AIのハルシネーションの特徴を知るためにしばらくつきあってみる

はじめに
仕事でAIを試し使いする。あくまでも無料版の範疇で。私は何でも流行には乗らない方なので、ほぼ落ち着いた頃合いを見て、おもむろに有料版を購入しようと思っている。それまではAIとはこういうもので、どのくらいが限界かを把握できればいいと思っている。
きょうはそんな話。
仕事で
私の専門はタンパク質化学。AlphaFold2には日頃お世話になる。もちろんその他のAIも無意識のうちに活用している。いずれもが無料版。有料版は今のところ使うつもりはない。これでも周囲にそれなりに有料版を使っている人がいるので、意見をうかがえる機会はある。
群雄割拠の時期。それを勘案すると今のところは無料版で試し使いでいいかと思っている。というのも無料版ですら時折、満足のいく仕事をしてもらえるから。私の行う一部の業務を除き、支援をもらうのは無料版で十分事足りている。
仕事の難易に関わらず
どうやら世の中ではもはや広範な分野で活用されつつあるようで、その把握すら難しくなってきた。日々の私の仕事のうちありふれたものは、AIを活用するまでない。しかもこんな世の中だから、有料版相当のものが数ヶ月後にはあっさり無料版レベルという場合もある。つまり半年待てば無料になるならば待てば良い。
逆に、数カ月や半年のアドバンテージが求められる研究内容ならば、いまだにAIは活用できないと判断している。すなわち中程度の難易度や人が行うには冗長すぎて飽きてしまう仕事をAIに任せる。これならば慌てて最新版を使う必然性はなく、これはスマホと同様。もっぱらルーター代わりでしかないこの機器は、私にとり通信とわずかな個人認証さえできればいい。同様なことはAIについても同じ。それよりは人間のチームで人にしかできない事案をいかにチーム力でまとめるかに注力する。
資料づくり
日々AIにもお世話になり、そこそこ仕事に貢献してもらえている。最も成果を上げているのは学習サポート用の資料づくり。ほとんど任せて支障ない状態になった。手作りで20年がかりで作ってきた資料をそろそろ全面的に放り込んで、新たな使いやすいものに整理してもらおうかと思う。
ネット上のしかるべき場所において一部を公開しつつ、私もそこにアクセスして使えば生徒たちも便利だろう。20年分とはいえ、そんな容量を使うほどでないのは明らか。それならばAIに預けて整理整頓してもらえそう。
ハルシネーション
ところが、専門の最先端の研究の情報収集をしようとすると話が違う。こちらのやり取りの仕方がよくないのかもしれないが、何度か交互にやり取りした上でもおかしな情報の提示が見られる。しかも自信をもって示すものだから、こちらも慎重に元データを探索してその間違いを指摘する。
すると誤りを素直に認めはするが、再度任せるとべつの間違いを出してくる。ひとつひとつ根拠となるデータを突きつけては認めさせ、再度やり直す。こうしたやり取りがしばらくあり、ようやく使えるレベルに。さすがに大海のごとき広範な情報から関連しそうな情報を探索するのはコンピュータならでは。自分で手作業で毎回網羅的に調べるわけにはなかなか行かない。既にシンプルなはずの検索でも人力ではもれがある。さすがに着手段階の作業はもはやコンピュータ抜きではできない。
上記のハルシネーションは致し方ないのかも知れない。こちらのやり取りの仕方がよくないわけで、私のほうが回避策を講じ、作業効率を上げることが求められる。
おわりに
AIのハルシネーションとしばらくつきあってみると、いくつか特徴が見えてきた。ごく狭い専門分野の情報に関しては、残念ながら私自身のほうがかっちり把握している。とくに最も新しい部分とAI出現前の情報に関してはなおさらそう。
わたしが見つけて公表していない情報に関しては、当たり前だがAIは把握できていない。平気で類推で提示してしまい、見事に間違いの解釈に至ってしまう例がよくありがち。未公開情報には触れられないので、回避しつつやり取りをすすめる。こんな使い方もありかと納得しながらの作業。
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