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選択形式でも公務員試験の時事問題に対処するにはそれなりに当該分野の基本の理解が必要になる



はじめに

 公務員試験対策の自主講座を開講している。地方で暮らしを立てながら公僕として貢献したい意欲を持つ学生のサポート。この地方大学では特に理系分野の仕事選びはなかなか大変。その一助になればとボランティアで始めた。この大学から意欲ある人材を育てて採用者を増やしていきたい。

さて、採用試験の本番まで残すところあと半年余り。学習の仕上げに向けた資料や問題の作成に余念がない。作業にあたってはAIの支援をもらいつつ、最終的には自ら手を入れ、解いてみて難易度や出題分野のバランスを微調整する。市販テキストとの併用を通して、見えてきた知見も少なくない。

今日はそんな話。

日々の学習で

 昨年12月に自主講座を立ち上げてから、かれこれ8か月余り。受講生は全員が理系の1~3年生の大学生。数年前から2,3年生で受けられるようになり、学習希望者が増え募集をかけるとすぐに集まる。

これまで人文・社会科学分野を中心に基礎固めを進めてきた。高校や共通テストで履修した科目は各自で異なるので、未履修科目を中心に講義を行い、問題演習を通じて基本事項の定着を確認してきた。

学習の軸となったのは手作りのプリント。積み重ねれば5センチほどの厚みになる教材群を、すべて自前で準備し無料で配った。数的推理などは市販の中古テキストを古本店で購入して使う。先月からは未履修の自然科学分野を進めている。さすがに理系の学生たちばかりなのでこちらは捗る。人文・社会科学については時事要素を織り交ぜた択一式問題の演習へと移行している。

傾向と対策を

 まずは過去問を一通り解き、出題内容と傾向を把握。その後は自作の予想問題による演習を次々と重ねていく。AIの支援を得ながら各教科・科目に応じた作成作業を進めることで、難易度に応じた良問を数多く揃え、実力の到達度を正確に測れる体制を整えた。

ここ数年分の過去問題を精査したところ、出題傾向が明らかにある。その傾向をAIに反映させて作成した問題は、一見して過去問と遜色のない仕上がり。実際に学生たちに解いてもらったが差は感じられない。これならば必要なだけ演習量を確保できる。並行して小論文対策にも着手。過去10年ほどの題目から浮かび上がる傾向をもとに予想題を立て、本番さながらの演習と添削指導の機会を設ける予定。全て私はボランティア。生活はかつかつだが、これまでの恩返しの意味が大きい。

基礎・基本の充実を

 演習を重ねる中で痛感するのは、時事問題を軸とした設問で確実に正解を選ぶには、各分野の基礎・基本の積み上げと正確な理解が不可欠という事実。ニュースの表面的な知識だけでは歯が立たず、ひねりの効いた選択肢を前に対するとあやふやな理解では太刀打ちできない。

正解へたどり着くための鍵は、事象の背景にある基本事項の確実な把握。過去問を読み解けば、その意図は自ずと明白になる。

おわりに

 基礎・基本を理解したうえで、日々のニュースに触れる際、自分なりに考えを巡らせ意見を整理しておく姿勢が望まれる。世の中で起きている出来事の背景を知り、今後の対処法を考える経験は、思考の軸を養ううえで、のちに職についた際に極めて有効と言える。

このプロセスは、教養試験の選択肢問題を解くだけにとどまらず、小論文の作成においても強力な武器となる。

日頃から社会現象の経緯に関心を払い、各事象に対する自身の考えを簡潔に言語化しておくこと。それは公務員試験のあらゆる設問へ柔軟に対応するための、確かな礎となるはず。


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