ジャカルタ出産体験談④│出産(陣痛~産後退院)
はじめに
いよいよ出産当日の体験談です。ジャカルタでの出産は計画分娩を選択する方が多いですが、私は経腟分娩を希望していたこともあり、自然な陣痛を待って病院に向かうことにしていました。
ジャカルタ出産を決めた経緯は以下の記事に書いています。
■ 病院到着〜分娩待機室へ
出産当日は、昼頃から軽い痛みが始まりました。
最初は15分間隔くらいの痛みで、「前駆陣痛かな?」と思いながらも様子を見ていましたが、夕方になっても続いていたため病院へ向かうことにしました。病院に着くと、そのまま分娩待機室へ案内されました。

待機室はベッドが3台並んだ相部屋でした。追加料金(たしか+4万円くらい)で個室にすることもできましたが、この時はたまたま誰もいなかったので、静かで少し緊張感のある空間の中、陣痛の波を耐えながら過ごしていました。
まずここで、NST(胎児心拍モニター)、血圧測定、子宮口の確認などのチェックが行われました。前駆陣痛であればここで家に帰されるそうなのですが、私の場合はやはり本陣痛だったらしくこのまま出産に向けて待機になりました。
この時点で夕方の17時。子宮口が4cmになるまで待機とのことで、夕食をオーダー。1人分のみだったので、持参したカップヌードルを夫と食べました。

■ 入院手続きと説明
待機の間に入院手続き・血液検査・胎盤処理の説明などが行われ、本格的に「入院」という流れに入りました。この時点で陣痛がかなり強くなっていたため、入院手続きはほぼ夫が対応してくれました。言葉の壁もあるので、入院手続きのタイミングは夫が一緒にいてくれて助かりました。
■ 分娩室へ移動

21時ごろ、子宮口が4cmになったタイミングで分娩室へ移動。このころには痛みが増してきており、両脇を助産師さんに抱えられながら移動しました。分娩室には大きなモニターがあり、好きなYouTubeを流してOK~と言われましたが、正直それどころじゃありませんでした。
分娩室に移動してからまもなく、ドクターから無痛分娩のための注射が許可されたので、投与されました。背中を丸めて「絶対に動かないでください」と通訳さんに言われ、ごくまれに合併症が起こることもあると聞いていたので、息を止めて終わるのを待ちました。夫はあまりの針の長さにびっくりして、目をつぶっていたそうです。
麻酔が効いてくるとそれまでの痛みが嘘だったかのように軽くなり、出産に向けた気持ちが落ち着きました。ここでようやくYouTubeを流し始めました。せっかくなのでJ-POPを流しました(笑)
■ いよいよ出産
23時半ごろドクターが登場。普段はほっこり笑顔だったのに、この時は本気の顔。こっちも一気に気が引き締まりました。
そしてついに出産。元気な産声を聞いた瞬間、安心して涙が止まりませんでした。
特にバースプランを細かく伝えていたわけではなかったのですが、夫にへその緒を切らせてくれるなど、想像以上に柔軟に対応していただきました。また、出産中は写真やビデオ撮影もOKで、この瞬間は今でも大切な思い出です。
■ 出産直後の大量出血
ただ出産後は想定外のこともありました。出産時に大きな裂傷ができてしまい、出血がかなり多く、輸血の可能性もあるほどの状態に。さらに深夜で眠気もある中、「寝ないで!寝ないで!」と何度も声をかけられながら、意識を保つのがやっとの状態でした。加えて麻酔の影響なのか強い吐き気もあり、かなりしんどい時間でした。
■ 赤ちゃんのケアと小児科医
赤ちゃんは生まれてすぐ専用台に移され、小児科の先生による初期のヘルスチェックが行われていました。(私は出血の対応でいっぱいで、見ている余裕はありませんでした)
この先生は、妊娠中からインスタやネットで調べて希望した先生で、深夜であったにもかかわらず実際に来てくださったことで、とても安心感がありました。乳児検診以降、今も同じ先生に診てもらっており、その点も含めて心強い存在です。
そのまま赤ちゃんはケアルームに連れていかれ、しばしのお別れ。なお、この病院では母子同室、別室とも希望が出せ、深夜の間は預かってもらうなどフレキシブルな対応をしてもらえました。
病室へ移動
明け方4時ごろ。出血も止まり体調も何とか落ち着いたので病室に入りました。個室に入りたかったのですが当日は空きがなく、2人部屋での入院となりました。
普通分娩の場合は部屋の予約ができないのがネックです。事前に見学した際は個室も空きがあったのでいけそうと思っていたのですが、運が悪かったです。
そしてこの相部屋生活がなかなか過酷でした。特にきつかったのが水回り。出産直後は一人でトイレにすらいけないので看護師さんを呼んで抱えてもらうのですが、インドネシアあるあるのトイレの便座周りがびしょ濡れ。いつもだったら綺麗に拭いてから座るのですが、問答無用に着座させられてしまいました。痛み・吐き気・疲労でかなりつらい中、正直この時は泣いていました(笑)
夫はこの間、入院バッグなどを取りにいったん帰宅。しかし朝7時に小児科の先生が来るとのことだったのですぐまた病院に来てもらいました。
■ インドネシアの入院スタイルの特徴
普通分娩の場合、2泊3日で退院させられるのがインドネシアスタイルです。日本だと1週間近く病院にいられるので、その点はスパルタです。
ただ入院中はかなり自由です。スタバを飲むもよし、バーガーキングをオーダーするもよし。
そして2日目には個室の空きが出たので即移動。



