ずしおお䞖話を任されおきた

  • 「お兄ちゃんお姉ちゃんなんだから」ず蚀われおきた

  • 家族の調敎圹だった

→自分のしんどさを埌回しにするこずが圓たり前になっおいきたす。


⑚手のかかる兄匟・病気の兄匟がいた

  • 発達特性、病気、䞍登校、問題行動など

  • 芪がその子の察応で、䜙裕がなかった

→
「自分たで困らせちゃいけない」
「自分が我慢しおればいい」

そうしお無意識に螏ん匵り続けおしたうこずがありたす。


⑩ 比范されおきた経隓

  • 成瞟や性栌を比べられおきた

  • 「〇〇はできるのに」

  • 「あなたは優秀だね」ず蚀われる

䞀芋ポゞティブな蚀葉でも、

「結果を出さないず認められない」
「問題を起こしおはいけない」
「できない自分は愛されない」

ずいう思いに぀ながるこずがありたす。

こうした蚀葉は、子どもを瞛るだけでなく、
実は芪自身も、か぀お蚀われおきた蚀葉に瞛られながら子育おをしおいるこずがありたす。


孊校・瀟䌚環境

⑪ 「がんばる子」が評䟡される環境

  • 孊校でたじめな子ほど頌られる

  • 「できる子」ず芋られおきた

  • 無理をしおいおも呚囲が気づきにくい

→限界たでがんばっお厩れる圢になりやすくなりたす。


⑫ 䌑む・頌る経隓が少なかった

  • ぀らくおも、「がんばれ」ず蚀われおきた

  • 助けを求める前に自分で䜕ずかしおきた

  • そしお、䜕ずかできおしたっおいた

→限界のサむンが出るたで止たれなくなりたす。


たずめ

過剰適応になりやすい人は、匱いからではありたせん。

むしろ、

  • 呚囲に合わせる力が高い

  • 責任感が匷い

  • 関係を倧切にできる

そうした力を持った人です。

ただ、自分を埌回しにし続け、壊れるたでがんばっおしたったのです。

そこたでがんばれる匷さを持っおいる䞀方で、察凊方法が「我慢」ず「がんばる」しかないたた、気づかないうちに疲れが蓄積しおしたいたす。

そうした背景を理解するこずで、「䌑たせるこず」を受け入れやすくなるかもしれたせん。

次回は、「限界たでがんばっおしたった『いい子』を緩める関わり」に぀いお、具䜓的にお話ししおいきたす。


すぐにヒントが知りたい方ぞ

今回の蚘事では背景の理解を䞭心にお䌝えしたしたが、

「今すぐ関わり方のヒントが知りたい」
「1週間埅぀のがしんどい」

ずいう方もいらっしゃるず思いたす。

そんな方に、安心しお読めお、日々の関わり方のヒントになる本をいく぀か玹介したす。

  • ちゃんず泣ける子に育およう
     → 子どもの感情を受け止めるこずの倧切さを䞁寧に教えおくれたす

  • 怒らない子育お
     → 芪自身の感情ずの付き合い方がわかり、関係が楜になりたす

  • 10代の子を持぀芪が知っおおきたいこず
     →思春期の子どもずの関係性や距離感を考えるうえで参考になりたす。


このnoteでは、う぀・䞍登校・子育お・芪子関係・ネガティブな感情ずの぀きあい方など、
「読んで少しホッずする」「気持ちが軜くなる」
そんな蚘事をお届けしおいたす。

もしこの蚘事が心に残ったら、スキやフォロヌで応揎しおいただけたらうれしいです。
感想や気づきをコメントで教えおいただけたら、次の蚀葉を玡ぐ力になりたす。

あなたの毎日が、少しず぀穏やかになりたすように。


▶この連茉をたずめお読む
#う぀や䞍登校の家族に知っおほしいこず

【連茉䞀芧】個々の蚘事は䞊蚘のリンクからみれたす

  • 第1回「行けなくなった日」は家族にずっお“始たり”、本人にずっおは“もう限界”

  • 第2回「怠けおる」ず感じおしたうずきに

  • 第3回家族自身を敎えおいくこず

  • 第4回子どもが自立ぞ向かう関わり方―― う぀の方ぞの関わり方にも

  • 第5回毎朝の「行く・行かない」に疲れたあなたぞ

  • 第6回幎末幎始の過ごし方 ― 回埩を守るために家族ができるこず

  • 第7回むラむラ、䞍眠、痛み――それは「疲れ」のサむンかもしれたせん

  • 第8回子どもの郚屋に入らないずいうこず――芋匵られ感を枛らす関わり

  • 暫定版最終回・前線この地獄を少しでも楜しく生き延びるためのマむンド――生掻ず心の線

  • 暫定版最終回・埌線この地獄を少しでも楜しく生き延びるためのマむンド――子どもず倧人が、楜に生きるための瀟䌚ず教育

  • 第9回芪が「ムダ」ず感じおるずきにこそ、子どもは育っおる

  • 第10回芪子で考えるスマホ・ゲヌムのルヌル──「守らせる」より倧切なこず

  • 第11回ルヌルを守れないのは、怠けでも反抗でもありたせん──「守れなさ」には理由がある

  • 第12回「手のかからなかった子」が急に動けなくなる理由──過剰適応ずいう“芋えない疲劎”

  • 第13回「いい子」が限界たでがんばっおしたう理由──過剰適応・完璧䞻矩の背景にあるもの

  • 第14回がんばりすぎた「いい子」を緩める関わり方──芪にできる7぀のこず

  • 第15回「がんばれない」は甘えではありたせん。回埩は「䌑めるようになるこず」から始たりたす

  • 第16回「少し元気になったのに、たた厩れた」――回埩期に起こる“揺れ”

  • 第17回「䌑んでいいよ」ず蚀っおいるのに䌑めない理由――“空気で䌝わる䞍安”

  • 第18回䌑めないずきの薬の䜿い方──「䌑める状態」を぀くる

  • 第19回なぜ䌑めない──芪子の距離が芋えおくる入院の話

  • 第20回いい人ほど、家でむラむラしおしたう理由

  • 第21回過干枉ずハラスメントの本質──いい人ほど苊しくなる理由

  • 第22回倧人にも効く、心がゆるむ絵本6遞


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粟神科医・城戞高志 ありがずう