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バンコク路地裏をつい歩きたくなる、下町ホテル「プリンス パレス ホテル」

バンコクの下町・ボーベー地区に佇む「プリンスパレスホテル」。運河ボートを駆使した利便性と、高層階からの絶景パノラマを紹介

ミシュランの名店より心に響いたのは、生活の匂いが漂う街角の味。効率的な旅の果てに、かつての冒険心を呼び覚ましてくれた
➔ 『バンコク、五感に響く食の冒険 その6』 はコチラ

下町の名宿「プリンス パレス ホテル」宿泊記


タイ、バンコク。

華やかな高層ビルが立ち並ぶサイアムやスクンビットとは違い、王宮近くのボーベー(Bo Bae)地区には、ローカルの熱気にあふれた「生きた下町」が今も呼吸している。

このホテル、全744室を誇る4つ星の老舗であるが、バンコク旅行の主要な交通手段である鉄道(BTSやMRT)の駅からは少し離れた場所にある。

マハナーク運河沿いに佇むこの「プリンスパレスホテル」は、実は移動の利便性が非常に高い。

ホテルのすぐそばには運河ボートの停留所があり、これを利用すればバンコク名物の激しい渋滞を回避して、ショッピングエリアのプラトゥーナムまで一直線でアクセスできる。

朝夕の涼しい時間帯には、運河沿いをゆっくりと散歩するのも心地よい。

また、徒歩圏内にはミシュランのビブグルマンに掲載された名店もあり、下町ならではの美食探訪も思いのまま。

配車アプリを使いこなし、何度もバンコクを訪れているリピーターやヘビーユーザーにとって、これほど使い勝手の良い拠点はないだろう。

下の階は「ボーベー市場」という巨大な衣料品卸売街。一歩外に出れば、観光地化されていないリアルな庶民の生活の場が息づいている。

一見すると不便に思える立地だが、ここには喧騒から離れた独自の落ち着いた佇まいがある。

運河沿いの散歩やボートでの移動など、バンコクの日常を肌で感じながら「暮らすような旅」を楽しめるのが、このホテルの醍醐味だ。まさに「知る人ぞ知る名宿」といえる。

扉の向こうに広がっていた大パノラマと、心地よい客室11階のメインロビーでチェックインを済ませ、アサインされた23階の35平米のスーペリアルームの扉を開ける。

その瞬間、思わず息をのんだ。

窓の向こうに広がっていたのは、想像を遥かに超える大パノラマだった。

遮るもののないバンコクの夜空に、チャオプラヤー川の向こうに佇むワット・アルンが、まるで闇に浮かぶ一輪の白い花のように輝いている。

運が良ければ、夜空を彩る花火が上がる瞬間に立ち会えることもある。

足元にはマハナーク運河が静かに横たわり、遠くには旧市街の温かい街灯がどこまでも続いている。

地上23階からの夜景
幸運にも花火も見えた

サイアムやシーロム、スクンビットといった都心の一等地に建つモダンなホテルであれば、最新の設備は完備されているものの、アクセスが良い分、窓を開けても隣の高層ビルと目が合うだけ、ということも珍しくない。

対照的に、ここは周囲に視界を遮る高層ビルが一切ない。

だからこそ、この圧倒的な開放感が生まれるのだ。

部屋の電気をすべて消し、ベッドに寝転びながらこの夜景を独り占めする。

これこそが、アクセスの不便さと引き換えに手に入れた、バンコクで最も贅沢な空間であった。

部屋をゆっくり見渡すと、老舗ホテルらしいクラシカルな魅力に満ちていた。

調度品は木目を活かした重厚なアンティーク調で統一され、どこか温かみがある。

アメニティは必要十分なものが品良く揃えられており、何より嬉しいのはバスルームだ。

最近の機能性重視のホテルでは、シャワーのみの客室も増えている。

その点、ここには足を伸ばして肩まで浸かれる、驚くほど広々としたバスタブが備わっていた。

旅の疲れを癒やすには最適の環境だ。心地よい弾力のマットレスが、深い眠りへと誘ってくれる。

グルメ通りも徒歩圏内。少し寂びれた夜に漂うノスタルジーと、昭和の高級ホテルが持つ圧倒的な安心感
➔ 『昭和の高級ホテルが持つ安心感。ザ ツイン タワーズ ホテル バンコク』 はコチラ

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