入院に関しては、個室予約ができない、退院時間も特に決まりがない、赤ちゃんはベビールーム管理と同室を行き来可能というかなりフレキシブルな運用でした。
また、母乳マッサージ・授乳・沐浴などの指導はしっかりありました。
■ ワクチン・新生児スクリーニング
K2シロップは日本のような経口ではなく注射で対応されました。入院中にB型肝炎のワクチンも行いました。
赤ちゃんへの薬が投与されるときには説明資料へのサインと、使用期限の確認が徹底されているので安心感がありました。
事前に病院側と調整をしていた追加の新生児スクリーニングも対応してもらいました。
新生児スクリーニングやワクチンについては改めて別の記事でまとめます。
■ 産後の生活と自由度
入院中は思っていたよりも自由度が高く、スタバのフラペチーノを夫に買ってきてもらったり、身体の痛みはありながらもリラックスして過ごしていました。

また、病院のサービスでヘッドスパやニューボーンフォトの撮影などもありました。ヘッドスパは自由に予約ができたので退院前日の夜に実施してもらいました。他のインドネシアの妊婦さんたちは退院当日の朝にやる方が多いそうです。

■ 病院からのバースデーギフト
出産後、病院から「バースデーギフト」として、ボディソープやシャンプー、保湿クリームなどのケア用品のサンプルもいただきました。中身は実用的な赤ちゃん用のスキンケア・ボディケア用品が中心で、このサンプルを試してから赤ちゃんに合ったものを使うことにしました。
・ボディソープ、ローション、クリームのセット
・ボディソープ、クリーム、洗濯洗剤、食器洗剤のセット
・ボディソープ、ローションのセット
・ボディソープ、ローションのセット
・ボディソープ、ヘアローション、幼児用ハーブオイル、おむつかぶれ用クリーム
・おむつ
・離乳食用魚粉末
・お母さん用ボディ、ヘア、コンディショナー、クリーム

■ 退院(2泊3日)
入院は2泊3日で終了。あまりにも早い退院に、「え、本当に今日から育児始まるの?」という不安と現実感のなさでいっぱいでした。ただ同時に、「なんとかここまで来られた」という安心感もありました。
特に退院時間の決まりはないようで、こちらで決めた時間を看護師さんに伝え、退院に関して説明などいくつかの資料にサインをして、退院という流れでした。
まとめ
インドネシアでの出産は、シンプルでスピーディー。そして意外と融通がききました。バースプランを細かく伝えていたわけでもないのに、夫にへその緒を切らせてくれたり、撮影もOKだったり。
その代わり、部屋のことも退院の時間も、こちらから聞かないと何も決まりません。日本みたいに全部お任せ、とはいきませんでした。
しんどかったこともあります。大量出血はもちろん、相部屋の水回りは今思い出しても泣きそうです(笑)
それでも、産声を聞いた瞬間にぜんぶどうでもよくなりました。
検査薬を見て「ジャカルタで産めるの?」と夫と顔を見合わせたときは、本当に不安しかありませんでした。あの日の自分に「大丈夫だったよ」と言ってあげたいです。
そして退院したあとは、出生届やパスポート、KITASの手続きが待っています。これがまた大変だったので、別の記事にまとめました。
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